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第3章第十話 魔族の反撃
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第3章第十話 魔族の反撃
「よけたら、あたりますよ。炎龍王女に」
トッキロのその言葉に、身動きが取れなくなった。女デーモン・ゼネラルが。
だが、炎龍王女が呼びかけた。後方から、彼女に。
「問題ない。われが移動しよう」
そう言って、右方向に移動した。
次の瞬間、放った。アイス・ブレードを。氷姫が、炎龍王女に。
ガードした。両腕で。自分の胸と腹を。炎龍王女が。
砕けた。氷の刃が。炎龍王女の太ももに、あたって。
「くっ。距離が遠かったか」
そう、つぶやいた。氷姫が。苦虫を、かみつぶしたような表情で。
たしかに、二十メートル近く離れていた。氷姫と炎龍王女の距離は。
だが、それだけではない。
激しく降る雨も、アイス・ブレードの威力を減衰させた。
集中豪雨は、最初の頃と比べれば、雨脚は弱まっている。
それでも、まだまだ激しい豪雨だ。
加えて、雨の温度が高い。ぬるま湯より、だいぶ温かい。
温度の高い雨に打たれるせいで、氷の刃は、飛翔距離が伸びれば伸びるほど、威力が弱まり、氷が脆くなる。
高笑いした。炎龍王女が。氷の刃が砕けた直後に。
「氷魔法など、役立たずだな。真夏の豪雨の前には」
そう言ったあと、呼びかけた。女デーモン・ゼネラルに。
「一人一人、殺せ。まずは、その黒髪の人間からだ」
女デーモン・ゼネラルが、ジリジリと距離を詰めてきた。トッキロに向かって。
トッキロも、少しずつ距離を詰めた。
水に足を取られるため、足早に移動することはできない。
水位は、徐々に上昇している。すでに、トッキロの膝あたりまで上昇している。
雨脚は、先ほどより弱まっているのに。
排水口の一つが、詰まったのだろうか。
砦の屋上の周囲は、高さ一メートルほどの石壁で囲まれている。
そのため、このままでは、水位は一メートルまで上昇してしまう。
そうなったら、人間の力では、思うようには動けない。
危険すぎる。そうした状態で、魔族と接近戦をするのは。
今、倒さなければ。
「トッキロ、連携だ」
「はい」
そう答えた直後、氷姫がアイス・ブレードを放った。女デーモン・ゼネラルに。
距離は、十メートルほど。
ギャッと叫んだ。女デーモン・ゼネラルが。左の太ももを切り裂かれて。
大量出血した。
ザックリと裂けていた。太ももの皮膚も筋肉も。
今が、好機だ。
接近した。トッキロが。
だが、膝まである水のせいで、移動には時間がかかる。
思うようには、距離を詰められない。
女デーモン・ゼネラルの傷口が、再生し始めた。
最初の頃よりも、再生速度は低下している。左胸にめり込んだ青銅貨の効果だろう。
左胸にめり込んだ青銅貨は、心臓に食い込んでいるはずだ。
だが、心臓の中央ではなく、心臓の下部のあたりか。
しかしそれでも、三割ほど低下しているようだ。女デーモン・ゼネラルの再生能力の速度は。
同時だった。
完全に、再生した。女デーモン・ゼネラルの傷口が。
斬りかかった。トッキロが。杖の先のエア・ソードで。
回避した。女デーモン・ゼネラルが。一歩、後退して。
当然だ。
激しい雨に打たれているせいで、高温のエア・ソードから水蒸気が立ち上っている。そのため現在は、エア・ソードの存在を、視認できるのだから。
その直後、跳びかかった。女デーモン・ゼネラルが。トッキロに。
その速度は、速かった。膝まで水に浸かっているのに。
振り下ろした。右腕を。鋭い鉤爪で、トッキロの心臓をえぐるために。
叫んだ。氷姫が。悲痛な表情で。
「トッキロ!」
鮮血が、ほとばしった。豪雨の中で。
「よけたら、あたりますよ。炎龍王女に」
トッキロのその言葉に、身動きが取れなくなった。女デーモン・ゼネラルが。
だが、炎龍王女が呼びかけた。後方から、彼女に。
「問題ない。われが移動しよう」
そう言って、右方向に移動した。
次の瞬間、放った。アイス・ブレードを。氷姫が、炎龍王女に。
ガードした。両腕で。自分の胸と腹を。炎龍王女が。
砕けた。氷の刃が。炎龍王女の太ももに、あたって。
「くっ。距離が遠かったか」
そう、つぶやいた。氷姫が。苦虫を、かみつぶしたような表情で。
たしかに、二十メートル近く離れていた。氷姫と炎龍王女の距離は。
だが、それだけではない。
激しく降る雨も、アイス・ブレードの威力を減衰させた。
集中豪雨は、最初の頃と比べれば、雨脚は弱まっている。
それでも、まだまだ激しい豪雨だ。
加えて、雨の温度が高い。ぬるま湯より、だいぶ温かい。
温度の高い雨に打たれるせいで、氷の刃は、飛翔距離が伸びれば伸びるほど、威力が弱まり、氷が脆くなる。
高笑いした。炎龍王女が。氷の刃が砕けた直後に。
「氷魔法など、役立たずだな。真夏の豪雨の前には」
そう言ったあと、呼びかけた。女デーモン・ゼネラルに。
「一人一人、殺せ。まずは、その黒髪の人間からだ」
女デーモン・ゼネラルが、ジリジリと距離を詰めてきた。トッキロに向かって。
トッキロも、少しずつ距離を詰めた。
水に足を取られるため、足早に移動することはできない。
水位は、徐々に上昇している。すでに、トッキロの膝あたりまで上昇している。
雨脚は、先ほどより弱まっているのに。
排水口の一つが、詰まったのだろうか。
砦の屋上の周囲は、高さ一メートルほどの石壁で囲まれている。
そのため、このままでは、水位は一メートルまで上昇してしまう。
そうなったら、人間の力では、思うようには動けない。
危険すぎる。そうした状態で、魔族と接近戦をするのは。
今、倒さなければ。
「トッキロ、連携だ」
「はい」
そう答えた直後、氷姫がアイス・ブレードを放った。女デーモン・ゼネラルに。
距離は、十メートルほど。
ギャッと叫んだ。女デーモン・ゼネラルが。左の太ももを切り裂かれて。
大量出血した。
ザックリと裂けていた。太ももの皮膚も筋肉も。
今が、好機だ。
接近した。トッキロが。
だが、膝まである水のせいで、移動には時間がかかる。
思うようには、距離を詰められない。
女デーモン・ゼネラルの傷口が、再生し始めた。
最初の頃よりも、再生速度は低下している。左胸にめり込んだ青銅貨の効果だろう。
左胸にめり込んだ青銅貨は、心臓に食い込んでいるはずだ。
だが、心臓の中央ではなく、心臓の下部のあたりか。
しかしそれでも、三割ほど低下しているようだ。女デーモン・ゼネラルの再生能力の速度は。
同時だった。
完全に、再生した。女デーモン・ゼネラルの傷口が。
斬りかかった。トッキロが。杖の先のエア・ソードで。
回避した。女デーモン・ゼネラルが。一歩、後退して。
当然だ。
激しい雨に打たれているせいで、高温のエア・ソードから水蒸気が立ち上っている。そのため現在は、エア・ソードの存在を、視認できるのだから。
その直後、跳びかかった。女デーモン・ゼネラルが。トッキロに。
その速度は、速かった。膝まで水に浸かっているのに。
振り下ろした。右腕を。鋭い鉤爪で、トッキロの心臓をえぐるために。
叫んだ。氷姫が。悲痛な表情で。
「トッキロ!」
鮮血が、ほとばしった。豪雨の中で。
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