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第八章 謎の転校生
第六十六話 仮装舞踏会
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秋休み明け、学園恒例の 仮装舞踏会 の日がやってきた。
学園のホールは豪華に飾りつけられ、くじ引きで当てた仮装をした生徒たちで賑わっていた。
「ティア様はどんな仮装をされるのだろう!」
「絶対、凛々しい騎士とか似合うよな!」
クラスの男子たちは期待と興奮でソワソワ。
しかし――。
カーテンの奥から現れたティアの姿に、全員の目が点になった。
「……うぅ、ど、どうして……
こんな事に…。」
ティアは、くじ引きで当たってしまった 猫耳メイド服 を着て登場したのだ。
黒のミニスカメイド服に、腰にふわふわのしっぽ。
頭にはピンと立った猫耳カチューシャ。
その愛らしい姿に、会場が一瞬静まり返り――
「「「か、可愛い~~~~~ッ!!!」」」
男子も女子も一斉に叫び声をあげた。
「ちょ、ちょっと!
見ないで!
笑わないでよ!」
ティアは顔を真っ赤にして怒るが、その様子すら可愛さ全開。
「ティア、最高に似合ってる!」
魔法使いの衣装に身を包んだメリルは必死に笑いを堪えながら、スマホのような魔導端末で連写。
「やめてってばぁぁぁ!」と必死で隠そうとするティア。
さらに追い打ちをかけるように、男子たちが押し寄せる。
「ティア様!夜の舞踏会、一緒に踊ってください!」
「いえ!まずは私と!」
「猫耳メイド姿のティア様と踊れるなんて、一生の思い出に!」
完全に取り合いの修羅場と化す。
「うぅ、恥ずかしい。
なんでこんなことに~~~!」
耳まで真っ赤にして逃げ回るティア。
その姿はまるで本物の小猫のようで、学園中の人気をさらってしまった。
そして秋の夜。
学園ホールでは華やかな 仮装舞踏会 が始まった。
会場に集まった生徒たちは衣装に身を包み、舞台の幕が上がるのを楽しみに待っている。
そして――。
「それでは
今年の仮装舞踏会を始めます。
生徒会長ティア・リブンさんの挨拶です。」
パアァァッと照明が当たる。
次の瞬間、現れたティアの姿に会場がざわめいた。
……にゃん。
猫耳黒のミニスカメイド服。
フリフリのエプロンに、腰にはふわふわのしっぽ。
おまけに、赤いリボンまで首に巻かれている。
「うぅぅ、あ、あのう。
今年も恒例の仮装舞踏会が始まりました。」
ティアが話すが、皆ティアの姿に騒めいて聞いていない。
「ねぇ、ち、ちょっと、聞いてる?」
自分の姿の恥ずかしさと視線とでどうして良いかわからなくなっていた。
「「「か、可愛すぎるぅぅぅぅぅぅッ!!!」」」
爆音のような歓声。
女子たちは「ぎゃあああ!」と叫び、男子たちは鼻血寸前。
「ちょ、ちょっと待って!
これはくじ引きで……仕方なく当たっただけで……!」
ティアは必死に弁解するが、誰も聞いていない。
ファンクラブ会員は泣き崩れながら
「女神が……!
黒歴史すらも神回に変えてしまった……!」
とメモを取り、メリルは笑いすぎて床に疼くまっていた。
「ティア……写真!
お願い!
記念に一枚だけ!」
「やだぁぁぁぁ!
撮らないでぇぇぇ!」
猫耳を押さえながら逃げ回るティア。
しかしその必死な抵抗すら愛らしく、会場全体が「ティアかわいい」コールに包まれる。
ティアの猫耳メイド姿が披露され、会場が大爆発したその直後――。
司会の生徒会メンバーがにやにやとマイクを取った。
「さてさて!せっかくの舞踏会ですから……!
ここで恒例!“会長と踊れる権利”をくじ引きで決めたいと思いまーす!」
「「「おおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
会場が大歓声に包まれた。男子生徒たちが色めき立ち、ファンクラブ会員は祈るように手を組み、女子生徒たちは「がんばれー!」と男子を煽る。
ティアは顔を真っ赤にして叫んだ。
「え?何それ!
ちょっと待って!
猫耳メイドで踊るとか黒歴史一直線なんですけどぉぉぉ!」
だが、止められるわけもなく――くじ引き開始!
一人、また一人と外れを引き、会場の緊張が高まっていく。
「さあ、残りあと一枚!」
司会が高らかに叫んだその瞬間。
「当たった!」
軽やかに声を上げたのは……アーサー。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
男子全員が膝から崩れ落ちた。
「なんで転校生がぁぁぁぁぁ!」
「空気読めぇぇぇぇ!」
女子たちは「キャーー!」と黄色い声を上げ、ファンクラブ会員は泣き崩れる。
ティアは耳と尻尾をぴんと立てながら固まっていた。
「ど、どどどど、どうしてアーサーが……!?」
アーサーはにっこり微笑む。
「くじ運が良かったみたい。
光栄だよ、ティア。」
そして音楽が流れ出す。
ティアは猫耳を両手で押さえながら、必死に小声で呟く。
「やだ……!
これ、一生の黒歴史になる……!」
アーサーが優しく手を取ると、ティアは観念したように小さく頷いた。
猫耳黒のミニスカメイド服で、恥ずかしさでぷるぷる震えながら踊るティア。
頬は真っ赤、視線は泳ぎっぱなし。
「……うぅぅ、死にたい……!」
「はは、ティアって本当に可愛いね。」
「い、言わないでぇぇぇぇ!」
会場はもう爆発寸前。
「うわあああ!女神が舞ってる!」
「ありがとうアーサー!ありがとう世界!」
「俺の黒歴史が更新された……!」(※見る側の黒歴史)
ダンスが終わる頃には――
ティアは涙目で「絶対忘れてぇぇぇぇ!」と絶叫し、会場は大喝采に包まれた。
――翌日。
学園新聞にはでかでかと載っていた。
【速報! 猫耳メイド会長、爆誕!!】
さらにファンクラブの会誌には特集が組まれ、ポスターまで作られてしまった。
ティアは布団に顔を埋めながら絶叫する。
「うわぁぁぁ!あれは黒歴史よぉぉぉ!」
しかし、本人の願いとは裏腹に――。
猫耳メイド会長伝説 は、今後長く学園で語り継がれることになった。
後日談
学園ティアファンクラブの動き
「速報!黒歴史新聞号、限定グッズ化決定!」
ファンクラブの幹部が高らかに宣言した。
会場のファン達(男子中心、女子もちらほら)が一斉に沸き立つ。
「グッズ第1弾!
舞踏会での猫耳メイド姿ポストカード!」
「第2弾!
アーサーと踊る瞬間を切り取ったクリアファイル!」
「第3弾!
新聞号外完全複製版!」
「そして、第4弾!
猫耳会長アクリルスタンド!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
拍手喝采。涙するファンまで出る。
⸻
一方のティア
教室でその話を聞かされたティアは机に突っ伏す。
「なんでよぉぉぉ!
誰がそんなの欲しがるのよぉぉぉ!」
メリルは静かに本を読みながら微笑む。
「……でも、ティアの人気はますます高まってるよ?」
「そういう問題じゃなぁぁぁい!」
顔を真っ赤にしてバンバン机を叩くティア。
そこへ、ちゃっかり現れるアーサー。
「俺、あのアクリルスタンド欲しいな。」
「はあああああ!?///」
ティアは即座に真っ赤になり、ペンケースを投げつける。
「絶対買っちゃダメぇぇぇ!」
アーサーは笑って受け止める。
「じゃあ、直接サイン入りでちょうだい?」
「し、し、死んでもイヤぁぁぁぁぁぁぁ!」
学園のホールは豪華に飾りつけられ、くじ引きで当てた仮装をした生徒たちで賑わっていた。
「ティア様はどんな仮装をされるのだろう!」
「絶対、凛々しい騎士とか似合うよな!」
クラスの男子たちは期待と興奮でソワソワ。
しかし――。
カーテンの奥から現れたティアの姿に、全員の目が点になった。
「……うぅ、ど、どうして……
こんな事に…。」
ティアは、くじ引きで当たってしまった 猫耳メイド服 を着て登場したのだ。
黒のミニスカメイド服に、腰にふわふわのしっぽ。
頭にはピンと立った猫耳カチューシャ。
その愛らしい姿に、会場が一瞬静まり返り――
「「「か、可愛い~~~~~ッ!!!」」」
男子も女子も一斉に叫び声をあげた。
「ちょ、ちょっと!
見ないで!
笑わないでよ!」
ティアは顔を真っ赤にして怒るが、その様子すら可愛さ全開。
「ティア、最高に似合ってる!」
魔法使いの衣装に身を包んだメリルは必死に笑いを堪えながら、スマホのような魔導端末で連写。
「やめてってばぁぁぁ!」と必死で隠そうとするティア。
さらに追い打ちをかけるように、男子たちが押し寄せる。
「ティア様!夜の舞踏会、一緒に踊ってください!」
「いえ!まずは私と!」
「猫耳メイド姿のティア様と踊れるなんて、一生の思い出に!」
完全に取り合いの修羅場と化す。
「うぅ、恥ずかしい。
なんでこんなことに~~~!」
耳まで真っ赤にして逃げ回るティア。
その姿はまるで本物の小猫のようで、学園中の人気をさらってしまった。
そして秋の夜。
学園ホールでは華やかな 仮装舞踏会 が始まった。
会場に集まった生徒たちは衣装に身を包み、舞台の幕が上がるのを楽しみに待っている。
そして――。
「それでは
今年の仮装舞踏会を始めます。
生徒会長ティア・リブンさんの挨拶です。」
パアァァッと照明が当たる。
次の瞬間、現れたティアの姿に会場がざわめいた。
……にゃん。
猫耳黒のミニスカメイド服。
フリフリのエプロンに、腰にはふわふわのしっぽ。
おまけに、赤いリボンまで首に巻かれている。
「うぅぅ、あ、あのう。
今年も恒例の仮装舞踏会が始まりました。」
ティアが話すが、皆ティアの姿に騒めいて聞いていない。
「ねぇ、ち、ちょっと、聞いてる?」
自分の姿の恥ずかしさと視線とでどうして良いかわからなくなっていた。
「「「か、可愛すぎるぅぅぅぅぅぅッ!!!」」」
爆音のような歓声。
女子たちは「ぎゃあああ!」と叫び、男子たちは鼻血寸前。
「ちょ、ちょっと待って!
これはくじ引きで……仕方なく当たっただけで……!」
ティアは必死に弁解するが、誰も聞いていない。
ファンクラブ会員は泣き崩れながら
「女神が……!
黒歴史すらも神回に変えてしまった……!」
とメモを取り、メリルは笑いすぎて床に疼くまっていた。
「ティア……写真!
お願い!
記念に一枚だけ!」
「やだぁぁぁぁ!
撮らないでぇぇぇ!」
猫耳を押さえながら逃げ回るティア。
しかしその必死な抵抗すら愛らしく、会場全体が「ティアかわいい」コールに包まれる。
ティアの猫耳メイド姿が披露され、会場が大爆発したその直後――。
司会の生徒会メンバーがにやにやとマイクを取った。
「さてさて!せっかくの舞踏会ですから……!
ここで恒例!“会長と踊れる権利”をくじ引きで決めたいと思いまーす!」
「「「おおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
会場が大歓声に包まれた。男子生徒たちが色めき立ち、ファンクラブ会員は祈るように手を組み、女子生徒たちは「がんばれー!」と男子を煽る。
ティアは顔を真っ赤にして叫んだ。
「え?何それ!
ちょっと待って!
猫耳メイドで踊るとか黒歴史一直線なんですけどぉぉぉ!」
だが、止められるわけもなく――くじ引き開始!
一人、また一人と外れを引き、会場の緊張が高まっていく。
「さあ、残りあと一枚!」
司会が高らかに叫んだその瞬間。
「当たった!」
軽やかに声を上げたのは……アーサー。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
男子全員が膝から崩れ落ちた。
「なんで転校生がぁぁぁぁぁ!」
「空気読めぇぇぇぇ!」
女子たちは「キャーー!」と黄色い声を上げ、ファンクラブ会員は泣き崩れる。
ティアは耳と尻尾をぴんと立てながら固まっていた。
「ど、どどどど、どうしてアーサーが……!?」
アーサーはにっこり微笑む。
「くじ運が良かったみたい。
光栄だよ、ティア。」
そして音楽が流れ出す。
ティアは猫耳を両手で押さえながら、必死に小声で呟く。
「やだ……!
これ、一生の黒歴史になる……!」
アーサーが優しく手を取ると、ティアは観念したように小さく頷いた。
猫耳黒のミニスカメイド服で、恥ずかしさでぷるぷる震えながら踊るティア。
頬は真っ赤、視線は泳ぎっぱなし。
「……うぅぅ、死にたい……!」
「はは、ティアって本当に可愛いね。」
「い、言わないでぇぇぇぇ!」
会場はもう爆発寸前。
「うわあああ!女神が舞ってる!」
「ありがとうアーサー!ありがとう世界!」
「俺の黒歴史が更新された……!」(※見る側の黒歴史)
ダンスが終わる頃には――
ティアは涙目で「絶対忘れてぇぇぇぇ!」と絶叫し、会場は大喝采に包まれた。
――翌日。
学園新聞にはでかでかと載っていた。
【速報! 猫耳メイド会長、爆誕!!】
さらにファンクラブの会誌には特集が組まれ、ポスターまで作られてしまった。
ティアは布団に顔を埋めながら絶叫する。
「うわぁぁぁ!あれは黒歴史よぉぉぉ!」
しかし、本人の願いとは裏腹に――。
猫耳メイド会長伝説 は、今後長く学園で語り継がれることになった。
後日談
学園ティアファンクラブの動き
「速報!黒歴史新聞号、限定グッズ化決定!」
ファンクラブの幹部が高らかに宣言した。
会場のファン達(男子中心、女子もちらほら)が一斉に沸き立つ。
「グッズ第1弾!
舞踏会での猫耳メイド姿ポストカード!」
「第2弾!
アーサーと踊る瞬間を切り取ったクリアファイル!」
「第3弾!
新聞号外完全複製版!」
「そして、第4弾!
猫耳会長アクリルスタンド!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
拍手喝采。涙するファンまで出る。
⸻
一方のティア
教室でその話を聞かされたティアは机に突っ伏す。
「なんでよぉぉぉ!
誰がそんなの欲しがるのよぉぉぉ!」
メリルは静かに本を読みながら微笑む。
「……でも、ティアの人気はますます高まってるよ?」
「そういう問題じゃなぁぁぁい!」
顔を真っ赤にしてバンバン机を叩くティア。
そこへ、ちゃっかり現れるアーサー。
「俺、あのアクリルスタンド欲しいな。」
「はあああああ!?///」
ティアは即座に真っ赤になり、ペンケースを投げつける。
「絶対買っちゃダメぇぇぇ!」
アーサーは笑って受け止める。
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