異世界人拾っちゃいました…

kaoru

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冒険の始まり

ハバー大陸一周の旅 68

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 次の日の朝食後、モン族の集落の状況確認と、役所とギルドで烈震親子やユキの登録のためシーズにバレンで向かうことにする。
(従魔契約の事や、竜王の行動や神器の扱いについて、空に確認するのにシーズの方がスムーズにいくからね。本当は、ウィル族の集落に行ければもっと楽なんだけど…)

「じゃぁ、俺達は引き続き集落の周りの整備をしてますね。ゆっくりしてきてください」

「ワシは、スライム創りをしておるでな」

「え?じいちゃん、天上に戻るんじゃないの?」

「いや、このまま、ダンジョン創りしてしまう予定じゃよ」

「そ、そうなんだ…、余りこんつめないようにね」

 集落の皆が、ビミョーな表情なんですが…

「ふむ。おぬしらも、気をつけて行ってこい」

 と、見送られ、予定になかった。空の旅へ…

「うっわー、ハバー大陸って、こうなってたんだ。この間、山から見たときは森ばかりだと思ったけど、回りはそうでもないんだね。あっ、あの端っこの傾斜になってるのは、何処に続いてるの?」

 トガレーから、すぐに南東に向かうのではなく、まだリョウが見てない南西を観るために、南下してみた。大陸の西側、トガレーからウィル族の森を抜けると、大きな道が南に延びている。

「あの坂を下っていくとハバー大陸の玄関口、ニーツの街に行くんだ。ニーツ以外の街には、海に面した所はなく、あの道沿いのような絶壁になっているんだ」

「そうなの?」

『バレン、ニーツの上を通って、海に出てみようか、それで、今回の噴火で広がった部分を見に行こう』

『畏まりました』

 崖の下に白い石材で造られた建物が並んでいる。普段は、その建物の周りに花が咲き乱れているのだが、一昨日の地震のためか、花の彩りは減っている。
 それでも、リョウが目をキラキラさせている。

「うわっ、写真でみた。ギリシャの街並みみたいだ。海も青くて、きれいだね」

「本当ですね。大きい被害もなかったみたいで、よかったです」

 全くだ…

 
 そこから岸壁にそってモンディール山に向かう。

「ほわぁー、本当に、シーズの街とか、海面からこんなに上がった所にあったんだ…えっ、あそこはなに?あそこも、土砂崩れ?」

 まだ、大分離れているが、前方に噴火で流れ出た溶岩が冷やされ黒くなっているのが見える。昨日より、水蒸気も減っていて大分見やすくなっている。

「モンディール山の噴火で流れ出た溶岩だよ。山から海に繋がって、どうやら、ここに新しくダンジョンの街が出来るようだね」

「ああ、昨日話してたヤツだね。やっぱ、神様って凄いね。こんなことしちゃうんだ」

「だな。これで、山を越えてモン族の集落に行ってみよう」

 モンディール山の火口付近は、まだ、赤いものが見え、黒い煙も吐き出し、とても近づけそうにない。
 バレンが、風をしっかり操作して、俺達に危険が無いようにしてくれながら、山を超え、モン族の集落に向かうと、集落は、ドーム状の結界で覆われていた。
 上空からみる限り、人の気配もないし、放牧されていた牛たちも見えない。

「人が居ませんね。皆、どこかに避難したのでしょうか?」

「通信機も混線してて、タリクさんに連絡取れなかったからな…おっさんに聞けるかな?」

『シーズでモン族の修行場に避難しとるぞ。牛たちは、麓の草原に移動させておる』

 シスひいばあちゃんが、考えが読めなくなってるとか言ったのに、念話する前に返事が来るんだ……

「クククッ、ココが進化したのでな」

「あっ、モンディール様、おはようございます。噴火の方は、大丈夫何ですか?」

 突然現れたのに、大して驚きもせず、リョウが挨拶する。

「ああ、計画通りの新たな土地が出来たので、もう直ぐ収まるようになっておるから、大丈夫だ。それより、ココを貸してくれんか、予定してたとはゆえ、地震と噴火で地上に住むもの達に大分、ストレスを与えてしまった様でな、光の精霊達の手助けをし、癒して欲しいのだ」

「モンディール様?ココは、治癒だけで、癒しの魔法つかえませんよ」

「ふふ、クラリー、ディルのお陰で進化したゆえ、使える様になったのだ」

「まぁ、そうなのですね。凄いです!ココ、モンディール様のお手伝いしてきてください。お願いします」

「分かりました。モンディール様、どちらに向かいましょう?」

「ん、モン族の牛たちのケアに行くぞ、ついて参れ」

 って、成り行きを見てたけど…飛んでるモンディールの後を追ってココが行ってしまった。

「え?ココちゃん、空を翔てる…飛べるって事?」

「そうなのか?重力まで扱える様になったのか?」

『いえ、風を操作しているようです。風の精霊たちに、足場を作ってもらっているようです』

「おお!ココちゃん、器用だね」

「本当ですね…」

 素直に喜ぶリョウとは逆にクラリーちゃんが、何やら複雑な表情で、ココの後ろ姿を見ている。
 その姿を見て、そっと頭を撫でる。

「大丈夫、ココは、クラリーちゃんの従魔だよ」

「ディル様…」



 





 
 
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