転生先は小説の‥…。

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第一章 攻略対象一人目 正しい第一王子の取り扱い方

根回しって大事だよねー⑤

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総神殿長、驚愕‥…表情が読めないがきっとそうだろう。レティエルはそう思うことにした。

二人の間に思い沈黙が漂う。

(くぅぅ!ちっちんもくが‥‥おっもっ~い。しかしここで口を開いた方が負けだ!負けるなレティエル!)

‥…レティエル、ストレス過多。脳内迷走中。

先に沈黙を破ったのは総神官長の方だ。レティエル脳内で勝利の嘆息する。



『‥…お覚悟‥‥立派じゃのう。しかし惜しいわ。‥…手立てが他にあると言えば貴女は考えを変えるか?』

総神殿長は好々爺な感じで問うてきた。

もちろん優し気な眼差しのその奥の瞳‥…総神殿長、眉毛ボサボサ過ぎて瞳が見えないわ。それ、視界悪くないの?

(いかんいかん。ここは眼光鋭‥……猛禽獣に狙われるレティエルを妄想して。おおぅ。レティエルゥゥ)

レティエルは妄想がリアル過ぎてマジにブルブルガタガタと震え出した。

‥…レティエル、今、演技の枠を超えた。



(ふぅむ。この震え方。尋常ではないな。何かあるのか?)

レティエルは自分の只ならぬ状態を見た総‥‥もうおじいいいや。おじいはきっと他にもなにかあるのではと勘ぐってくるだろうと予測をした。‥‥いや予測して対策を立ててきていた。



『総神殿長、申し訳ございません。淑女にあるまじき取り乱しを‥‥お許しくださいませ』

『いや、構わぬ。して、レティエル様。お考えを変えるには何が障害に‥…いや今の貴女をそれほどまでに怯えさせるものをお教えくださるかな。ここは神の宮。大神殿ですぞ。恐れるものはありませぬぞ。神にお縋りなされよ』

おじいは、やはり好々爺で語りかけてくれる。



レティエルもそろそろかと思い、書類とある物を差し出す。

最近、身の周りで命の危険を感じることがあると打ち明ける。彼女が事故に遭いそうになったり暴漢に狙われたりと。特に近々は酷かった。彼女の通う学園内でもヒヤリとすることがあった。学園内でも外でも狙われていると王子に相談したが、どうせ俺の気を引くためのレティエルの妄言だと王子は詰っていた。

それか、素行の悪いお前が誰かから恨みでも買ったのだろう自業自得だと嘲られた。

王子が少しでもレティエルの身を案じていればこれから先の結果は変わったかもしれない。望みうすうすだけど。

‥…彼女は此れ幸いと罠を張る。

ーーわたくしの命を狙う者が王子のお側にいる者と関りがあるようなのです。





おじいとレティエルの会合は静かに終わりを迎えた。



  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



回想終了後。気が付けば神官長が良い顔で確認終わりましたと告げてくる。

うむ。良い笑顔だよ。同士神官長。

この神官長はおじいと俺の会合に居合わせた人なのだ。若手だがやり手な人だ。参謀っぽい感じ。



さてと。始めてくれたまえ、同士神官長。

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