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第18話 嘗ての友
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翌朝早朝、ルチアーノと幹部達は表社会と隣接して現在VCFの舞台がちょっかいを出して来ている106区に到着する。
ルチアーノは息子の寝顔を見た後、寝るどころか椅子に座ることも無くボスとしての仕事を果たすため為に此処へ来たのだった。
「向こうさんも寝ながら給料貰う訳には行かないって事か。無理にマフィアと戦ってるアピールする為に少数の兵士を連れて悪戯かよ、、、」
目の上に双眼鏡のような筒状にした手を当てて、ルチアーノは遠くに陣を構えるVCFの兵士達を見ていた。
緊張している表情の者は少なく、大抵の者は事務作業でも行っているかの様に無機質な表情である。
「ボス、そんな訳の分からない事しないでちゃんとした双眼鏡使って下さいよ。何のために態々予算作って双眼鏡新しくしたんですか」
「大丈夫、俺は見ようと思えば裸眼で五キロ先まで見えるから」
「アンタ本当に人間ですかッ!?」
長年一緒に居る幹部達であってもその能力を正確に計れている訳では無い、それがルチアーノという人間の底知れ無さである。
恐らく則を利用して視力を上げいるのだろうが、則は少しコントロールするだけでも莫大な脳への負担が掛るのでこの男の様に日常使用している人間など滅多にいない。
「オ~ウェン! 今回の指揮官は?」
「VCFの大将、ライオネル・ウィンザーであるとの情報が来ています。複数の諜報員から同様の情報が届いているので可能性は高いかと」
オーウェンはちゃんと双眼鏡を覗きながら言った。
「何で大将がこんな少数の兵士連れて敵陣に来てるんだよ、、、表の首脳陣と仲悪いのか?」
アンベルトはルチアーノの真似をして光の屈折法則を制御しようとするが、直ぐに頭痛がして双眼鏡に戻りながら言った。
「それも有るであろうが、恐らく首都の空気を嫌いすすんで来ているであろう。其れにボスの古い友人であるからな、拳を交えられるこの場を楽しみにしておるのかも知れん、、、ギャァァァッ! 目がぁぁ!! 目がぁぁぁ!!」
ディオンはルチアーノの真似をして、光の屈折を制御して全ての光を瞳に集める。
そして虫眼鏡で黒い紙に火が付くのと同じ法則で瞳からジュウッ!という音がし、文字通り目玉焼きに成った。
だが誰もディオンを心配せず、自分勝手な事を呟きながら敵陣を観察する。
「・・・うわッ目が合っちゃったよ、アレ完全にコッチ見えてるじゃん。裸眼で真っ直ぐ見てるし、流石はボスに土を付けた数少ない化け物だな」
アンベルトは双眼鏡を最大倍率にして敵の大将であるライオネル・ウィンザーを見た。
かなり大きなサイズのCVFの隊服をはち切れんばかりの筋肉でピチピチにし、アクアマリンの様な色の瞳で自分の方向を真っ直ぐに見てる。
当然双眼鏡など使っていない。
「ん、何か手振ってないか?」
ライオネルは急に地面に屈んだと思ったら、突然立ち上がって手を振り始めた。
其れがどんな意味を含んだ行動なのか分からずアンベルトは困惑して双眼鏡を覗き続ける。
「ボス、敵の大将が突然手を振り始めました。多分俺に振ってます、、、どういう意味ですかね? 攻めてこいという意味ですか??」
「ああ、手を振ってる? 其れはね、バイバイって意味」
「はぁ?」
アンベルトはボスの発言の意味がよく分からず、数キロ先に居る敵の大将を観察し続ける。
するとライオネルが半身に成ってピッチングポーズを取り、足を上げて大きく振りかぶった。
(何をするつもりだ?)
そう思った瞬間、目の前に超音速で飛んできた拳大の石が出現したのだった。
「うおッ!?」
アンベルトが数キロ先の敵が放った投石が自分の顔面を打ち砕く為に接近していると気が付いた時にはもう手遅れ、石は既に目と鼻の先まで接近していたのだ。
回避が間に合わない事を理解し、自分の生涯は此処で終わりだと悟ったアンベルトの身体から力が抜ける。
しかし彼の身体は僅かな痛みも無く、ただ腰が抜けて地面に腰を打ち付けただけであった。
「やっぱりお前悪運だけは有るな~アンベルト。俺にその報告をしてなかったら、お前死んでたぞ?」
アンベルトの顔面を砕くために接近していた石は、左方から飛び出してきた手平に包み込まれ空中停止している。
其れはルチアーノの手、済んでの所で石をキャッチして助けてくれた様であった。
掴んだ石を宙に投げては掴んでを繰り返しながら、腰が抜けて地面に倒れているアンベルトをニヤついた顔で見下している。
数キロ先から投石という無骨過ぎる手段で、其れも充分人間を殺傷できる威力で攻撃を打ち込まれた事にその場の幹部全員が息を呑む。
分かってはいた事だが、自分達とルチアーノ達の世代の間に有る差に愕然とした。
「アッ、、、ありがとうございます、、、済みません、少し気が抜けてました」
アンベルトは敵との距離があったので油断した自分の甘さを謝罪した。
しかしルチアーノはアンベルトの謝罪など興味が無いといった様子で、自分の手平の中に収まった石を眺め始める。
「別に謝罪する必要もないよ。警戒してても、気が抜けてても、、、どっちでも向こうが本気で殺す気だったら関係無く死んでたから」
その言葉にアンベルトは若干ムッとしたが、其れが悪口では無く客観的視点で導き出された真実であると嫌でも分かって口を噤む。
ただ石を身体の筋肉を使って投げ付けただけでこの速度なのだ、向こうが則の力も利用して殺しに来ていたらルチアーノの助けも間に合わなかった。
恐らくこれは攻撃ではなく、ルチアーノの気を引くための悪戯だったのだろう。
(俺達は殺す価値も無い雑魚って事か、、、ッ!!)
アンベルトは自分を殺す気も無い、ただの悪戯で死を覚悟したという事実に大きくプライドを傷つけられた。
しかしこの屈辱を返す方法が今の彼には思い付かなかい。
「じゃあ俺呼ばれたらから行ってくるわ、多分向こうも手出ししてこないから俺らも手を出すなよ。VCFと喧嘩しても無駄に疲弊するだけで得られる物なんて何も無いんだからな」
アンベルトが発散のしようが無いストレスで奥歯を噛み締めた時、ルチアーノがようやく顔を石から上げて言った。
そして屈伸や背伸びなどの準備体操を始める。
「呼ばれた、ですか? 私には何も聞こえませんでしたが、、、」
突然行動を開始したルチアーノにオーウェンが言った。
「ああ、石の表面に掘られてた。ほれッ」
ルチアーノは自分が持っていた石をオーウェンに投げ渡す。
その石をキャッチしたオーウェンを他の幹部が囲んで、石に目線を向けると確かに文字が掘られている。
「人払いをしてから一人で来い、、、ですか」
「しかし良くもこれ程上手く石に文字を彫った物であるな~。恐らく指に則を集めて書いておるのだろう、素晴らしいコントロールである」
「ボスまさか、馬鹿正直に一人で行くつもりですか? 罠の可能性だって有るんですから此処は慎重に判断しないと、、、現に俺はついさっき殺され掛けたんですから」
オーウェンとディオンは石に彫られた文字を興味深相に眺め、アンベルトは敵の誘いを不審がってルチアーノを止めようとした。
しかし当のルチアーノは準備体操を続け、その言葉を一笑に伏す。
「結構じゃねえか、複数人で襲い掛かって自分から弱体化してくれるんならな。頭数が強さに比例するのはお前らの次元までだ、俺達レベルに成ると下手な味方は敵より厄介なんだよ」
そう言ったルチアーノは長座体前屈を終えて立ち上がり、軽く首を回しながら骨を鳴らした。
どうやら準備体操は終わったようである。
「じゃあちょっと行ってくるわ。お前達は警戒しながら、兵士が俺達から半径2キロ以内に入らない様に注意しといてくれ。お前らも入ってくるなよ、余波だけでミンチになってちまうぞッ」
そう言ってルチアーノは地面を蹴って宙に飛び上がり、敵の大将が待つ場所へと消えていった。
残された三人はこの世界のトップ層の桁違いな力を見せ付けられて、自分達がまだまだヒヨッコである事を痛感しながら空を見上げた。
自分達が数キロ先まで投石出来る様になる、又は数キロ先までジャンプ一つで到達出来る様に成る為には何年掛るのだろうかと考えてナーバスになる。
「・・・ボスとVCFの大将って、多分この世界最高のカードだよな。見てみたく無いか?」
「確かにこれ以上のカードは思い浮かばないであるな、、、今回の機会を逃せば次見れる保証も無し、そして警戒の任務は二人居れば充分であろうな~」
アンベルトとディオンの二人はルチアーノとライオネルの戦いに強い興味を示めす。
しかし警戒の任務は三人全員に与えられた任務であって、更に『お前らも入ってくるなよ』と念まで押されていた。
此処は当然ブレーキの役割であるオーウェンが止めに入る。
「待てお前達、ボスからの命令は絶対だ。例えどんな任務であったとしても最後までやり通すのが我々部下の役目ッ、、、」
「じゃあお前一人で残れよ。俺は此れから起こる戦いを両目に焼き付け、今後に生かして師匠達に追い付く事の方が重要であると考えるね!」
「我が輩もアンベルトに同意。上からの命令に素直に働く事のみが部下の役目ではない、真に有用な部下とはボスの想像の外側の行いをして期待を超える者の事なのだよ」
オーウェンの言葉を遮って、アンベルトとディオンが自分勝手な屁理屈を捲し立てた。
その言葉にオーウェンは呆れる様な表情を見せたが、このままでは自分を置いて二人が見に行きそうなので妥協案を出す。
「分かったッ! ジャンケンだ!! 三人でジャンケンして勝った一人が見に行こう。其れで文句は無いな!!」
「三人って、結局お前も入ってるじゃねえか」
「私が勝つ事で、お前達が罪を被るのを身を挺して守ろうとしているのだよ。感謝して欲しい位だね」
オーウェンは屁理屈に屁理屈で対抗した。
二人は可能性が三分の一に成った事に対して不満気であったが、このままグダグダ話をしていれば戦いが始まってしまうので渋々受け入れる。
そして則の利用による究極の後出しジャンケンの結果、一人の勝者が現われてルチアーノ対ライオネルの戦いへ向う。
だがこのジャンケンが後にファミリーの未来を大きく左右する事と成るとは、未だこの時誰も知らないのであった、、、
ルチアーノは息子の寝顔を見た後、寝るどころか椅子に座ることも無くボスとしての仕事を果たすため為に此処へ来たのだった。
「向こうさんも寝ながら給料貰う訳には行かないって事か。無理にマフィアと戦ってるアピールする為に少数の兵士を連れて悪戯かよ、、、」
目の上に双眼鏡のような筒状にした手を当てて、ルチアーノは遠くに陣を構えるVCFの兵士達を見ていた。
緊張している表情の者は少なく、大抵の者は事務作業でも行っているかの様に無機質な表情である。
「ボス、そんな訳の分からない事しないでちゃんとした双眼鏡使って下さいよ。何のために態々予算作って双眼鏡新しくしたんですか」
「大丈夫、俺は見ようと思えば裸眼で五キロ先まで見えるから」
「アンタ本当に人間ですかッ!?」
長年一緒に居る幹部達であってもその能力を正確に計れている訳では無い、それがルチアーノという人間の底知れ無さである。
恐らく則を利用して視力を上げいるのだろうが、則は少しコントロールするだけでも莫大な脳への負担が掛るのでこの男の様に日常使用している人間など滅多にいない。
「オ~ウェン! 今回の指揮官は?」
「VCFの大将、ライオネル・ウィンザーであるとの情報が来ています。複数の諜報員から同様の情報が届いているので可能性は高いかと」
オーウェンはちゃんと双眼鏡を覗きながら言った。
「何で大将がこんな少数の兵士連れて敵陣に来てるんだよ、、、表の首脳陣と仲悪いのか?」
アンベルトはルチアーノの真似をして光の屈折法則を制御しようとするが、直ぐに頭痛がして双眼鏡に戻りながら言った。
「それも有るであろうが、恐らく首都の空気を嫌いすすんで来ているであろう。其れにボスの古い友人であるからな、拳を交えられるこの場を楽しみにしておるのかも知れん、、、ギャァァァッ! 目がぁぁ!! 目がぁぁぁ!!」
ディオンはルチアーノの真似をして、光の屈折を制御して全ての光を瞳に集める。
そして虫眼鏡で黒い紙に火が付くのと同じ法則で瞳からジュウッ!という音がし、文字通り目玉焼きに成った。
だが誰もディオンを心配せず、自分勝手な事を呟きながら敵陣を観察する。
「・・・うわッ目が合っちゃったよ、アレ完全にコッチ見えてるじゃん。裸眼で真っ直ぐ見てるし、流石はボスに土を付けた数少ない化け物だな」
アンベルトは双眼鏡を最大倍率にして敵の大将であるライオネル・ウィンザーを見た。
かなり大きなサイズのCVFの隊服をはち切れんばかりの筋肉でピチピチにし、アクアマリンの様な色の瞳で自分の方向を真っ直ぐに見てる。
当然双眼鏡など使っていない。
「ん、何か手振ってないか?」
ライオネルは急に地面に屈んだと思ったら、突然立ち上がって手を振り始めた。
其れがどんな意味を含んだ行動なのか分からずアンベルトは困惑して双眼鏡を覗き続ける。
「ボス、敵の大将が突然手を振り始めました。多分俺に振ってます、、、どういう意味ですかね? 攻めてこいという意味ですか??」
「ああ、手を振ってる? 其れはね、バイバイって意味」
「はぁ?」
アンベルトはボスの発言の意味がよく分からず、数キロ先に居る敵の大将を観察し続ける。
するとライオネルが半身に成ってピッチングポーズを取り、足を上げて大きく振りかぶった。
(何をするつもりだ?)
そう思った瞬間、目の前に超音速で飛んできた拳大の石が出現したのだった。
「うおッ!?」
アンベルトが数キロ先の敵が放った投石が自分の顔面を打ち砕く為に接近していると気が付いた時にはもう手遅れ、石は既に目と鼻の先まで接近していたのだ。
回避が間に合わない事を理解し、自分の生涯は此処で終わりだと悟ったアンベルトの身体から力が抜ける。
しかし彼の身体は僅かな痛みも無く、ただ腰が抜けて地面に腰を打ち付けただけであった。
「やっぱりお前悪運だけは有るな~アンベルト。俺にその報告をしてなかったら、お前死んでたぞ?」
アンベルトの顔面を砕くために接近していた石は、左方から飛び出してきた手平に包み込まれ空中停止している。
其れはルチアーノの手、済んでの所で石をキャッチして助けてくれた様であった。
掴んだ石を宙に投げては掴んでを繰り返しながら、腰が抜けて地面に倒れているアンベルトをニヤついた顔で見下している。
数キロ先から投石という無骨過ぎる手段で、其れも充分人間を殺傷できる威力で攻撃を打ち込まれた事にその場の幹部全員が息を呑む。
分かってはいた事だが、自分達とルチアーノ達の世代の間に有る差に愕然とした。
「アッ、、、ありがとうございます、、、済みません、少し気が抜けてました」
アンベルトは敵との距離があったので油断した自分の甘さを謝罪した。
しかしルチアーノはアンベルトの謝罪など興味が無いといった様子で、自分の手平の中に収まった石を眺め始める。
「別に謝罪する必要もないよ。警戒してても、気が抜けてても、、、どっちでも向こうが本気で殺す気だったら関係無く死んでたから」
その言葉にアンベルトは若干ムッとしたが、其れが悪口では無く客観的視点で導き出された真実であると嫌でも分かって口を噤む。
ただ石を身体の筋肉を使って投げ付けただけでこの速度なのだ、向こうが則の力も利用して殺しに来ていたらルチアーノの助けも間に合わなかった。
恐らくこれは攻撃ではなく、ルチアーノの気を引くための悪戯だったのだろう。
(俺達は殺す価値も無い雑魚って事か、、、ッ!!)
アンベルトは自分を殺す気も無い、ただの悪戯で死を覚悟したという事実に大きくプライドを傷つけられた。
しかしこの屈辱を返す方法が今の彼には思い付かなかい。
「じゃあ俺呼ばれたらから行ってくるわ、多分向こうも手出ししてこないから俺らも手を出すなよ。VCFと喧嘩しても無駄に疲弊するだけで得られる物なんて何も無いんだからな」
アンベルトが発散のしようが無いストレスで奥歯を噛み締めた時、ルチアーノがようやく顔を石から上げて言った。
そして屈伸や背伸びなどの準備体操を始める。
「呼ばれた、ですか? 私には何も聞こえませんでしたが、、、」
突然行動を開始したルチアーノにオーウェンが言った。
「ああ、石の表面に掘られてた。ほれッ」
ルチアーノは自分が持っていた石をオーウェンに投げ渡す。
その石をキャッチしたオーウェンを他の幹部が囲んで、石に目線を向けると確かに文字が掘られている。
「人払いをしてから一人で来い、、、ですか」
「しかし良くもこれ程上手く石に文字を彫った物であるな~。恐らく指に則を集めて書いておるのだろう、素晴らしいコントロールである」
「ボスまさか、馬鹿正直に一人で行くつもりですか? 罠の可能性だって有るんですから此処は慎重に判断しないと、、、現に俺はついさっき殺され掛けたんですから」
オーウェンとディオンは石に彫られた文字を興味深相に眺め、アンベルトは敵の誘いを不審がってルチアーノを止めようとした。
しかし当のルチアーノは準備体操を続け、その言葉を一笑に伏す。
「結構じゃねえか、複数人で襲い掛かって自分から弱体化してくれるんならな。頭数が強さに比例するのはお前らの次元までだ、俺達レベルに成ると下手な味方は敵より厄介なんだよ」
そう言ったルチアーノは長座体前屈を終えて立ち上がり、軽く首を回しながら骨を鳴らした。
どうやら準備体操は終わったようである。
「じゃあちょっと行ってくるわ。お前達は警戒しながら、兵士が俺達から半径2キロ以内に入らない様に注意しといてくれ。お前らも入ってくるなよ、余波だけでミンチになってちまうぞッ」
そう言ってルチアーノは地面を蹴って宙に飛び上がり、敵の大将が待つ場所へと消えていった。
残された三人はこの世界のトップ層の桁違いな力を見せ付けられて、自分達がまだまだヒヨッコである事を痛感しながら空を見上げた。
自分達が数キロ先まで投石出来る様になる、又は数キロ先までジャンプ一つで到達出来る様に成る為には何年掛るのだろうかと考えてナーバスになる。
「・・・ボスとVCFの大将って、多分この世界最高のカードだよな。見てみたく無いか?」
「確かにこれ以上のカードは思い浮かばないであるな、、、今回の機会を逃せば次見れる保証も無し、そして警戒の任務は二人居れば充分であろうな~」
アンベルトとディオンの二人はルチアーノとライオネルの戦いに強い興味を示めす。
しかし警戒の任務は三人全員に与えられた任務であって、更に『お前らも入ってくるなよ』と念まで押されていた。
此処は当然ブレーキの役割であるオーウェンが止めに入る。
「待てお前達、ボスからの命令は絶対だ。例えどんな任務であったとしても最後までやり通すのが我々部下の役目ッ、、、」
「じゃあお前一人で残れよ。俺は此れから起こる戦いを両目に焼き付け、今後に生かして師匠達に追い付く事の方が重要であると考えるね!」
「我が輩もアンベルトに同意。上からの命令に素直に働く事のみが部下の役目ではない、真に有用な部下とはボスの想像の外側の行いをして期待を超える者の事なのだよ」
オーウェンの言葉を遮って、アンベルトとディオンが自分勝手な屁理屈を捲し立てた。
その言葉にオーウェンは呆れる様な表情を見せたが、このままでは自分を置いて二人が見に行きそうなので妥協案を出す。
「分かったッ! ジャンケンだ!! 三人でジャンケンして勝った一人が見に行こう。其れで文句は無いな!!」
「三人って、結局お前も入ってるじゃねえか」
「私が勝つ事で、お前達が罪を被るのを身を挺して守ろうとしているのだよ。感謝して欲しい位だね」
オーウェンは屁理屈に屁理屈で対抗した。
二人は可能性が三分の一に成った事に対して不満気であったが、このままグダグダ話をしていれば戦いが始まってしまうので渋々受け入れる。
そして則の利用による究極の後出しジャンケンの結果、一人の勝者が現われてルチアーノ対ライオネルの戦いへ向う。
だがこのジャンケンが後にファミリーの未来を大きく左右する事と成るとは、未だこの時誰も知らないのであった、、、
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