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卒業式が終わり、学園を旅立つ若者たちが主役の卒業パーティー。
ズレアバが僕に声をかけた。
「ルシフ様!よろしくお願いしますね!」
「ああ、本番が楽しみだよ。」
「うふふ!」
ズレアバは僕がアーデルハイトを断罪して自分が王妃になれる未来を、本気で信じているようだ。
気色悪いほどの喜色満面の笑みで、その場を去った。
どうせ他の男たちにも断罪に加担するよう言ってるんだろう。
僕はソラを探した。
「やあ、来てくれたんだね。」
「当たり前よ。手順はちゃんと覚えてるか?」
「うん。僕が卒業パーティー開幕のスピーチをして、それが一通り終わってすぐアーデルハイトに婚約破棄を宣告する。……ここまではズレアバの手のひらの上だね。」
「ああ。そこからだ。」
「そこからは…」
僕は人気のない場所で、ソラと声をひそめて打ち合わせをした。
「…うん、これだけ確認できればもう充分だよね。」
「ああ。そろそろ時間がくる。胸を張って行ってこい。」
「ああ!」
約束の時刻がおとずれ、僕は会場の中心でスピーチを始める。
「皆様、本日はご多忙のなかお集まりいただき、誠にありがとうございます。今この日をもって、僕たち卒業生はこの学舎を去り…」
学園で用意したスピーチを済ませ、本題に入る。
「…以上をもちまして、開幕のスピーチを終了いたします。そして…」
ズレアバが待ってましたと言わんばかりに、僕の元へと駆け寄り、恋人のようにしなだれかかる。
「アーデルハイト!僕は今ここに、君との婚約破棄を宣告する!」
会場内がいっきにざわつき、痛いほどの視線が僕たち三人に注がれる。
そんな中でもアーデルハイトは眉ひとつ動かさず、無表情で僕とズレアバを見据えていた。
「アーデルハイト様!」
トリアトが彼女に駆け寄り、お姫様を守るナイトのように前に立つ。
それをアーデルハイトは手で制した。
「よろしいのです、王子殿下。」
「しかし!」
「それで王太子殿下、婚約破棄の理由をお聞かせ願えますか?」
「ああ、いいだろう。」
僕はかぶりを振った。
「罪状はズレアバへのイジメだ。君はズレアバへの関わりがある令嬢たちに、悪評を流して彼女と関わらないよう釘を刺した。」
「いいえ。そのようなことはしておりません。目撃者はいらっしゃるのですか?」
「とぼけるな!」
尋問の最中に割って入ったのは、宰相の息子であり元親友のフレドだ。
「僕は見たんだ!一学年の女子生徒たちにズレアバとは関わるなって脅していたお前の姿を!そのとき一緒にいた友人たちも見たんだ!言い逃れできまい!」
「それはいったいいつ頃のお話ですか?」
「ズレアバが入学してしばらく経った時、中間テストが始まる前くらいだ!」
フレドが得意顔で腕を組むと、アーデルハイトはため息を吐いた。
ズレアバが僕に声をかけた。
「ルシフ様!よろしくお願いしますね!」
「ああ、本番が楽しみだよ。」
「うふふ!」
ズレアバは僕がアーデルハイトを断罪して自分が王妃になれる未来を、本気で信じているようだ。
気色悪いほどの喜色満面の笑みで、その場を去った。
どうせ他の男たちにも断罪に加担するよう言ってるんだろう。
僕はソラを探した。
「やあ、来てくれたんだね。」
「当たり前よ。手順はちゃんと覚えてるか?」
「うん。僕が卒業パーティー開幕のスピーチをして、それが一通り終わってすぐアーデルハイトに婚約破棄を宣告する。……ここまではズレアバの手のひらの上だね。」
「ああ。そこからだ。」
「そこからは…」
僕は人気のない場所で、ソラと声をひそめて打ち合わせをした。
「…うん、これだけ確認できればもう充分だよね。」
「ああ。そろそろ時間がくる。胸を張って行ってこい。」
「ああ!」
約束の時刻がおとずれ、僕は会場の中心でスピーチを始める。
「皆様、本日はご多忙のなかお集まりいただき、誠にありがとうございます。今この日をもって、僕たち卒業生はこの学舎を去り…」
学園で用意したスピーチを済ませ、本題に入る。
「…以上をもちまして、開幕のスピーチを終了いたします。そして…」
ズレアバが待ってましたと言わんばかりに、僕の元へと駆け寄り、恋人のようにしなだれかかる。
「アーデルハイト!僕は今ここに、君との婚約破棄を宣告する!」
会場内がいっきにざわつき、痛いほどの視線が僕たち三人に注がれる。
そんな中でもアーデルハイトは眉ひとつ動かさず、無表情で僕とズレアバを見据えていた。
「アーデルハイト様!」
トリアトが彼女に駆け寄り、お姫様を守るナイトのように前に立つ。
それをアーデルハイトは手で制した。
「よろしいのです、王子殿下。」
「しかし!」
「それで王太子殿下、婚約破棄の理由をお聞かせ願えますか?」
「ああ、いいだろう。」
僕はかぶりを振った。
「罪状はズレアバへのイジメだ。君はズレアバへの関わりがある令嬢たちに、悪評を流して彼女と関わらないよう釘を刺した。」
「いいえ。そのようなことはしておりません。目撃者はいらっしゃるのですか?」
「とぼけるな!」
尋問の最中に割って入ったのは、宰相の息子であり元親友のフレドだ。
「僕は見たんだ!一学年の女子生徒たちにズレアバとは関わるなって脅していたお前の姿を!そのとき一緒にいた友人たちも見たんだ!言い逃れできまい!」
「それはいったいいつ頃のお話ですか?」
「ズレアバが入学してしばらく経った時、中間テストが始まる前くらいだ!」
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