336 / 340
妊娠篇
決意と決別
しおりを挟む
友梨奈の口から出た提案は、耳を疑うようなもので、俺は美奈の家を出た後も、なんて言ったらいいのか、言葉が出てこなかった。
でも、家に帰ってくると、二人で向き合って座り、先ほど彼女が先方に言ったことについて、俺の方から問いただした。
「友梨奈…
なんであんな事を言ったんだ?
あの場を乗り切るためだよね?
本心じゃないよね?」
と。
だけど、友梨奈は笑いつつ、落ち着いた口調で次のように言った。
「本心よ。
今回の件を上手く治めるには、アレしかないと思ったの。」
「そんな…
向こうにまともに受け取られたら、本当に離婚しろって言ってくると思うし…
そんな事、できるわけないじゃん。」
「私ね
美奈さんを見てて、可哀想になったの。
愁ちゃんの事を心から愛してるんだなってわかったし」
「かといって、俺と別れるなんて、あまりにも乱暴なやり方じゃないか。
いや、ごめん
全ては俺が浮気なんてしたからこんな事になったんだけど…
でも…」
「愁ちゃん
因果応報なのよ、私にとって。」
「えっ」
「私自身も、自分の子供の彼氏だったあなたに、年甲斐もなく本気になっちゃって、略奪婚をしてしまった。
これは許されるべき話じゃないし…
この事は、ずっと心の中で大きくなっていってたし、引っかかっていたの。
今日、美奈さんの泣いてる姿を見て、私はハッとしたわ。
私のせいで、またこんなに悲しい思いをする人間を作ってしまったって…」
「違うよ!
友梨奈は一つも悪くない。
全ては俺が悪いんだ
だから、そんな事は言わないで」
俺は、必死に友梨奈を説得しようとしたが…
でも、家に帰ってくると、二人で向き合って座り、先ほど彼女が先方に言ったことについて、俺の方から問いただした。
「友梨奈…
なんであんな事を言ったんだ?
あの場を乗り切るためだよね?
本心じゃないよね?」
と。
だけど、友梨奈は笑いつつ、落ち着いた口調で次のように言った。
「本心よ。
今回の件を上手く治めるには、アレしかないと思ったの。」
「そんな…
向こうにまともに受け取られたら、本当に離婚しろって言ってくると思うし…
そんな事、できるわけないじゃん。」
「私ね
美奈さんを見てて、可哀想になったの。
愁ちゃんの事を心から愛してるんだなってわかったし」
「かといって、俺と別れるなんて、あまりにも乱暴なやり方じゃないか。
いや、ごめん
全ては俺が浮気なんてしたからこんな事になったんだけど…
でも…」
「愁ちゃん
因果応報なのよ、私にとって。」
「えっ」
「私自身も、自分の子供の彼氏だったあなたに、年甲斐もなく本気になっちゃって、略奪婚をしてしまった。
これは許されるべき話じゃないし…
この事は、ずっと心の中で大きくなっていってたし、引っかかっていたの。
今日、美奈さんの泣いてる姿を見て、私はハッとしたわ。
私のせいで、またこんなに悲しい思いをする人間を作ってしまったって…」
「違うよ!
友梨奈は一つも悪くない。
全ては俺が悪いんだ
だから、そんな事は言わないで」
俺は、必死に友梨奈を説得しようとしたが…
12
あなたにおすすめの小説
W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる