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夏フェスに想いを乗せて
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しおりを挟む「ねぇ、どうなのっ?」
どうなのと言われても。
言えない。
絶対に。
「ちょっと、なに澄ましてるのよ‼」
澄ましているわけではない。
恐怖で声が出ないだけ。
それに声が出たとしても言ってはいけないことだから。
「……っていうかさぁ、
神城さんが色目を使って飛鷹先生のことをたぶらかしてるんじゃないのぉ」
え……。
真ん中にいる生徒がとんでもないことを言い出した。
すると他の四人も「そうだよねぇ」と言いながら頷いた。
「なんかさぁ、軽音楽部の絶対的エースだなんて周りからちやほやされてるから調子に乗ってるんじゃないのぉ」
そっ……そんなっ。
調子に乗っているだなんてっ。
それに私は自分のことを絶対的エースだなんて一度も思ったことはないっ。
真ん中にいる生徒が茶化すように言ったことに他の四人はケラケラと笑っている。
その雰囲気はとても悪く、気分が悪くなりそうになる。
「……って、ふざけるなよ‼」
……⁉
茶化すように言っていたのとは一転。
突然、怒鳴り声を上げた。
その声は他に誰もいない廊下に大きな波を打つように勢いよく響き渡る。
表情もそれに比例するように。
さっきよりも何倍も怖くなっている。
「本当は自分で広めてるんだろ‼」
えっ⁉
「飛鷹先生の気持ちが自分に向いていると勘違いして‼」
勘違い⁉
そっ……そんなっ。
「こんな話が広まったのも、全部お前が悪いんだからな‼」
えっ⁉
なんでそうなるの⁉
勝手なことばかり言って……‼
「おいっ、聞いてるのかよ‼
なんとか言ったらどうなんだよ‼」
言いたくても。
声が出ない。
もう、限界。
一体どうしたら……。
「そこで何してるの?」
そのとき。
私の後ろから声がした。
この声は……。
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