鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

これに賭けてみる！

「新田さん。

とりあえず、元に戻る薬を使ってみましょう。」


解決策が思いつかない高山は、一縷の望みに賭け、薬を使用する事にすると、勿論、まどかも同意した。


「以前に新田さんに使った薬と同じで経口薬ですので、そのまま飲んで下さい。」


「わかりました。」


まどかは、一刻も早い方がいいと思い、受け取るとすぐに飲んだ。


「二十四時間で効果が現れるはずですが、効いているのであれば、体の男性化も止まるはずです。」


「それがわかるのはいつですか？」


「多分、普通に考えれば、今夜までに男性化がさらに進んでいくはずですが、薬が効いたら、そうはなりません。

多分ストップします。」


「じゃあ、帰ってよく観察しておいて、これ以上体が男にならなかったら成功したって事なんですね？」


「そうです。

どちらにしても今日の夜がヤマです。

何かあったら連絡して下さい。」


高山は、いつになく口調が丁寧で、それ一つを取っても、事態がかなり深刻であるという事が、まどかにはよくわかった。


まどかは、自宅に戻ると、何もする気が起きず、部屋に閉じ籠り、ベッドの中で布団にくるまってしまった。

薬の副作用なのか、その後、睡魔に襲われて寝てしまい、起きたら西陽がさしており、時計の針は四時を回っていた。


遥は、起き上がり、慌てて自分の顔と体を確認したが…