77 / 149
冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 22
しおりを挟む
「ディル?」
「ディル様、どうかしましたか?」
考え込んでしまった俺を、子供達が心配そうに見ている。
うーん、子供だけど…かなり、規格外の子供達だよなぁ…
自分の思惑とは大分違う道に踏み込んでしまったような気がする。
予定を早め、午後は採取をせずに、トガレー山脈のコットン岳の中腹にある冒険者のための集落を目指すことにする。
コットン岳の中腹から流れ出るヒイロ川、昔からこの山にはコットンスパイダーという綿に似た糸が採れる魔獣が多くいて、麓に使役魔法が得意なエルフが集まり、蜘蛛絹の里を作った。
その糸をこの山の固有種のカイガラムシで緋色に染めて織り上げた布が有名な里で、俺達が、捕獲したミスリルスパイダー、六匹がその里で飼育されている。
集落は、その里からの依頼を受ける冒険者のために用意されたものだ。
山には、固有種が多く、動植物の研究者や、染織業者の研究者も里に多くいる。冒険者のほとんどは、そういった者達に雇われて、山に登り採取や討伐、捕獲などを行っている。
「それって…大丈夫なの?」
更に、心配そうにリョウが聞いてきた。
「ん?何が?」
「だって、その集落の周りは虫だらけって事でしょ?」
「ああ、虫の種類で言ったら、ウィル族の森の方が多いんだ。そこで暮らしていたから、防御は完璧だから、俺の心配はしなくていいよ」
「そうなの?でも、こっち方面来るの渋っていたのは、他の理由?」
「いや、虫が嫌いだからで、合ってるよ。出来れば見たくないからね…ここのは、森と違って、デカイから、嫌でも視界に入ってくるんだ。さっき話したカイガラムシなんて、三センチぐらいで、わちゃわちゃと集団でいるからな…」
うっ…、画を思い出してしまった…
「カイガラムシが、三センチ?僕が知ってるのは、数ミリとかのだけど…あっ、そういえば、地蜂もデカイんだっけ?」
「そう、まぁ、だから、自衛は出来るが、なるべく近付きたくないから、捕獲や解体は任せることになるけど、二人とも大丈夫か?」
「それは、任せてくれていいよ」
「私も虫は平気ですので、任せてください」
「ギャギャ!」
何故か、烈震も嬉しそうに返事をした。
「烈震は、なんだって?」
『食事だな!だ、そうです』
「うっ、虫食うのか…」
「ギャーギャギャ、クルルー♪」
『香ばしくて美味い、つまみに良いそうです…流石、竜王…飲んべえですね』
うう、リョウの頭の上で、ご機嫌な様子で頭をふってる烈震をみて、俺が見えないところで食べるようにお願いしておく…
「氷付けにして、女王様のお土産にしても良いですか?」
クラリーちゃんに抱っこされているユキが、とんでもないことを言い出した。
「そっ、それはー」
「ディル様、ガラン様に頂いた収納庫に入れますから、安心してください」
クラリーちゃんの意見を聞いて承諾する事に、昆虫標本と旅するのか…考えないでおこう。
「ディル様、どうかしましたか?」
考え込んでしまった俺を、子供達が心配そうに見ている。
うーん、子供だけど…かなり、規格外の子供達だよなぁ…
自分の思惑とは大分違う道に踏み込んでしまったような気がする。
予定を早め、午後は採取をせずに、トガレー山脈のコットン岳の中腹にある冒険者のための集落を目指すことにする。
コットン岳の中腹から流れ出るヒイロ川、昔からこの山にはコットンスパイダーという綿に似た糸が採れる魔獣が多くいて、麓に使役魔法が得意なエルフが集まり、蜘蛛絹の里を作った。
その糸をこの山の固有種のカイガラムシで緋色に染めて織り上げた布が有名な里で、俺達が、捕獲したミスリルスパイダー、六匹がその里で飼育されている。
集落は、その里からの依頼を受ける冒険者のために用意されたものだ。
山には、固有種が多く、動植物の研究者や、染織業者の研究者も里に多くいる。冒険者のほとんどは、そういった者達に雇われて、山に登り採取や討伐、捕獲などを行っている。
「それって…大丈夫なの?」
更に、心配そうにリョウが聞いてきた。
「ん?何が?」
「だって、その集落の周りは虫だらけって事でしょ?」
「ああ、虫の種類で言ったら、ウィル族の森の方が多いんだ。そこで暮らしていたから、防御は完璧だから、俺の心配はしなくていいよ」
「そうなの?でも、こっち方面来るの渋っていたのは、他の理由?」
「いや、虫が嫌いだからで、合ってるよ。出来れば見たくないからね…ここのは、森と違って、デカイから、嫌でも視界に入ってくるんだ。さっき話したカイガラムシなんて、三センチぐらいで、わちゃわちゃと集団でいるからな…」
うっ…、画を思い出してしまった…
「カイガラムシが、三センチ?僕が知ってるのは、数ミリとかのだけど…あっ、そういえば、地蜂もデカイんだっけ?」
「そう、まぁ、だから、自衛は出来るが、なるべく近付きたくないから、捕獲や解体は任せることになるけど、二人とも大丈夫か?」
「それは、任せてくれていいよ」
「私も虫は平気ですので、任せてください」
「ギャギャ!」
何故か、烈震も嬉しそうに返事をした。
「烈震は、なんだって?」
『食事だな!だ、そうです』
「うっ、虫食うのか…」
「ギャーギャギャ、クルルー♪」
『香ばしくて美味い、つまみに良いそうです…流石、竜王…飲んべえですね』
うう、リョウの頭の上で、ご機嫌な様子で頭をふってる烈震をみて、俺が見えないところで食べるようにお願いしておく…
「氷付けにして、女王様のお土産にしても良いですか?」
クラリーちゃんに抱っこされているユキが、とんでもないことを言い出した。
「そっ、それはー」
「ディル様、ガラン様に頂いた収納庫に入れますから、安心してください」
クラリーちゃんの意見を聞いて承諾する事に、昆虫標本と旅するのか…考えないでおこう。
0
あなたにおすすめの小説
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる
まったりー
ファンタジー
主人公は気功を極め人間の限界を超えた強さを持っていた、更に大気中の気を集め若返ることも出来た、それによって1000年以上の月日を過ごし普通にひっそりと暮らしていた。
そんなある時、教師として新任で向かった学校のクラスが異世界召喚され、別の世界に行ってしまった、そこで主人公が色々します。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる