21 / 32
第21話「気づけば王太子の婚約者」
しおりを挟む
「国王陛下のご意志として、王太子殿下が……クローバー公爵令嬢とのご婚約を望まれます」
……は?
……今、なんて言った?
誰と誰が、婚約を望まれる?ご婚約つった??
え、ちょっと待って!?
先日ようやくルシアンとの婚約が破棄されたばかりだよね!?
なのに今日からエドと!?そんな切り替えガチャみたいなノリで!?
「殿下もお間違いないですか?」
宰相がエドに確認する。
おいおい、こんなん間違いだらけだろ!!!
「私の意志です」
……はぁぁぁぁああ!?!?
お前、つい最近まで家庭教師だよね!?
確かに街中では手を繋いだし、恋人繋ぎもしたけど……あれは勢いっていうか……
「ありがたく拝受いたします」
父ぃぃぃぃぃいいいい!!!!!
勝手に受け入れないでよ!!!
私の意見、完全スルー!?ありがたくないから!!
……あれ?ひょっとしてこの空気、私だけが知らなかったパターン……?
兄たちすら『知ってました』みたいな顔してるんだけど!?
いやいや、守秘義務とかいらんだろ!?私、当事者なんですけど!?
「以上をもちまして、国王陛下の御意志を伝え終えました」
「ご快諾に感謝いたします」
え、ちょっと待って。快諾したのは父であって、私はまだ一言も喋ってないよね!?
なのに、もう全部決まったみたいな空気……
そのまま宰相は一礼して退室。
続いて父や母、兄たちも立ち上がり、次々に出て行く。
兄がエドに何か耳打ちしてる?
残された私は、ただ椅子に座ったまま固まっていた。
……終わった?本当に?
『ご快諾に感謝』って言ってたけど、快諾したのは父で、私は快諾してないし。
ツッコむ暇すら与えられなかった……
婚約……決定、しちゃったの?
頭が追いつかない。
昨日まで『婚約破棄された悪役令嬢』だったのに、今日からは『王太子の婚約者』って、どんなジェットコースターだよ。
ふらふらと自室に戻り、侍女にドレスを脱がされる。
ネグリジェに着替えたけれど、本を開く気力すら湧かない。
ベッドに沈み込み、天井を見つめる。
さっきの出来事が現実だなんて、まだ信じられなかった。
私、ほんとに婚約しちゃったの?
……婚約。
本当に、婚約しちゃったんだ。
ぽつりと、ドレスを片付けてくれている侍女に問いかけてみる。
「……婚約破棄って、できちゃったりしないのかな~?」
手を動かしていた侍女が一瞬ぴたりと止まり、妙に真剣な声で返す。
「閨を共にされた後は、いかなる事情があれど……」
……え?
閨って……まさか先日の?いやいやいや!
何もなかったし!?ただ泊まっただけだし!?
でも、確かに同じベッドだった……起きたら隣にいた……
「ちょ、ちょっと待って!あの時も否定したけど、ほんとに何もなかったから!ねぇ!」
必死に否定する私に、侍女は一瞬目を瞬かせて……そして、妙に優しい、何かを悟ったような微笑を浮かべた。
「ええ、存じております。お嬢様がそう仰るのですから」
え!?何その目!!
絶対何もなかったけど、あったって思ってるでしょ!?
「ご安心ください。ここでのことを、私どもが軽々しく口外するようなことはございません」
いやいやいやいやいや!!違う違う違う!!
ほんとに何もなかったんだってば!!
くっそ……こうなるってわかってて泊まったんだな、あいつ……!
……エドの野郎!!はめやがったな!!!!
「ちょっと二人だけにして」
さんざんネグリジェからの着替えを促してきた侍女を部屋から追い出す。
二人きりになった部屋。もちろん、そこにいるのは、正式に……こ、婚約者になってしまったらしいエド。
「お前……私をはめただろ?」
ソファに悠々と座るエドを問い詰めると、彼は首を傾げて小さく笑った。
「……どのことだろう?」
「どのって、お前……心当たりがいっぱいあるってことかよ!!!」
思わず、ぐったりとエドの正面のソファに腰を落とす。
「昨日の感じだと、こ、この婚約……だいぶ前に決まってたよな?」
「気が付いてなかったのか?」
すっと立ち上がったエドが、当然のように私の隣に腰を下ろす。
……ダメだ。近くに来られると、どうしてもこいつのペースに流されてしまう。
慌てて姿勢を正し、ソファの端に移動して距離を取る。
「君はストールを受け取っただろう?」
ストール……?紫色の、今も身につけているやつ?
「は?何でこれが関係あるの?」
「紫は禁色。王族以外が身につけることは許されない」
禁色?王族しか?
「つまりあれが婚約内定の証であり、受け取った時点で承諾したことになる」
「そ、そんな前から!!!?」
……お見舞いのお礼とか、完全に出来レースじゃねーか!!
ってことは……父も最初からグルだったってことか!?
あまりの衝撃に頭を抱えていると、気が付けばエドがさらに近づき、紫のストールの裾を軽く摘まんでいた。
「……いつも大切に身に着けてくれて、俺は嬉しかったんだが」
「だ、だからって説明ゼロで渡すなよ!?」
んな……!!!ってことをさらっと言うんだこいつは!!
「じゃあ……その後の家庭教師も、この前の市政調査も……全部最初から計画通りだったってこと!?」
「人聞きが悪いな。少し懸念があったから、慎重になっただけだ」
「私の気持ちは完全スルーかよ!!」
「……確かに。君の気持ちを蔑ろにしたのは否めない」
……え。急にしおらしくなるなよ。調子狂うじゃん……
って、ちょっと!さりげなく手に触れるな!!じっと見つめるな!!髪に触んな!!
「それでも……俺は、どうしてもアリエルが良かったんだ」
あ゛~~~~!!当たり前みたいに髪に口づけとかしてんなよ!!
なんか声のトーンまで変わってるし!!
昨日の流れでさ、もう断れる段階じゃないってのは、わかってる。
でもさ。私は医者として死ぬほど働いて、文字通り死んだんだよ?
せめて転生くらいご褒美で、一生ダラダラさせてくれてもよくない!?
どこで道を間違えたんだ、私……
「……何もない時は、ネグリジェで部屋に転がってダラダラしてたい……」
「いいね。俺も隣で一緒にくつろがせてもらえるかな?」
「は!?いやだよ!?ダラダラは一人でやるから意味あるんじゃん!」
何だよこの王子……
この間はあんなに真面目くさってたくせに、今日はまたこれか。
ほんっと調子が狂う。
「……でも」
ソファの背にもたれていたエドが、ふっと笑みを深める。
「どんな君でも、俺は大事にするよ」
はい、強引に話を逸らした。
絶対に私の話、聞く気なかっただろ……
気が付けば、また手が重ねられている。
いくらでも振りほどけるはずなのに……ほんの少し、その体温が心地よく感じてしまう自分が悔しい。
……は?
……今、なんて言った?
誰と誰が、婚約を望まれる?ご婚約つった??
え、ちょっと待って!?
先日ようやくルシアンとの婚約が破棄されたばかりだよね!?
なのに今日からエドと!?そんな切り替えガチャみたいなノリで!?
「殿下もお間違いないですか?」
宰相がエドに確認する。
おいおい、こんなん間違いだらけだろ!!!
「私の意志です」
……はぁぁぁぁああ!?!?
お前、つい最近まで家庭教師だよね!?
確かに街中では手を繋いだし、恋人繋ぎもしたけど……あれは勢いっていうか……
「ありがたく拝受いたします」
父ぃぃぃぃぃいいいい!!!!!
勝手に受け入れないでよ!!!
私の意見、完全スルー!?ありがたくないから!!
……あれ?ひょっとしてこの空気、私だけが知らなかったパターン……?
兄たちすら『知ってました』みたいな顔してるんだけど!?
いやいや、守秘義務とかいらんだろ!?私、当事者なんですけど!?
「以上をもちまして、国王陛下の御意志を伝え終えました」
「ご快諾に感謝いたします」
え、ちょっと待って。快諾したのは父であって、私はまだ一言も喋ってないよね!?
なのに、もう全部決まったみたいな空気……
そのまま宰相は一礼して退室。
続いて父や母、兄たちも立ち上がり、次々に出て行く。
兄がエドに何か耳打ちしてる?
残された私は、ただ椅子に座ったまま固まっていた。
……終わった?本当に?
『ご快諾に感謝』って言ってたけど、快諾したのは父で、私は快諾してないし。
ツッコむ暇すら与えられなかった……
婚約……決定、しちゃったの?
頭が追いつかない。
昨日まで『婚約破棄された悪役令嬢』だったのに、今日からは『王太子の婚約者』って、どんなジェットコースターだよ。
ふらふらと自室に戻り、侍女にドレスを脱がされる。
ネグリジェに着替えたけれど、本を開く気力すら湧かない。
ベッドに沈み込み、天井を見つめる。
さっきの出来事が現実だなんて、まだ信じられなかった。
私、ほんとに婚約しちゃったの?
……婚約。
本当に、婚約しちゃったんだ。
ぽつりと、ドレスを片付けてくれている侍女に問いかけてみる。
「……婚約破棄って、できちゃったりしないのかな~?」
手を動かしていた侍女が一瞬ぴたりと止まり、妙に真剣な声で返す。
「閨を共にされた後は、いかなる事情があれど……」
……え?
閨って……まさか先日の?いやいやいや!
何もなかったし!?ただ泊まっただけだし!?
でも、確かに同じベッドだった……起きたら隣にいた……
「ちょ、ちょっと待って!あの時も否定したけど、ほんとに何もなかったから!ねぇ!」
必死に否定する私に、侍女は一瞬目を瞬かせて……そして、妙に優しい、何かを悟ったような微笑を浮かべた。
「ええ、存じております。お嬢様がそう仰るのですから」
え!?何その目!!
絶対何もなかったけど、あったって思ってるでしょ!?
「ご安心ください。ここでのことを、私どもが軽々しく口外するようなことはございません」
いやいやいやいやいや!!違う違う違う!!
ほんとに何もなかったんだってば!!
くっそ……こうなるってわかってて泊まったんだな、あいつ……!
……エドの野郎!!はめやがったな!!!!
「ちょっと二人だけにして」
さんざんネグリジェからの着替えを促してきた侍女を部屋から追い出す。
二人きりになった部屋。もちろん、そこにいるのは、正式に……こ、婚約者になってしまったらしいエド。
「お前……私をはめただろ?」
ソファに悠々と座るエドを問い詰めると、彼は首を傾げて小さく笑った。
「……どのことだろう?」
「どのって、お前……心当たりがいっぱいあるってことかよ!!!」
思わず、ぐったりとエドの正面のソファに腰を落とす。
「昨日の感じだと、こ、この婚約……だいぶ前に決まってたよな?」
「気が付いてなかったのか?」
すっと立ち上がったエドが、当然のように私の隣に腰を下ろす。
……ダメだ。近くに来られると、どうしてもこいつのペースに流されてしまう。
慌てて姿勢を正し、ソファの端に移動して距離を取る。
「君はストールを受け取っただろう?」
ストール……?紫色の、今も身につけているやつ?
「は?何でこれが関係あるの?」
「紫は禁色。王族以外が身につけることは許されない」
禁色?王族しか?
「つまりあれが婚約内定の証であり、受け取った時点で承諾したことになる」
「そ、そんな前から!!!?」
……お見舞いのお礼とか、完全に出来レースじゃねーか!!
ってことは……父も最初からグルだったってことか!?
あまりの衝撃に頭を抱えていると、気が付けばエドがさらに近づき、紫のストールの裾を軽く摘まんでいた。
「……いつも大切に身に着けてくれて、俺は嬉しかったんだが」
「だ、だからって説明ゼロで渡すなよ!?」
んな……!!!ってことをさらっと言うんだこいつは!!
「じゃあ……その後の家庭教師も、この前の市政調査も……全部最初から計画通りだったってこと!?」
「人聞きが悪いな。少し懸念があったから、慎重になっただけだ」
「私の気持ちは完全スルーかよ!!」
「……確かに。君の気持ちを蔑ろにしたのは否めない」
……え。急にしおらしくなるなよ。調子狂うじゃん……
って、ちょっと!さりげなく手に触れるな!!じっと見つめるな!!髪に触んな!!
「それでも……俺は、どうしてもアリエルが良かったんだ」
あ゛~~~~!!当たり前みたいに髪に口づけとかしてんなよ!!
なんか声のトーンまで変わってるし!!
昨日の流れでさ、もう断れる段階じゃないってのは、わかってる。
でもさ。私は医者として死ぬほど働いて、文字通り死んだんだよ?
せめて転生くらいご褒美で、一生ダラダラさせてくれてもよくない!?
どこで道を間違えたんだ、私……
「……何もない時は、ネグリジェで部屋に転がってダラダラしてたい……」
「いいね。俺も隣で一緒にくつろがせてもらえるかな?」
「は!?いやだよ!?ダラダラは一人でやるから意味あるんじゃん!」
何だよこの王子……
この間はあんなに真面目くさってたくせに、今日はまたこれか。
ほんっと調子が狂う。
「……でも」
ソファの背にもたれていたエドが、ふっと笑みを深める。
「どんな君でも、俺は大事にするよ」
はい、強引に話を逸らした。
絶対に私の話、聞く気なかっただろ……
気が付けば、また手が重ねられている。
いくらでも振りほどけるはずなのに……ほんの少し、その体温が心地よく感じてしまう自分が悔しい。
63
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
婚約破棄を望む伯爵令嬢と逃がしたくない宰相閣下との攻防戦~最短で破棄したいので、悪役令嬢乗っ取ります~
甘寧
恋愛
この世界が前世で読んだ事のある小説『恋の花紡』だと気付いたリリー・エーヴェルト。
その瞬間から婚約破棄を望んでいるが、宰相を務める美麗秀麗な婚約者ルーファス・クライナートはそれを受け入れてくれない。
そんな折、気がついた。
「悪役令嬢になればいいじゃない?」
悪役令嬢になれば断罪は必然だが、幸運な事に原作では処刑されない事になってる。
貴族社会に思い残すことも無いし、断罪後は僻地でのんびり暮らすのもよかろう。
よしっ、悪役令嬢乗っ取ろう。
これで万事解決。
……て思ってたのに、あれ?何で貴方が断罪されてるの?
※全12話で完結です。
転生『悪役』公爵令嬢はやり直し人生で楽隠居を目指す
RINFAM
ファンタジー
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
【完結】悪役令嬢はおねぇ執事の溺愛に気付かない
As-me.com
恋愛
完結しました。
自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと気付いたセリィナは悪役令嬢の悲惨なエンディングを思い出し、絶望して人間不信に陥った。
そんな中で、家族すらも信じられなくなっていたセリィナが唯一信じられるのは専属執事のライルだけだった。
ゲームには存在しないはずのライルは“おねぇ”だけど優しくて強くて……いつしかセリィナの特別な人になるのだった。
そしてセリィナは、いつしかライルに振り向いて欲しいと想いを募らせるようになるのだが……。
周りから見れば一目瞭然でも、セリィナだけが気付かないのである。
※こちらは「悪役令嬢とおねぇ執事」のリメイク版になります。基本の話はほとんど同じですが、所々変える予定です。
こちらが完結したら前の作品は消すかもしれませんのでご注意下さい。
ゆっくり亀更新です。
ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です
山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」
ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。
【完結】ど近眼悪役令嬢に転生しました。言っておきますが、眼鏡は顔の一部ですから!
As-me.com
恋愛
完結しました。
説明しよう。私ことアリアーティア・ローランスは超絶ど近眼の悪役令嬢である……。
気が付いたらファンタジー系ライトノベル≪君の瞳に恋したボク≫の悪役令嬢に転生していたアリアーティア。
原作悪役令嬢には、超絶ど近眼なのにそれを隠して奮闘していたがあらゆることが裏目に出てしまい最後はお約束のように酷い断罪をされる結末が待っていた。
えぇぇぇっ?!それって私の未来なの?!
腹黒最低王子の婚約者になるのも、訳ありヒロインをいじめた罪で死刑になるのも、絶体に嫌だ!
私の視力と明るい未来を守るため、瓶底眼鏡を離さないんだから!
眼鏡は顔の一部です!
※この話は短編≪ど近眼悪役令嬢に転生したので意地でも眼鏡を離さない!≫の連載版です。
基本のストーリーはそのままですが、後半が他サイトに掲載しているのとは少し違うバージョンになりますのでタイトルも変えてあります。
途中まで恋愛タグは迷子です。
[完結]7回も人生やってたら無双になるって
紅月
恋愛
「またですか」
アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。
驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。
だけど今回は違う。
強力な仲間が居る。
アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる