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第6章 恋愛作曲と大蛇討伐
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ミニドラゴンの翼が夜空を切り裂く。
私は風の神具に身を預け、ヴィルヘルムとシンシアと並んで上空から大蛇を狙った。
「頭を――一気に落とす!」
地上では騎士たちが盾を構え、必死に陽動を続けている。
その背に応えるように、私たちは同時に刃を振り下ろした。
だが――
「……通らない!?」
シンシアの剣は硬い鱗に弾かれ、火花を散らしただけ。
ヴィルヘルムの刃も同じ。鋭い切っ先がかすめても、深く入ることはなかった。
かろうじて、私の剣が抉るように食い込んだ。
だが、それでも致命には程遠い。
「……っ!」
一瞬裂けたかと思えば、黒い肉が脈打ち、傷はみるみる塞がっていく。
同時に頭を落とさなければ、意味がないのだ。
「きゃあっ!」
地上から悲鳴。盾が砕け、巨体が薙ぎ払った衝撃で数人が吹き飛んだ。
「やめて――!」
叫びかけた声を、ヴィルヘルムの鋭い声が断ち切る。
「エレオノーラ様!……騎士は領地と領主のために命を懸ける覚悟を持っています。彼らのために足を止めてはなりません」
その言葉に胸が震える。
けれど、どうすれば――。
(剣も魔法も効かない……。なら、残る手は……魔導銃……?でも魔法発動の核がない純正な魔力ゴリ押しの銃で本当にコイツを倒せるの?)
頭に浮かんだ手段に、思わず手が止まる。
銃を使うということは――大規模魔法の行使に踏み切るということだ。
これで倒せなかったときの士気の低下は避けられない。
そうなれば、きっと守りきれない。
私の判断に領地がかかってる、色々な検討事項全てがのしかかる。
その一瞬の迷いを、シンシアが切り裂いた。
「こちらです!」
彼女は単独で逆方向へと回り込み、敢えて大蛇の視界に飛び込んだ。
刃を大きく振りかざし、派手に挑発してみせる。
巨体がうねり、狙いが地上の騎士団から逸れていく。
「……シンシア!」
叫びそうになった喉を、ヴィルヘルムの低い声が抑えた。
「ご安心を。彼女は守るために動いた。――今は、エレオノーラ様のご決断を」
彼はすでに私の護衛に徹し、寸分違わず身を寄せていた。
いつでも攻撃できるよう魔力が滲んでいる赤い瞳が鋭く光り、迷いを許さぬ視線がこちらを射抜く。
(……そう。今、決めなきゃ……!)
私は息を呑み、視線を地上に走らせた。
「魔導銃を使います」
私は息を呑み、後方で待機しているはずのリヒャルトへ視線を走らせた。
彼なら――念のためといって、必ず魔導銃を手元に置いているはずだ。
「ヴィルヘルム、ここを頼みます」
「御意に」
風の神具を握りしめて、リヒャルトの元まで一直線に飛んだ。
私は風の神具に身を預け、ヴィルヘルムとシンシアと並んで上空から大蛇を狙った。
「頭を――一気に落とす!」
地上では騎士たちが盾を構え、必死に陽動を続けている。
その背に応えるように、私たちは同時に刃を振り下ろした。
だが――
「……通らない!?」
シンシアの剣は硬い鱗に弾かれ、火花を散らしただけ。
ヴィルヘルムの刃も同じ。鋭い切っ先がかすめても、深く入ることはなかった。
かろうじて、私の剣が抉るように食い込んだ。
だが、それでも致命には程遠い。
「……っ!」
一瞬裂けたかと思えば、黒い肉が脈打ち、傷はみるみる塞がっていく。
同時に頭を落とさなければ、意味がないのだ。
「きゃあっ!」
地上から悲鳴。盾が砕け、巨体が薙ぎ払った衝撃で数人が吹き飛んだ。
「やめて――!」
叫びかけた声を、ヴィルヘルムの鋭い声が断ち切る。
「エレオノーラ様!……騎士は領地と領主のために命を懸ける覚悟を持っています。彼らのために足を止めてはなりません」
その言葉に胸が震える。
けれど、どうすれば――。
(剣も魔法も効かない……。なら、残る手は……魔導銃……?でも魔法発動の核がない純正な魔力ゴリ押しの銃で本当にコイツを倒せるの?)
頭に浮かんだ手段に、思わず手が止まる。
銃を使うということは――大規模魔法の行使に踏み切るということだ。
これで倒せなかったときの士気の低下は避けられない。
そうなれば、きっと守りきれない。
私の判断に領地がかかってる、色々な検討事項全てがのしかかる。
その一瞬の迷いを、シンシアが切り裂いた。
「こちらです!」
彼女は単独で逆方向へと回り込み、敢えて大蛇の視界に飛び込んだ。
刃を大きく振りかざし、派手に挑発してみせる。
巨体がうねり、狙いが地上の騎士団から逸れていく。
「……シンシア!」
叫びそうになった喉を、ヴィルヘルムの低い声が抑えた。
「ご安心を。彼女は守るために動いた。――今は、エレオノーラ様のご決断を」
彼はすでに私の護衛に徹し、寸分違わず身を寄せていた。
いつでも攻撃できるよう魔力が滲んでいる赤い瞳が鋭く光り、迷いを許さぬ視線がこちらを射抜く。
(……そう。今、決めなきゃ……!)
私は息を呑み、視線を地上に走らせた。
「魔導銃を使います」
私は息を呑み、後方で待機しているはずのリヒャルトへ視線を走らせた。
彼なら――念のためといって、必ず魔導銃を手元に置いているはずだ。
「ヴィルヘルム、ここを頼みます」
「御意に」
風の神具を握りしめて、リヒャルトの元まで一直線に飛んだ。
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