6 / 365
第一章 攻略対象一人目 正しい第一王子の取り扱い方
根回しって大事だよねー②
しおりを挟む
「レティエル。これでよいか! 俺を脅すなんて、やはりお前は性悪だぞ!」
(人の上に立つ人が人様の性格を否定してはいけませ~ん。パパを見習えよな)
王子は屈辱からか、悪事がバレたからか歪んだ顔でバツの悪さを誤魔化すために吐き捨てるようにほざいた。
(ほざけほざけ馬鹿王子。ククク小物臭~。こいつ声荒げてぇ貴族の前でそれは悪手だよ。あと顔な!)
婚約者からサインを求められる‥‥特に王族との婚姻のだ。察しの良い貴族にはそれがどういう意味かわかりすぎるほどわかっているのだろうな。皆の嚥下する音が‥‥人数いるとうるさいな。
「クリスフォード王子。脅すとは人聞きの悪い。悪いのは頭だけ…おっと。コホン。そう思われるのは何か心に疚しさがあるからでは? わたくしは事実をお見せした迄ですが‥‥まぁいいですよ。時間の無駄‥…ゴホンゴホン」
(あぁ~俺もダメだわ。本音がぽろぽろでるわ~。やっべ。引き締め引き締め)
王子は悔しそうに唇を噛んでいる。
言い返したくとも適切な言葉が思いつかなくて内心かなり腹立たしく感じていた。
「レティエル‥…やなり馬鹿にして「サ、サインって?何したんですか?クリスフォード様!」え?マリエラ‥‥」
大人しくしていたはずの女が割り込んできた。なにやら焦っているようだ。疎外感からだろうか。それとも王子が内容を理解してサインしたか不安になったか‥…。
いやちがうな。やはりこいつは自分が話の中心にいないと気が済まないのだろう、レティエルは女の性分を再確認できてちょっぴり満足だ。
(お~い。女、王子とセリフ、被っているぞ。不敬不敬プププ)
女の失態もちょっぴり満足。
「おい女。あっ間違えた。コホン。王子は今わたくしにお声をかけられたのですよ。わたくし達の会話に許しもなく口を挟むなど、ご自身がとても無礼を働いたことを理解しています?」
メンドクサイ女を無視することは出来るが、少しでもボロをだしてくれればもっけもんだと、欲が少~しでた。ちょっと突いてみよう。
(無視するのも大人げないしね♪ 心は大人だしね♪)
「な! ひっひどぉぃ。私の身分が低いからですかぁ。そんなことおっしゃるのは‥‥」
「ええそうですわ。よくわかっていらっしゃる。おりこうさんね。ふふふ」
‥‥小馬鹿な感じにしてみました。
「ひ、ひどぉいクリスフォードさまぁ」
大袈裟に嘆きながら屈辱王子の腕にまたもや縋りついた。それはそれはガッツリと。
‥‥あれ、胸あたってるよな‥‥
(‥‥思春期王子! くっくそっ!鼻の下伸ばしやがって! べ。別に羨ましくなんて‥‥)
‥‥レティエル地味にダメージ受ける。ちょっぴり凹み中。
(だ、だめだ。凹んでどうする。仕切り直しだ!)
‥‥レティエルは切り替えと仕切り直しが割と得意。
「さて、サインもできましたし。それでは神官長。契約の無効の手続きをお願いいたします」
俺は神官長に『婚姻の誓い』のページを見せながら王子のサインを確認してもらう。
そう。この書面には婚姻の誓い・無効(婚姻の契約なんだが、解消・破棄)の申し立ての欄があるのだ。
そして申立人に正当な理由があれば神殿関係者の立ち合いで契約無効の儀式をしてもらえる。
これは立派な証文になるのだ。非がどちらにあるのかを証明できる。
慰謝料や損害賠償の請求権も認められる。逆をいえばこれが認められないと無効や請求が難しい。
王族と言えどこの証文を無視できない。だって、我が国の守護神との契約の証だ。
俺はこの申立人を利用した。だって、俺に非はないからな。
王子は‥‥いや王子達か。この契約書を作成しようとしたが進捗状況は芳しくなかった。
あたりまえだ。俺が‥…公爵家が手を回した。フフフ。
(人の上に立つ人が人様の性格を否定してはいけませ~ん。パパを見習えよな)
王子は屈辱からか、悪事がバレたからか歪んだ顔でバツの悪さを誤魔化すために吐き捨てるようにほざいた。
(ほざけほざけ馬鹿王子。ククク小物臭~。こいつ声荒げてぇ貴族の前でそれは悪手だよ。あと顔な!)
婚約者からサインを求められる‥‥特に王族との婚姻のだ。察しの良い貴族にはそれがどういう意味かわかりすぎるほどわかっているのだろうな。皆の嚥下する音が‥‥人数いるとうるさいな。
「クリスフォード王子。脅すとは人聞きの悪い。悪いのは頭だけ…おっと。コホン。そう思われるのは何か心に疚しさがあるからでは? わたくしは事実をお見せした迄ですが‥‥まぁいいですよ。時間の無駄‥…ゴホンゴホン」
(あぁ~俺もダメだわ。本音がぽろぽろでるわ~。やっべ。引き締め引き締め)
王子は悔しそうに唇を噛んでいる。
言い返したくとも適切な言葉が思いつかなくて内心かなり腹立たしく感じていた。
「レティエル‥…やなり馬鹿にして「サ、サインって?何したんですか?クリスフォード様!」え?マリエラ‥‥」
大人しくしていたはずの女が割り込んできた。なにやら焦っているようだ。疎外感からだろうか。それとも王子が内容を理解してサインしたか不安になったか‥…。
いやちがうな。やはりこいつは自分が話の中心にいないと気が済まないのだろう、レティエルは女の性分を再確認できてちょっぴり満足だ。
(お~い。女、王子とセリフ、被っているぞ。不敬不敬プププ)
女の失態もちょっぴり満足。
「おい女。あっ間違えた。コホン。王子は今わたくしにお声をかけられたのですよ。わたくし達の会話に許しもなく口を挟むなど、ご自身がとても無礼を働いたことを理解しています?」
メンドクサイ女を無視することは出来るが、少しでもボロをだしてくれればもっけもんだと、欲が少~しでた。ちょっと突いてみよう。
(無視するのも大人げないしね♪ 心は大人だしね♪)
「な! ひっひどぉぃ。私の身分が低いからですかぁ。そんなことおっしゃるのは‥‥」
「ええそうですわ。よくわかっていらっしゃる。おりこうさんね。ふふふ」
‥‥小馬鹿な感じにしてみました。
「ひ、ひどぉいクリスフォードさまぁ」
大袈裟に嘆きながら屈辱王子の腕にまたもや縋りついた。それはそれはガッツリと。
‥‥あれ、胸あたってるよな‥‥
(‥‥思春期王子! くっくそっ!鼻の下伸ばしやがって! べ。別に羨ましくなんて‥‥)
‥‥レティエル地味にダメージ受ける。ちょっぴり凹み中。
(だ、だめだ。凹んでどうする。仕切り直しだ!)
‥‥レティエルは切り替えと仕切り直しが割と得意。
「さて、サインもできましたし。それでは神官長。契約の無効の手続きをお願いいたします」
俺は神官長に『婚姻の誓い』のページを見せながら王子のサインを確認してもらう。
そう。この書面には婚姻の誓い・無効(婚姻の契約なんだが、解消・破棄)の申し立ての欄があるのだ。
そして申立人に正当な理由があれば神殿関係者の立ち合いで契約無効の儀式をしてもらえる。
これは立派な証文になるのだ。非がどちらにあるのかを証明できる。
慰謝料や損害賠償の請求権も認められる。逆をいえばこれが認められないと無効や請求が難しい。
王族と言えどこの証文を無視できない。だって、我が国の守護神との契約の証だ。
俺はこの申立人を利用した。だって、俺に非はないからな。
王子は‥‥いや王子達か。この契約書を作成しようとしたが進捗状況は芳しくなかった。
あたりまえだ。俺が‥…公爵家が手を回した。フフフ。
23
あなたにおすすめの小説
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜
naturalsoft
ファンタジー
アヴァロン王国は現国王が病に倒れて、第一王子が摂政に就いてから変わってしまった。度重なる重税と徴収に国民は我慢の限界にきていた。国を守るはずの騎士達が民衆から略奪するような徴収に、とある街の若者が立ち上がった。さらに森で捨てられた悪役令嬢を拾ったことで物語は進展する。
※一部有料のイラスト素材を利用しています。【無断転載禁止】です。
素材利用
・森の奥の隠里様
・みにくる様
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
悪役令息(冤罪)が婿に来た
花車莉咲
恋愛
前世の記憶を持つイヴァ・クレマー
結婚等そっちのけで仕事に明け暮れていると久しぶりに参加した王家主催のパーティーで王女が婚約破棄!?
王女が婚約破棄した相手は公爵令息?
王女と親しくしていた神の祝福を受けた平民に嫌がらせをした?
あれ?もしかして恋愛ゲームの悪役令嬢じゃなくて悪役令息って事!?しかも公爵家の元嫡男って…。
その時改めて婚約破棄されたヒューゴ・ガンダー令息を見た。
彼の顔を見た瞬間強い既視感を感じて前世の記憶を掘り起こし彼の事を思い出す。
そうオタク友達が話していた恋愛小説のキャラクターだった事を。
彼が嫌がらせしたなんて事実はないという事を。
その数日後王家から正式な手紙がくる。
ヒューゴ・ガンダー令息と婚約するようにと「こうなったらヒューゴ様は私が幸せする!!」
イヴァは彼を幸せにする為に奮闘する。
「君は…どうしてそこまでしてくれるんだ?」「貴方に幸せになってほしいからですわ!」
心に傷を負い悪役令息にされた男とそんな彼を幸せにしたい元オタク令嬢によるラブコメディ!
※ざまぁ要素はあると思います。
※何もかもファンタジーな世界観なのでふわっとしております。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる