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14章 黒の国
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リオン side
なんだか先程からモヤモヤとする。時々、起こる現象なのだが理由が全く持ってわからない。
侍医に相談するが、何故か温かい目をされて問題無いと言われてしまうし、初代様にもそのうち解決すると言われてしまった。
この現象が起きている間は仕事にならないと言われ、いつも休憩の時間になってしまうのだ。今日も早々にトーリにお茶の用意をすると言われ手を止めさせられた。
全く自分でも自分の事がわからない。
そう言えば初代様の機嫌がこのところいいので、王后様の病も治る兆しが見えてきたのだろう。
空をぼーっと見上げていたら、巨大な魔力がこの国を覆った。それも2つ。一つは初代様だ。もう一つは懐かしい彼女の魔力。
彼女がこの国に来ているのか!思わず立ち上がり、2つの魔力がせめぎ合っている中心点に向かっていく。どうやら、訓練場にいるようだ。
2つの魔力が消え去った後には空から白いものが降ってくる。この国には降らない雪とこの国によく降る灰だ。それが入り混じりこの国に降り注いている。
訓練場にたどり着けば、いた!幼い少女から女性に変わった彼女がそこにいた。彼女に駆け寄るが、初代様の邪魔が入った。
なぜ、俺と彼女の間に入る。
「久しいな。シェリー。」
「お久しぶりです。王太子殿下。」
彼女の声にゾクゾクする。名前を俺の名を呼んでほしい。
「王太子だなんて他人行儀だな。リオンと呼べと言っただろ。」
「他人ですから。」
「面白い冗談だな。初代様。邪魔なのですが?」
初代様が邪魔だ。しかし、初代様に手を出してこっちが無事はいられないのは理解しているので、手はだせない。
そこに一迅の風が吹き抜けた。彼女と俺を経立てるものは無くなった。彼女を抱き上げる。コレはオレのモノ。そう彼女は俺のもの。コトリと何かがハマった気がした。
彼女を連れて行こうとしたが、彼女を奪われてしまった。こいつがレベル200超えの彼氏か・・・夫だと?それも4人どういうことだ。
初代様に客間に連れて来られたが、何故そいつの膝の上に座っているんだ。俺のところに来ればいいのにイライラする。
初代様はオリビアを呼んで来いと言っているが何がオリビアと関係があるのだ。彼女と初代様が話しているのにも腹が立つが、一番腹が立つのは目の前の男だ。
彼女は俺のものだ。その手も髪も全部だ。なのに目の前の男はまるで彼女が己のものだと言わんばかりに好き勝手している。許さない。絶対に許さない。
オリビアが何か言って去っていったが好きにすればいい。今俺は目の前の男をどう八つ裂きにするかでいっぱいだ。
彼女が俺に話し掛けてくれたが、やはり名前で呼んで欲しい。
「リオンだと言っただろ?」
「リオン様にお話が」
「敬称もいらない呼び捨てでいい。」
彼女に名前を呼ばれただけで、今まで満ち足りなかったものが満たされてくるように思える。
初代様に黙って彼女の話を聞くように言われ、その言葉を待つが内容的にはアフィーリアのことだった。アフィーリアと彼女の弟が番!では弟がこの国にいれば彼女もこの国に居てくれるのではそう思い言ってしまった。
「だったら、アフィーリアと弟くんがここで暮らせ「リオン!それ以上は口にするな!死ぬぞ!」」
初代様に言葉を遮られてしまった。死ぬ?何故?彼女を見ると美しい桜の色をした瞳が魔力を帯びて揺らめいていた。
「王太子殿下。ラースをこの国に住まわす事に私は反対です。」
フェーラプティス様に反対されてしまった。初代様より長く生きた彼女の言葉には重みがある。
ラースの魔眼。初めて聞く名前だった。それが彼女の持つ能力。素晴らしい。だが、フェーラプティス様は危険視をされているようだ。彼女がこの国に住むことはありえなと。
「炎王。そういうことなんで帰ります。」
彼女がいきなり立ち上がって帰ると言い出した。なぜ?
「え?佐々木さん、待ってくれ肝心な事を言ってくれていない。」
初代様が引き止めようとしているが、彼女の魔力が床に広がっている。まさか!
「は?なぜ?私には必要の無いことですが?それで・・ちっ!『転移!』」
彼女は転移をして消えてしまった。しかし、見てしまった。わかってしまった。知ってしまった。
彼女の黒髪を、彼女が己の番であることを、全てが満たされたと思った瞬間、虚無に落とされてしまった。
あの男は転移をする彼女に寄り添い、彼女がまるで自分のものであるかのように俺に見せつけ去って行った。
彼女は俺の番だ!誰のものでもない俺のだだ唯一の番だ!
許せない。許せない。許せない。
気がつけば、瓦礫の上に立っていた。ここにあった奥宮も紫宸殿も内裏の裏にある大蔵も全てが瓦礫の山と化していた。
「リオン気がすんだか?」
初代様が俺を見下ろしていた。空中に浮遊しながら近づいてきて俺の目の前に降り立った。
「初代様。」
初代様はニヤニヤと笑いながら辺りを見渡している。
「これは流石にやりすぎだよな。それなりの処罰を与えなければならない。」
やはりここまで破壊すれば何かしら罰は受けなければならない。俺は瓦礫の上に跪き頭を下げる。
「はい。」
「その前に一つ忠告しておく。佐々木さんいや、シェリーちゃんには溺愛している弟がいる。大抵のことには彼女は寛容というか無関心だ。だけど、弟のことになると人が変わったようになるから気をつけるように。」
弟・・・そうかあの言葉が彼女の機嫌を損ねてしまったのか。
「はい。」
「では、リオンに対する処罰だが、王太子の位を剥奪する。お前が王位につくことはない。」
思っていた以上に重い処罰だ。
「だから、自由にしていい。番のところに行こうが何処に行こうがお前の勝手だ。」
その言葉に顔をあげる。初代様は俺に笑いかけていた。
「彼女はこの世界の聖女だ。神に選ばれてこの世界に喚ばれた聖女だ。だから5人だそうだ。」
「?」
なにがだ?
「彼女の番は5人。あの場に居た4人とお前で5人だ。」
「は?」
「くくく。リリーナ曰く、俺並に手強そうに見えたらしい。だから、頑張れとだけ言っておくか。」
番が5人。ではあの男も番だと!
なんだか先程からモヤモヤとする。時々、起こる現象なのだが理由が全く持ってわからない。
侍医に相談するが、何故か温かい目をされて問題無いと言われてしまうし、初代様にもそのうち解決すると言われてしまった。
この現象が起きている間は仕事にならないと言われ、いつも休憩の時間になってしまうのだ。今日も早々にトーリにお茶の用意をすると言われ手を止めさせられた。
全く自分でも自分の事がわからない。
そう言えば初代様の機嫌がこのところいいので、王后様の病も治る兆しが見えてきたのだろう。
空をぼーっと見上げていたら、巨大な魔力がこの国を覆った。それも2つ。一つは初代様だ。もう一つは懐かしい彼女の魔力。
彼女がこの国に来ているのか!思わず立ち上がり、2つの魔力がせめぎ合っている中心点に向かっていく。どうやら、訓練場にいるようだ。
2つの魔力が消え去った後には空から白いものが降ってくる。この国には降らない雪とこの国によく降る灰だ。それが入り混じりこの国に降り注いている。
訓練場にたどり着けば、いた!幼い少女から女性に変わった彼女がそこにいた。彼女に駆け寄るが、初代様の邪魔が入った。
なぜ、俺と彼女の間に入る。
「久しいな。シェリー。」
「お久しぶりです。王太子殿下。」
彼女の声にゾクゾクする。名前を俺の名を呼んでほしい。
「王太子だなんて他人行儀だな。リオンと呼べと言っただろ。」
「他人ですから。」
「面白い冗談だな。初代様。邪魔なのですが?」
初代様が邪魔だ。しかし、初代様に手を出してこっちが無事はいられないのは理解しているので、手はだせない。
そこに一迅の風が吹き抜けた。彼女と俺を経立てるものは無くなった。彼女を抱き上げる。コレはオレのモノ。そう彼女は俺のもの。コトリと何かがハマった気がした。
彼女を連れて行こうとしたが、彼女を奪われてしまった。こいつがレベル200超えの彼氏か・・・夫だと?それも4人どういうことだ。
初代様に客間に連れて来られたが、何故そいつの膝の上に座っているんだ。俺のところに来ればいいのにイライラする。
初代様はオリビアを呼んで来いと言っているが何がオリビアと関係があるのだ。彼女と初代様が話しているのにも腹が立つが、一番腹が立つのは目の前の男だ。
彼女は俺のものだ。その手も髪も全部だ。なのに目の前の男はまるで彼女が己のものだと言わんばかりに好き勝手している。許さない。絶対に許さない。
オリビアが何か言って去っていったが好きにすればいい。今俺は目の前の男をどう八つ裂きにするかでいっぱいだ。
彼女が俺に話し掛けてくれたが、やはり名前で呼んで欲しい。
「リオンだと言っただろ?」
「リオン様にお話が」
「敬称もいらない呼び捨てでいい。」
彼女に名前を呼ばれただけで、今まで満ち足りなかったものが満たされてくるように思える。
初代様に黙って彼女の話を聞くように言われ、その言葉を待つが内容的にはアフィーリアのことだった。アフィーリアと彼女の弟が番!では弟がこの国にいれば彼女もこの国に居てくれるのではそう思い言ってしまった。
「だったら、アフィーリアと弟くんがここで暮らせ「リオン!それ以上は口にするな!死ぬぞ!」」
初代様に言葉を遮られてしまった。死ぬ?何故?彼女を見ると美しい桜の色をした瞳が魔力を帯びて揺らめいていた。
「王太子殿下。ラースをこの国に住まわす事に私は反対です。」
フェーラプティス様に反対されてしまった。初代様より長く生きた彼女の言葉には重みがある。
ラースの魔眼。初めて聞く名前だった。それが彼女の持つ能力。素晴らしい。だが、フェーラプティス様は危険視をされているようだ。彼女がこの国に住むことはありえなと。
「炎王。そういうことなんで帰ります。」
彼女がいきなり立ち上がって帰ると言い出した。なぜ?
「え?佐々木さん、待ってくれ肝心な事を言ってくれていない。」
初代様が引き止めようとしているが、彼女の魔力が床に広がっている。まさか!
「は?なぜ?私には必要の無いことですが?それで・・ちっ!『転移!』」
彼女は転移をして消えてしまった。しかし、見てしまった。わかってしまった。知ってしまった。
彼女の黒髪を、彼女が己の番であることを、全てが満たされたと思った瞬間、虚無に落とされてしまった。
あの男は転移をする彼女に寄り添い、彼女がまるで自分のものであるかのように俺に見せつけ去って行った。
彼女は俺の番だ!誰のものでもない俺のだだ唯一の番だ!
許せない。許せない。許せない。
気がつけば、瓦礫の上に立っていた。ここにあった奥宮も紫宸殿も内裏の裏にある大蔵も全てが瓦礫の山と化していた。
「リオン気がすんだか?」
初代様が俺を見下ろしていた。空中に浮遊しながら近づいてきて俺の目の前に降り立った。
「初代様。」
初代様はニヤニヤと笑いながら辺りを見渡している。
「これは流石にやりすぎだよな。それなりの処罰を与えなければならない。」
やはりここまで破壊すれば何かしら罰は受けなければならない。俺は瓦礫の上に跪き頭を下げる。
「はい。」
「その前に一つ忠告しておく。佐々木さんいや、シェリーちゃんには溺愛している弟がいる。大抵のことには彼女は寛容というか無関心だ。だけど、弟のことになると人が変わったようになるから気をつけるように。」
弟・・・そうかあの言葉が彼女の機嫌を損ねてしまったのか。
「はい。」
「では、リオンに対する処罰だが、王太子の位を剥奪する。お前が王位につくことはない。」
思っていた以上に重い処罰だ。
「だから、自由にしていい。番のところに行こうが何処に行こうがお前の勝手だ。」
その言葉に顔をあげる。初代様は俺に笑いかけていた。
「彼女はこの世界の聖女だ。神に選ばれてこの世界に喚ばれた聖女だ。だから5人だそうだ。」
「?」
なにがだ?
「彼女の番は5人。あの場に居た4人とお前で5人だ。」
「は?」
「くくく。リリーナ曰く、俺並に手強そうに見えたらしい。だから、頑張れとだけ言っておくか。」
番が5人。ではあの男も番だと!
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