28 / 48
3章 公爵令嬢の救い方 編
ハーレムキングの完璧計画
しおりを挟む
書状を封じたその日の午後。
手紙が向こうに届くのは五日程度は必要だろう。
ん? イエスかノーの返事を待たなくていいのかって? 無論! 王が行くと言ったら行く! 今を生きる王にとって待つことなど億劫なのだ!
というわけで、オレはルシアに信頼できる使用人がいるのかと尋ねた。
すると彼女は、慎重に言葉を選びながら、三人の名前を挙げた。
「幼い頃から仕えてくれている侍女のベル。あとは、厩舎番の老使用人レオン、それと……キッチンで料理番をしているハンナという女性です。三人だけは私にいつも優しくしてくれていました……」
過去形。つまり、今は疎遠になっているわけだ。
ただ、きちんと話をすれば理解してくれる可能性が高い。
「よし。その三人はオレが密かに連れてくる。サラ、オレがいない間の周囲の見張りを頼む。この部屋には誰も入れるなよ?」
「了解です!」
サラがピリッとした顔で頷くと、オレはすぐに次の行動へ移った。
夜になってから行動するのでは遅い。王は既に先を行く! あらかじめ三人がいるとされる各所に顔を出し、頭の中で綿密な計画を練り上げる。
乱暴な扱いをしてしまうのは悪いが、未来の幸せを掴むためのやむを得ない行為だ。そこだけは目を瞑ってもらおう。
「王が参った! 問答無用で攫わせてもらう!」
こうして、オレは三人の意識を刈り取って強引に連れ去った。
場所は変わって館の一角。ここは、ほとんど使われていないという書庫の裏手にある空き部屋。
そこが密談の場となった。
部屋にはサラを残している。
目の前にある埃を被ったベンチには、オレが連れてきた、もとい拉致してきた三人の使用人が横たえている。もちろん三人とも苦しそうな顔で気絶している。
「起きろ。時間がない」
オレは三人の頬をぺちぺちと叩いた。
「んぅ……え!」
「は?」
「……む? な、なぜ?」
三人はもぞもぞと目を覚ますと、その場にいたルシアを見て驚愕していた。
しかし、すぐに我に返って静かに膝をつく。
「お嬢様……お会いしとうございました。長い間、意図的に距離を取らされていたので、なかなかお顔を拝見する機会もなく申し訳なく存じます」
レオンを始めとして、三人が深く項垂れた。
オレのことも一瞥していたが、何よりも真っ先にルシアへの忠誠心を露わにしていた。彼らなら問題ないだろう。信用における。
「三人とも頭をあげてください。そして、これから説明することを心して聞いてください」
ルシアは至極冷静な口振りで淡々と訳を説明した。
それを聞いた三人はごくりと唾を呑むと、覚悟を決めた表情に変わる。
「やはり、危険が迫っていたのですね……」
「ええ。けれどもう、大丈夫。これから、私はこの屋敷を出ることにしました」
そう告げると、ベルという侍女が目を潤ませた。
「……あの、どこへ行かれるのですか?」
「セイクリールです。デイビッドさんが道を開いてくださいました。私はそこで、神官として生き直します」
その言葉に、三人は目を見合わせ、やがて深く頷いた。
「わかりました。私たちも、あなたのお供をいたします。……いえ、側にいたいのです。どうか、私たちを連れて行ってください」
「もちろんです。あなたたちが影から支えてくれたおかげで、私はここまで耐えられたのですから」
ルシアの言葉に、三人の顔に安堵の色が広がった。
密談は短く、的確に終えた。
しかし、ここにきて三人はオレのことが気になった様子で、仕切りに視線を向けてきた。
だから、簡潔に教えた。
「オレは王だ。ハーレムキング・デイビッドだ。幸運を祈っている。出発は三日後の夜だ。異論は受け付けん」
出発は三日後の夜に決まった、今決めた。
オレとサラはそれより一日早く館を出る。義兄に怪しまれないために、あえて堂々と正面玄関から旅立つことにした。
その後、夜の陰に紛れてルシアたち四人が館を抜け出し、館の外れにある馬車小屋から、厩舎番をしている老使用人レオンが用意した荷馬車に乗って北へ向かう。
そのままセイクリールへ。
完璧な段取りだった。
「あの、なぜ三日後なのですか? 今夜ではダメなのでしょうか?」
「理由は簡単だ。やられたままではオレの気が収まらんからな! とことん王の力を誇示して、徹底的に力の差を見せつけてから退散することにした! なぁに、君たちに危害が及ぶ心配はない! 安心して平穏を満喫するがいい!」
あとは三日間を平穏に過ごすだけだ!
◇◆◇◆◇
旅立ちの日を決めた次の日。
思いのほか、義兄の察知は早く、オレたちが動き出していることを何となく勘づいたらしい。
使用人を装って近づいてきた刺客が一人、夜中にルシアの部屋へ忍び込んだ。だが——
「寝室への侵入? ハーレムキングには百年前から見え透いているッ!」
オレは刺客を扉の上で待ち伏せ、忍び込んできた男を逆に叩き伏せた。音も立てずに絞め落とし、夜明けとともに屋敷の外に返送してやった。
他にも、ルシアが階段で足を滑らせるように仕掛けられたワックス、サラの食器に細工された細かいガラス粉。
それらすべてを、オレは見るより先に“察して”防いだ。
「ふはははははっ! 影の刺客も罠の刃も、王の前では全て無意味!」
その度に使用人たちは沈黙し、義兄の手先どもは後退るしかなかった。
わずか三日間で圧倒的なまでの格の違いを見せつけ、オレが王であるという共通認識を植え付けることに成功していた。
あっけない。実にあっけない!
一方、ルシア自身もまた、義兄やその取り巻きからの冷遇に何度も晒された。
だが、ルシアは乱れなかった。未来へのステップアップだと自らに言い聞かせ、生まれて初めて彼らに抗っていた。オレの手を借りず、自立した言葉を吐き出した。
「幼稚な真似はおやめなさい! 私は程度の低い嫌がらせに屈するほどやわではありません!」
そう口にしたルシアの瞳には、確かに“未来”が映っていた。
彼女は知っていたのだ。
自分には、もう“行く先”があるということを。
そして、その道を照らしてくれた王であるオレの姿が、少しずつ確かな支えになっていた。オレにはそんな確信があった!
オレとサラが出発する前日になると、湖畔の庭でルシアはオレに問いかけた。
「デイビッドさん……どうして、こんなにも何もかも見抜いてしまえるんですか?」
風が頬を撫でた。夜の湖面が、揺れる月を映していた。
オレは堂々と、そして少しだけ芝居がかった口調で答えた。
「簡単な話だ」
肩で風を受けるように振り向き、堂々と胸を張る。
「この世界には、強いだけでは届かぬ、知り得ぬ“痛み”がある。そして、痛みに気づかぬ者には、誰もついてこない。オレは気づく力を備えている。それだけだ」
事実だ。だからこそオレは王を名乗る。
「……痛み、ですか」
ルシアの目が大きく揺らいだのがわかった。
その目が表すのは、畏怖ではない。
そして、ただの感謝や尊敬ではない。
そこにあったのは、明らかな迷いと高鳴りの混在だった。
まるで自分でも気づいていないように、彼女はふと笑った。
心の奥からこぼれた、少女の笑顔だった。わずかなこぼれや片鱗などではない。完全なるルシアの本当の笑顔だった。
美しい。妖艶だ。見惚れてしまいそうなほど……綺麗だ。
オレは内心、愉快に笑いそうになるのを堪えた。
だが、ルシアのその笑顔はどこか戸惑いが混じっていた。おそらく彼女自身、感情の名をまだ把握できていないのだろう。
無理もない。
相手はハーレム目的で近づいてきたおかしな男だ。
だがそれでも、こんなふうに傷を知り、痛みを代わりに受け止め、未来を拓いてくれる人間をどうして、好きにならずにいられる?
だから、オレはわざとその話題を振った。
「もしもオレに惚れたのなら、君はもう正真正銘の王の女だ! その気持ちに嘘はなく、その事実に揺らぎはない! 以降もそれは同様だ!」
「これが人を好きになる、惚れたという感情なのでしょうか? ……私はずっと、誰かの顔色を窺う道具のように生きてきました。ほんの少し自由を求めることもありましたが、結局は公爵家の養女という立場に縛り付けられていました。でも、その時とはまるで違います。心臓が痛いんです……びっくりするくらいドキドキしていて、デイビッドさんの顔を見るだけでおかしくなりそうなんです!」
ルシアが小さく息を吸った。
そして、目を上げる。
その目に宿るのは、戸惑いでも、諦めでも、諦観でもない。明らかな情動の色だった。
「ふははははっ! 気持ちの昂りが収まったその時、改めてその言葉を吐けたのなら、君が持つその想いは真実だろう! オレはそれまで待っている! だから、またいつか助けが欲しい時はオレを呼べ! 王が全てを解決しよう!」
「……デイビッドさん、ありがとうございました……私は、私は、他の人に指図されない自分だけの未来を歩みます!」
頭を下げたルシアのラベンダー色のポニーテルが軽やかに揺れた。地面にはポタポタと涙がこぼれ落ちている。
やっと、感情をむき出しにできたようだ。素晴らしい! 綺麗な涙がよく似合う!
「それでいい! それこそが人生! 王は迷い人に道を指し示すために存在している! ふははははっ! 王とは、そういうものだろう?」
ルシアはもう、何も言わなかった。
ただ静かに——その夜、月の光を受けながら、オレの背中に視線を向けていた。
堕ちた心は、もう戻らない。
そしてそれは、悪いことではなかった。
また会おう。その時は一時的な感情の昂りからくる情動ではなく、冷静沈着な心から放たれる愛の言葉を期待している!!
手紙が向こうに届くのは五日程度は必要だろう。
ん? イエスかノーの返事を待たなくていいのかって? 無論! 王が行くと言ったら行く! 今を生きる王にとって待つことなど億劫なのだ!
というわけで、オレはルシアに信頼できる使用人がいるのかと尋ねた。
すると彼女は、慎重に言葉を選びながら、三人の名前を挙げた。
「幼い頃から仕えてくれている侍女のベル。あとは、厩舎番の老使用人レオン、それと……キッチンで料理番をしているハンナという女性です。三人だけは私にいつも優しくしてくれていました……」
過去形。つまり、今は疎遠になっているわけだ。
ただ、きちんと話をすれば理解してくれる可能性が高い。
「よし。その三人はオレが密かに連れてくる。サラ、オレがいない間の周囲の見張りを頼む。この部屋には誰も入れるなよ?」
「了解です!」
サラがピリッとした顔で頷くと、オレはすぐに次の行動へ移った。
夜になってから行動するのでは遅い。王は既に先を行く! あらかじめ三人がいるとされる各所に顔を出し、頭の中で綿密な計画を練り上げる。
乱暴な扱いをしてしまうのは悪いが、未来の幸せを掴むためのやむを得ない行為だ。そこだけは目を瞑ってもらおう。
「王が参った! 問答無用で攫わせてもらう!」
こうして、オレは三人の意識を刈り取って強引に連れ去った。
場所は変わって館の一角。ここは、ほとんど使われていないという書庫の裏手にある空き部屋。
そこが密談の場となった。
部屋にはサラを残している。
目の前にある埃を被ったベンチには、オレが連れてきた、もとい拉致してきた三人の使用人が横たえている。もちろん三人とも苦しそうな顔で気絶している。
「起きろ。時間がない」
オレは三人の頬をぺちぺちと叩いた。
「んぅ……え!」
「は?」
「……む? な、なぜ?」
三人はもぞもぞと目を覚ますと、その場にいたルシアを見て驚愕していた。
しかし、すぐに我に返って静かに膝をつく。
「お嬢様……お会いしとうございました。長い間、意図的に距離を取らされていたので、なかなかお顔を拝見する機会もなく申し訳なく存じます」
レオンを始めとして、三人が深く項垂れた。
オレのことも一瞥していたが、何よりも真っ先にルシアへの忠誠心を露わにしていた。彼らなら問題ないだろう。信用における。
「三人とも頭をあげてください。そして、これから説明することを心して聞いてください」
ルシアは至極冷静な口振りで淡々と訳を説明した。
それを聞いた三人はごくりと唾を呑むと、覚悟を決めた表情に変わる。
「やはり、危険が迫っていたのですね……」
「ええ。けれどもう、大丈夫。これから、私はこの屋敷を出ることにしました」
そう告げると、ベルという侍女が目を潤ませた。
「……あの、どこへ行かれるのですか?」
「セイクリールです。デイビッドさんが道を開いてくださいました。私はそこで、神官として生き直します」
その言葉に、三人は目を見合わせ、やがて深く頷いた。
「わかりました。私たちも、あなたのお供をいたします。……いえ、側にいたいのです。どうか、私たちを連れて行ってください」
「もちろんです。あなたたちが影から支えてくれたおかげで、私はここまで耐えられたのですから」
ルシアの言葉に、三人の顔に安堵の色が広がった。
密談は短く、的確に終えた。
しかし、ここにきて三人はオレのことが気になった様子で、仕切りに視線を向けてきた。
だから、簡潔に教えた。
「オレは王だ。ハーレムキング・デイビッドだ。幸運を祈っている。出発は三日後の夜だ。異論は受け付けん」
出発は三日後の夜に決まった、今決めた。
オレとサラはそれより一日早く館を出る。義兄に怪しまれないために、あえて堂々と正面玄関から旅立つことにした。
その後、夜の陰に紛れてルシアたち四人が館を抜け出し、館の外れにある馬車小屋から、厩舎番をしている老使用人レオンが用意した荷馬車に乗って北へ向かう。
そのままセイクリールへ。
完璧な段取りだった。
「あの、なぜ三日後なのですか? 今夜ではダメなのでしょうか?」
「理由は簡単だ。やられたままではオレの気が収まらんからな! とことん王の力を誇示して、徹底的に力の差を見せつけてから退散することにした! なぁに、君たちに危害が及ぶ心配はない! 安心して平穏を満喫するがいい!」
あとは三日間を平穏に過ごすだけだ!
◇◆◇◆◇
旅立ちの日を決めた次の日。
思いのほか、義兄の察知は早く、オレたちが動き出していることを何となく勘づいたらしい。
使用人を装って近づいてきた刺客が一人、夜中にルシアの部屋へ忍び込んだ。だが——
「寝室への侵入? ハーレムキングには百年前から見え透いているッ!」
オレは刺客を扉の上で待ち伏せ、忍び込んできた男を逆に叩き伏せた。音も立てずに絞め落とし、夜明けとともに屋敷の外に返送してやった。
他にも、ルシアが階段で足を滑らせるように仕掛けられたワックス、サラの食器に細工された細かいガラス粉。
それらすべてを、オレは見るより先に“察して”防いだ。
「ふはははははっ! 影の刺客も罠の刃も、王の前では全て無意味!」
その度に使用人たちは沈黙し、義兄の手先どもは後退るしかなかった。
わずか三日間で圧倒的なまでの格の違いを見せつけ、オレが王であるという共通認識を植え付けることに成功していた。
あっけない。実にあっけない!
一方、ルシア自身もまた、義兄やその取り巻きからの冷遇に何度も晒された。
だが、ルシアは乱れなかった。未来へのステップアップだと自らに言い聞かせ、生まれて初めて彼らに抗っていた。オレの手を借りず、自立した言葉を吐き出した。
「幼稚な真似はおやめなさい! 私は程度の低い嫌がらせに屈するほどやわではありません!」
そう口にしたルシアの瞳には、確かに“未来”が映っていた。
彼女は知っていたのだ。
自分には、もう“行く先”があるということを。
そして、その道を照らしてくれた王であるオレの姿が、少しずつ確かな支えになっていた。オレにはそんな確信があった!
オレとサラが出発する前日になると、湖畔の庭でルシアはオレに問いかけた。
「デイビッドさん……どうして、こんなにも何もかも見抜いてしまえるんですか?」
風が頬を撫でた。夜の湖面が、揺れる月を映していた。
オレは堂々と、そして少しだけ芝居がかった口調で答えた。
「簡単な話だ」
肩で風を受けるように振り向き、堂々と胸を張る。
「この世界には、強いだけでは届かぬ、知り得ぬ“痛み”がある。そして、痛みに気づかぬ者には、誰もついてこない。オレは気づく力を備えている。それだけだ」
事実だ。だからこそオレは王を名乗る。
「……痛み、ですか」
ルシアの目が大きく揺らいだのがわかった。
その目が表すのは、畏怖ではない。
そして、ただの感謝や尊敬ではない。
そこにあったのは、明らかな迷いと高鳴りの混在だった。
まるで自分でも気づいていないように、彼女はふと笑った。
心の奥からこぼれた、少女の笑顔だった。わずかなこぼれや片鱗などではない。完全なるルシアの本当の笑顔だった。
美しい。妖艶だ。見惚れてしまいそうなほど……綺麗だ。
オレは内心、愉快に笑いそうになるのを堪えた。
だが、ルシアのその笑顔はどこか戸惑いが混じっていた。おそらく彼女自身、感情の名をまだ把握できていないのだろう。
無理もない。
相手はハーレム目的で近づいてきたおかしな男だ。
だがそれでも、こんなふうに傷を知り、痛みを代わりに受け止め、未来を拓いてくれる人間をどうして、好きにならずにいられる?
だから、オレはわざとその話題を振った。
「もしもオレに惚れたのなら、君はもう正真正銘の王の女だ! その気持ちに嘘はなく、その事実に揺らぎはない! 以降もそれは同様だ!」
「これが人を好きになる、惚れたという感情なのでしょうか? ……私はずっと、誰かの顔色を窺う道具のように生きてきました。ほんの少し自由を求めることもありましたが、結局は公爵家の養女という立場に縛り付けられていました。でも、その時とはまるで違います。心臓が痛いんです……びっくりするくらいドキドキしていて、デイビッドさんの顔を見るだけでおかしくなりそうなんです!」
ルシアが小さく息を吸った。
そして、目を上げる。
その目に宿るのは、戸惑いでも、諦めでも、諦観でもない。明らかな情動の色だった。
「ふははははっ! 気持ちの昂りが収まったその時、改めてその言葉を吐けたのなら、君が持つその想いは真実だろう! オレはそれまで待っている! だから、またいつか助けが欲しい時はオレを呼べ! 王が全てを解決しよう!」
「……デイビッドさん、ありがとうございました……私は、私は、他の人に指図されない自分だけの未来を歩みます!」
頭を下げたルシアのラベンダー色のポニーテルが軽やかに揺れた。地面にはポタポタと涙がこぼれ落ちている。
やっと、感情をむき出しにできたようだ。素晴らしい! 綺麗な涙がよく似合う!
「それでいい! それこそが人生! 王は迷い人に道を指し示すために存在している! ふははははっ! 王とは、そういうものだろう?」
ルシアはもう、何も言わなかった。
ただ静かに——その夜、月の光を受けながら、オレの背中に視線を向けていた。
堕ちた心は、もう戻らない。
そしてそれは、悪いことではなかった。
また会おう。その時は一時的な感情の昂りからくる情動ではなく、冷静沈着な心から放たれる愛の言葉を期待している!!
9
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。
エース皇命
青春
高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。
そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。
最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。
陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。
以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。
※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
※表紙にはAI生成画像を使用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる