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「お口に合うかわかりませんけど……」
頬を染めながら恭しくお弁当箱を差し出してくる南波ちゃんに「ありがとう」と返事を返す。
お弁当箱の蓋を開けると、レタスの葉っぱを敷いた上にミニハンバーグやエビフライ、プチトマトや唐揚げや卵焼きなどが色取り取りに飾り付けられていた。
「いただきます」
箸を指に挟んで手を合わせる。
南波ちゃんがどこか不安気に瞳を揺らして俺を見つめてくる。エビフライを口に含んで「美味しい」と答えると南波ちゃんが嬉しそうに笑った。
「本当ですか!? 良かったぁ……」
「南波ちゃんは良いお嫁さんになれるよ」
俺が心から賛辞を述べると、途端に南波ちゃんが頬に熱を集めて。
その反応が可愛いなって思った。今まで付き合ってきた女性は、みんな年上だったから、年下の南波ちゃんが何だか微笑ましくて。
真白とも十歳、年が離れていたし、俺はつくづく受け身な男なのかもしれないな、と少し苦笑した。
南波ちゃんみたいな子と付き合ったら、きっと幸せになれるんだろう。
それなのに、どうして俺はまだ真白のことを考えているんだろう。
自分から別れを告げたくせに、俺はこんなに心を砕いているのに、真白はもうあっさりと無関心になってしまったのだと考えたら悲しいのは何故だろう。
「風間先輩?」
上の空になっていた俺に南波ちゃんが不思議そうに顔を覗き込んでくる。
慌てて意識をこちら側に引っ張って。
「あっ、ごめん。何でもない」
「あの、風間先輩……今度、良かったら、ご飯行きませんか?」
南波ちゃんの畳み掛けるような猛攻にちょっとだけビックリして、目を瞬かせてしまったけれど。
だけど──。
これが正しい道なんだ、と思う。
「うん。今度、是非」
南波ちゃんが満開の笑顔を向けて。
俺は、どこかぎこちない笑顔を南波ちゃんに向けた。
頬を染めながら恭しくお弁当箱を差し出してくる南波ちゃんに「ありがとう」と返事を返す。
お弁当箱の蓋を開けると、レタスの葉っぱを敷いた上にミニハンバーグやエビフライ、プチトマトや唐揚げや卵焼きなどが色取り取りに飾り付けられていた。
「いただきます」
箸を指に挟んで手を合わせる。
南波ちゃんがどこか不安気に瞳を揺らして俺を見つめてくる。エビフライを口に含んで「美味しい」と答えると南波ちゃんが嬉しそうに笑った。
「本当ですか!? 良かったぁ……」
「南波ちゃんは良いお嫁さんになれるよ」
俺が心から賛辞を述べると、途端に南波ちゃんが頬に熱を集めて。
その反応が可愛いなって思った。今まで付き合ってきた女性は、みんな年上だったから、年下の南波ちゃんが何だか微笑ましくて。
真白とも十歳、年が離れていたし、俺はつくづく受け身な男なのかもしれないな、と少し苦笑した。
南波ちゃんみたいな子と付き合ったら、きっと幸せになれるんだろう。
それなのに、どうして俺はまだ真白のことを考えているんだろう。
自分から別れを告げたくせに、俺はこんなに心を砕いているのに、真白はもうあっさりと無関心になってしまったのだと考えたら悲しいのは何故だろう。
「風間先輩?」
上の空になっていた俺に南波ちゃんが不思議そうに顔を覗き込んでくる。
慌てて意識をこちら側に引っ張って。
「あっ、ごめん。何でもない」
「あの、風間先輩……今度、良かったら、ご飯行きませんか?」
南波ちゃんの畳み掛けるような猛攻にちょっとだけビックリして、目を瞬かせてしまったけれど。
だけど──。
これが正しい道なんだ、と思う。
「うん。今度、是非」
南波ちゃんが満開の笑顔を向けて。
俺は、どこかぎこちない笑顔を南波ちゃんに向けた。
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