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第140話 額に埋まる異物
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白目を剥いたまま気絶している恭介の体にかざしていた金属探知機のようなものは、すぐに反応して大音量のブザー音を響かせる。
「音、デカ!」
柚吏が耳を塞いだとき、恭介が
「うぅっ…」
苦しそうな声を上げて頭を押さえた。
げっ…。
恭介が起き上がってきそう!
こいつ強かったし、また攻撃してきたらやばいかも…。
一瞬は身構えた末明だったけれど、柚吏や白川先生の姿をあらためて確認。
おじぃちゃんの姿も視界には入ったけどサッと視線を外して、
「柚吏と白川先生がいれば、なんとかなるよね」
ひとまずホッとする。
正直、おじぃちゃんのことがよくわからなくなっている。
ついさっき、おじぃちゃんが忍者協会における陰の立役者でありキーマンだなんて聞かされたけど、これまでにそんなことは微塵も感じたことがなかった。
さらに、おじぃちゃんが忍術を使って戦っているところはもちろん、稽古をしているのだって見たことがない。
だから、どれぐらいの戦闘能力なのかも謎。
はぁ~…、同じ屋根の下で暮らしていても知らないことって結構あるなぁ…。
なんとなくモヤモヤしてしまう。
いくら家族でも知らないことがあって当然なのに。
嫌な気持ちになっていたとき
「動くな!」
白川先生の強い声が聞こえ、
「ちょっと痛いけど我慢しててくれよ」
ポケットから取り出したアウトドア用の超小型サバイバルナイフを恭介に向けた。
「ちょ…、白川先生、なにも殺さなくても!」
「おい白波…。俺、一応カウンセラーだし教師の資格も持つちゃんとした社会人だからな。しかも俺が刑務所入ったら、“nyancafé”の猫たちが飢え死にするだろう?」
呆れたように笑うと、恭介の額の中心部。
髪の生え際あたりに刃を入れて浅くエグる。
「ちょ…、お前…、い…痛ぇ…、何すんだよっ?!」
暴れ出しそうになった恭介よりも先に白川先生が額から超小型カメラを取り出し、テーブルの上に置いてサバイバルナイフを思いっきり叩きつけた。
「音、デカ!」
柚吏が耳を塞いだとき、恭介が
「うぅっ…」
苦しそうな声を上げて頭を押さえた。
げっ…。
恭介が起き上がってきそう!
こいつ強かったし、また攻撃してきたらやばいかも…。
一瞬は身構えた末明だったけれど、柚吏や白川先生の姿をあらためて確認。
おじぃちゃんの姿も視界には入ったけどサッと視線を外して、
「柚吏と白川先生がいれば、なんとかなるよね」
ひとまずホッとする。
正直、おじぃちゃんのことがよくわからなくなっている。
ついさっき、おじぃちゃんが忍者協会における陰の立役者でありキーマンだなんて聞かされたけど、これまでにそんなことは微塵も感じたことがなかった。
さらに、おじぃちゃんが忍術を使って戦っているところはもちろん、稽古をしているのだって見たことがない。
だから、どれぐらいの戦闘能力なのかも謎。
はぁ~…、同じ屋根の下で暮らしていても知らないことって結構あるなぁ…。
なんとなくモヤモヤしてしまう。
いくら家族でも知らないことがあって当然なのに。
嫌な気持ちになっていたとき
「動くな!」
白川先生の強い声が聞こえ、
「ちょっと痛いけど我慢しててくれよ」
ポケットから取り出したアウトドア用の超小型サバイバルナイフを恭介に向けた。
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