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帝都に潜む姫
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ヴェルトとフランメリアの橋渡しをした商人レイグ。彼はフォルトガラム聖武国の諜報部に所属する男である。帝都で高級ラウンジを経営する傍ら、諜報活動を行っていた。
レイグの運営する商会所属者全員が諜報員という訳ではない。ほとんどは帝国人の従業員だ。それが上手く隠れ蓑として機能していた。
「…………」
レイグは気配を消した足取りで、帝都城壁内南東部のある地区を歩いていた。そこはスラム……とも言い切れない、帝都民の中でも低所得者層が集う区画だ。だがほとんど人は住んでおらず、場所によっては完全な無人エリアもあった。
これはウィックリンの政策が活きた成果でもあるのだが、その状況を活用して今、とある建物に3人が隠れていた。レイグはその扉に独特のリズムでノックをする。数秒後、扉の鍵が開いた。
「失礼します」
「レイグ……」
建物の中にはフランメリアとエルナーデ、そしてアーノックの3人がいた。3人とも今はレイグの調達した服を着ており、服装だけならとても貴族には見えない。
ここ数日、フランメリアたちはレイグの持ってくる物資と情報を得ながら、帝都に潜伏していた。
レイグは外の様子を報告する。
「そう……。まだ騎士団は出ていないのね」
「はい。しかし現状ではあまりに情報が少なすぎます。姫様を罠にかけた少年たちと言い、帝国の意思が働いているのか、第三者によるものなのか。全く判断がつきません」
帝都地下に広がる広大な空間。その全てを把握している者は誰もいないが、レイグは万が一の時に備え、貴族街から外に出られるルートをあらかじめエルナーデに伝えていた。
フランメリアたちはそのルートを使い、レイグと接触。今は人気のないエリアで息を潜めている。
「うぅん。ウィックリン陛下の仕掛けた罠……でしょうか?」
「なんとも言えないわね。もしそうなら、帝都に着いてから私に対する待遇について疑問も残る。でも無関係である証拠もないし、ウィックリンでなくとも他の帝国貴族が関わっている可能性もある……」
黒幕は分からなくても、狙いは分かる。聖武国と帝国の開戦だ。そうでなくては、あのタイミングで堂々とフランメリアを罠にかけないだろう。
帝国貴族の誰が裏で糸を引いているか分からないまま、自分がその姿を現すのはリスクが高い。まず間違いなく監視の目に置かれるし、自分を暗殺して両国間の関係が後戻りできないところまで持っていく可能性もあるのだ。
姿を隠すのもリスク、現すのもリスク。同じリスクを計算した時、フランメリアは一旦身を隠すという選択を取った。そしてこうして上手く貴族街を出られた以上、ここから取るべき道は限られている。
「姫様。今なら帝都は祭りで賑わっております。帝都を出るのであれば、好機と思いますが……」
「そう……ね……」
確かに帝都から脱出し、ガラム島へ戻るというのも1つだろう。
その場合、使節団は帝都に残して行く事になる。また戦争が回避されるのか、そのまま開戦される事になるかは判断が付かない。
(何より帝国内を移動してカルガーム領まで行くのが難しい。土地勘もないのだし。そうしてのろのろと移動している間に、戦争が始まる事も十分に考えられる)
では帝都に残るか。しかし帝都に残ってやれる事も限られているし、何より黒幕の帝国貴族に見つかるリスクもある。メリットデメリットの判断が難しい。
(何とか私が帝国に拘束されていないという事を、本国のお父様に伝えられればいいのだけれど……)
だがここから本国までは距離もあるし、こうなった今、手紙の類が上手く届く保証もない。それに手紙が届いた頃には帝国に捕まっている可能性もある。
やはり自分が直接ガラム島に戻るより他に、その無事を伝えられる手段はないだろう。
「姫様。もし出られるのであれば、夜まで待たずに白昼堂々と城壁を出られる事をお勧めいたします。今なら人の出入りも多いですし、門番には金を握らせておけば、そこまで細かいチェックは受けません」
「……レイグ。それは少し帝国を甘く見過ぎよ。私が姿を見せない以上、帝国の懸念は2つ。私が思惑外の殺され方をされるか、いつの間にか帝都を脱出されるか。いくら祭りとはいえ、人の出入りにはそれなりに敏感になっていると考えるべきでしょう」
「は……」
帝国貴族の中にどれくらい聖武国と開戦を望んでいる勢力がいるかは分からない。だが開戦を望んでいない者もいるはずだ。
ここで開戦という道を選べば、これまで諸外国に対してウィックリンが築いてきたイメージや、条約関連の信頼性にヒビが入る事になる。
(だからという訳でもないけれど。やはりウィックリンが聖武国と戦争をしたがっているとは思えない……)
武力で言うことをきかせるやり方になると、前皇帝と変わらない。そこから路線を変更し、結果的にウィックリンは帝国をより富ませる事に成功している。その現状からあえて拡大路線に舵を切る理由がないのだ。
何しろ戦争となれば、帝国側にも大きく消耗を強いられる事になる。そして相手は過去一度として外国勢力を島に上がらせたことのない聖武国。その争いは激しいものになるのは目に見えている。
(少なくともウィックリンは、私の死体が帝国内で見つかる事は望んでいないはず。彼は殺して事を運ぶより、生かして自分の思い通りに躍らせるタイプの策略家だもの)
まったくそんなタイプではないのだが、ここではその誤解がウィックリンに対する奇妙な信頼を生んでいた。
(お父様も戦争自体は望んでいないはず。フォルトガラム聖武国は防衛に徹しているからこそ不敗神話がある。それに他国に領地を広げるメリットがそもそも薄い。でも聖武国にも開戦を望む者がいるのも事実。こうなった以上、お父様もいつまで貴族たちを抑えておけるかも分からない)
例え自分がガラム島に帰還できたとしても、その点は変わらない。両国の行方はまさに神のみぞ知る事態となっていた。
やはり自分がどう動くべきかの判断材料がそろっていない。だがそろえるために帝都に残るのもリスク。フランメリアは改めて考えを深める。
「…………。使節団の皆には申し訳ないけれど。やはり帝都を出ましょう」
「……! 姫様……」
「ここに残ったところで、私たちに使節団を解放する力はないわ。それにガラム島に戻れば、私を罠にかけた者たちの思惑を崩せることにもなるし、いくらか帝国に責任を追及できるのも確かよ」
そこから先はどうなるか。それは誰にも分からない。だが自分の帰還が帝国に対する交渉カードになる可能性はある。
「できるだけ早く戻りたいところね。戦争が始まれば、聖武国が負けるとは思わないけど、多大な犠牲が生まれるのは確実だわ。そうなるとせっかく戦争に勝利しても、国を立て直すのに年単位の月日が必要になる」
決意を固め、フランメリアはその場で立ち上がる。エルナーデとアーノックも頷くと立ち上がった。
「レイグはこのまま帝都で情報収集を。特に使節団と騎士団には気を付けて」
「はっ」
3人は平民の装いにローブを羽織る。またアーノックとフランメリアは目立たない様に剣も腰に装着した。
「こういう時、フェルグレッド聖王国人の見た目じゃなくて良かったと思うわね……」
「まったくですな。今ではたまに帝都でも見かける様になったそうですが……」
4人は建物の外へと出る。既に日は沈み始めていた。
「早速城壁へ向かいましょう。まずは人の出入りについて、どれくらいの精度で管理されているのか確認するのが先よ」
「はい。もしそれほど厳しくない様子でしたら、堂々と正面から出て行きましょう」
「です。でも厳しそうだったら、一旦作戦会議ですね!」
まずはこの無人エリアから大通りへと出なければ。そう考え、足を進めようとした時だった。正面から3人の男女が近づいてくる。その3人を見た時、フランメリアたちは驚きで目を大きく見開いた。
「……? 姫様、お知り合いですか……?」
「あいつよ……! 帝国騎士たちを殺し、私にその罪をなすりつけた少年というのは……!」
「な……!?」
レイグの運営する商会所属者全員が諜報員という訳ではない。ほとんどは帝国人の従業員だ。それが上手く隠れ蓑として機能していた。
「…………」
レイグは気配を消した足取りで、帝都城壁内南東部のある地区を歩いていた。そこはスラム……とも言い切れない、帝都民の中でも低所得者層が集う区画だ。だがほとんど人は住んでおらず、場所によっては完全な無人エリアもあった。
これはウィックリンの政策が活きた成果でもあるのだが、その状況を活用して今、とある建物に3人が隠れていた。レイグはその扉に独特のリズムでノックをする。数秒後、扉の鍵が開いた。
「失礼します」
「レイグ……」
建物の中にはフランメリアとエルナーデ、そしてアーノックの3人がいた。3人とも今はレイグの調達した服を着ており、服装だけならとても貴族には見えない。
ここ数日、フランメリアたちはレイグの持ってくる物資と情報を得ながら、帝都に潜伏していた。
レイグは外の様子を報告する。
「そう……。まだ騎士団は出ていないのね」
「はい。しかし現状ではあまりに情報が少なすぎます。姫様を罠にかけた少年たちと言い、帝国の意思が働いているのか、第三者によるものなのか。全く判断がつきません」
帝都地下に広がる広大な空間。その全てを把握している者は誰もいないが、レイグは万が一の時に備え、貴族街から外に出られるルートをあらかじめエルナーデに伝えていた。
フランメリアたちはそのルートを使い、レイグと接触。今は人気のないエリアで息を潜めている。
「うぅん。ウィックリン陛下の仕掛けた罠……でしょうか?」
「なんとも言えないわね。もしそうなら、帝都に着いてから私に対する待遇について疑問も残る。でも無関係である証拠もないし、ウィックリンでなくとも他の帝国貴族が関わっている可能性もある……」
黒幕は分からなくても、狙いは分かる。聖武国と帝国の開戦だ。そうでなくては、あのタイミングで堂々とフランメリアを罠にかけないだろう。
帝国貴族の誰が裏で糸を引いているか分からないまま、自分がその姿を現すのはリスクが高い。まず間違いなく監視の目に置かれるし、自分を暗殺して両国間の関係が後戻りできないところまで持っていく可能性もあるのだ。
姿を隠すのもリスク、現すのもリスク。同じリスクを計算した時、フランメリアは一旦身を隠すという選択を取った。そしてこうして上手く貴族街を出られた以上、ここから取るべき道は限られている。
「姫様。今なら帝都は祭りで賑わっております。帝都を出るのであれば、好機と思いますが……」
「そう……ね……」
確かに帝都から脱出し、ガラム島へ戻るというのも1つだろう。
その場合、使節団は帝都に残して行く事になる。また戦争が回避されるのか、そのまま開戦される事になるかは判断が付かない。
(何より帝国内を移動してカルガーム領まで行くのが難しい。土地勘もないのだし。そうしてのろのろと移動している間に、戦争が始まる事も十分に考えられる)
では帝都に残るか。しかし帝都に残ってやれる事も限られているし、何より黒幕の帝国貴族に見つかるリスクもある。メリットデメリットの判断が難しい。
(何とか私が帝国に拘束されていないという事を、本国のお父様に伝えられればいいのだけれど……)
だがここから本国までは距離もあるし、こうなった今、手紙の類が上手く届く保証もない。それに手紙が届いた頃には帝国に捕まっている可能性もある。
やはり自分が直接ガラム島に戻るより他に、その無事を伝えられる手段はないだろう。
「姫様。もし出られるのであれば、夜まで待たずに白昼堂々と城壁を出られる事をお勧めいたします。今なら人の出入りも多いですし、門番には金を握らせておけば、そこまで細かいチェックは受けません」
「……レイグ。それは少し帝国を甘く見過ぎよ。私が姿を見せない以上、帝国の懸念は2つ。私が思惑外の殺され方をされるか、いつの間にか帝都を脱出されるか。いくら祭りとはいえ、人の出入りにはそれなりに敏感になっていると考えるべきでしょう」
「は……」
帝国貴族の中にどれくらい聖武国と開戦を望んでいる勢力がいるかは分からない。だが開戦を望んでいない者もいるはずだ。
ここで開戦という道を選べば、これまで諸外国に対してウィックリンが築いてきたイメージや、条約関連の信頼性にヒビが入る事になる。
(だからという訳でもないけれど。やはりウィックリンが聖武国と戦争をしたがっているとは思えない……)
武力で言うことをきかせるやり方になると、前皇帝と変わらない。そこから路線を変更し、結果的にウィックリンは帝国をより富ませる事に成功している。その現状からあえて拡大路線に舵を切る理由がないのだ。
何しろ戦争となれば、帝国側にも大きく消耗を強いられる事になる。そして相手は過去一度として外国勢力を島に上がらせたことのない聖武国。その争いは激しいものになるのは目に見えている。
(少なくともウィックリンは、私の死体が帝国内で見つかる事は望んでいないはず。彼は殺して事を運ぶより、生かして自分の思い通りに躍らせるタイプの策略家だもの)
まったくそんなタイプではないのだが、ここではその誤解がウィックリンに対する奇妙な信頼を生んでいた。
(お父様も戦争自体は望んでいないはず。フォルトガラム聖武国は防衛に徹しているからこそ不敗神話がある。それに他国に領地を広げるメリットがそもそも薄い。でも聖武国にも開戦を望む者がいるのも事実。こうなった以上、お父様もいつまで貴族たちを抑えておけるかも分からない)
例え自分がガラム島に帰還できたとしても、その点は変わらない。両国の行方はまさに神のみぞ知る事態となっていた。
やはり自分がどう動くべきかの判断材料がそろっていない。だがそろえるために帝都に残るのもリスク。フランメリアは改めて考えを深める。
「…………。使節団の皆には申し訳ないけれど。やはり帝都を出ましょう」
「……! 姫様……」
「ここに残ったところで、私たちに使節団を解放する力はないわ。それにガラム島に戻れば、私を罠にかけた者たちの思惑を崩せることにもなるし、いくらか帝国に責任を追及できるのも確かよ」
そこから先はどうなるか。それは誰にも分からない。だが自分の帰還が帝国に対する交渉カードになる可能性はある。
「できるだけ早く戻りたいところね。戦争が始まれば、聖武国が負けるとは思わないけど、多大な犠牲が生まれるのは確実だわ。そうなるとせっかく戦争に勝利しても、国を立て直すのに年単位の月日が必要になる」
決意を固め、フランメリアはその場で立ち上がる。エルナーデとアーノックも頷くと立ち上がった。
「レイグはこのまま帝都で情報収集を。特に使節団と騎士団には気を付けて」
「はっ」
3人は平民の装いにローブを羽織る。またアーノックとフランメリアは目立たない様に剣も腰に装着した。
「こういう時、フェルグレッド聖王国人の見た目じゃなくて良かったと思うわね……」
「まったくですな。今ではたまに帝都でも見かける様になったそうですが……」
4人は建物の外へと出る。既に日は沈み始めていた。
「早速城壁へ向かいましょう。まずは人の出入りについて、どれくらいの精度で管理されているのか確認するのが先よ」
「はい。もしそれほど厳しくない様子でしたら、堂々と正面から出て行きましょう」
「です。でも厳しそうだったら、一旦作戦会議ですね!」
まずはこの無人エリアから大通りへと出なければ。そう考え、足を進めようとした時だった。正面から3人の男女が近づいてくる。その3人を見た時、フランメリアたちは驚きで目を大きく見開いた。
「……? 姫様、お知り合いですか……?」
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