異世界人拾っちゃいました…

kaoru

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冒険の始まり

ハバー大陸一周の旅 69

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 どうやら、モン族の集落の人達は、無事なようなので、シーズの街に行くことにした。
 上からみる限り、得に目立った被害はないが、おっさんが言っていた精神的なものはあったんだろうな…役所がある岩山の回りに人が集まっている。
 空からの情報を求めている人達かな?

 あまり街中で、バレンから降りる訳にはいかないので、草原地帯に降りてから街に入り、クラリーちゃんの家に行ってみる。

「クラリー!お帰りなさい。モンディール様から無事だと聞いていたけれど、心配してたのよ」

 クラリーちゃんの、姉であるサリーちゃんが出迎えてくれて、後ろで、クミンちゃんもホッとした顔で頷いている。

 サリーちゃん達に話を聞けば、シーズの街は、地震があったが、大きな被害はなかったそうだ。噴火もおっさんがちゃんと調整したらしく、灰などの被害もないという。
 しかし、動物達の様子が少しおかしく、牧場関係者や鼠の討伐を行っている冒険者が、役所に押し掛け、その対応が大変なのだという。
 役所の様子を聞いたあと、クラリーちゃんに、別行動を提案すると、モン族の集落の人達の様子もみたいし、姉妹で話もしたいので残ると言うので、クラリーちゃんと一旦別れ、俺達は役所に向かう。

 人だかりは出来ていたが、混乱した様子はなく、何かを待っているようだった。
 その中にギルド職員がいたので声をかけてみた。

「あれ、ディルさん?お帰りなさい。予定より早くないですか?しかも、この混乱時によく帰ってこれましたね?」

 俺達の姿を見ると、物凄く戸惑いながら、挨拶してくれた。
 シスから空を移動出来る使いを授かった事を伝えると…

「はぁ…、やはり、ディルさんは、規格外ですね。さすが、ユピロー様のお孫さんと言う事ですかね…」

 と、呆れた様に言われてしまった。

 そ、そうなのか?自分では、ごくごく普通のつもりだったのだが…

「なんか腑に落ちない顔してますけど、そろそろ自覚した方が良いッスよ」

 う、また、地竜の剣に、突っ込まれてしまった。

「俺以上に、規格外の存在に突っ込まれるとは…」

 地竜の剣に嫌みをいってやると、烈震にしがみつき。

「う、ひどいッス。ワレ、生まれたばかりッスよ。規格外とか分からないッスよね?」

「…神に造られた時点で、規格外だろ」

「あ、そうッスね…ワレ、神器でした」

 ハハハー、と笑う地竜の剣をギルド職員が、目を丸くして見ている。

「えーと、その子は?神につくられたとは、どういう意味ですか?」

「僕たちの仲間になったモンディール様達が造った『地竜の剣』だよ。従魔契約とかどうすれば良いのか聞きに来たんだ」

 俺より先に、烈震親子を頭に乗せてるリョウが答えた。

「は?地竜の剣?…『地竜の剣』って、英雄物語に出てくる太刀の名前ですよね?」

「そうッスね」

「え?そうッスねって…あっ、太刀に宿った精霊様ですか?」

「む、違うッス。ワレが、地竜の剣、そのものッスよ。一億年かけて魂が宿って、動けるようになったッス」

「…え?」

 ギルド職員さんが固まってしまった。

 えーと、新種の魔獣を発見した時の手続きを聞きたかったのだが…

 ギルド職員さんをなんとか正気に戻して、新種の魔獣について聞いてみる。

「えーと、冒険者から、その報告を受けた場合、役所に連絡し、本当に新種であるか、『空』の資料で照らし合わせ、新種と認められれば、空に登録されます」

「その空からの情報で見つけた場合は?」

「え?そうなんですか?それだと…新種であると認められてるので、特に連絡しなくて良いのかな?ちょっと、確認して来ますね。待っていて下さい」

 そう言って、職員さんは、ギルドに向かって走っていった。

「ディル、お帰りなさい。ちょうど良かったわ。待っていたのよ。ちょっと、役所内まで、一緒に来てちょうだい」

 職員さんを見送っていると、人垣の一部が割れて、メリロットが姿を現した。

「メリロット、ただいま。でも、今、ギルド職員さん待ちなんだけど」

「ギルドには、連絡が行ってるから大丈夫よ。役所の方にマスターと一緒に来るから安心して」

 んん?どういうと?

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