異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、日本に帰れなくなった件。

蛇崩 通

文字の大きさ
45 / 67

第3章第十六話 総力戦

しおりを挟む
  第3章第十六話 総力戦
 あたる。その火球が、女生徒たちに。
 そう思われた瞬間だった。
 たたき落とした。
 直径一メートルの火球を。
 長い槍で。
 大男の兵士が。
 臨時百人隊長代行だ。
 百人隊の隊長、副隊長、隊長補佐は、全員、騎士階級の貴族がつとめる。
 だがすでに、戦死した。百人隊の隊長、副隊長、隊長補佐は。
 そのうえ、投入されて臨時将校となった王立士官学校の男子学生たちも。
 討ち死にした。ほとんど全員。
 貴族の男たちが死に絶えたため、女である魔法剣姫たちが、兵士たちの指揮をることになった。
 臨時百人隊長代行は、平民身分の十人隊長の中から、選ばれた。生き残りのベテラン兵士で、それなりの戦術的知能指数もある者だ。
 大声で怒鳴った。臨時百人隊長代行が、兵士たちに。
 「守れ! 魔法使いのお嬢さんたちを!」
 その一言で、百名の兵士たちが、駆け寄った。臨時百人隊長代行のもとに。
 隊列が、できあがった。女生徒たちの前に。百名の兵士たちが整列して。
 ふたたび、怒鳴った。臨時百人隊長代行が。
 「たたき落とせる! 長槍で! あの程度の大きさの火球なら」
 次々に、火球を放った。上空に舞い上がった魔族たちが。
 魔族たちは、次々に撃墜されたが。トッキロのウオーター・カッターによって。
 たたき落とした。兵士たちが、長槍で。魔族の放った火球を。次々に。
 だが、たたき落とすタイミングが合わず、焼死する兵士も続出した。
 さけんだ。エメラルディアが、大声で。
 「もっと強く! 風魔法を! 火球を、兵士たちの前方に押し戻すわよ!」
 さらに、強くなった。北から南に吹く風が。
 上空の魔族が放った火球が、押し戻され始めた。わずか、二メートルか三メートルほどだが。
 それだけでも、有利になった。兵士たちが長槍で、火球をたたき落とすことが。
 叫んだ。炎姫が。
 「れ! 勇者たちよ! この総力戦をしのげば、人間の勝利だ!」
 怒鳴り返した。炎龍王女が。
 「なにが、人間の勝利だ! どこに隠した! われのつのを! 卑劣な人間どもめ!」
 デーモン・ゼネラル男が、魔族語で怒鳴った。炎龍王女に。
 れてきているのだろう。
 早く撤退したいのだ。炎龍王女を連れて。
 その理由は、次から次に、魔族が犠牲になっているからだ。トッキロのウオーター・カッターによって。
 すでに、二百数十名の魔族が、左右真っ二つになって墜落した。
 デーモン・ゼネラル男が、なにかを叫んだ。魔族語で。トッキロに向かって。巨大な火球を出現させながら。
 罵倒の言葉だろう。
 切り裂いた。次の瞬間。トッキロが。ウオーター・カッターで。デーモン・ゼネラル男の身体を。左右真っ二つに。
 なにかを怒鳴った。二名のデーモン・チーフ男が。巨大火球を出現させて。
 その次の瞬間だった。
 氷姫と炎姫が叫んだ。ほぼ同時に。
 「アイス・ブレード!」
 「ファイアー・ブレード!」
 左手のデーモン・チーフ男の腹が、ザックリとけた。すさまじい速度で飛翔してきた氷のやいばで。
 右手のデーモン・チーフ男が、燃えあがった。全身が、炎に包まれて。
 絶叫した。炎に包まれた右手の魔族男が。
 左手の魔族男が、飛び出した内臓を、あわてて腹の中に戻している。
 そのすきいた。氷姫が。
 アイス・ブレードを、ふたたびはなった。
 ザックリとけた。左手の魔族男の首が。
 噴出した。大量の血が。切り裂かれた魔族男の首から。
 首の骨は、切断できなかったが。氷の刃では。
 だが、その好機を逃さなかった。トッキロは。
 すぐさま、切り裂いた。二本のウオーター・カッターで。その二名のデーモン・チーフ男の身体を。左右真っ二つに。
 砦の屋上の水位が、さらに低下してきた。
 すでに、トッキロの足首より、少し高い程度の水位まで低下した。
 まずい。この状況は。
 もうすぐ、できなくなる。複数のウオーター・カッターの連発は。
 このままでは、押し負ける。魔族の人海戦術に。
 怒鳴り散らした。炎龍王女が。
 「おのれ! 人間どもめ! どこに隠した! われの角を!」
 怒鳴り続けた。炎龍王女が。巨大な火球を、出現させながら。
 「皆殺しにしてやる! 人間は、一匹残らず!」
 巨大火球を放った。炎龍王女が。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜

涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。 ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。 しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。 奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。 そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。

ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった

仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。 そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~

かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。  そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。  しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!  命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。  そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。 ――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

処理中です...