【本編完結】落ちた先の異世界で番と言われてもわかりません

ミミナガ

文字の大きさ
12 / 30
本編

ランクアップ試験

しおりを挟む
 俺は最近おかしい。
 何がおかしいって目がおかしい。
 いつ何度見てもジークが格好良く見える。
 いや、前から格好良い人だとは思っていたし、めちゃくちゃモテる人だから格好良いのは当たり前なのだが。とにかく何というか、キラキラしている。
 そして心臓もおかしい。以前は何も思わなかったのにジークに抱きつかれたりすると心臓が早く動いて苦しくなったり、締め付けられるような動きをしたり全くコントロールができない。

 この状態は以前ハヤトさんから家族の話を聞いた帰りに送ってもらってからだ。変わったことと言えば俺の家族への誤解が解けたことぐらいで特に何もなかったはずだ。
 これはもしかして「推し」という気持ちではないだろうか。現世で図書室仲間の相原あいはらが小説の中で特に好きなキャラクターを「推し」と呼び、今の俺と全く同じ状態になると熱弁していたことを思い出した。なるほどこれが「推し」という感覚か。憧れとはまた違うのだろうか?
 などと思いながらギルドの受付で査定待ちをしている間、後ろで最近繰り広げられる騒ぎを眺める。

「ジークさん好きです!今日も素敵です!僕と付き合って下さい!」
「付き合わない。」
「絶対後悔させません!恋人になって下さい!」
「断る。」
「じゃあ今からご飯だけでも!」

 ジークに抱きつこうとしてあしらわれているのは水色の髪の可愛い少年だった。
 数日前、ギルド職員の息子さんが忘れ物の弁当を届けに来たときにジークに一目惚れをして、それから毎日待ち伏せしては告白を繰り返している。ジークに憧れている人は多いが、断られても何度も告白するような人はいなかったのでその光景は名物になりつつある。
 周りの冒険者たちの

「付き合ってやれよー。」
「可愛いじゃねーか。」

 という野次が飛ぶ。俺はなんだかその場にいたくなくて査定が終わると早々にギルドを出た。なんだかモヤモヤする。
 しばらく歩いていると後ろからジークが追いかけてきた。

「待ってくれイオ。一緒に帰ろう。」
「ジーク。あの⋯さっきの子は?」
「ん?誰のことだ?」
「アンジュくんのことだけど。」
「アンジュ⋯誰だっけ?」

 嘘でしょ。毎日毎日「アンジュです!16歳です!趣味は手芸で好きな食べ物はピチーの実です!」とアピールされまくっているのに名前すら覚えてないの!?

「明日はランクアップ試験だろ?景気付けに美味いものを食べに行こう。」

 そうだ。明日はいよいよBランクになるための試験が行われる。集中しなければ。俺は持て余している自分の思考を一旦横に置いて、試験用の頭に切り替えた。

「ちょっとジーク、さっさと行かないでよー。」

 ロロさんとラーフさんもギルドから出てきて合流した。

「イオ、明日の試験頑張って下さいね。いつものあなたなら問題ありませんよ。」
「ありがとうございます。緊張しますが頑張ります。」
「あっハヤトくんがいた。おーいハヤトくん、一緒にご飯行くー?」

 ロロさんは先日酒盛りをしてから酒に強いハヤトさんを気に入ったようで、何度かスピカさんを交えて飲みに行っているらしい。

「えっいや⋯あの⋯ギルドに用事があるからまた今度!」

 そそくさとギルドに入っていくハヤトさん。最近ハヤトさんも何だかおかしい。俺と話すときは普通だけど、ジークたちと一緒にいると挙動不審になる。

「もーラーフのせいでハヤトくんに逃げられたじゃん。」
「心外ですね。私がいないときに誘ってみては?」
「そうするよ!」

 ラーフさんてハヤトさんから避けられるくらい仲が悪かったっけ?

****************************

「本日のランクアップ試験の担当になります、ミーナです。よろしくね。」

 白い耳をピコピコ動かし、長い尻尾がしなやかに動くネコ獣人のミーナさんはギルド窓口1番人気の美人のお姉さんだ。

 「では試験のルール説明ね。まず今日はミノブの討伐について行くけど、私は一切手出しはしないのでいつも通り動いてね。道中、魔獣が私に向かってきたらこちらで対処するので放置しても構いません。また、生死に関わるような事になればあなたの許可を取ったうえで対応します。その際、試験は不合格となり次にランクアップ試験を受けられるのは半年後です。」
「わかりました。」
「わざと注意力を散らすために話しかけるからちゃんと相手してね。」
「はい。」

 説明が終わって試験開始だ。まずは討伐対象のイノシシに似たミノブという魔獣を見つけなければならない。ミーナさんはついてくるだけで道の誘導はしない。俺は以前見つけたリュフタケの群生地を目指した。リュフタケはミノブの大好物だ。

「イオくんとは前からお話したかったから担当になれてラッキーだわ。」
「そうなんですか?」
「ええ、スピカにイオくんには話しかけるなって言われていたのよ。」
「? なぜでしょうか。」
「ほら、私って人気があるでしょ?私のファンがイオくんに絡むからってさ~。」

 確かに。ミーナさんはとても綺麗で人気があるので窓口はいつも行列だ。

「今日は前から聞きたかったことがあるから楽しみにしてたんだ~。」

 と言いながら木の上から落ちてきた大蛇の魔獣を細身の剣で真っ二つにした。
 試験官が倒した魔獣は素材を持ち帰らないことになっているのでミーナさんの魔法ですぐに燃やす。一瞬で灰になった。

「ねぇねぇイオくん。いつからジークと付き合ってるの?」
「付き⋯?合同依頼は殺人蜂キラービー討伐のときからですけど。」
「ちっがーう!いつから恋人になったのかってこと!」
「えぇっ!?なっていませんが!」
「嘘ぉっ!?そんなにマーキングされてるのに!?」

 マーキングってなに?!
 獣人にとってマーキングとは匂いを付けた相手の周りに牽制をかけるものだという。そのマーキングがジークから俺に施されているらしい。もしかして抱きついたりしてくるのはそのため?

「イオくん最近冒険者に絡まれなくなったでしょ?」

 確かに。以前に比べて影でこそこそ言われることはあるが、直接言いに来る人はいなくなっていた。

「イオくんに絡んでいたのは大体獣人だったからね。獣人ってのは基本脳筋だから自分より強い人には喧嘩売らないのよ。」

 なるほど。Sランクのジークに喧嘩を売るなんて人はいないんだろうな。

「以前獣人の冒険者に襲われているところを助けてもらったので、もしかしたらそれで気を使ってくれているのかもしれませんね。」

「⋯(いや、マーキングってそんなんじゃないからね。俺のモノだ触んな殺すぞって匂いだから。それで付き合ってないとか⋯馬に蹴られそうだから黙っとこ)じゃあイオくんは今フリーなのね。」

 ミーナさんは一瞬黙りこくったが、再び話し始めた。

「はい、今というか今までお付き合いした人もいませんよ。」
「どんな人が好み?女の子と男の子で好みが変わったりする?」
「あの、同性同士でもお付き合いってされるんですか?」

 付き合う人の選択肢にナチュラルに男性が入っていることが気になった。

「なんでダメなの?」
「ダメと言う訳では⋯俺の国では同性同士で付き合うのは珍しかったので驚いただけです。」
「えー!じゃあ結婚も異性だけなの?」
「はい、同性婚は認められていませんでした。」
「認めてもらうって誰に?」
「えーと⋯国?」
「変なのー。結婚するのに国が関係あるの?」
「国に婚姻届を提出したら結婚したことになります。ここでは違うんですか?あ、すみませんジャノメ草があるので採取します。」

 この時期にしか採れない珍しい薬草があったので、一言断ってから採取をする。

「婚姻届なんて人族の中の貴族だけよ。普通は恋人同士が"結婚しよう→喜んで"で結婚は成立。ちなみにイオくんの国の結婚の定義って何?」
「定義?ええ~と⋯誓いの言葉では確か⋯"病めるときも健やかなるときも互いに慈しみ愛することを誓うこと"ですかね。」
「なら一緒よ。お互いが好きで付き合って結婚するのに人からの許可も性別も種族も関係ないわ。」

 文化の違いを感じることは多々あるが、結婚については誰かに教わる機会がなかったので目から鱗だった。そういえば町中まちなかで同性同士が手を繋いで歩いているところを見たことがあり、この世界の友人関係は距離が近いなぁと思っていたがあれは恋人もしくは夫婦(伴侶?)の距離だったのか。
 そっか、同性でも恋人同士になれるのか。
 そう思って頭に浮かんだ人物は⋯

「あれ?イオくん顔真っ赤だ。どしたの?」
「いえ、何でもありません。」

 いやいやいやいや。まさかそんなことは。いやでも。うーんダメだ。経験値がなさすぎて自分の気持ちがわからない。なんせ俺は初恋もまだの恋愛初心者だ。 

「ミーナさんは恋人や伴侶はいるんですか?」

 話を逸らすことにした。

「この前別れちゃった。恋人欲しいけど私は"番婚つがいこん"を目指してるから恋人を作るタイミングに悩むのよね~。」
「つがいこん⋯?」
「あれ?"つがい"って聞いたことない?」
「初めて聞きました。」

 ミーナさんは俺に「つがい」について教えてくれた。獣人にとってつがいとはこの世にただ1人存在する唯一であり全てで、出会える確率は100分の1程度らしく、同じ意味でエルフは「運命」、龍人は「半身」、ドワーフは「片割れ」と呼ばれているとのこと。

「一目でわかるんですか?」
「そうらしいよ。私もギルドで冒険者同士がつがいに会った瞬間を見たけど一瞬で2人の世界に入っていたわ。」
「不思議な感覚ですね。あっでも元々恋人がいる獣人がつがいに会ってしまったらどうなるんですか?」
「基本的につがいが優先されるわね。まぁつがいに出会えること自体めったにないことだけど。」

 それは⋯元恋人が気の毒すぎるのでは?
 今まで時間を重ねて付き合ってきた人より初対面の人が優先されるなんて「つがい」だったら誰でも良いってことになるんじゃ?

「ただ、人族だけはその感覚はわからないから人族とつがい関係になってしまったら揉めることが多いのよ。」
「確かに。もしいきなりつがいだと言われても困りますね。自分には到底理解できない感覚ですし。」

 話している間にリュフタケの採取ポイントに着いた。一先ひとまず討伐のことだけを考えよう。今日の試験のために以前仕掛けていたミノブよけを外していたので、リュフタケをミノブが掘り起こしている跡がある。時間があるならここに罠を張って捕獲するのだが、試験のために今日中に討伐しなければならない。
 ミノブの縄張りは巣から半径2キロほどだ。巣の場所は特定できていないが、何年も森に入っているのでミノブの餌場は把握している。それを一カ所ずつ回っていくことにした。リュフタケを掘り起こした土がまだ完全に乾いていないのでそこまで遠くに行っていないはずだ。

「ミーナさん、匂いを消してミノブを追跡します。」

 体に薄く魔力を纏って匂いを消す。ミーナさんもすぐに同じ事をして匂いを消した。
 把握している餌場を回り、4カ所目でミノブを見つけた。山芋に似たノノイモを掘り出している姿が見える。ここから討伐開始だ。少し前まで魔獣を見ると逃げることしか考えていなかったのに不思議なものだ。
 ゆっくり背後から近付いていく。固有スキル〘認識阻害〙を使えば楽に討伐できるが、使うわけにはいかない。それになるべく固有スキルに頼らない方法でランクアップしたい。
 魔法と武器を使って相手の体力を削り、トドメを一気に刺すという俺の戦闘スタイルでミノブは討伐できた。これで試験は終了だ。

「うん、討伐完了。戦い方や知識の豊富さ、薬草採取の正確さ、どれをとっても素晴らしいものでした。あとは⋯」

 ミーナさんは戦闘の際の注意点をいくつか指摘してくれた。ジークたちとは違った視点の考え方でとても参考になる。

「というわけでイオくんは合格です。ランクアップおめでとう!」
「ありがとうございました。」

 今日からBランク冒険者になった。

*************************************

 イオの俗っぽい知識は大概相原あいはらから得たもの。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

最強賢者のスローライフ 〜転生先は獣人だらけの辺境村でした〜

なの
BL
社畜として働き詰め、過労死した結城智也。次に目覚めたのは、獣人だらけの辺境村だった。 藁葺き屋根、素朴な食事、狼獣人のイケメンに介抱されて、気づけば賢者としてのチート能力まで付与済み!? 「静かに暮らしたいだけなんですけど!?」 ……そんな願いも虚しく、井戸掘り、畑改良、魔法インフラ整備に巻き込まれていく。 スローライフ(のはず)なのに、なぜか労働が止まらない。 それでも、優しい獣人たちとの日々に、心が少しずつほどけていく……。 チート×獣耳×ほの甘BL。 転生先、意外と住み心地いいかもしれない。

黒獅子の愛でる花

なこ
BL
レノアール伯爵家次男のサフィアは、伯爵家の中でもとりわけ浮いた存在だ。 中性的で神秘的なその美しさには、誰しもが息を呑んだ。 深い碧眼はどこか憂いを帯びており、見る者を惑わすと言う。 サフィアは密かに、幼馴染の侯爵家三男リヒトと将来を誓い合っていた。 しかし、その誓いを信じて疑うこともなかったサフィアとは裏腹に、リヒトは公爵家へ婿入りしてしまう。 毎日のように愛を囁き続けてきたリヒトの裏切り行為に、サフィアは困惑する。  そんなある日、複雑な想いを抱えて過ごすサフィアの元に、幼い王太子の世話係を打診する知らせが届く。 王太子は、黒獅子と呼ばれ、前国王を王座から引きずり降ろした現王と、その幼馴染である王妃との一人息子だ。 王妃は現在、病で療養中だという。 幼い王太子と、黒獅子の王、王妃の住まう王城で、サフィアはこれまで知ることのなかった様々な感情と直面する。 サフィアと黒獅子の王ライは、二人を取り巻く愛憎の渦に巻き込まれながらも、密かにゆっくりと心を通わせていくが…

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中

【完結】僕の異世界転生先は卵で生まれて捨てられた竜でした

エウラ
BL
どうしてこうなったのか。 僕は今、卵の中。ここに生まれる前の記憶がある。 なんとなく異世界転生したんだと思うけど、捨てられたっぽい? 孵る前に死んじゃうよ!と思ったら誰かに助けられたみたい。 僕、頑張って大きくなって恩返しするからね! 天然記念物的な竜に転生した僕が、助けて育ててくれたエルフなお兄さんと旅をしながらのんびり過ごす話になる予定。 突発的に書き出したので先は分かりませんが短い予定です。 不定期投稿です。 本編完結で、番外編を更新予定です。不定期です。

紳士オークの保護的な溺愛

こむぎこ7g
BL
■ 世界と舞台の概要 ここはオークの国「トールキン」。 魔法、冒険者、ギルド、ダンジョン、獣人やドラゴンが存在する、いわゆる“典型的な異世界”だが、この国の特徴はオークが長命で、理知的な文明社会を築いていることにある。 トールキンのオークたちは、 灰色がかった緑や青の肌 鋭く澄んだ眼差し 鍛え上げられた筋骨隆々の体躯 を持ち、外見こそ威圧的だが、礼節と合理性を重んじる国民性をしている。 異世界から来る存在は非常に珍しい。 しかしオークは千年を生きる種族ゆえ、**長い歴史の中で「時折起こる出来事」**として、記録にも記憶にも残されてきた。 ⸻ ■ ガスパールというオーク ガスパールは、この国でも名の知れた貴族家系の三男として生まれた。 薄く灰を帯びた緑の肌、 赤い虹彩に金色の瞳孔という、どこか神話的な目。 分厚い肩と胸板、鍛え抜かれた腹筋は鎧に覆われずとも堅牢で、 銀色に輝く胸当てと腰当てには、代々受け継がれてきた宝石が嵌め込まれている。 ざらついた低音の声だが、語調は穏やかで、 貴族らしい品と、年齢を重ねた余裕がにじむ話し方をする。 ● 彼の性格 • 極めて面倒見がよく、観察力が高い • 感情を声高に表に出さないが、内側は情に厚い • 責任を引き受けることを当然のように思っている • 自分が誰かに寄りかかることだけは、少し苦手 どこか「自分は脇役でいい」と思っている節があり、それが彼の誠実さと同時に、不器用さでもあった。 ⸻ ■ 過去と喪失 ――愛したオーク ガスパールはかつて、平民出身のオーク男性と結ばれていた。 家柄も立場も違う相手だったが、 彼はその伴侶の、 不器用な優しさ 朝食を焦がしてしまうところ 眠る前に必ず手を探してくる癖 を、何よりも大切にしていた。 しかし、その伴侶はすでにこの世を去っている。 現在ガスパールが暮らしているのは、 貴族街から少し離れた、二階建ての小さな屋敷。 華美ではないが、掃除が行き届き、静かな温もりのある家だ。 彼は今も毎日のように墓参りを欠かさない。 それは悲嘆というより、対話に近い行為だった。 ⸻ ■ 現在の生活 ガスパールは現在、 街の流通を取り仕切る代表的な役職に就いている。 多忙な職務の合間にも、 洗濯、掃除、料理 帳簿の整理 屋敷の修繕 をすべて自分でこなす。 仕事、家事、墓参り。 規則正しく、静かな日々。 ――あなたが現れるまでは。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

悪役令嬢の兄に転生!破滅フラグ回避でスローライフを目指すはずが、氷の騎士に溺愛されてます

水凪しおん
BL
三十代半ばの平凡な会社員だった俺は、ある日、乙女ゲーム『君と紡ぐ光の協奏曲』の世界に転生した。 しかも、最推しの悪役令嬢リリアナの兄、アシェルとして。 このままでは妹は断罪され、一家は没落、俺は処刑される運命だ。 そんな未来は絶対に回避しなくてはならない。 俺の夢は、穏やかなスローライフを送ること。ゲームの知識を駆使して妹を心優しい少女に育て上げ、次々と破滅フラグをへし折っていく。 順調に進むスローライフ計画だったが、関わると面倒な攻略対象、「氷の騎士」サイラスになぜか興味を持たれてしまった。 家庭菜園にまで現れる彼に困惑する俺。 だがそれはやがて、国を揺るがす陰謀と、甘く激しい恋の始まりを告げる序曲に過ぎなかった――。

完結·氷の宰相の寝かしつけ係に任命されました

BL
幼い頃から心に穴が空いたような虚無感があった亮。 その穴を埋めた子を探しながら、寂しさから逃げるようにボイス配信をする日々。 そんなある日、亮は突然異世界に召喚された。 その目的は―――――― 異世界召喚された青年が美貌の宰相の寝かしつけをする話 ※小説家になろうにも掲載中

処理中です...