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荒療治
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「監督」
「どうしたの?まどか」
「実は…」
木本から決別し、自身で問題を解決しようとしたまどかだったが、事態は最悪の方向に進み、収拾がつけられなくなってしまった。
最初に自分を性欲の解消に利用した木本にだけは相談したくなかったが、この期に及んではもう致し方ないと、助けを求めてしまった。
「なるほどな。
それでお前は大丈夫なのか?」
「ハッキリ言って自信はありません。
何もしないで試合に臨むと、勃起が抑えられなくて、サポーターをしててもわかってしまうからです。
でも、このまま自分の欲望の赴くままに性欲の処理を行うと、私自身のコンディションが乱れるのは勿論、相手をしてくれたチームメイトの調子まで落としてしまうんです。」
「だから、私が相手を…」
「それも私にとっては同じ事です。
さらに、監督との癒着を疑われ、チームの和まで乱してしまいました。」
「…
それで、お前はどうしたいんだ?」
「試合のとき以外は、私を隔離してほしいんです。」
「隔離?」
「はい。チームのメンバーと顔を合わせないように。」
「…まどか
お前は耐えられるのか?
その環境に。」
「はい。
少なくとも自分自身に打ち勝てばいいんですから、幾分マシです。」
「そうか…
わかった。
私とて紅陽を倒して全国に行きたいという気持ちはお前達以上のものがある。
多少の不安はあるが、隔離することを認めよう。」
「ありがとうございます。」
まどかは、深々と頭を下げた。
準々決勝を前にして、メンバーと隔離されたまどかは一人で練習を行い、試合に備える事にしたが、これは大きなハンデを背負った事を意味し、チームの連携を取るか、個人のコンディションを取るかという究極の選択となってしまった。
バレーボールは団体競技であり、木本は、隔離に対しては、デメリットの方が大きいと判断していたが、まどかの持つ底なしのポテンシャルが、その既成概念を払拭してくれると信じ、最終的には彼女の意思を尊重したのだ。
相変わらず性欲の処理に困るまどかではあったが、その対象物が近くにいない為、幾分症状はマシで、頻繁に自慰行為をすることで、対処することが出来た。
実のところ、問題なのは、麻由香、陽菜、優香の三人の方で…
まどかによって女としての悦びを与えられ、今やただの淫乱女に成り下がってしまった彼女らは、溢れ出る性欲を解消する術を失い、悶々とする日々が始まってしまったのだった。
「どうしたの?まどか」
「実は…」
木本から決別し、自身で問題を解決しようとしたまどかだったが、事態は最悪の方向に進み、収拾がつけられなくなってしまった。
最初に自分を性欲の解消に利用した木本にだけは相談したくなかったが、この期に及んではもう致し方ないと、助けを求めてしまった。
「なるほどな。
それでお前は大丈夫なのか?」
「ハッキリ言って自信はありません。
何もしないで試合に臨むと、勃起が抑えられなくて、サポーターをしててもわかってしまうからです。
でも、このまま自分の欲望の赴くままに性欲の処理を行うと、私自身のコンディションが乱れるのは勿論、相手をしてくれたチームメイトの調子まで落としてしまうんです。」
「だから、私が相手を…」
「それも私にとっては同じ事です。
さらに、監督との癒着を疑われ、チームの和まで乱してしまいました。」
「…
それで、お前はどうしたいんだ?」
「試合のとき以外は、私を隔離してほしいんです。」
「隔離?」
「はい。チームのメンバーと顔を合わせないように。」
「…まどか
お前は耐えられるのか?
その環境に。」
「はい。
少なくとも自分自身に打ち勝てばいいんですから、幾分マシです。」
「そうか…
わかった。
私とて紅陽を倒して全国に行きたいという気持ちはお前達以上のものがある。
多少の不安はあるが、隔離することを認めよう。」
「ありがとうございます。」
まどかは、深々と頭を下げた。
準々決勝を前にして、メンバーと隔離されたまどかは一人で練習を行い、試合に備える事にしたが、これは大きなハンデを背負った事を意味し、チームの連携を取るか、個人のコンディションを取るかという究極の選択となってしまった。
バレーボールは団体競技であり、木本は、隔離に対しては、デメリットの方が大きいと判断していたが、まどかの持つ底なしのポテンシャルが、その既成概念を払拭してくれると信じ、最終的には彼女の意思を尊重したのだ。
相変わらず性欲の処理に困るまどかではあったが、その対象物が近くにいない為、幾分症状はマシで、頻繁に自慰行為をすることで、対処することが出来た。
実のところ、問題なのは、麻由香、陽菜、優香の三人の方で…
まどかによって女としての悦びを与えられ、今やただの淫乱女に成り下がってしまった彼女らは、溢れ出る性欲を解消する術を失い、悶々とする日々が始まってしまったのだった。
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