337 / 340
妊娠篇
if
しおりを挟む
「友梨奈
もうすぐ俺たちの子供も生まれてくる。
仕事を辞めなければいけなくなるし、経済面では迷惑をかけてしまうけど…
だから、これからも夫婦として…」
俺は友梨奈を翻意させようと、必死に言葉を探したが、浮気をしてその相手に妊娠させたという重い事実の前では、中々説得力のある言葉は出てこなかった。
「愁ちゃんは、美奈さんの側に付いていてあげて。
彼女、初めての事ばかりで不安でいると思うの。
今回の事で、精神的にまいってると思うし。」
「それは、友梨奈も…」
「私は、四十を過ぎたオバサンだし、出産だって初めてじゃないわ。
図太い神経してるから大丈夫よ。
だから…」
友梨奈は、気丈にそこまでは話していたが、少し顔色が変わり、言葉を詰まらせた。
でも、泣かずにその表情には笑みさえ浮かんでいた。
「やっぱりダメだよ。
向こうには両親も付いてるし、そういう面では安心だけど、友梨奈には誰もいないじゃないか。
そんな中で出産して子供を育てるなんて、無理だよ。
俺が言う資格はないけど…」
「だから、それは大丈夫だって。
母は強いのよ。
この子がいれば頑張れるわ。」
友梨奈は、大きなお腹を摩りながら、視線を落として笑みさえ浮かべた。
俺は、尚も彼女を説得しようとしたが…
もうすぐ俺たちの子供も生まれてくる。
仕事を辞めなければいけなくなるし、経済面では迷惑をかけてしまうけど…
だから、これからも夫婦として…」
俺は友梨奈を翻意させようと、必死に言葉を探したが、浮気をしてその相手に妊娠させたという重い事実の前では、中々説得力のある言葉は出てこなかった。
「愁ちゃんは、美奈さんの側に付いていてあげて。
彼女、初めての事ばかりで不安でいると思うの。
今回の事で、精神的にまいってると思うし。」
「それは、友梨奈も…」
「私は、四十を過ぎたオバサンだし、出産だって初めてじゃないわ。
図太い神経してるから大丈夫よ。
だから…」
友梨奈は、気丈にそこまでは話していたが、少し顔色が変わり、言葉を詰まらせた。
でも、泣かずにその表情には笑みさえ浮かんでいた。
「やっぱりダメだよ。
向こうには両親も付いてるし、そういう面では安心だけど、友梨奈には誰もいないじゃないか。
そんな中で出産して子供を育てるなんて、無理だよ。
俺が言う資格はないけど…」
「だから、それは大丈夫だって。
母は強いのよ。
この子がいれば頑張れるわ。」
友梨奈は、大きなお腹を摩りながら、視線を落として笑みさえ浮かべた。
俺は、尚も彼女を説得しようとしたが…
12
あなたにおすすめの小説
W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる