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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 41
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「ミンテちゃん、凄いわねぇ。コハクが、影移動出来ると分かって、実際できるまでに、半年以上かかったのに、二日で習得なんて、流石、ウプアート様や天狐様の血を引くご息女なのねぇ」
コハクちゃんが、迎えに行き、戻ってきたメノウさんがそう言ってミンテの頭を撫でてくれる。
ミンテは、嬉しそうに尻尾を振りながら、ご機嫌でメノウさんにスリスリしてる。
コハクちゃん達とは違い、ミンテの事をすんなり受け止め、自然に誉めてくれる…この人、凄いなぁと思っていると、おっさんも隣で「ほー」と、感心したように頷いている。
「ふむ、ミンテが、お主達の教え方が良かったと言っておった。ミンテが成長できた事に感謝し、これをやろう。お主達なら有効に使えるであろう」
おっさんが、そう言って自分の髪から赤い髪と黒い髪を一本ずつ抜き取りメノウさんと、コハクちゃんに渡した。
「え?私達にいただけるのですか?」
メノウさんが、恭しく両手をだして、おっさんの髪を受けとると驚きで目を開き確認してくる。
「お主達との相性も良いのでな。有効活用せい。ちょうど、麓の蜘蛛絹の里にミスリルスパイダーがおるから、その糸と合わせれば、良い魔道具が作れるハズだ。明日は、寄って行け。ワシが手配しておこう」
「ありがとうございます。大切に使わせていただきます」
メノウさんは、感動したように目を潤ませ、深々お辞儀をする。コハクちゃんは、理解してないようだが、メノウさんを見て、同じようにお辞儀をした。
それを見ていたサイガさんたちが、物凄く羨ましそうな顔をして見ている。
「安心せい、リョウが世話になったのだお主達にもやるが、余り相性の良くない者がいるからな…しかし、ちょうど良い。あやつのを貰ってくるか、ちと、待っておれ」
あやつって、もしかして…と、思っていると、思った通りに起こる一陣の風。顔面に感じる圧が収まると、ユキを抱いたシスと、クラリーちゃんを抱いたおっさんが、立っていた。
「あらあら、この子も可愛いわねぇ」
コハクちゃんを見るなり、狼の耳ごとなで回し始めたシスを、皆は時が止まったように見ている。
「そして、あなたがメノウね。ふーん、モンディールの言う通りね。私も気に入ったから、これをあげるわ」
シスは、メノウさんの目を覗き何かを確認すると、一つ頷いてから、自分の髪を抜き取りメノウさんに渡した。
それから、おっさんと、サイガさん達の所に行き、自分達の髪を数本とユキの髪を数本渡していた。
始め目が点になっていたサイガさん達だったけど、シスが自己紹介すると、膝を付き両手で髪を持ち上げお礼を言っていた。
「なかなか、良い人達ね。地竜の剣にちょっかい出してたようだから、もっと、荒くれた者達かと思ったけど、そうでもないのね」
「あう、耳が痛いです…」
シスの言葉を受け、黒狼の刃の皆の耳がペタンと伏せられ、フサフサの尻尾もシュンと丸まってしまった。
そんな中、シスに抱っこされていたユキが、サイガさんを見つめながら、シスに何やら話している。
「まぁ、そうなの?」
話を聞いたシスは、なんだか嬉しそうに声を上げた。
「サイガ、この子と同じ姿をもつ魔獣と従魔契約してちょうだい」
「へ?」
急に名を呼ばれたサイガさんが、戸惑いながら、シスとユキを見る。
「ひい…いや、シス、獣人族では負担が大き過ぎるよ。俺でさえ、遠慮したんだから」
「え?あら、そういえば…魔力が少し足りないかしら、困ったわねぇ」
いや、少しなんてもんじゃないから…その子、神と等しい雪の女王と繋がっているんだよ。地上人ではまず無理だ。
「ユキちゃんはどうしてるの?」
そこは、見てなかったんだ…
「雪の女王に名付けてもらって、一緒にいるだけだよ。ギルド登録はどうなるか、まだ、分からないけどね」
「それなら、人形だから、普通に冒険者になれるはずよ。そうよね。モンディール」
「ああ、ワシ等が創ったモノでも、人形なら、冒険者になれるはずだ。確か、世界の秘境を最初に制覇したアルとギフの兄弟は、豊穣の神ファーラット殿が創られた冒険者だったはすだ」
「え?五大陸物語の中盤に出てくる冒険者のアルとギフって、神が創った魔獣だったの?加護を受けたドワーフ族じゃないの?」
「ん?お主知らなかったのか?アルとギフは、ファーラット殿が創られた人形魔獣で、自然環境に対する各種耐性を付与され、世界の地形捜査の為に下ろされたのだ。そのついでに、冒険者になったので、その活躍が地上人に刺激になって、あの物語が出来たのだぞ」
そんな当たり前みたいに話されても…回りを見れば、アランさんも、黒狼の刃の皆も驚いているから、知らなかったよね?
そんな風に戸惑っている俺達とは別に、シスは、ユキと何やら話している。
「そろそろかしら?」
「来ましたぁ」
ユキのそんな声を聞いたとたん後頭部に衝撃が…精霊達も、仲間認定しないで教えてくれてもいいのに、ヒドイなぁ…
「何故、雪ん子は俺目掛けて降りてくるかなぁ?」
覚えのある衝撃に、頭部にしがみつく者の襟をつかみ持ち上げれば、ユキと同じ姿を…じゃない!ユキに白い狼の耳とふっさふさの白い尻尾がついている姿の雪ん子がプラーンとしながら、笑顔で手を振り。
「ユキの妹のハナです。ヨロシクです」
と頭を下げた。
え?なにこの可愛い生き物?
「まぁ、この子も可愛いわね。サイガ、この子を仲間にしなさい」
初対面のハズなのに、いきなり命令ですか、流石です。
「え?エエー」
驚きの声を上げるサイガさんの元へ、俺の手から抜け出たハナが飛んで行きしがみついた。
「あら!毛色も合っていて、親子みたいでちょうど良いわね。はい、これは私からのプレゼントね。ユキちゃんとお揃いのペンダントよ。魔力調整の魔道具になっているの、普段は一にしておきなさい。何かを凍らせたいときは、三よ。ゲトー大陸では、最大六までにしておきなさい。でないと被害が出てしまうから気を付けるのよ」
「え?え?」
もう、驚きすぎて、絶対、頭に入ってないよね。
俺も、訳が分からないけど、サイガさんが凄く気の毒になってきた。少し落ち着いたら、道具の事は、ちゃんと説明して上げよう。
コハクちゃんが、迎えに行き、戻ってきたメノウさんがそう言ってミンテの頭を撫でてくれる。
ミンテは、嬉しそうに尻尾を振りながら、ご機嫌でメノウさんにスリスリしてる。
コハクちゃん達とは違い、ミンテの事をすんなり受け止め、自然に誉めてくれる…この人、凄いなぁと思っていると、おっさんも隣で「ほー」と、感心したように頷いている。
「ふむ、ミンテが、お主達の教え方が良かったと言っておった。ミンテが成長できた事に感謝し、これをやろう。お主達なら有効に使えるであろう」
おっさんが、そう言って自分の髪から赤い髪と黒い髪を一本ずつ抜き取りメノウさんと、コハクちゃんに渡した。
「え?私達にいただけるのですか?」
メノウさんが、恭しく両手をだして、おっさんの髪を受けとると驚きで目を開き確認してくる。
「お主達との相性も良いのでな。有効活用せい。ちょうど、麓の蜘蛛絹の里にミスリルスパイダーがおるから、その糸と合わせれば、良い魔道具が作れるハズだ。明日は、寄って行け。ワシが手配しておこう」
「ありがとうございます。大切に使わせていただきます」
メノウさんは、感動したように目を潤ませ、深々お辞儀をする。コハクちゃんは、理解してないようだが、メノウさんを見て、同じようにお辞儀をした。
それを見ていたサイガさんたちが、物凄く羨ましそうな顔をして見ている。
「安心せい、リョウが世話になったのだお主達にもやるが、余り相性の良くない者がいるからな…しかし、ちょうど良い。あやつのを貰ってくるか、ちと、待っておれ」
あやつって、もしかして…と、思っていると、思った通りに起こる一陣の風。顔面に感じる圧が収まると、ユキを抱いたシスと、クラリーちゃんを抱いたおっさんが、立っていた。
「あらあら、この子も可愛いわねぇ」
コハクちゃんを見るなり、狼の耳ごとなで回し始めたシスを、皆は時が止まったように見ている。
「そして、あなたがメノウね。ふーん、モンディールの言う通りね。私も気に入ったから、これをあげるわ」
シスは、メノウさんの目を覗き何かを確認すると、一つ頷いてから、自分の髪を抜き取りメノウさんに渡した。
それから、おっさんと、サイガさん達の所に行き、自分達の髪を数本とユキの髪を数本渡していた。
始め目が点になっていたサイガさん達だったけど、シスが自己紹介すると、膝を付き両手で髪を持ち上げお礼を言っていた。
「なかなか、良い人達ね。地竜の剣にちょっかい出してたようだから、もっと、荒くれた者達かと思ったけど、そうでもないのね」
「あう、耳が痛いです…」
シスの言葉を受け、黒狼の刃の皆の耳がペタンと伏せられ、フサフサの尻尾もシュンと丸まってしまった。
そんな中、シスに抱っこされていたユキが、サイガさんを見つめながら、シスに何やら話している。
「まぁ、そうなの?」
話を聞いたシスは、なんだか嬉しそうに声を上げた。
「サイガ、この子と同じ姿をもつ魔獣と従魔契約してちょうだい」
「へ?」
急に名を呼ばれたサイガさんが、戸惑いながら、シスとユキを見る。
「ひい…いや、シス、獣人族では負担が大き過ぎるよ。俺でさえ、遠慮したんだから」
「え?あら、そういえば…魔力が少し足りないかしら、困ったわねぇ」
いや、少しなんてもんじゃないから…その子、神と等しい雪の女王と繋がっているんだよ。地上人ではまず無理だ。
「ユキちゃんはどうしてるの?」
そこは、見てなかったんだ…
「雪の女王に名付けてもらって、一緒にいるだけだよ。ギルド登録はどうなるか、まだ、分からないけどね」
「それなら、人形だから、普通に冒険者になれるはずよ。そうよね。モンディール」
「ああ、ワシ等が創ったモノでも、人形なら、冒険者になれるはずだ。確か、世界の秘境を最初に制覇したアルとギフの兄弟は、豊穣の神ファーラット殿が創られた冒険者だったはすだ」
「え?五大陸物語の中盤に出てくる冒険者のアルとギフって、神が創った魔獣だったの?加護を受けたドワーフ族じゃないの?」
「ん?お主知らなかったのか?アルとギフは、ファーラット殿が創られた人形魔獣で、自然環境に対する各種耐性を付与され、世界の地形捜査の為に下ろされたのだ。そのついでに、冒険者になったので、その活躍が地上人に刺激になって、あの物語が出来たのだぞ」
そんな当たり前みたいに話されても…回りを見れば、アランさんも、黒狼の刃の皆も驚いているから、知らなかったよね?
そんな風に戸惑っている俺達とは別に、シスは、ユキと何やら話している。
「そろそろかしら?」
「来ましたぁ」
ユキのそんな声を聞いたとたん後頭部に衝撃が…精霊達も、仲間認定しないで教えてくれてもいいのに、ヒドイなぁ…
「何故、雪ん子は俺目掛けて降りてくるかなぁ?」
覚えのある衝撃に、頭部にしがみつく者の襟をつかみ持ち上げれば、ユキと同じ姿を…じゃない!ユキに白い狼の耳とふっさふさの白い尻尾がついている姿の雪ん子がプラーンとしながら、笑顔で手を振り。
「ユキの妹のハナです。ヨロシクです」
と頭を下げた。
え?なにこの可愛い生き物?
「まぁ、この子も可愛いわね。サイガ、この子を仲間にしなさい」
初対面のハズなのに、いきなり命令ですか、流石です。
「え?エエー」
驚きの声を上げるサイガさんの元へ、俺の手から抜け出たハナが飛んで行きしがみついた。
「あら!毛色も合っていて、親子みたいでちょうど良いわね。はい、これは私からのプレゼントね。ユキちゃんとお揃いのペンダントよ。魔力調整の魔道具になっているの、普段は一にしておきなさい。何かを凍らせたいときは、三よ。ゲトー大陸では、最大六までにしておきなさい。でないと被害が出てしまうから気を付けるのよ」
「え?え?」
もう、驚きすぎて、絶対、頭に入ってないよね。
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