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第九章 新学期編
第六十九話 ビンテージ
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新学期が始まり、ティアは2年生になった。
同じクラスにメリルがいたことを二人で喜んだ。
アーサーも同じクラスだったが、ティアにとっては特に意識する存在ではなかった。
そんなある日の放課後。
「ティア。
珍しいビンテージのお酒があるんだ。
一緒に飲まないか?
仲間だろう?」
廊下で声をかけてきたアーサーに、ティアは目を瞬かせた。
「仲間……って言葉の意味はよくわからないけど。そのお酒には興味あるわね。
いいわ、私の部屋に来て。」
二人が放課後に長く話すのは珍しいことだった。
夜
眠りを必要としないティアにとって、夜は静かで長い。
そんな時間にアーサーが部屋を訪ねてきた。
「やあ、ティア。」
「来たわね。
どうぞ座って。」
小さなテーブルを挟んで向かい合う。
アーサーが大事そうに木箱を置いた。
「これだ。
マードリン製バードリー工房のワイン。
俺の両親が成人祝いにくれたんだ。
かなり高価なビンテージだって自慢してた。」
「マードリンのワイン……。
いい思い出を、ここで開けてしまってもいいの?」
「そうだな……でも、ワインは飲んでこそ価値があるだろう。
両親ももう遠い昔に死んじまった。
なら、早く飲めって天国で笑ってる気がするんだ。」
「……そう。
なら、遠慮なく開封しましょう。
あなたの大切な思い出の一端に、私も立ち会わせてもらうわ。」
アーサーは少し照れくさそうに笑い、コルクを抜いた。
芳醇な香りがふわりと漂い、ティアの用意したグラスに赤い雫が満ちていく。
⸻
「どうだ、ティア。
死なない身体になってから……人生に張りを感じなくなったことはないか?」
アーサーはグラスを揺らしながら低く呟いた。
「人は死に向かって必死に生きるものだろう。
限られた時間の中で何を成せるかを探し続ける。
……でも俺たちは違う。
時間が止まってしまった俺たちは、何を探していたのかすら忘れてしまう。」
「……そうね。」
ティアはグラスを持ち上げた。
「それでも私は今、楽しいわ。
学園で過ごして、いろんな経験をしてる。
それは掛け替えのないものよ。」
「若い奴らの目は……キラキラしてるな。」
アーサーは自嘲気味に笑ってから、グラスを傾けた。
⸻
「このワイン、何年もの?」
「二百年だったかな。」
「へぇ……そういえば思い出したわ。
昔、バルドーの街に立ち寄ったとき。
ロディアスが酒場のマスターと意気投合してね。
マスターが“特別なものだ”って出してきたのが、このワインだったの。
とても芳醇な香りで、ロディアスも気に入って……あの夜は楽しかったな。」
「……ロディアス。
あの先代勇者だよな?」
「ええ。
私の夫よ。」
「そうか……聞いたことがある。
勇者は美しい妻を娶ったって。
……納得だな。」
「褒めても何も出ないわよ?」ティアは苦笑した。
⸻
「どうだ、味は?
あの頃と同じか?」
「ええ、美味しいわ。
ありがとう、アーサー。
……忘れかけていた思い出を呼び覚ましてくれた。」
ティアは目を細め、赤い液体を口に含む。
「周りの人たちは居なくなっていく。
だからこそ、思い出を消さないようにしなきゃ。本当に大事なことまで、消えてしまうから。」
「……そうだな。」
アーサーも静かに頷いた。
「俺はずっと、住む場所を転々としてきた。
過去に縛られたくなくてな。」
「私は国から住む家を貰ったわ。
国王からのお墨付きよ。
ロディアスがお願いしてくれていたの。
居場所があるだけでも救いになるわ。
……仕事だってしてきたのよ。
偉いでしょ?」
「はは、そりゃすごい。
……やっぱりロディアスの影響力は絶大だな。」
「当然よ。
世界を救った勇者だもの。」
「……ティア。
ひとつ聞いていいか。」
アーサーは真剣な目で彼女を見た。
「どうしてそこまで人間と共に生きて、助けようとする?
君にはその義務も、道理もないはずだ。」
ティアは一瞬グラスを見つめ、それから静かに答えた。
「ロディアスが守ろうとしたものを……
私も守りたい。
それだけよ。」
その声はどこか、切なくも揺るぎない響きを帯びていた。
沈黙が落ちる。
窓の外では、春の夜風が静かに木々を揺らしていた。
アーサーはふっと目を細め、グラスの中の赤い光を見つめながら小さく呟いた。
「……仲間、ってのは。
こういう時に言うんだろうな。」
ティアは一瞬驚いたように彼を見つめ――やがて、微笑んだ。
赤いワインを口に含みながら、ティアは静かに問いかけた。
「……ねえ、アーサー。
“ビンテージ”って、どういう意味か知ってる?」
「え?」
アーサーはグラスを揺らしながら、少し照れくさそうに笑った。
「確か……長い年月を経て、価値が深まったもの、って意味だったかな。
ぶどうの収穫の年を指すけど……同時に、時間が育てる宝物ってことだろ?」
「そう。
時間が重ねられるからこそ、ただの葡萄酒が“特別な一本”になる。
……人の思い出も同じね。
重ねた時間が、価値を増していく。」
「なるほどな……」
アーサーはしみじみと呟いたが、次の瞬間、ワインの酔いが彼を急速に蝕んでいく。
「……はは、やっぱり俺は弱いな……。
ティアみたいに、なんでも効かなくなる体質じゃないからな……」
笑みを零したあと、そのままテーブルに腕を預けて、アーサーは静かに寝息を立て始めた。
ティアは少し驚いたように目を瞬かせ、それから肩を竦めて小さく笑った。
「……全く。
せっかくの長い夜なのに。」
けれど、彼の安らかな寝顔を見ていると、胸の奥がほんの少し、ざわついた。
――唯一、私と同じ時間を生きられる存在。
そう思った瞬間、自分の心がかすかに揺れたのを感じた。
ロディアス。
その名を心の中で呼ぶ。
彼への想いはいまだに消えることなく、しっかりとそこに根付いている。
それでも――目の前で無防備に眠るアーサーを見ていると、未来への扉がほんのわずかに開いたような錯覚を覚えた。
ティアはグラスに残った赤い液体を見つめ、そっと呟いた。
「……思い出は、ビンテージのように深まっていく。
けれど……新しい時間が積み重なっていけば、別の宝物にもなるのかもしれないわね。」
窓の外では、春の夜風が静かに星を揺らしていた。
翌朝
窓から差し込む朝日が、アーサーの顔を照らしていた。
ティアは椅子に腰掛けたまま、眠り込んだ彼を眺めていた。
「……本当に、無防備すぎるわね。」
仕方なくブランケットを掛けてやったのだが、その姿は妙に様になっていて、ティアはつい視線を逸らした。
やがてアーサーが目を覚ます。
「……ん……あれ?
俺、寝た?」
「ええ。
堂々と酔い潰れて、私の部屋で高いびきよ。」
「マジかっ!?」
アーサーは跳ね起きると頭を抱えた。
「最悪だ……せっかくカッコつけようと思ったのに……。
ティア、何も変なことしてないよな!?」
「ふふ、誰があなたにそんなことするのよ。」
ティアはあきれながらも笑みを零した。
アーサーは真っ赤になりながらグラスを指差した。
「で、でもさ、昨日のワイン……美味しかったろ? 俺の“ビンテージ”!」
「ええ、とても。
……あなたの記憶まで熟成されて眠ってしまったみたいだけどね。」
「ぐっ……!
それは痛い。」
アーサーは頭をかきながら笑った。
ティアは窓の外に目をやった。
春の朝の光が差し込み、部屋を柔らかく照らしている。
「まあ、そうね。
昨夜は、悪くなかったわ。」
その言葉にアーサーは一瞬ぽかんとし、それから子供みたいに笑った。
「そっか!
じゃあ次は……もっと起きていられるようにする!」
「……次、があると思ってるの?」
「もちろん!」
アーサーの即答に、ティアは呆れながらも否定できない自分に気付いていた。
――まったく。厄介な人ね。
そう胸の内で呟きながら、彼女は立ち上がった。
今日もまた、学園の一日が始まる。
同じクラスにメリルがいたことを二人で喜んだ。
アーサーも同じクラスだったが、ティアにとっては特に意識する存在ではなかった。
そんなある日の放課後。
「ティア。
珍しいビンテージのお酒があるんだ。
一緒に飲まないか?
仲間だろう?」
廊下で声をかけてきたアーサーに、ティアは目を瞬かせた。
「仲間……って言葉の意味はよくわからないけど。そのお酒には興味あるわね。
いいわ、私の部屋に来て。」
二人が放課後に長く話すのは珍しいことだった。
夜
眠りを必要としないティアにとって、夜は静かで長い。
そんな時間にアーサーが部屋を訪ねてきた。
「やあ、ティア。」
「来たわね。
どうぞ座って。」
小さなテーブルを挟んで向かい合う。
アーサーが大事そうに木箱を置いた。
「これだ。
マードリン製バードリー工房のワイン。
俺の両親が成人祝いにくれたんだ。
かなり高価なビンテージだって自慢してた。」
「マードリンのワイン……。
いい思い出を、ここで開けてしまってもいいの?」
「そうだな……でも、ワインは飲んでこそ価値があるだろう。
両親ももう遠い昔に死んじまった。
なら、早く飲めって天国で笑ってる気がするんだ。」
「……そう。
なら、遠慮なく開封しましょう。
あなたの大切な思い出の一端に、私も立ち会わせてもらうわ。」
アーサーは少し照れくさそうに笑い、コルクを抜いた。
芳醇な香りがふわりと漂い、ティアの用意したグラスに赤い雫が満ちていく。
⸻
「どうだ、ティア。
死なない身体になってから……人生に張りを感じなくなったことはないか?」
アーサーはグラスを揺らしながら低く呟いた。
「人は死に向かって必死に生きるものだろう。
限られた時間の中で何を成せるかを探し続ける。
……でも俺たちは違う。
時間が止まってしまった俺たちは、何を探していたのかすら忘れてしまう。」
「……そうね。」
ティアはグラスを持ち上げた。
「それでも私は今、楽しいわ。
学園で過ごして、いろんな経験をしてる。
それは掛け替えのないものよ。」
「若い奴らの目は……キラキラしてるな。」
アーサーは自嘲気味に笑ってから、グラスを傾けた。
⸻
「このワイン、何年もの?」
「二百年だったかな。」
「へぇ……そういえば思い出したわ。
昔、バルドーの街に立ち寄ったとき。
ロディアスが酒場のマスターと意気投合してね。
マスターが“特別なものだ”って出してきたのが、このワインだったの。
とても芳醇な香りで、ロディアスも気に入って……あの夜は楽しかったな。」
「……ロディアス。
あの先代勇者だよな?」
「ええ。
私の夫よ。」
「そうか……聞いたことがある。
勇者は美しい妻を娶ったって。
……納得だな。」
「褒めても何も出ないわよ?」ティアは苦笑した。
⸻
「どうだ、味は?
あの頃と同じか?」
「ええ、美味しいわ。
ありがとう、アーサー。
……忘れかけていた思い出を呼び覚ましてくれた。」
ティアは目を細め、赤い液体を口に含む。
「周りの人たちは居なくなっていく。
だからこそ、思い出を消さないようにしなきゃ。本当に大事なことまで、消えてしまうから。」
「……そうだな。」
アーサーも静かに頷いた。
「俺はずっと、住む場所を転々としてきた。
過去に縛られたくなくてな。」
「私は国から住む家を貰ったわ。
国王からのお墨付きよ。
ロディアスがお願いしてくれていたの。
居場所があるだけでも救いになるわ。
……仕事だってしてきたのよ。
偉いでしょ?」
「はは、そりゃすごい。
……やっぱりロディアスの影響力は絶大だな。」
「当然よ。
世界を救った勇者だもの。」
「……ティア。
ひとつ聞いていいか。」
アーサーは真剣な目で彼女を見た。
「どうしてそこまで人間と共に生きて、助けようとする?
君にはその義務も、道理もないはずだ。」
ティアは一瞬グラスを見つめ、それから静かに答えた。
「ロディアスが守ろうとしたものを……
私も守りたい。
それだけよ。」
その声はどこか、切なくも揺るぎない響きを帯びていた。
沈黙が落ちる。
窓の外では、春の夜風が静かに木々を揺らしていた。
アーサーはふっと目を細め、グラスの中の赤い光を見つめながら小さく呟いた。
「……仲間、ってのは。
こういう時に言うんだろうな。」
ティアは一瞬驚いたように彼を見つめ――やがて、微笑んだ。
赤いワインを口に含みながら、ティアは静かに問いかけた。
「……ねえ、アーサー。
“ビンテージ”って、どういう意味か知ってる?」
「え?」
アーサーはグラスを揺らしながら、少し照れくさそうに笑った。
「確か……長い年月を経て、価値が深まったもの、って意味だったかな。
ぶどうの収穫の年を指すけど……同時に、時間が育てる宝物ってことだろ?」
「そう。
時間が重ねられるからこそ、ただの葡萄酒が“特別な一本”になる。
……人の思い出も同じね。
重ねた時間が、価値を増していく。」
「なるほどな……」
アーサーはしみじみと呟いたが、次の瞬間、ワインの酔いが彼を急速に蝕んでいく。
「……はは、やっぱり俺は弱いな……。
ティアみたいに、なんでも効かなくなる体質じゃないからな……」
笑みを零したあと、そのままテーブルに腕を預けて、アーサーは静かに寝息を立て始めた。
ティアは少し驚いたように目を瞬かせ、それから肩を竦めて小さく笑った。
「……全く。
せっかくの長い夜なのに。」
けれど、彼の安らかな寝顔を見ていると、胸の奥がほんの少し、ざわついた。
――唯一、私と同じ時間を生きられる存在。
そう思った瞬間、自分の心がかすかに揺れたのを感じた。
ロディアス。
その名を心の中で呼ぶ。
彼への想いはいまだに消えることなく、しっかりとそこに根付いている。
それでも――目の前で無防備に眠るアーサーを見ていると、未来への扉がほんのわずかに開いたような錯覚を覚えた。
ティアはグラスに残った赤い液体を見つめ、そっと呟いた。
「……思い出は、ビンテージのように深まっていく。
けれど……新しい時間が積み重なっていけば、別の宝物にもなるのかもしれないわね。」
窓の外では、春の夜風が静かに星を揺らしていた。
翌朝
窓から差し込む朝日が、アーサーの顔を照らしていた。
ティアは椅子に腰掛けたまま、眠り込んだ彼を眺めていた。
「……本当に、無防備すぎるわね。」
仕方なくブランケットを掛けてやったのだが、その姿は妙に様になっていて、ティアはつい視線を逸らした。
やがてアーサーが目を覚ます。
「……ん……あれ?
俺、寝た?」
「ええ。
堂々と酔い潰れて、私の部屋で高いびきよ。」
「マジかっ!?」
アーサーは跳ね起きると頭を抱えた。
「最悪だ……せっかくカッコつけようと思ったのに……。
ティア、何も変なことしてないよな!?」
「ふふ、誰があなたにそんなことするのよ。」
ティアはあきれながらも笑みを零した。
アーサーは真っ赤になりながらグラスを指差した。
「で、でもさ、昨日のワイン……美味しかったろ? 俺の“ビンテージ”!」
「ええ、とても。
……あなたの記憶まで熟成されて眠ってしまったみたいだけどね。」
「ぐっ……!
それは痛い。」
アーサーは頭をかきながら笑った。
ティアは窓の外に目をやった。
春の朝の光が差し込み、部屋を柔らかく照らしている。
「まあ、そうね。
昨夜は、悪くなかったわ。」
その言葉にアーサーは一瞬ぽかんとし、それから子供みたいに笑った。
「そっか!
じゃあ次は……もっと起きていられるようにする!」
「……次、があると思ってるの?」
「もちろん!」
アーサーの即答に、ティアは呆れながらも否定できない自分に気付いていた。
――まったく。厄介な人ね。
そう胸の内で呟きながら、彼女は立ち上がった。
今日もまた、学園の一日が始まる。
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