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第6章 恋愛作曲と大蛇討伐
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足が地を踏んだ瞬間、力が抜けた。
膝ががくりと折れ、視界が揺らぐ。
「エレオノーラ様!」
駆け寄ったリヒャルトが慌てて支え、その声に反応したイルマもすぐ傍らへ飛び込む。
「魔力を使いすぎています! 今すぐ城へお戻りください!」
「……そんな……まだ、騎士団が――」
抗うように声を上げるが、リヒャルトの手のひらから伝わる微かな震えに気づく。
身体を支えるだけで、また魔力が吸われていくのがわかった。
(……そうか。歩くのも、立つのも……無意識に魔力を使っていたんだ……)
呻くように顔を上げると、風を切る音と共に二つの影が降り立った。
ヴィルヘルムとシンシア。剣を下ろし、鋭い眼差しで私を見据える。
「エレオノーラ様」
ヴィルヘルムの声はいつも以上に固い。
「今はお休みください。あれほどの――神話と見紛う魔法を行使されたのです。身体が持つはずがありません」
「でも……!」
叫びかけた私を、シンシアが遮る。
その声音は毅然としていて、ひとつの余地も残さなかった。
「騎士団の指揮は、私たちにお任せください。エレオノーラ様が倒れてしまえば、領地全体が動揺します」
心を揺さぶられながらも、言葉を返そうとしたその時――重い靴音が響いた。
「エレオノーラ」
祖父、ディートフリートだった。鎧に返り血を浴びながらも、瞳は鋭く光っている。
「後始末を儂に命じなさい」
「お祖父様……」
「領主候補であるお前には、その権限がある。領主以外の一族に命令を下す権利を、だ」
(……命令、を……? 私が……)
祖父の眼差しに射抜かれる。
迷う暇も、拒む余裕もなかった。
「……はい。後は、お願いします」
そう託した瞬間――意識がすとんと落ちていった。
温かな腕が身体を支える感覚を最後に、私は深い闇に沈んでいった。
膝ががくりと折れ、視界が揺らぐ。
「エレオノーラ様!」
駆け寄ったリヒャルトが慌てて支え、その声に反応したイルマもすぐ傍らへ飛び込む。
「魔力を使いすぎています! 今すぐ城へお戻りください!」
「……そんな……まだ、騎士団が――」
抗うように声を上げるが、リヒャルトの手のひらから伝わる微かな震えに気づく。
身体を支えるだけで、また魔力が吸われていくのがわかった。
(……そうか。歩くのも、立つのも……無意識に魔力を使っていたんだ……)
呻くように顔を上げると、風を切る音と共に二つの影が降り立った。
ヴィルヘルムとシンシア。剣を下ろし、鋭い眼差しで私を見据える。
「エレオノーラ様」
ヴィルヘルムの声はいつも以上に固い。
「今はお休みください。あれほどの――神話と見紛う魔法を行使されたのです。身体が持つはずがありません」
「でも……!」
叫びかけた私を、シンシアが遮る。
その声音は毅然としていて、ひとつの余地も残さなかった。
「騎士団の指揮は、私たちにお任せください。エレオノーラ様が倒れてしまえば、領地全体が動揺します」
心を揺さぶられながらも、言葉を返そうとしたその時――重い靴音が響いた。
「エレオノーラ」
祖父、ディートフリートだった。鎧に返り血を浴びながらも、瞳は鋭く光っている。
「後始末を儂に命じなさい」
「お祖父様……」
「領主候補であるお前には、その権限がある。領主以外の一族に命令を下す権利を、だ」
(……命令、を……? 私が……)
祖父の眼差しに射抜かれる。
迷う暇も、拒む余裕もなかった。
「……はい。後は、お願いします」
そう託した瞬間――意識がすとんと落ちていった。
温かな腕が身体を支える感覚を最後に、私は深い闇に沈んでいった。
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