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第40話 地下の逃げ道
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「真っ暗だ、、、」
恐らくルチアーノが発生させた強風によってクローゼットの奥に隠されていた空間に投げ込まれたディーノは、真っ暗で前後さえ分からなく成りそうな空間に怯える。
「大丈夫だ、コレで明かりを付けよう」
ディーノの隣に立っていたトムハットは懐から美しい銀色のジッポライターを取り出し、火打ち石をカチッと回して炎と光を出現させた。
炎の穏やかなオレンジの光が室内をボヤッと照らし出す。
「意外と狭いんだね」
「隠し部屋だからな、あまり大き過ぎると屋敷の間取りに違和感が生じてしまう。しかし、前々から二階の部屋は大きさが中途半端だと思っていたが、こんな部屋が隠されていたとは、、、」
暗闇の中では無限に広がっているかの様に感じた空間であったが、明るくなってみると想像以上に小さかった。
小さなライターの火一つで部屋全体が照らせてしまう。
この屋敷の二階には小さな部屋が多く存在しており、どうやらそれらの部屋は隠し部屋の存在を誤魔化す為にあえて作られていた様だ。
大きな部屋で周囲を覆うと不自然に横幅が広い部屋や、不自然に奥行きが長い部屋に成ってしまい、バレる恐れがあると考えたのだろう。
隠し部屋は石壁石床になっており、真ん中に人一人が通れる位の穴があって木製の梯子が付けられていた。
穴からは風が吹き込んでおり、どうやら外へと繋がっているようだ。
「この梯子を下りて逃げれば良いんだよね? 何処へ繋がっているんだろう、、、」
「恐らくこの街の地下に張り巡らされている水路でだろうね。今はもう使われおらず、正確な地下の地図を持っているのはボスだけだった筈だ」
ルチアーノはこの場所をファミリーの首都に選んだとき、真っ先に町中から地下水道の地図を回収していた。
其れは恐らく有事の際の脱出手段として水路の使用を想定をしていた為、外部に情報が漏洩することを防ぎたかったのだろう。
「ボスがこの地下水路を使えと言った以上、外に通じる道は其れほど複雑では無いだろう。十中八九風が吹き込んできている方向へ向かえば簡単に外へ逃れられられるはずだ」
トムハットは床に落ちていた小石を拾い、其れを穴の中に投げ込んだ。
すると1.5秒ほど後に小石が穴の底に到達したカランッという音が聞こえてきた。
「穴の深さは大体10mか、、、ディーノ、お前でも降りられない距離じゃない。急いで梯子を下りるぞ」
「うん、、、でもッ、パパが、、、」
ディーノは不安そうな瞳で固く閉ざされてしまった入り口の扉をじーっと見詰めた。
その先ではルチアーノが屋敷に入ってきた侵入者を相手に一人で戦っており、自分達だけ逃げるのは気が引けたのである。
トムハットもその気持ちは同じであったが、自分達が残っても何も出来ない事を歳の功で理解していた。
今一番大切な事はディーノを安全に表社会へ逃がし、ルチアーノが安心して全力を出せる環境を整える事である。
心を殺して只管に逃げに徹し続け無くてはならない。
其処でトムハットはディーノの正面に立ち、目線の高さを揃えて話掛けた。
「良いかディーノ、ボスが心配な気持ちは分かるし俺も同じだ。だが、心配する事なんて始めから無いんだよ。お前にとってボス、ルチアーノは何だ?」
「パパは何か?」
「ああ、何時も言っているだろ? お前のカッコいいお父さんを一言で表してみろ」
「・・・ヒーロー」
ディーノは少し黙ってから、迷い無い真っ直ぐな言葉を発した。
彼はルチアーノの事をヒーローであると強く信じ、そして欠片も疑ってはいないのである。
「そうだ、ヒーローだ。お前の知ってるヒーロー達が最後まで負け続けた事何てあるか?」
「ない、最後に必ず勝つからヒーロー」
「その通り。どんな苦しい目に遭っても、どんなにコンディションが悪くても、どんなに強いヴィランが現われても、必ず最後は勝つんだ。敵が強ければ強いほどヒーローは其れを上回る程強く成る。
何でか分かるか?」
ディーノは静かに首を横に振った。
「其れはな、後ろに大切な人が居るからだ。独りよがりの強さは必ず頭打ちに成る、人間っていうのは自分では無い誰かの為に戦う時にだけ限界を超えられる生き物なんだよ」
無言でディーノは頷く。
その瞳には先程まで映っていた心配の色は消えていて、光が灯っていた。
「そしてルチアーノにとっての大切な人、其れは君だディーノ。君が生きている限り、君がパパの勝利を信じている限りルチアーノは負けない。君の為ならどんな強敵よりも強く成れる、絶対に負けないッ!!」
トムハットはディーノの肩を強く掴み、力強く言った。
「だから私達が今やるべき事をはただ一つ、ルチアーノの勝利を信じて逃げ続ける事。君がファミリーの希望だ、何としてでも生き延びなくてはならないッ」
トムハットの言葉は熱を帯び、ディーノの無垢な心の奥深くまで響き渡る。
言葉が難し過ぎて全ての意味を理解できた訳では無いが、自分が今すべきとはハッキリと理解した様だ。
「よし、賢い子だ。さあ一緒に逃げるぞッ」
「うん!!」
柔らかい髪の毛をワシャワシャと撫でた後、トムハットはディーノの手を取って立ち上がらせる。
そして梯子を降りていくトムハットの背中を追って穴に入り、背後の扉を振り返りたく成る気持ちをグッと抑えてディーノも梯子を下りたのだった。
◇ ◇ ◇
「デュフフ、デュフッデュフデュフフフッ!! 痛すぎワロタ~ テラワロスだお?」
ディーノとトムハットか数百メートル離れた地下水道で、チャムラップは血で真っ赤に塗れた地面の上で笑い転げていた。
その地獄絵図の様な光景を見下ろす影が一つ。
その影は体中のほぼ全ての部位を返り血で染め、髪からはポタポタと血液が垂れ落ちて地面に染みを作っていた。
その返り血の量は、確実に人間一人二人の量では無い。
「フンッ、、、」
人影はそう一息吹き出し、右手に持っていた真っ黒で三日月の様な形をした剣を振りかざす。
そして心臓に狙いを付けて迷い無く振り下ろした。
「痛いンゴ、痛いンゴ、痛いンゴ、痛い、ン、、、、」
ガツンッという骨にぶつかった衝撃の後、グニャリという心臓を貫く感触が伝わって来る。
剣は見事に心臓を貫き、痙攣による振動を剣を介して伝えた後に身体の力が抜けてチャムラップは息耐えた。
その様子をジックリと眺めた人影は荒い息を上げながら剣を引き抜く。
そして背後を振り返り、何処までも続いている血溜まりの池を凄まじい速度で駆け抜けて闇の中に消えていった。
恐らくルチアーノが発生させた強風によってクローゼットの奥に隠されていた空間に投げ込まれたディーノは、真っ暗で前後さえ分からなく成りそうな空間に怯える。
「大丈夫だ、コレで明かりを付けよう」
ディーノの隣に立っていたトムハットは懐から美しい銀色のジッポライターを取り出し、火打ち石をカチッと回して炎と光を出現させた。
炎の穏やかなオレンジの光が室内をボヤッと照らし出す。
「意外と狭いんだね」
「隠し部屋だからな、あまり大き過ぎると屋敷の間取りに違和感が生じてしまう。しかし、前々から二階の部屋は大きさが中途半端だと思っていたが、こんな部屋が隠されていたとは、、、」
暗闇の中では無限に広がっているかの様に感じた空間であったが、明るくなってみると想像以上に小さかった。
小さなライターの火一つで部屋全体が照らせてしまう。
この屋敷の二階には小さな部屋が多く存在しており、どうやらそれらの部屋は隠し部屋の存在を誤魔化す為にあえて作られていた様だ。
大きな部屋で周囲を覆うと不自然に横幅が広い部屋や、不自然に奥行きが長い部屋に成ってしまい、バレる恐れがあると考えたのだろう。
隠し部屋は石壁石床になっており、真ん中に人一人が通れる位の穴があって木製の梯子が付けられていた。
穴からは風が吹き込んでおり、どうやら外へと繋がっているようだ。
「この梯子を下りて逃げれば良いんだよね? 何処へ繋がっているんだろう、、、」
「恐らくこの街の地下に張り巡らされている水路でだろうね。今はもう使われおらず、正確な地下の地図を持っているのはボスだけだった筈だ」
ルチアーノはこの場所をファミリーの首都に選んだとき、真っ先に町中から地下水道の地図を回収していた。
其れは恐らく有事の際の脱出手段として水路の使用を想定をしていた為、外部に情報が漏洩することを防ぎたかったのだろう。
「ボスがこの地下水路を使えと言った以上、外に通じる道は其れほど複雑では無いだろう。十中八九風が吹き込んできている方向へ向かえば簡単に外へ逃れられられるはずだ」
トムハットは床に落ちていた小石を拾い、其れを穴の中に投げ込んだ。
すると1.5秒ほど後に小石が穴の底に到達したカランッという音が聞こえてきた。
「穴の深さは大体10mか、、、ディーノ、お前でも降りられない距離じゃない。急いで梯子を下りるぞ」
「うん、、、でもッ、パパが、、、」
ディーノは不安そうな瞳で固く閉ざされてしまった入り口の扉をじーっと見詰めた。
その先ではルチアーノが屋敷に入ってきた侵入者を相手に一人で戦っており、自分達だけ逃げるのは気が引けたのである。
トムハットもその気持ちは同じであったが、自分達が残っても何も出来ない事を歳の功で理解していた。
今一番大切な事はディーノを安全に表社会へ逃がし、ルチアーノが安心して全力を出せる環境を整える事である。
心を殺して只管に逃げに徹し続け無くてはならない。
其処でトムハットはディーノの正面に立ち、目線の高さを揃えて話掛けた。
「良いかディーノ、ボスが心配な気持ちは分かるし俺も同じだ。だが、心配する事なんて始めから無いんだよ。お前にとってボス、ルチアーノは何だ?」
「パパは何か?」
「ああ、何時も言っているだろ? お前のカッコいいお父さんを一言で表してみろ」
「・・・ヒーロー」
ディーノは少し黙ってから、迷い無い真っ直ぐな言葉を発した。
彼はルチアーノの事をヒーローであると強く信じ、そして欠片も疑ってはいないのである。
「そうだ、ヒーローだ。お前の知ってるヒーロー達が最後まで負け続けた事何てあるか?」
「ない、最後に必ず勝つからヒーロー」
「その通り。どんな苦しい目に遭っても、どんなにコンディションが悪くても、どんなに強いヴィランが現われても、必ず最後は勝つんだ。敵が強ければ強いほどヒーローは其れを上回る程強く成る。
何でか分かるか?」
ディーノは静かに首を横に振った。
「其れはな、後ろに大切な人が居るからだ。独りよがりの強さは必ず頭打ちに成る、人間っていうのは自分では無い誰かの為に戦う時にだけ限界を超えられる生き物なんだよ」
無言でディーノは頷く。
その瞳には先程まで映っていた心配の色は消えていて、光が灯っていた。
「そしてルチアーノにとっての大切な人、其れは君だディーノ。君が生きている限り、君がパパの勝利を信じている限りルチアーノは負けない。君の為ならどんな強敵よりも強く成れる、絶対に負けないッ!!」
トムハットはディーノの肩を強く掴み、力強く言った。
「だから私達が今やるべき事をはただ一つ、ルチアーノの勝利を信じて逃げ続ける事。君がファミリーの希望だ、何としてでも生き延びなくてはならないッ」
トムハットの言葉は熱を帯び、ディーノの無垢な心の奥深くまで響き渡る。
言葉が難し過ぎて全ての意味を理解できた訳では無いが、自分が今すべきとはハッキリと理解した様だ。
「よし、賢い子だ。さあ一緒に逃げるぞッ」
「うん!!」
柔らかい髪の毛をワシャワシャと撫でた後、トムハットはディーノの手を取って立ち上がらせる。
そして梯子を降りていくトムハットの背中を追って穴に入り、背後の扉を振り返りたく成る気持ちをグッと抑えてディーノも梯子を下りたのだった。
◇ ◇ ◇
「デュフフ、デュフッデュフデュフフフッ!! 痛すぎワロタ~ テラワロスだお?」
ディーノとトムハットか数百メートル離れた地下水道で、チャムラップは血で真っ赤に塗れた地面の上で笑い転げていた。
その地獄絵図の様な光景を見下ろす影が一つ。
その影は体中のほぼ全ての部位を返り血で染め、髪からはポタポタと血液が垂れ落ちて地面に染みを作っていた。
その返り血の量は、確実に人間一人二人の量では無い。
「フンッ、、、」
人影はそう一息吹き出し、右手に持っていた真っ黒で三日月の様な形をした剣を振りかざす。
そして心臓に狙いを付けて迷い無く振り下ろした。
「痛いンゴ、痛いンゴ、痛いンゴ、痛い、ン、、、、」
ガツンッという骨にぶつかった衝撃の後、グニャリという心臓を貫く感触が伝わって来る。
剣は見事に心臓を貫き、痙攣による振動を剣を介して伝えた後に身体の力が抜けてチャムラップは息耐えた。
その様子をジックリと眺めた人影は荒い息を上げながら剣を引き抜く。
そして背後を振り返り、何処までも続いている血溜まりの池を凄まじい速度で駆け抜けて闇の中に消えていった。
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