58 / 105
気持ちの変化
しおりを挟む
みんなからお説教をされた日から1週間になろうとしている。あれから僕はやっぱり透さんへの怒りや嫉妬が収まらず、心の中で何かが燻っている感じだ。
透さんは、僕の顔をじーっと見てくるときがある。なに?って聞いても、海斗が可愛いなって思って…と本音をはぐらかされている。
まぁ…何が言いたいかはわかってる。僕はあれから一緒にお風呂に入らなくなった。スキンシップも最小限、別に嫌いになったわけじゃない。でも、なんとなく気持ちが乗らないのだ。自分の気持ちが…透さんにも言えない本音が…
あんな楽しそうな写真…しかもあんなにモテてたんだと思うと、やっぱり嫉妬や、やきもちを妬いてしまう自分がいる。本当は少し強引にでもいいから思いっきり抱きしめてほしいのに…でも透さんはそんなことしない。
そんな時、お義母さんから電話がかかってきた。
ー海斗くんどう?元気?
ーお義母さん。はい変わらず元気です。
ーあのね、この前のことがあって海斗くんがまだ怒ってるんじゃないかって…どうしたらいいかわからないって透から相談されたの。全くバカな息子よね?
ー透さんが…
ー海斗くんは…まだ許せない?そりゃ許せないわよね?私もそのことを知ったときはそうだったもの。でもね…許さなくていいから透のことが嫌いになったわけじゃないなら、まだ側にいてくれない?私も海斗くんがいなくなるのは…嫌だから…どうかしら?
ーお義母さん、僕、過去のことは気にしないようにしないと…と思ってますが、まだ気持ちの整理ができてなくて…すみません。
ーいいのよ。それが正直な気持ちじゃない。当たり前よ。1発ぐらい殴ってもいいんだからね。でも…海斗くんの本音、透に言ってもいいのよ。遠慮なんてしなくて、これから夫夫になるんだから。じゃあまたご飯でも行こうね。
やっぱりお義母さんは優しい。いつも僕を気にかけてくれて電話をくれたりメッセージをくれたりする。夫夫か…本音を言ってもいいのだろうか?
あれから僕は秘書検定準1級を取ろうと、またスクールに通うことに決めた。角谷さんは別にいいのに無理しなくても…と言ってくれたけど、僕が挑戦したくなったのだ。準1級は試験内容も2級とは比べものにならないくらい大変だ。スクールは来月からだけど、仕事の合間を縫って勉強しているが難しい…頭に全然入らない。
「海斗、どこか行きたい所ないか?」
「なんですか?いきなり」
「いや…うん…」
「どうしたんですか?」
「あぁ…この前のことがあって、めちゃくちゃ反省したんだけど、海斗が無理してわかってくれたのかな?とか…本当は凄い嫌われたんじゃないかな?って…正直、今さら海斗から嫌いだって言われたら凹むだろうし、でも、どうしていいかわかんないけど…」
「透さん、何が言いたいのか、さっぱりわかりません。はっきり言ってください」
「そうだよな…ごめん。海斗、お願いだから嫌いにならないで」
「何言ってんですか?どうしてそんなこと…」
「いやだって…あれからお風呂は一緒に入ってくれないし、夜も遅くまで勉強して気づいたらソファーで寝てることも多いし…スキンシップも…してないだろ?嫌われても仕方ないと思うけど…やっぱり」
「僕もどうしていいのかわからないんです。透さんのことは嫌いじゃない。でも…過去を気にしないように考えないようと思えば思うほど、なんだか気持ちの整理がつかなくて…すみません」
「いや…悪かった。また思い出すようなこと言って、海斗が一緒に寝るのが嫌ならさ実家にでも俺は泊まるから。言ってくれ…な?」
「別に…透さんが嫌いって言ってないのに、どうして…どうしてそんなこと言うんですか?透さんこそ僕のことなんて…面倒だって思ってますよね。もういいです。僕が透さんの実家に行きます」
「いやいや海斗?なんで?」
「だって…」
「海斗、言いたいことあるなら全部、話しよう?なんでも言ってもいい。だから全部教えてよ…ね?本音を言わないといつまでたってもこのままだぞ。いいのか?」
「僕…いつまでも過去のこと気にして、やきもち妬いて…でも本当は無理矢理でも思いっきり抱きしめて欲しくて…本当に今は何もないって言って欲しくて…」
そう言うと思いっきり抱きしめられた。久しぶりに抱きしめられて胸が歓喜で震えた。
「海斗、俺はめちゃくちゃ海斗に惚れてる。どうしようもないくらい。本当に海斗だけなんだよ。俺には、海斗しか大事にしたくないんだ。だからこれからもお互い本音で言い合おう?言わなくても分かり合えるなんて嘘ではないけど、でも、言わなきゃ分かり合えないこともある。だから心の中、全部言って空っぽにしよう。俺はどんな海斗でも、海斗の本音の言葉なら受け止めるから」
合わせるだけの口づけはなんだか物足りなくて、もっと…と強請ってしまった。
結局は透さんのことが大好きなんだ。好きだから、嫉妬もするし、やきもちも妬く。きっとこれからも嫉妬や、やきもちを妬く気持ちが出てくると思う。でもそれは、僕の弱い部分だと向き合って、透さんに全て伝えよう。これからは、きっと透さんは、僕の気持ちを受け止めてくれると思うから。
透さんの腕の中で久しぶりに眠った。
透さんは、僕の顔をじーっと見てくるときがある。なに?って聞いても、海斗が可愛いなって思って…と本音をはぐらかされている。
まぁ…何が言いたいかはわかってる。僕はあれから一緒にお風呂に入らなくなった。スキンシップも最小限、別に嫌いになったわけじゃない。でも、なんとなく気持ちが乗らないのだ。自分の気持ちが…透さんにも言えない本音が…
あんな楽しそうな写真…しかもあんなにモテてたんだと思うと、やっぱり嫉妬や、やきもちを妬いてしまう自分がいる。本当は少し強引にでもいいから思いっきり抱きしめてほしいのに…でも透さんはそんなことしない。
そんな時、お義母さんから電話がかかってきた。
ー海斗くんどう?元気?
ーお義母さん。はい変わらず元気です。
ーあのね、この前のことがあって海斗くんがまだ怒ってるんじゃないかって…どうしたらいいかわからないって透から相談されたの。全くバカな息子よね?
ー透さんが…
ー海斗くんは…まだ許せない?そりゃ許せないわよね?私もそのことを知ったときはそうだったもの。でもね…許さなくていいから透のことが嫌いになったわけじゃないなら、まだ側にいてくれない?私も海斗くんがいなくなるのは…嫌だから…どうかしら?
ーお義母さん、僕、過去のことは気にしないようにしないと…と思ってますが、まだ気持ちの整理ができてなくて…すみません。
ーいいのよ。それが正直な気持ちじゃない。当たり前よ。1発ぐらい殴ってもいいんだからね。でも…海斗くんの本音、透に言ってもいいのよ。遠慮なんてしなくて、これから夫夫になるんだから。じゃあまたご飯でも行こうね。
やっぱりお義母さんは優しい。いつも僕を気にかけてくれて電話をくれたりメッセージをくれたりする。夫夫か…本音を言ってもいいのだろうか?
あれから僕は秘書検定準1級を取ろうと、またスクールに通うことに決めた。角谷さんは別にいいのに無理しなくても…と言ってくれたけど、僕が挑戦したくなったのだ。準1級は試験内容も2級とは比べものにならないくらい大変だ。スクールは来月からだけど、仕事の合間を縫って勉強しているが難しい…頭に全然入らない。
「海斗、どこか行きたい所ないか?」
「なんですか?いきなり」
「いや…うん…」
「どうしたんですか?」
「あぁ…この前のことがあって、めちゃくちゃ反省したんだけど、海斗が無理してわかってくれたのかな?とか…本当は凄い嫌われたんじゃないかな?って…正直、今さら海斗から嫌いだって言われたら凹むだろうし、でも、どうしていいかわかんないけど…」
「透さん、何が言いたいのか、さっぱりわかりません。はっきり言ってください」
「そうだよな…ごめん。海斗、お願いだから嫌いにならないで」
「何言ってんですか?どうしてそんなこと…」
「いやだって…あれからお風呂は一緒に入ってくれないし、夜も遅くまで勉強して気づいたらソファーで寝てることも多いし…スキンシップも…してないだろ?嫌われても仕方ないと思うけど…やっぱり」
「僕もどうしていいのかわからないんです。透さんのことは嫌いじゃない。でも…過去を気にしないように考えないようと思えば思うほど、なんだか気持ちの整理がつかなくて…すみません」
「いや…悪かった。また思い出すようなこと言って、海斗が一緒に寝るのが嫌ならさ実家にでも俺は泊まるから。言ってくれ…な?」
「別に…透さんが嫌いって言ってないのに、どうして…どうしてそんなこと言うんですか?透さんこそ僕のことなんて…面倒だって思ってますよね。もういいです。僕が透さんの実家に行きます」
「いやいや海斗?なんで?」
「だって…」
「海斗、言いたいことあるなら全部、話しよう?なんでも言ってもいい。だから全部教えてよ…ね?本音を言わないといつまでたってもこのままだぞ。いいのか?」
「僕…いつまでも過去のこと気にして、やきもち妬いて…でも本当は無理矢理でも思いっきり抱きしめて欲しくて…本当に今は何もないって言って欲しくて…」
そう言うと思いっきり抱きしめられた。久しぶりに抱きしめられて胸が歓喜で震えた。
「海斗、俺はめちゃくちゃ海斗に惚れてる。どうしようもないくらい。本当に海斗だけなんだよ。俺には、海斗しか大事にしたくないんだ。だからこれからもお互い本音で言い合おう?言わなくても分かり合えるなんて嘘ではないけど、でも、言わなきゃ分かり合えないこともある。だから心の中、全部言って空っぽにしよう。俺はどんな海斗でも、海斗の本音の言葉なら受け止めるから」
合わせるだけの口づけはなんだか物足りなくて、もっと…と強請ってしまった。
結局は透さんのことが大好きなんだ。好きだから、嫉妬もするし、やきもちも妬く。きっとこれからも嫉妬や、やきもちを妬く気持ちが出てくると思う。でもそれは、僕の弱い部分だと向き合って、透さんに全て伝えよう。これからは、きっと透さんは、僕の気持ちを受け止めてくれると思うから。
透さんの腕の中で久しぶりに眠った。
392
あなたにおすすめの小説
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
雪解けを待つ森で ―スヴェル森の鎮魂歌(レクイエム)―
なの
BL
百年に一度、森の魔物へ生贄を捧げる村。
その年の供物に選ばれたのは、誰にも必要とされなかった孤児のアシェルだった。
死を覚悟して踏み入れた森の奥で、彼は古の守護者である獣人・ヴァルと出会う。
かつて人に裏切られ、心を閉ざしたヴァル。
そして、孤独だったアシェル。
凍てつく森での暮らしは、二人の運命を少しずつ溶かしていく。
だが、古い呪いは再び動き出し、燃え盛る炎が森と二人を飲み込もうとしていた。
生贄の少年と孤独な獣が紡ぐ、絶望の果てにある再生と愛のファンタジー
黒の執愛~黒い弁護士に気を付けろ~
ひなた翠
BL
小野寺真弥31歳。
転職して三か月。恋人と同じ職場で中途採用の新人枠で働くことに……。
朝から晩まで必死に働く自分と、真逆に事務所のトップ2として悠々自適に仕事をこなす恋人の小林豊28歳。
生活のリズムも合わず……年下ワンコ攻め小林に毎晩のように求められてーー。
どうしたらいいのかと迷走する真弥をよそに、熱すぎる想いをぶつけてくる小林を拒めなくて……。
忙しい大人の甘いオフィスラブ。
フジョッシーさんの、オフィスラブのコンテスト参加作品です。
猫カフェの溺愛契約〜獣人の甘い約束〜
なの
BL
人見知りの悠月――ゆづきにとって、叔父が営む保護猫カフェ「ニャンコの隠れ家」だけが心の居場所だった。
そんな悠月には昔から猫の言葉がわかる――という特殊な能力があった。
しかし経営難で閉店の危機に……
愛する猫たちとの別れが迫る中、運命を変える男が現れた。
猫のような美しい瞳を持つ謎の客・玲音――れお。
彼が差し出したのは「店を救う代わりに、お前と契約したい」という甘い誘惑。
契約のはずが、いつしか年の差を超えた溺愛に包まれて――
甘々すぎる生活に、だんだんと心が溶けていく悠月。
だけど玲音には秘密があった。
満月の夜に現れる獣の姿。猫たちだけが知る彼の正体、そして命をかけた契約の真実
「君を守るためなら、俺は何でもする」
これは愛なのか契約だけなのか……
すべてを賭けた禁断の恋の行方は?
猫たちが見守る小さなカフェで紡がれる、奇跡のハッピーエンド。
若頭の溺愛は、今日も平常運転です
なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編!
過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。
ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。
だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。
……俺も、ちゃんと応えたい。
笑って泣けて、めいっぱい甘い!
騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー!
※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる