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南波ちゃんがどんどんビールを入れて、次第に顔が真っ赤になってきた。
新入社員歓迎会のことを思い出し、俺はなんだかソワソワしてしまう。
「南波ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫じゃないかもですー」
言いながら、頬杖をついてコクリコクリと頭を揺らす。
腕時計を見るともう二十一時を過ぎている。南波ちゃんが完全に酩酊してしまっているのが見て取れて、この辺でお開きにした方がいいなと考えた。
「南波ちゃん。明日も仕事があるし、そろそろ帰ろうか? 送ってくよ」
「本当ですかー? 嬉しいですー!」
その様子は明らかに新入社員歓迎会の時のそれで。
俺はスマートフォンを取り出してタクシーを呼んだ。立ち上がった南波ちゃんがフラッと倒れそうになって、慌てて支える。
「大丈夫? 南波ちゃん」
南波ちゃんがぎゅっと俺に抱き着いてきた。
甘いバニラ系の香水の匂いが鼻をくすぐって、途端に心臓が早鐘を打つ。
これは意図的に抱き着かれているのだろうか。
南波ちゃんはどこまで正気?
「風間先輩―、肩貸してくださーい」
俺は言われるがまま肩を貸して、南波ちゃんを引っ張りながら店内で清算を済ませ、店の前に到着しているタクシーに南波ちゃんを乗せ、自分も同乗した。
南波ちゃんの家は、先の新入社員歓迎会での介抱でわかっていたから、タクシードライバーに住所を告げる。
すぐに南波ちゃんのマンションに到着して、俺はまた肩を貸しながらエレベーターに乗って三階の南波ちゃんの部屋の前まで辿り着く。
南波ちゃんがふわふわしながら鍵を取り出して、玄関を開けた。
「じゃあ、南波ちゃん。俺はこれで──」
そう言葉を返した瞬間。
南波ちゃんが俺の腕を掻き立てるように掴んだ。
アルコールで朱に染まった頬の、そのすぐ上の大きな双眸を上目遣いにして俺を見つめてくる。そのまま、ポツリとこぼした。
「風間先輩……あがって?」
新入社員歓迎会のことを思い出し、俺はなんだかソワソワしてしまう。
「南波ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫じゃないかもですー」
言いながら、頬杖をついてコクリコクリと頭を揺らす。
腕時計を見るともう二十一時を過ぎている。南波ちゃんが完全に酩酊してしまっているのが見て取れて、この辺でお開きにした方がいいなと考えた。
「南波ちゃん。明日も仕事があるし、そろそろ帰ろうか? 送ってくよ」
「本当ですかー? 嬉しいですー!」
その様子は明らかに新入社員歓迎会の時のそれで。
俺はスマートフォンを取り出してタクシーを呼んだ。立ち上がった南波ちゃんがフラッと倒れそうになって、慌てて支える。
「大丈夫? 南波ちゃん」
南波ちゃんがぎゅっと俺に抱き着いてきた。
甘いバニラ系の香水の匂いが鼻をくすぐって、途端に心臓が早鐘を打つ。
これは意図的に抱き着かれているのだろうか。
南波ちゃんはどこまで正気?
「風間先輩―、肩貸してくださーい」
俺は言われるがまま肩を貸して、南波ちゃんを引っ張りながら店内で清算を済ませ、店の前に到着しているタクシーに南波ちゃんを乗せ、自分も同乗した。
南波ちゃんの家は、先の新入社員歓迎会での介抱でわかっていたから、タクシードライバーに住所を告げる。
すぐに南波ちゃんのマンションに到着して、俺はまた肩を貸しながらエレベーターに乗って三階の南波ちゃんの部屋の前まで辿り着く。
南波ちゃんがふわふわしながら鍵を取り出して、玄関を開けた。
「じゃあ、南波ちゃん。俺はこれで──」
そう言葉を返した瞬間。
南波ちゃんが俺の腕を掻き立てるように掴んだ。
アルコールで朱に染まった頬の、そのすぐ上の大きな双眸を上目遣いにして俺を見つめてくる。そのまま、ポツリとこぼした。
「風間先輩……あがって?」
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