目が覚めたら奇妙な同居生活が始まりました。気にしたら負けなのでこのまま生きます。

kei

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教会にて

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 「ふぁ~!! な、なにこれなにこれーーー!?」

 目の前で繰り広げられた不思議現象に驚いてしまった。超常現象? 得体が知れないが驚かされた事には違いない。

 今、ジェーンに連れていかれた教会で私に測定してくれた神官が手業を披露してくれたのだ。

 (こ、これは確かに見せた方が早いね!)

 不思議現象がこの目でみれるとは。感慨深い。

 ‥…ジェーンさんめっちゃ疑ってました! 頭イカレタ人かと疑ってごめんなさい。空想癖の痛い大人かと思ってごめんなさい。

 「ふふ、アイナちゃん、これが魔法よ。詳しくは導師様から教われば良いと思うのだけれど、全く知らないのも困るわよね? どうしましょう」
 「でしたら私が少々手解き致しましょうか? 言葉で学ぶより実感した方が早いでしょうし」

 神官が見せた手業の不思議現象は空中にテニスボールサイズの水球を出した。その水球がふわふわとゆっくりと空のコップに落ちる。手品には見えないこともないがタネを明かすのは難しいな、何某らのプロに見える。

 驚くアイナを横目に神官は続ける。次に取り出された折り紙サイズの用紙に手を翳したかと思ったら、用紙が光始め一冊の本が現れたのだった。

 (えええ!? マジか!?)

 どう見ても一枚の紙切れ。まごうことなく正方形の一枚の紙だった。鶴を折れば綺麗に折れそう。

 ちょっと和紙に似てるかなと思わなくもない水色の用紙から本が出て来た。

 折り紙の許容量がおかしい。

 正方形の紙は折り紙サイズ。出て来た本は30㎝はありそうな装飾過多なハードブックタイプ。明らかにおかしい。隠すにしても大きくて隠せないだろう、これのカラクリは何だ? 片眉を上げ謎解きに頭を捻る。

 
 この不思議現象の正体が分からなくとも、その鮮やかな仕草に心を掴まれた。アイナは童心に返り大喜びしてしまったのだ。‥‥見た目幼女だけど。

 兎に角今見せられたのは超常現象の一種。カラクリは不明だが彼等と同じくソレを『魔法』と言っても恥ずかしくないと思える不思議さだ。

 
 ‥‥幼女だし、魔法とはしゃいでもセーフだよね?

 大人だってそう呼んでいる。うん、恥ずかしくない、ないない。



 事実は小説よりも奇なりをまさか体験するとは。世界ってひろい。

 感無量に浸っていたが考えて見ると自分も魔力があると言われたのだった。未知の世界に足を踏み入れる期待と不安とで感情が高まる。


 (そう言えば、私も魔力あるんだよね! ヤッホー!!)

 
 今から始まる神官のプチ魔法講座に浮かれ捲っていたので、扉の隙間からアイナを睨みつける視線に気が付かなかった。

 恨みと怒りに溢れ濁った眼に宿す嫉妬の炎が静かにアイナを捕らえたままであることも‥…

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