黒狼の牙 〜領地を追われた元貴族。過去の世界で魔法の力を得て現在に帰還する。え、暴力組織? やめて下さい、黒狼会は真っ当な商会です〜

ネコミコズッキーニ

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総裁の実力 ヴェルト 対 レクタリア

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 黒曜腕駆を全身に纏い、俺は両手に握った二本の剣を構えながら走りだす。

「ふっ……!」

 速度、間合いのとり方、腕力。どれもが完璧にかみ合った剣撃。だが二つの剣は突如現れた氷の壁に阻まれていた。

「なに……」

「同じ大幻霊石から祝福を受けても、どうして1人1人に発現する能力が違うのか。不思議に思った事はありませんか?」

 今度はレクタリアの頭上に巨大な氷塊が発現する。至近距離、かつ相当な速度で飛んでくる。

 俺は咄嗟に剣を消すと両腕をクロスさせて防御体勢をとった。

「ぐ……!」

 巨大質量による物理攻撃。転倒はしないものの、氷塊に押されて距離を離されてしまう。

 俺は氷塊を横に逸らしつつ、指先をレクタリアへと向ける。

「無制限に流れ込む波動を制御するための装置として、大幻霊石を生み出しましたが。以降は波動制御因子を持つ巫女がそれを制御し、祝福という形で特定の個人に魔法という力を与える事が可能になりました」

 指先から極小の魔力球がレクタリアの顔面に目掛けて射出される。

 だが魔力球は見えない力場に干渉された様に、不自然な軌道を描いて天井へと曲がった。

「祝福を受けた時、名を訪ねられたでしょう? この辺りはまだ議論の余地を残しているのですが。波動はおそらく「人」という種を認識しています。そして人の固有名称……すなわち名前とその発音の仕方。そうした要素と波動との相性で能力が決まってくるのですよ」

「まだご高説が続くのかよ……!」

 遠距離攻撃が通じないと考え、再び剣を生み出す。そしてレクタリア目掛けて真っすぐに駆ける。

「現に名前や発音が近い者同士であれば、似た様な能力が発現するのです。もっとも、多くの者は火や水などを操る力を得るか、身体能力強化の力を得るのですが」

 右に左へと立ち位置を変えながら剣による連撃を放つ。だがそのどれもが突然現れる氷塊によって阻まれていた。

 レクタリアは最初の立ち位置から一歩も動く事なく話し続ける。

「あなたは他に類を見ないタイプの魔法ですね。おそらくは世界から……他者から認識されている名前と、祝福を受ける時に名乗った名前が異なっていたのではありませんか?」

「だから……どうしたってんだよ!」

 くそ……! 舐めやがって……! こいつの力はなんだ!? これまで見てきたエルクォーツとはまた系統が違う様に思える。

 魔法……!? いや。大幻霊石が無い今、魔法は俺たちの専売特許だ。ならこいつは……!?

「私も自認する名と、他者から呼ばれる名。この場合はシルヴェラと女神シルヴェラですね。そして今はこの身体の持ち主だった、レクタリアという名もあります。波動にとって個人と紐付けられる情報となる名前は、重要な意味を持ちます。その因果が複雑になるほど、特異性の強い能力が生まれやすい傾向にある」

 これまで現出させていた剣よりもさらに大きな剣を生み出す。新たに出現した黒の大剣を両手で握り、真正面から振り下ろす。

「…………っ!」

 俺の剣はレクタリアの正面に現れた氷壁によって止められる。

 だがその刀身は確かに氷壁に埋まっていた。大剣と氷壁の接触面を中心に、ヒビが走る。

「そして。これまでエルクォーツを介してでしか力を顕現できなかった私ですが。この場で扉と世界を繋いだ事で、かつての魔法の力を取り戻す事ができました。それも3つです」

 このまま氷壁を砕く……! 

 だがレクタリアは両手を前方に掲げると、そのままパンと手を叩く。その瞬間、俺の左右から氷の壁が迫ってきた。

「ぐ……!」

 咄嗟に大剣を引き抜き、真横に構える。迫る氷壁は大剣がつっかえ棒の役目を果たしてせき止められた。

「波動の特性を理解した上で祝福を得ると、複数の能力を得る事も可能なのですよ。こういう事もできます」

 氷壁の奥でレクタリアは指を鳴らす。その瞬間、両側から迫っていた氷の壁が砕けた。同時に人を模った4体の氷像が生まれる。

 それらはそれぞれ意思を持っているかの様に襲い掛かってきた。

「これは……!」

 リステルマと一緒にいた水晶像……! 部屋が水晶っぽい材質だったから勘違いしていたが、あれは氷でできていたのか……!

 4体は特に連携も何も取れていない。俺は落ち着いて1体1体叩き潰していく。

 レクタリアの話が全て本当だと仮定した場合。おそらくその魔法は氷を生み出すものと、氷で作った像に意思を与えるもの。そして俺の魔力球を逸らすほどの何らかの力場の生成。その3つ……!

「私の行いは全て人類のためのもの。その私の邪魔をするという事は、それは人類の進化を阻み、誰もが安らぐ平穏を拒むということ。可哀そうに……今、私が。その呪縛を解いて差し上げます」

「おおおおおお!! 玖天・黒曜腕駆!!」

 黒曜腕駆をもう一度発動させる。

 くそ……! 思っていたより厄介な奴だ、もう少し温存したかったところだが……! 

 だが氷は力押しで砕ける! ここはさらに腕力を強化し、短期決戦に持ち込む!

 全身を怪物の様に変化した甲冑で纏い、生み出した剣を握って再び走りだす。

「ふふ……」

 しかしレクタリアは眼前に巨大な氷の立方体を生み出す。それも8つ。

 さらにいつの間にか両側に氷の壁が生まれており、レクタリアまでの道は幅が制限されたものになっていた。

「私はこの世界に生まれた人を正しく導く者。人の管理者。ですので、どれだけ私にその剣を振るおうが。その全てを許しましょう」

 高さだけで俺の身長の倍はある氷の立方体が、真っすぐに向かってくる。横に回避しようにも、氷の壁があるため躱せない。

「くそが……!」

 大きく跳躍して立方体を飛び越える。だが新しく出現した立方体がさらに向かってくる。俺は足を止めて対処せざるを得なくなった。

「おおおお!!」
 
 二段階発動させた黒曜腕駆の腕力と剣で立方体を打ち返す。だが質量があり過ぎてその動きを止めるにとどまる。

 その立方体の奥からまた別の立方体が向かってくるのだ。せっかく食い止めた立方体の後方に新たな立方体がぶつかり、俺はその衝撃が伝播する前に跳躍して躱す。

「ちぃ……!」

 玖天・黒曜腕駆はあまり長い時間発動させておきたくない。発動時間に比例して、次に魔法が使える様になるまでのインターバルが長くなるのだ。何とか強引にでもこのまま前に……!

「っ!?」

 そう考えていた時だった。後方から衝撃を受け、俺は前方に転倒する。とっさに身をよじって視界を後方に向けるが、そこには10体もの巨大な氷像が立っていた。

(投げ終えた立方体から作り出したのか……!)

「さぁ。あなたの運命を受け入れなさい。全て私に委ねるのです」

 氷像は一斉に襲い掛かってくる。前方にはいくつもの巨大な立方体が積みあがっており、レクタリアへの道が塞がれている。そして後方からは巨大な氷像の大軍。やってられねぇ……!

 氷像の1体が俺に拳を振るってくる。それを横へ飛んで躱すが、俺の背面にあった氷の立方体は氷像の拳を受けて砕け散った。

「な……」

 あのサイズの立方体を、こうも容易く……!? さっきまでの氷像とは違う、下手すれば黒曜腕駆を発動させている俺以上の力だ……!

 玖天・黒曜腕駆でなければ、俺は最初の不意打ちで意識が飛んでいたかもしれない。氷像の大軍は次々と俺に押し寄せてくる。

「こいつは……!」

 久しぶりにやばいかもな……!




 
 アックス、フィン、リリアーナ、そしてディアノーラの4人は、急造にしては悪くない連携が取れていた。リリアーナはリステルマ相手に優位には立てていないが、抑える事ができている。

 そしてアックスとフィンは2体の氷像に対し、その攻撃をうまくいなしながら確実に隙を狙っている。時に互いに相手をスイッチしながら、同士討ちを狙った立ち回りを意識しているのだ。

 そしてここ一番の突破力として、ディアノーラは力強い剣を振るっていた。

「はああああ!!」

 ディアノーラは女性像の剣を弾き、強引にそのガードを解く。その隙にアックスは太い水糸で女性像の両腕と両足を絡めとり、背中へと回させる。

「フィン!」

「はいはーい!」

 そうして腕が上がったところにフィンは小剣を脇から差し込んでいく。同じ箇所に対する攻撃はこれで4度目だ。そしてとうとう女性像はその腕が切断された。

「ディアちゃん!」

「任せるがよい!」

 ディアノーラは力強い踏み込みから十分に体重を乗せた一撃を、女性像へと叩き込む。またその威力が最大限に発揮される様に、アックスは水糸を操り、女性像をその場に固定した。

「はぁっ!」

 渾身の一振りが女性像に命中する。女性像は全身にヒビが広がり、やがて音を立てて砕け散った。

「っしゃあ!」

「アックス! もう一体が来てるよ!」

「っとぉ!?」

 男性像は女性像が砕けた事に特に何の反応も示さず、これまで通り豪快に槍を振るってくる。だが活路は開けていた。

「よし……! さっさとこいつを片付けてリリアーナちゃんの援護に行くぞ!」

 そうして3人で隊列を組み、男性像の攻略を開始する。

 やり方は女性像と同じだ。アックスがその動きを止め、フィンが隙を突いてその挙動を奪っていく。そうしてここ一番でディアノーラが決めるのだ。

 既に男性像もいたるところにヒビが広がっていた。

 だが男性像は女性像と比べると頑丈だった。動き事態は女性像の方が速かったのだが、男性像には独特の硬さの様なものを感じる。

 完全に仕留めるにはもう少し時間がかかるか……と思っていた時だった。

「下がってください!」

「っ!」

 後方から声が響き、アックスたちは咄嗟に男性像から距離を取る。そして後方より飛来した2発の火球は男性像に命中すると、大きく燃え上がった。

「ロイ……ガードン! それにじいさんも……!」

 振り向けば部屋の入り口、アデライアの隣には3人の姿があった。全員特に目立った外傷は見られない。

 そしてロイは右手に先ほどよりも大きめの火球を生み出す。

「これで……!」

 3発目の火球はどろどろに解けつつある男性像に問題なく命中する。先ほどよりもさらに大きな火柱が上がり、炎が収まった時には男性像は消えていた。

「やっぱロイの魔法は強ぇわ……」

「私もアックスも対人戦には強いんだけどねー。こういう化け物はちょっと……」

「いえ、手加減が難しい魔法なので。力を振るえる機会は限られていますよ。それより……」

 変化を感じ取ったリリアーナも一端下がる。これで残りはリステルマのみとなった。

「……ここにきて勢ぞろい、ですか。どうやらベインも敗れた様ですね」

「ふぉっふぉ。なかなかの男じゃったがの。久しぶりに本気を出してしまったわい」

 リステルマは形成が逆転した事を悟る。リリアーナ1人ならいざ知らず、さすがにこの人数を相手に勝てるとは考えていない。

 だが退けない理由がある以上、ここを投げだす訳にもいかなかった。

「ヴェルトはどうした?」

「あの階段の先だ。さっき妙な揺れもあったし、光も止んでいない。きっと今、大将対決の真っ最中だろうぜ」

「そうか。ならさっさと行かねばな」

 そう言うとガードンは一歩前へと歩み出る。アックスはその後ろから声をかけた。

「リステルマちゃん。悪いがそこをどいてくれないか? 黒狼会はエル=グナーデを許さねぇ。んでもそこに所属する奴を全員皆殺しにしてやろうとか、そういう物騒な事は考えていねぇからよ」

「ちょっと……!」

 アックスの物言いにリリアーナは不満そうな声をあげる。だがその声を無視してリステルマは薄く笑った。

「エル=グナーデを許さない、か……。確かに関係のない帝都の民を巻き込んだ今回の作戦は、糾弾されてしかるべきものでしょう。ですがどれだけ怒りという感情を燃やしたところで、総裁には敵わない」

「ふん……?」

「ヴェルトも今ごろ、総裁との格の違いを思い知っているところでしょう」

 リステルマは何の疑いもなく話す。何人であれどレクタリアには敵わない。その確信を持っているのだ。

「魔法の使えぬ者が、本物の魔法を使うわしらに勝てると?」

「総裁の持つ力はまごうことなき魔法の力。先ほど完全にその力を取り戻しましたしね。このままあなたたちを通しても、総裁を止められないでしょう。ですが……! その貴重なお時間を、私の不始末で取らせる訳にはまいりません……!」

 瞳に強い決意を宿し、リステルマは全員を睨みつける。

「やれやれ。やる気じゃのぅ。わしちょっと疲れているんじゃが」

「じいさんは休んでな。さっさと片付けてヴェルトの後を追うぞ!」
 


 

「ぐ……!」

 敗北。その言葉が一瞬、俺の脳裏をよぎる。

 満足に身動きの取れない空間で大量の氷像を相手する事になった俺は、とうとう玖天・黒曜腕駆を維持できなくなってしまった。

 あとは氷像どもに良い様に殴られ。今、氷像に胸倉を掴まれながらレクタリアの側まで運ばれている。

「よくここまで戦いました。並の肉体、並の精神の持ち主であれば、とうに全身が砕かれていたでしょう。さすがは幻魔歴末期の戦乱を生き抜いただけはあります」

 魔法の力が発現できず、全身にダメージも残っている。

 くそ……! 今の俺には胸倉を掴む氷像を振りほどく力も残っていねぇ……!

「では予定通り依り代の肉体を手に入れ、儀式を進めるとしましょう」

「なにを……するつもりだ。その宙に浮く……光球は、なんだ……」

 この部屋に入った時から、その中心部には光球が浮いていた。レクタリアがこれからしようとしている事と無関係ではないだろう。

「これは扉ですよ」

「扉……?」

「ええ。今はまだその鍵穴が見えているに過ぎませんが。しかし鍵穴を通して聖魔の波動は洩れ出ています。私はそれを用いて魔法の力を取り戻したのですよ」

 レクタリアは最初から特に変わることのない表情のまま、言葉を続ける。

「聖魔の波動はこことは違う、異世界から漏れているもの。きっとこの先には誰も見た事のない世界が広がっているのでしょう。そこには波動を生み出す根源が存在しているのかもしれません。どうです、興味ありませんか?」

 レクタリアは俺の耳元で小さく呟く。だが俺はその顔に向けて唾を吐いた。レクタリアの顔に俺の唾液が付着する。

「け……。そんなに気になるなら、てめぇ1人で行きやがれ……! 大好きな波動をたっぷり味わえるぜ……!」

 レクタリアは懐から取り出した布で唾液をふき取る。そして初めて笑みを見せた。

「あなたの呪縛は、直接波動を浴びなければ解けないようですね。いいでしょう、あなたを異世界へと送ってさしあげましょう」

 そう言うとレクタリアは光球に向かって両腕を上げる。すると光球は細長く伸びた。

「……これ以上はこの肉体では拡げられませんね。ではヴェルト。良い旅を」

「ヴェルト!」

「ヴェルトォ!」

 遠くからアックスたちの声が聞こえる。だがその姿を確認する前に、俺は氷像の手によって光球に放り投げられた。
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