oh my little love

フロイライン

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交差する思い

キスの味

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夜中にユウは一線を越えてしまい、寝ている翔太にキスをしたり、ペニスを握ったりした。

そんな事を知らない翔太は、六時頃に目を覚まし、ベッドから起き上がりトイレに行った。

ユウも既に起きていたが、何故か寝たフリをしてしまい、背中を向けて息をころしていた。


しかし、翔太が部屋に戻ってくると、今起きた風の演技をし、わざとらしく起き上がった。


「起きたんか」


「うん。」


ユウはそんな翔太の表情を注意深く観察したが、特に変わったところはなく、やはり気付いてないと確信し、ホッとした。


「朝飯、パンでええか?」

ユウが聞くと、翔太は頷いた。

そして


「なあ、ちょっと聞いてええか?」


「えっ、何?」


「俺、寝てて夢かホンマのことかようわからんかってんけど、お前
寝てる時に俺にキスせえへんかったか?

それと、ちんぽ触ってけえへんかった?」


「えっ…何ソレ」


「いや、ちゃうかったらええねん。
俺、夢でも見てしもたんやと思うねんけど。

なんか、現実にされたような気がして。」


「…」


ユウは固まり、何も言葉を発せなくなってしまった。


「すまんすまん。
変なこと言うて。

やっぱり夢やわ。なんで男同士でそんなん、せなあかんねんなあ。」


翔太はそう言って笑った。


全部バレていた。

調子に乗ってやり過ぎてしまった。

だが、もう遅い。

ユウは、このまま知らないと言い張るか、正直に言うかで心が揺れた。

今の感じだと、知らないと言い通したら、そのままやり過ごせる感じだ。

それが一番だ。

ユウはシラを切り通すことを決めた。


だが、口から出た言葉は


「ごめん…」

だった。


ユウは直前になって、正直に話す事にしたのだった。

何故なら、誰にも言えず、自分の正体を隠し通してきたこれまでの生活が、とても辛かったからだ。

期せずして、自分の正体を知りかけた翔太に、自分の本当の姿、本当の心の中身を知ってもらいたい。

ユウはそう考えたのだ。

それに、翔太なら自分の事を理解してくれるかもしれない

ユウは、翔太の優しさ、思いやりに全てを賭け、このタイミングでカミングアウトする事を決めたのだった。

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