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第六章 狙われた理由。
犯罪組織
しおりを挟むジオルドは犯罪組織の動きを教えてくれた。
初めてレティエルの情報が組織に流れたのがクリスフォードとの破局後。それは単なる高魔力保持者の高位貴族令嬢の情報だったそうだ。恐らく恨みを持つ貴族が身柄を寄越せば高額な謝礼を支払うとでも言ったのだろう。依頼を受けた組織が動いたと情報が入ったが、クリスフォード達に加担した貴族の粛清で依頼者も処罰されたのか、何があったか不明だが出されていた依頼は下げられた。
だが再び組織が動いた。
同時期に王家も動きを見せた。帝国に移住をしたとしても裏稼業の者達を使えば国など関係ない。国と裏稼業両方に狙われたのだ苦渋の決断だったのだろうな。ジオルドが親父達を責めることなく妥当な判断と賛同した。
組織が潰されたとは知らなかったとジオルドが苦笑していた。実はこの組織以外にも人身売買をオークション形式で行う専門業者に伝手があって最近取り締まりが厳しいと情報を得ていたそうだ。それがあってその組織は自粛しているのかと思っていたそうだ。
「まさかねぇ~アドルフの息子君がねぇ~プチっと潰しちゃっただなんて~アドルフの教育の賜物かな~育ての親がアレだからかな~凶悪に育っちゃったのか~ほんとっ君達戦闘民族だよね!」とジオルドがしつこくてうるさい。
喧嘩売ってる?
「わたくし達の息子ですからね。お父様と旦那様の教育の賜物ですわ。ふふ、わたくしもお手伝いいたしましたのよ」
母さん、そこで頬を朱に染めてはにかむ? 照れる内容なのこれ。ジオルド絶対褒めてないやつだって。
母さんモジモジしてるし、ジオルド溜息吐いて何か言っている。この二人やっぱ仲いいよな‥‥一体どんな間柄なんだろうか。気になる。めちゃくちゃ気になる。
…‥どうでもいいけど、この面子話が進まないよね。
話の脱線に生じてお茶と焼き菓子の替りが用意された。タイミングばっちしな公爵家の侍従、優秀だなぁ。さて、美味しいお茶とお菓子のおかげで気分の切り替えも出来たし。そこの二人何時までもじゃれてないで話の再開をお願いします。
母さんは組織の件は事後報告で知ったそうだ。
親父は内緒にしていて葬儀で帰国した時に聞き出したって。ああ、あの時か‥…。組織は壊滅。組織の中身(幹部や人員ら)をまるっと入れ替え諜報活動の拠点に塗り替えたのは聞いたから知ってたって。
それ‥‥やったの彼奴だよね、はは‥…力が抜けそう。
俺に内緒にしていたのは怖がらせないためだって。うん、そっかありがとう。でももう既に充分怖いわ、義兄の非道さが。
だけど彼奴そんなに強いの? いや違うか彼奴は命令しただけだろ?
あれ? 顔に出てたのか母さんが「ラムは強いわよ。学院の武術大会で剣術部門と魔道具部門で一位の腕前なの知らなかった?」ドヤ顔で言わないで。
ジオルドも「やはり君達の息子だね~父親と同じだなんて、いい腕っぷし~」だと。はしゃぐなよおっさん。俺だけ置いてけぼり…‥くぅぅ
話が進まねえじゃん!
でもちょっと今の話、なになに? 親父? ここで親父が出たのが気になる
ジオルドが知っていた組織の話はこれで終わりだ。エリックが情報を流した組織が既に公爵家の手に堕ちた後だったのかと高笑いしている。罠を張るところがまた良いよねって笑顔でウィンクするなよ。緊張感に欠ける。
それより良いのか、その組織のお得意様だったんだろ?
探りで嫌味っぽく言ってみたがジオルドは「どのみち潰す予定の組織が思いの外早くに潰れただけだしランバードのおかげで手間が省けて助かったよ。今度、お礼しないとね」サラリと怖いセリフで返しやがった。嫌味も通じない。ヤダヤダ貴族って怖い。
「だが‥‥」とジオルドは確証はないがと前置きをしてエリックは祖父にも教えているだろう。なら王妃に流れているはずなのに動きがないのがおかしいと意味深に言う。
ゲームシナリオがまだ頭の片隅に残っていたのか王妃のワードに引っ掛かってつい反応してしまった。「えっ王妃に?」と呟いた小声をジオルドに拾われた。待ってましたと言わんばかりに「気になるよねぇ」と口角を上げながら俺を見下ろす。
こ、こいつ何企んでいやがる。
怯んだ一瞬を見逃さないジオルドがトンデモ発言ぶちかましやがった。
やっぱこいつ確信犯…‥やられた。
母さんが魔法陣展開したのが目の端に映った。
あっやばいやつだこれ‥‥
「王妃は毒を飲まされた」
マジかーーーー
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