124 / 149
冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 69
しおりを挟む
どうやら、モン族の集落の人達は、無事なようなので、シーズの街に行くことにした。
上からみる限り、得に目立った被害はないが、おっさんが言っていた精神的なものはあったんだろうな…役所がある岩山の回りに人が集まっている。
空からの情報を求めている人達かな?
あまり街中で、バレンから降りる訳にはいかないので、草原地帯に降りてから街に入り、クラリーちゃんの家に行ってみる。
「クラリー!お帰りなさい。モンディール様から無事だと聞いていたけれど、心配してたのよ」
クラリーちゃんの、姉であるサリーちゃんが出迎えてくれて、後ろで、クミンちゃんもホッとした顔で頷いている。
サリーちゃん達に話を聞けば、シーズの街は、地震があったが、大きな被害はなかったそうだ。噴火もおっさんがちゃんと調整したらしく、灰などの被害もないという。
しかし、動物達の様子が少しおかしく、牧場関係者や鼠の討伐を行っている冒険者が、役所に押し掛け、その対応が大変なのだという。
役所の様子を聞いたあと、クラリーちゃんに、別行動を提案すると、モン族の集落の人達の様子もみたいし、姉妹で話もしたいので残ると言うので、クラリーちゃんと一旦別れ、俺達は役所に向かう。
人だかりは出来ていたが、混乱した様子はなく、何かを待っているようだった。
その中にギルド職員がいたので声をかけてみた。
「あれ、ディルさん?お帰りなさい。予定より早くないですか?しかも、この混乱時によく帰ってこれましたね?」
俺達の姿を見ると、物凄く戸惑いながら、挨拶してくれた。
シスから空を移動出来る使いを授かった事を伝えると…
「はぁ…、やはり、ディルさんは、規格外ですね。さすが、ユピロー様のお孫さんと言う事ですかね…」
と、呆れた様に言われてしまった。
そ、そうなのか?自分では、ごくごく普通のつもりだったのだが…
「なんか腑に落ちない顔してますけど、そろそろ自覚した方が良いッスよ」
う、また、地竜の剣に、突っ込まれてしまった。
「俺以上に、規格外の存在に突っ込まれるとは…」
地竜の剣に嫌みをいってやると、烈震にしがみつき。
「う、ひどいッス。ワレ、生まれたばかりッスよ。規格外とか分からないッスよね?」
「…神に造られた時点で、規格外だろ」
「あ、そうッスね…ワレ、神器でした」
ハハハー、と笑う地竜の剣をギルド職員が、目を丸くして見ている。
「えーと、その子は?神につくられたとは、どういう意味ですか?」
「僕たちの仲間になったモンディール様達が造った『地竜の剣』だよ。従魔契約とかどうすれば良いのか聞きに来たんだ」
俺より先に、烈震親子を頭に乗せてるリョウが答えた。
「は?地竜の剣?…『地竜の剣』って、英雄物語に出てくる太刀の名前ですよね?」
「そうッスね」
「え?そうッスねって…あっ、太刀に宿った精霊様ですか?」
「む、違うッス。ワレが、地竜の剣、そのものッスよ。一億年かけて魂が宿って、動けるようになったッス」
「…え?」
ギルド職員さんが固まってしまった。
えーと、新種の魔獣を発見した時の手続きを聞きたかったのだが…
ギルド職員さんをなんとか正気に戻して、新種の魔獣について聞いてみる。
「えーと、冒険者から、その報告を受けた場合、役所に連絡し、本当に新種であるか、『空』の資料で照らし合わせ、新種と認められれば、空に登録されます」
「その空からの情報で見つけた場合は?」
「え?そうなんですか?それだと…新種であると認められてるので、特に連絡しなくて良いのかな?ちょっと、確認して来ますね。待っていて下さい」
そう言って、職員さんは、ギルドに向かって走っていった。
「ディル、お帰りなさい。ちょうど良かったわ。待っていたのよ。ちょっと、役所内まで、一緒に来てちょうだい」
職員さんを見送っていると、人垣の一部が割れて、メリロットが姿を現した。
「メリロット、ただいま。でも、今、ギルド職員さん待ちなんだけど」
「ギルドには、連絡が行ってるから大丈夫よ。役所の方にマスターと一緒に来るから安心して」
んん?どういうと?
上からみる限り、得に目立った被害はないが、おっさんが言っていた精神的なものはあったんだろうな…役所がある岩山の回りに人が集まっている。
空からの情報を求めている人達かな?
あまり街中で、バレンから降りる訳にはいかないので、草原地帯に降りてから街に入り、クラリーちゃんの家に行ってみる。
「クラリー!お帰りなさい。モンディール様から無事だと聞いていたけれど、心配してたのよ」
クラリーちゃんの、姉であるサリーちゃんが出迎えてくれて、後ろで、クミンちゃんもホッとした顔で頷いている。
サリーちゃん達に話を聞けば、シーズの街は、地震があったが、大きな被害はなかったそうだ。噴火もおっさんがちゃんと調整したらしく、灰などの被害もないという。
しかし、動物達の様子が少しおかしく、牧場関係者や鼠の討伐を行っている冒険者が、役所に押し掛け、その対応が大変なのだという。
役所の様子を聞いたあと、クラリーちゃんに、別行動を提案すると、モン族の集落の人達の様子もみたいし、姉妹で話もしたいので残ると言うので、クラリーちゃんと一旦別れ、俺達は役所に向かう。
人だかりは出来ていたが、混乱した様子はなく、何かを待っているようだった。
その中にギルド職員がいたので声をかけてみた。
「あれ、ディルさん?お帰りなさい。予定より早くないですか?しかも、この混乱時によく帰ってこれましたね?」
俺達の姿を見ると、物凄く戸惑いながら、挨拶してくれた。
シスから空を移動出来る使いを授かった事を伝えると…
「はぁ…、やはり、ディルさんは、規格外ですね。さすが、ユピロー様のお孫さんと言う事ですかね…」
と、呆れた様に言われてしまった。
そ、そうなのか?自分では、ごくごく普通のつもりだったのだが…
「なんか腑に落ちない顔してますけど、そろそろ自覚した方が良いッスよ」
う、また、地竜の剣に、突っ込まれてしまった。
「俺以上に、規格外の存在に突っ込まれるとは…」
地竜の剣に嫌みをいってやると、烈震にしがみつき。
「う、ひどいッス。ワレ、生まれたばかりッスよ。規格外とか分からないッスよね?」
「…神に造られた時点で、規格外だろ」
「あ、そうッスね…ワレ、神器でした」
ハハハー、と笑う地竜の剣をギルド職員が、目を丸くして見ている。
「えーと、その子は?神につくられたとは、どういう意味ですか?」
「僕たちの仲間になったモンディール様達が造った『地竜の剣』だよ。従魔契約とかどうすれば良いのか聞きに来たんだ」
俺より先に、烈震親子を頭に乗せてるリョウが答えた。
「は?地竜の剣?…『地竜の剣』って、英雄物語に出てくる太刀の名前ですよね?」
「そうッスね」
「え?そうッスねって…あっ、太刀に宿った精霊様ですか?」
「む、違うッス。ワレが、地竜の剣、そのものッスよ。一億年かけて魂が宿って、動けるようになったッス」
「…え?」
ギルド職員さんが固まってしまった。
えーと、新種の魔獣を発見した時の手続きを聞きたかったのだが…
ギルド職員さんをなんとか正気に戻して、新種の魔獣について聞いてみる。
「えーと、冒険者から、その報告を受けた場合、役所に連絡し、本当に新種であるか、『空』の資料で照らし合わせ、新種と認められれば、空に登録されます」
「その空からの情報で見つけた場合は?」
「え?そうなんですか?それだと…新種であると認められてるので、特に連絡しなくて良いのかな?ちょっと、確認して来ますね。待っていて下さい」
そう言って、職員さんは、ギルドに向かって走っていった。
「ディル、お帰りなさい。ちょうど良かったわ。待っていたのよ。ちょっと、役所内まで、一緒に来てちょうだい」
職員さんを見送っていると、人垣の一部が割れて、メリロットが姿を現した。
「メリロット、ただいま。でも、今、ギルド職員さん待ちなんだけど」
「ギルドには、連絡が行ってるから大丈夫よ。役所の方にマスターと一緒に来るから安心して」
んん?どういうと?
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる
まったりー
ファンタジー
主人公は気功を極め人間の限界を超えた強さを持っていた、更に大気中の気を集め若返ることも出来た、それによって1000年以上の月日を過ごし普通にひっそりと暮らしていた。
そんなある時、教師として新任で向かった学校のクラスが異世界召喚され、別の世界に行ってしまった、そこで主人公が色々します。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる