183 / 190
看板
しおりを挟む「どうだ?
調子は」
山本が質問すると、ミサトと美月は頷き、そして、ミサトが
「試合も近いので急ピッチで仕上げてます」
と、答えた。
「あんまり熱くなるなよ。
やりすぎも良くないからな。」
「はい。
昼からは連携を中心にやっていきます。」
美月も充実感に溢れる顔でそう答えた。
「お前らも早く飯食ってこい。
食う事もレスラーにはとても大切な事だ。
二人共早く食べてこい。」
「わかりました。」
「ミサトと美月は、嫌かもしれんがあと10キロは増量したいところだな、」
「10キロ…」
二人は、思わず顔を見合わせたが
「何も脂肪をつけろとは言ってない。
筋肉を増やせと言ってんだ。
まだまだお前らは華奢に感じる。
特に他団体のレスラーは、ウチと違ってニューハーフとは名ばかりの、フツーの男がプロレスをやってるんだ。
女と変わらん体をしたお前らがぶつかると、確実に壊される。」
ミサトと美月は、山本の言葉に頷くと、一礼をして食堂に向かった。
「ヤダよ。
10キロも太るなんて。
ただでさえレスラーやってるから筋肉すごいのに。
足もめっちゃ太いでしょ?」
「ミサトは全然細いわよ。
ワタシの肩見てよ。
こんな女子いないでしょ?
これで太らされたら合う服がないっていうの。」
美月も大きなため息をついた。
3
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
世界の終わりにキミと
フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。
そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。
しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる