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第6話 隔絶した強さ
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(俺の、、、俺の切り札を一撃で、、、)
クラウディオは決まりさえすれば最強だと思っていた自分の攻撃が、簡単に一刀両断されて僅かなダメージすらも与えられなかった事実に驚愕する。
達成困難な条件と引き換えに発動できる必殺技、冗談抜きで町一つを容易に消し去る事ができる。
其れを人間一人が軽く手を振っただけで打ち砕いて良いものなのだろうか?
「ハハハ、流石に隕石斬ったら疲れるな。此れは明日から筋肉痛だな、帰ったらマッサージ受けに行こ~」
ルチアーノは老人臭いセリフを吐きながら、自分が一刀両断した隕石の断面をペチペチ叩いて笑っている。
明らかにノリが軽い、恐らく全力の半分も出していないのだろう。
その様子がクラウディオの心を刺激し、自尊心や自分がこれまで積み上げてきたモノに対する自信を消失させた。
「フッ、強いな、、、お前と戦った時は何時も思う。毎回自分では埋める事が出来ない圧倒的な差を痛感し、其れでも数日で立ち上がり新たな力を手に入れてまた挑み、また蹴散らされる。この繰り返しだ、、、なあ世界最強よ、俺は後何度お前に挑めば肩を並べられる? 何度挑めばお前と戦う事が出来る?」
クラウディオの口から心からの質問が零れた。
結局今回も戦いに成らなかった、ルチアーノの手の上で赤子をあやす様に遊ばれただけ。
この十度以上の戦いの中で血が滲むような努力をし、自分の殺意を徹底的に研ぎ澄まし、その激情が凝結して則獣という怪物が出現するまで己を高めた。
しかし目標との差が有りすぎて、自分が前進している感覚が無いのだ。
出口が初めから存在しない無限の一本道を意味も無く走り続けているかの様な感覚。
「・・・若さ故の馬鹿な考えだな。俺に聞いたってその答えはお前の中にしか無いってのッ、、、」
ルチアーノが質問を笑い飛ばそうとした瞬間、何か軽い物が頭に落下して言葉を止める。
その物質は頭頂で一度跳ねて地面に落下し、ルチアーノは拾い上げて僅かに口角を上げた。
「記念だ、持っとけッ」
そう言うと突然持っていた物質を投げ渡す。
クラウディオが慌ててその物質をキャッチして見ると、それは自らが放った隕石の破片であった。
「これが、記念だと・・・?」
「そ、記念。痛くも痒くも無かったが、一応俺に当たった訳だからな。今まで攻撃を掠らせるどころか、髪型を崩す事すら出来なかったお前にしては上出来じゃないの? クラウディオ君」
その言葉を聞いた瞬間クラウディオの全身を稲妻が走った。
敵は自分が所属しているファミリーの宿敵であり、自分が殺さなくては成らない相手。
しかしその相手に褒められ、名前を言われた事が涙が溢れそうに成る程嬉しかったのだ。
「クッ、、、次は痛みまで与えてやる、、、」
「ハハッ、何時に成る事やら、、、まあ一先ず、今回の戦争は此処までだ。この攻撃を受けて生きてたら、その時はまた俺を殺しに来い」
突如ルチアーノの右手に莫大な則が集まり、エネルギーが流れ込み始める。
その変化を即座に察知して、クラウディオも臨戦態勢に入った。
「攻撃パターンは斬撃。一度の結果に対して×5リピートで波状に前方へ向けて拡散。20㎞先でリピート中止」
ルチアーノは呪文を唱える様に能力を発動し、周囲のエネルギーが加速度的に増加していく。
「お前達に瓦礫の山に変えられた街ごと細切れにしてやるよ。気に入ってる部下でも居るのなら今のうちに逃げるよう指示するんだな。多分間に合わないけどッ」
(こッ、この攻撃は!?)
クラウディオはエネルギーの流れを見た瞬間ルチアーノがあと数秒で放つ攻撃の検討がつき、自分の生き残る可能性が少しでも高くなる様に全力で撤退を開始した。
昔一度目にしたことが有る技、海千山千の強者犇めく裏社会の中でもこれ程の攻撃範囲と破壊力を持つ攻撃は存在しないだろう。
「無限の剣舞『アマノムラクモ』」
ルチアーノが右手で今までに無い程力強く宙を切り裂く。
すると彼の身体を中心として無数の斬撃が出現し、凄まじい速度で増殖しながら波状に拡散して町を細切れにしながら前進していく。
此れはルチアーノが保有する二体の則獣『デルタ・カルト』と『ボストレイム』の能力を限界まで引き出した大技。
ルチアーノ自身が出現させた斬撃をボストレイムで無限にリピートさせ、デルタ・カルトで斬撃という結果が起こる位置を波状に前方へずらし続ける事によって斬撃の波を起こす。
発動すれば簡単に敵陣営を街ごと一掃する事が出来る、大規模殺戮攻撃。
「・・・これで暫くは攻めて来ないだろ。何とか会談の席に嬢ちゃんが付いてくれれば良いが」
波にのまれて全てがミキサーに掛けられた様に細切れに成っていく町を見つめながらルチアーノは呟く。
結果的に町一つが消滅してしまったものの、レヴィアスファミリーはグレイズファミリーとの戦争に勝利して領土を守り抜く事に成功したのだった。
クラウディオは決まりさえすれば最強だと思っていた自分の攻撃が、簡単に一刀両断されて僅かなダメージすらも与えられなかった事実に驚愕する。
達成困難な条件と引き換えに発動できる必殺技、冗談抜きで町一つを容易に消し去る事ができる。
其れを人間一人が軽く手を振っただけで打ち砕いて良いものなのだろうか?
「ハハハ、流石に隕石斬ったら疲れるな。此れは明日から筋肉痛だな、帰ったらマッサージ受けに行こ~」
ルチアーノは老人臭いセリフを吐きながら、自分が一刀両断した隕石の断面をペチペチ叩いて笑っている。
明らかにノリが軽い、恐らく全力の半分も出していないのだろう。
その様子がクラウディオの心を刺激し、自尊心や自分がこれまで積み上げてきたモノに対する自信を消失させた。
「フッ、強いな、、、お前と戦った時は何時も思う。毎回自分では埋める事が出来ない圧倒的な差を痛感し、其れでも数日で立ち上がり新たな力を手に入れてまた挑み、また蹴散らされる。この繰り返しだ、、、なあ世界最強よ、俺は後何度お前に挑めば肩を並べられる? 何度挑めばお前と戦う事が出来る?」
クラウディオの口から心からの質問が零れた。
結局今回も戦いに成らなかった、ルチアーノの手の上で赤子をあやす様に遊ばれただけ。
この十度以上の戦いの中で血が滲むような努力をし、自分の殺意を徹底的に研ぎ澄まし、その激情が凝結して則獣という怪物が出現するまで己を高めた。
しかし目標との差が有りすぎて、自分が前進している感覚が無いのだ。
出口が初めから存在しない無限の一本道を意味も無く走り続けているかの様な感覚。
「・・・若さ故の馬鹿な考えだな。俺に聞いたってその答えはお前の中にしか無いってのッ、、、」
ルチアーノが質問を笑い飛ばそうとした瞬間、何か軽い物が頭に落下して言葉を止める。
その物質は頭頂で一度跳ねて地面に落下し、ルチアーノは拾い上げて僅かに口角を上げた。
「記念だ、持っとけッ」
そう言うと突然持っていた物質を投げ渡す。
クラウディオが慌ててその物質をキャッチして見ると、それは自らが放った隕石の破片であった。
「これが、記念だと・・・?」
「そ、記念。痛くも痒くも無かったが、一応俺に当たった訳だからな。今まで攻撃を掠らせるどころか、髪型を崩す事すら出来なかったお前にしては上出来じゃないの? クラウディオ君」
その言葉を聞いた瞬間クラウディオの全身を稲妻が走った。
敵は自分が所属しているファミリーの宿敵であり、自分が殺さなくては成らない相手。
しかしその相手に褒められ、名前を言われた事が涙が溢れそうに成る程嬉しかったのだ。
「クッ、、、次は痛みまで与えてやる、、、」
「ハハッ、何時に成る事やら、、、まあ一先ず、今回の戦争は此処までだ。この攻撃を受けて生きてたら、その時はまた俺を殺しに来い」
突如ルチアーノの右手に莫大な則が集まり、エネルギーが流れ込み始める。
その変化を即座に察知して、クラウディオも臨戦態勢に入った。
「攻撃パターンは斬撃。一度の結果に対して×5リピートで波状に前方へ向けて拡散。20㎞先でリピート中止」
ルチアーノは呪文を唱える様に能力を発動し、周囲のエネルギーが加速度的に増加していく。
「お前達に瓦礫の山に変えられた街ごと細切れにしてやるよ。気に入ってる部下でも居るのなら今のうちに逃げるよう指示するんだな。多分間に合わないけどッ」
(こッ、この攻撃は!?)
クラウディオはエネルギーの流れを見た瞬間ルチアーノがあと数秒で放つ攻撃の検討がつき、自分の生き残る可能性が少しでも高くなる様に全力で撤退を開始した。
昔一度目にしたことが有る技、海千山千の強者犇めく裏社会の中でもこれ程の攻撃範囲と破壊力を持つ攻撃は存在しないだろう。
「無限の剣舞『アマノムラクモ』」
ルチアーノが右手で今までに無い程力強く宙を切り裂く。
すると彼の身体を中心として無数の斬撃が出現し、凄まじい速度で増殖しながら波状に拡散して町を細切れにしながら前進していく。
此れはルチアーノが保有する二体の則獣『デルタ・カルト』と『ボストレイム』の能力を限界まで引き出した大技。
ルチアーノ自身が出現させた斬撃をボストレイムで無限にリピートさせ、デルタ・カルトで斬撃という結果が起こる位置を波状に前方へずらし続ける事によって斬撃の波を起こす。
発動すれば簡単に敵陣営を街ごと一掃する事が出来る、大規模殺戮攻撃。
「・・・これで暫くは攻めて来ないだろ。何とか会談の席に嬢ちゃんが付いてくれれば良いが」
波にのまれて全てがミキサーに掛けられた様に細切れに成っていく町を見つめながらルチアーノは呟く。
結果的に町一つが消滅してしまったものの、レヴィアスファミリーはグレイズファミリーとの戦争に勝利して領土を守り抜く事に成功したのだった。
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