鬼上司と秘密の同居

なの

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透さんの正体って?!

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「海斗…朝だぞ」

「ふぁーい」

「朝飯食って出かけるぞ!」

「あ゛ー」
そうだった俺……昨日から部長…じゃなくて透さんの家にいるんだ…しかも昨日はアイツの事で泣いて…って…俺はそのまま寝落ちしたのか?子どもかよっ…

顔を洗ってリビングに行くと、テーブルの上にはパンと目玉焼き、サラダ、ヨーグルト、暖かいココア…が用意されていた。

「パンでよかったか?和食の方がよかったか?」

「いえ…いつも食パン1枚とかなんで…こんないっぱいなご飯なんて久しぶりです。そういえば……これ…」俺はココアを指さした。

「ああーお前コーヒー苦手なんだろ。上田が言ってた。営業先で出してくれても、いつも飲まないで失礼じゃないかって」

「…すみません。苦いの苦手で…」

「いや…全員が全員コーヒー好きなわけじゃないんだし言ってもいいんだぞ。海斗以外にも飲めない奴もいるんだし…」

「でもなんか…かっこ悪いですね。コーヒー飲めないと…」

「そんな事ないぞ。とりあえず飯食って出かけるぞ。早く食っちまえ」

「出かけるって…」

「とりあえず、服でも買いに行くか…他にも必要な物、揃えたいだろうし…まぁー部屋に取りに行ってもいいけど…どうする?」

「俺…お金投げつけて捨ててくれって言って出てきたし、今更帰っても…」

「どうしても持ってきたかった物あるか?なければ諦めろ。正直言うと、家には行ってほしくないわな。会ってほしくないけど…まぁ一緒に行くなら許すけど…行くか?」

「いやいやいや…別にいいです。諦めます。でも俺…お金渡してきたから手持ちなくて…まぁーあるので済ますんで、大丈夫です」

「海斗が嫌じゃなければ俺が買ってやるよ。買ってやりたいからな。じゃあ行くぞ」

俺は急いでご飯食べて持ってきたスーツに着替えた。流石にネクタイはしなかったけど…

「俺の服じゃ体型に合わないだろ?貸せなくて悪いな」
「いえ…俺、細いんで…」

透さんはセーターにチノパンというラフな格好だけど胸板も厚くて、体格がいいので格好いいなぁーと見ていたら…

「そんなに見つめられると照れるな…キスでもするか?」と冗談混じりに言われた…

「いやっ…」

「冗談だ。行くぞー」

腰に手を当てられ玄関を出てエレベーターで地下に行くと高級車が多く目についた…ん?部長ってお金持ち??そう思ってたら1台のシルバーの車の前に止まった。俺でも知ってる高級車だ…こんな車に乗った事がないぁーなんて思ってたら助手席を開けてくれた。緊張しながら座った。初めて乗る車はシートも座り心地が良かった。そのまま背を預けてると「シートベルトっ」と言いながら俺に被さりベルトに手をかけ、そのまま触れるだけのキスされた。
「これくらいのご褒美もらってもいいだろ…」

いやいや…照れてしまった俺は顔を真っ赤にしているだろう。両手で顔を仰いでみたが変わらない…

「可愛いな…海斗は…」耳元で言われて耳が熱くなったのを感じた。

1人であわあわしてるうちに気づいたら車は走り出していて「どこのブランドが好きとかあるか?」
「服は?どこに買いに行く?」

「いや特にないですね。スーツは量販店だし、普段着は古着屋とかテキトーなんで…」

「じゃあ任せてもらってもいいか?ちょっと遠いけどドライブしながら…」

「はい。大丈夫です…」

どこに行くのかな?なんて考えながら窓の外を見ていた。
遠くに海が見えてきたな?と思ったら駐車場で車は止まった? 

ここどこだ?と1人で焦ってると「とりあえず行こうか…」
助手席を開けて手を差し出してくれた。

緊張しながらその手を掴むと指を絡ませ握ってくれた。
少し歩くとおしゃれな外観のお店に入っていった。

「いらっしゃいませ…って透じゃん。久しぶりね」

笑顔が素敵な中性的な顔立ちの男性がいた。

「久しぶりだな。ちょっと彼に似合う服を見繕ってくれないか?」

「えーっ…透が男連れないんて今までなかったのに…どうしたの?」

「まぁーな。とりあえず選んでこいよ…」

「透さん…ここは?誰ですか?」

「…ん?俺の昔からの知り合いの店だ。セレクトショップなんだか、アイツとその連れが買い付けに行ったりしてて…1点ものだったり、着心地がいいものが揃ってるんだよ」

「お待たせっ…色々揃えてみたけど…要望とかあるかしら?」

ラックにはシャツからセーター、パンツ類もあった。どれも素敵だけど俺に似合うのか?と悩んでると

「海斗は細身だから、このパンツとかシャツの組み合わせはどうだ?似合いそうだな」

「こっちのシャツもいいでしょ。この前イタリアで仕入れた1点ものよ。とりあえず着てみて」

俺は2人にあれがいい…これが似合うと…まるで着せ替え人形のように着たり脱がされたりして疲れてしまった…

「海斗…疲れたか?」

「えーそんなに着せてないわよー」

「まぁーこんなもんか?」

「いやいや多すぎです。こんなに買えません」

「俺が買うから心配するな」
そう言ってカードを渡していた…

「まいどー」

「えっ…部長っ?そんなたくさん申し訳ないですからっ…」

「部長?部下なの?」

「いや…まぁあ…今は気にするな」

「気にするなって…気になるわよーじゃあ色々と知ってるんだ?」と聞かれて「なんの事ですか?」そう答えると

「黙っとけ。海斗気にするな。また来るから」

「えー内緒にしてると嫌われるよー」

「ほっとけ…海斗、後で話す」
そう言われてしまった…内緒な事って何?そう思いながらも

「ありがとうございました。お世話になりました」そう答えた。

「またいらっしゃい。透のことで嫌なことあったら慰めてあ・げ・る」

「お前はミョーなこと吹き込むな」 

なんか…顔が怖いよ部長…
微妙な空気の中、荷物を片手で持ってもう片方で俺の手を繋いで店を出た…
俺はエスコートされながら、さっきの駐車場について助手席に座った。思わず「内緒にしてるって何かあるんですか?」と聞いてしまった…

「まぁー話せば長い…ゆっくり話しながら飯食べないか?この先に美味しいハンバーグの店がある。行かないか?」そう言えれると何も言えずただ「…はい」と返事をしただけだった。


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