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希望の星
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「社長…
今の段階で、自分がプロレスラーになれるなんて、全然思ってませんが、なんか面白そうなので、入れてもらってもいいですか?」
「ホント!
本当にありがたいわ!
ワタシだってプロレス団体の経営なんてした事がない、ズブの素人だし、一から一緒に頑張ってくれる同士のような存在を求めていたの。
あなたはピッタリよ!」
「そんな事はないですけど。
とりあえず、よろしくお願いします。」
佳紀は、ペコリと頭を下げた。
「とりあえず、座らない?」
久美子は静まり返った道場の真ん中に椅子を持ってきて、佳紀に座るよう促した。
佳紀が座ると、久美子も対面に座り、また話を始めた。
「佐倉さん
NPWを旗揚げするにあたって、もう一つあるニューハーフのプロレス団体と差別化していかないとって思ってるのね。」
「そうですね。それはワタシも大切な事だと思います。
でも、どうやって差別化するんです?」
「先ずは、顔ね。
ルッキズム問題全盛の世にあって、なかなか顔が良いとか悪いとか言うのはいけないとは思うんだけど、やっぱり美しいレスラーを揃えたいって思ってるの。」
「はい。それも賛成です。
あ、でも、ワタシで大丈夫なんですか?」
「あなたは相当な美人だから当然大丈夫よ。
化粧も何もしてなくてその水準にあるんだから、
これからどうなっていくか楽しみよ。」
「いえ、そんな事はないですけど…」
「あと、もう一つ
NPWではレスラーにレギュレーションを課そうと思ってるの?」
「レギュレーション?
体重別に分けるって事ですか?」
「そうじゃなくて、体の変化具合で、ハンデをつけたりするのがいいんじゃないかって。」
「体の変化具合ですか?」
「たとえば下を全部取っちゃって完全なる性転換手術を受けた人。
これは問題なしね。
つづいて、去勢手術を済ませてる人。
これも問題なし。
そして、最後に、去勢は終わってないけど、女性ホルモンの治療は進めてるって人。
実は最後のグループの判断が非常に難しくて、確認するには、肉体的変化を見るのは勿論として、エストロゲンの血中濃度を試合当日に確認を取る。」
「へえ、なんか面白そう。
ワタシはどうしようかな」
佳紀は、この時点ではまだ何も決めてなかった。
今の段階で、自分がプロレスラーになれるなんて、全然思ってませんが、なんか面白そうなので、入れてもらってもいいですか?」
「ホント!
本当にありがたいわ!
ワタシだってプロレス団体の経営なんてした事がない、ズブの素人だし、一から一緒に頑張ってくれる同士のような存在を求めていたの。
あなたはピッタリよ!」
「そんな事はないですけど。
とりあえず、よろしくお願いします。」
佳紀は、ペコリと頭を下げた。
「とりあえず、座らない?」
久美子は静まり返った道場の真ん中に椅子を持ってきて、佳紀に座るよう促した。
佳紀が座ると、久美子も対面に座り、また話を始めた。
「佐倉さん
NPWを旗揚げするにあたって、もう一つあるニューハーフのプロレス団体と差別化していかないとって思ってるのね。」
「そうですね。それはワタシも大切な事だと思います。
でも、どうやって差別化するんです?」
「先ずは、顔ね。
ルッキズム問題全盛の世にあって、なかなか顔が良いとか悪いとか言うのはいけないとは思うんだけど、やっぱり美しいレスラーを揃えたいって思ってるの。」
「はい。それも賛成です。
あ、でも、ワタシで大丈夫なんですか?」
「あなたは相当な美人だから当然大丈夫よ。
化粧も何もしてなくてその水準にあるんだから、
これからどうなっていくか楽しみよ。」
「いえ、そんな事はないですけど…」
「あと、もう一つ
NPWではレスラーにレギュレーションを課そうと思ってるの?」
「レギュレーション?
体重別に分けるって事ですか?」
「そうじゃなくて、体の変化具合で、ハンデをつけたりするのがいいんじゃないかって。」
「体の変化具合ですか?」
「たとえば下を全部取っちゃって完全なる性転換手術を受けた人。
これは問題なしね。
つづいて、去勢手術を済ませてる人。
これも問題なし。
そして、最後に、去勢は終わってないけど、女性ホルモンの治療は進めてるって人。
実は最後のグループの判断が非常に難しくて、確認するには、肉体的変化を見るのは勿論として、エストロゲンの血中濃度を試合当日に確認を取る。」
「へえ、なんか面白そう。
ワタシはどうしようかな」
佳紀は、この時点ではまだ何も決めてなかった。
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