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登竜門
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山本は、滝澤兄弟とミサトと美月を呼び寄せた。
「よし、そこまで言うなら、今から試合形式のスパーリングをしろ。」
山本の言葉に、ミサトと美月は戸惑い、滝澤兄弟はさらに反発した。
「コーチ!
さっきから言ってるじゃありませんか。
この前タッグマッチをやって、ワタシ達にこの二人が何も出来なかったって。
もう、やる意味なんてないわ!」
理亜夢は、怒りに満ちた表情で訴えた。
「いや、あの試合で負けて以来、コイツらは人知れずに練習を続けてきたんだ。
そのときの悔しさをバネにしてな。
だから、あの時の二人とはまた違う何かを見せてくれると、俺は思っている。」
山本の話に、腕組みをして聞いていた如恵留は、隣で困った表情を浮かべるミサトと美月に
「コーチはアンタらにかなり期待してるみたいだけど、過剰な肩入れは迷惑だっていうなら、今言っといた方がいいわよ。」
と、言った。
だが、ミサトは
「やらせて下さい!」
と、滝澤兄弟に頭を下げた。
隣の美月もそれを見て、同じように頭を下げたのだった。
「アンタら二人の考えはわかったわ。
随分偉くなったもんね。
いいわ、リングに上がりなさい。
コーチ、本気で行くけど、いいよね?」
と、吐き捨てるように言った。
「ああ。
逆に手を抜いたら怒るぞ。」
山本は、涼しい顔で笑って答えた。
「よし、そこまで言うなら、今から試合形式のスパーリングをしろ。」
山本の言葉に、ミサトと美月は戸惑い、滝澤兄弟はさらに反発した。
「コーチ!
さっきから言ってるじゃありませんか。
この前タッグマッチをやって、ワタシ達にこの二人が何も出来なかったって。
もう、やる意味なんてないわ!」
理亜夢は、怒りに満ちた表情で訴えた。
「いや、あの試合で負けて以来、コイツらは人知れずに練習を続けてきたんだ。
そのときの悔しさをバネにしてな。
だから、あの時の二人とはまた違う何かを見せてくれると、俺は思っている。」
山本の話に、腕組みをして聞いていた如恵留は、隣で困った表情を浮かべるミサトと美月に
「コーチはアンタらにかなり期待してるみたいだけど、過剰な肩入れは迷惑だっていうなら、今言っといた方がいいわよ。」
と、言った。
だが、ミサトは
「やらせて下さい!」
と、滝澤兄弟に頭を下げた。
隣の美月もそれを見て、同じように頭を下げたのだった。
「アンタら二人の考えはわかったわ。
随分偉くなったもんね。
いいわ、リングに上がりなさい。
コーチ、本気で行くけど、いいよね?」
と、吐き捨てるように言った。
「ああ。
逆に手を抜いたら怒るぞ。」
山本は、涼しい顔で笑って答えた。
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