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10話 ダンジョンがおかしい?
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私の目の前には肩で息をしている人物がギルドのある西地区の停車駅から乗り込んできた。鬼ババァ!きちんと国に帰しておけよ!
「何だ?私はパンは持っていないぞ。」
パンは持っていなので施しはしないと言ったのだが、目の前の人物は『これは駄目だろう。犯罪だよな。』なんてことを言っている。何が犯罪だ?運賃は乗る前に払っているから、乗り逃げはできない仕組みだぞ。
「一体なんの用?」
私の前に居るということは私に用があるということなのだろうと一応聞いてみる。聖女云々と言い出したら一発かますつもりで握り拳を作って聞いてみた。
「この短い服は何だ?」
質問に質問が返ってきた。まぁ、制服なのでそのまま答える。
「制服。」
しかし、シエンは制服の裾を下に引っ張って
「こんな短い制服があるか!犯罪だろこの短い服は!」
「お前が犯罪だ!」
一発、腹に拳をねじり込む。人の服を触るんじゃない!
この車両に乗っている数人の視線を感じたので睨むと皆が一様に顔をそむけた。なに?私が悪い感じになっているのか?
学園前駅に着いたのでさっさと列車を降りる。学園までは少し歩くのだが、そこは王立エピドシス魔術学園と王立騎士養成学園の中間点に駅があるので仕方がないことだ。
しかし、シエンも列車から降りて付いてきている。一体なんなのだ。でも、まあいい。学園は関係者以外立入禁止だ。シエンは入ることができない。
・・・。できないはずなのだが、学園に入ってからも付いてくるとはどういうことだ!確かに門で警備の人に止められていたが、一言二言話していると思ったら、中に入ってきていた。あれか権力というやつか!
結局、シエンはダンジョンの入口まで付いてきてしまった。
「で?なんの用?私は今から食材集めをするから邪魔なんだけど?」
「う・・・。」
なぜ、お前が傷ついた顔をしているんだ?私が悪いのか?違うだろ?私は理由を言えと言っているのだ。
「なぜ、付いてくる?」
「一緒にいたいから。」
・・・意味が分からない。一緒にいたいだって?百歩譲って一緒にいたいと言うのを認めたとして、その前の理由はなんだ?
母さんの様に一目惚れしたとかではないだろう。私も父さん似で目つきが悪いのは自他共に認めることだ。母さんのように好みの悪いヤツが近場に2人いると思いたくない。
あれか?餌付けか?パンをやったのが駄目だったか?
「一緒にいたい理由は何だ?」
「俺の聖女だから。」
もっと意味がわからなかった。駄目だ。話すだけ無駄かもしれない。放置してダンジョンに行こう時間の無駄だ。
ダンジョンの入口に入り、細い道を奥に進んで行くと10枚の扉がある広場に出た。ここがスタート地点だ。
この『知と力の試練』のダンジョンは10通りのコースに分かれている。このダンジョンの変わったところはポイント方式になっており、そのポイントがそのまま経験値としてもらえるのだ。そして、扉の横に今まで攻略した上位者の名前があるのだが、一位が二位とダントツにかけ離れてポイントを稼いているのが見てわかる。
かけ離れた二位が私である。どう頑張っても一位に近づくことが無理だった。それはそうだろう10コースの内、難関の5コースが聖女の周りにいたイケメンたちの名前で最難関コースが聖女様の名前だ。
そして、私は天国と地獄コースと命名されたコースの扉に手をかける。ここは10階層のボスを倒すとルーレット部屋というところに強制的に連れて行かれ、ルーレットを回して針が指したところのコースに行くことになるのだが、大体は普通のコースが選択される。
運が良いと天国コースとなり、攻略ポイントをもらえ、そのまま終了となるのだが、地獄コースは行ったことが誰もないので、その情報は持ち合わせていない。地獄ということは相当酷いコースなのだろう。しかし、私はここで天国コースしか引いたことがない。時間的に攻略するには一番いいコースなのだ。
ああ。私は分かっていなかった、放置したのが悪かった。徹底的に追い返せば良かった。
鬼ババァの言っていることを信じていなかったわけではなかったけど、話し半分だと思っていた。運が悪いってここまでだったのか!
私は今、誰も攻略したことのない地獄コースを突っ走っていた。凶元は魔力の糸で拘束して浮遊させている。ないないありえない!こんなの学生に攻略しろって無理だろ!
始めからおかしかったのだ。
私は普通に進んでいるのに後ろから付いてくるシエンがことごとく、罠を踏み抜いていく。しかし、龍族だからか、飛んできた矢にも上から降ってきた槍にも刺さらずに、罠の方が砕けていた。
私は龍族の特異性よりも、そこに罠があることに驚いていた。それも刃が付いている罠だったので、学生が攻略するには些か殺傷能力がある罠が設置されていたのだ。
そして、お決まりの道いっぱいの大きさの丸い岩に追いかけられるし、落とし穴に自分だけハマればいいのに部屋全体が落とし穴で、8階層から9階層に落とされるし、10階層のボスはいつもならオーク3体なのにジェネラルオーク5体だった。
美味しそうな豚肉を手に入れたがそれ以外は全くもって手に入れることができなかった。
これはもうダメだと思って10階層で帰ろうと思っていたら、凶元がルーレットを回しやがったのだ。そしたら、今まで止まったことがない黒いところを針が指したのだ。そして、強制転移。
即座に凶元を魔力の糸で縛り、何処にも触れないように浮遊させ、向かって来る魔物を排除しつつダンジョンを突っ走っている。←今ここ
最悪だ。
「何だ?私はパンは持っていないぞ。」
パンは持っていなので施しはしないと言ったのだが、目の前の人物は『これは駄目だろう。犯罪だよな。』なんてことを言っている。何が犯罪だ?運賃は乗る前に払っているから、乗り逃げはできない仕組みだぞ。
「一体なんの用?」
私の前に居るということは私に用があるということなのだろうと一応聞いてみる。聖女云々と言い出したら一発かますつもりで握り拳を作って聞いてみた。
「この短い服は何だ?」
質問に質問が返ってきた。まぁ、制服なのでそのまま答える。
「制服。」
しかし、シエンは制服の裾を下に引っ張って
「こんな短い制服があるか!犯罪だろこの短い服は!」
「お前が犯罪だ!」
一発、腹に拳をねじり込む。人の服を触るんじゃない!
この車両に乗っている数人の視線を感じたので睨むと皆が一様に顔をそむけた。なに?私が悪い感じになっているのか?
学園前駅に着いたのでさっさと列車を降りる。学園までは少し歩くのだが、そこは王立エピドシス魔術学園と王立騎士養成学園の中間点に駅があるので仕方がないことだ。
しかし、シエンも列車から降りて付いてきている。一体なんなのだ。でも、まあいい。学園は関係者以外立入禁止だ。シエンは入ることができない。
・・・。できないはずなのだが、学園に入ってからも付いてくるとはどういうことだ!確かに門で警備の人に止められていたが、一言二言話していると思ったら、中に入ってきていた。あれか権力というやつか!
結局、シエンはダンジョンの入口まで付いてきてしまった。
「で?なんの用?私は今から食材集めをするから邪魔なんだけど?」
「う・・・。」
なぜ、お前が傷ついた顔をしているんだ?私が悪いのか?違うだろ?私は理由を言えと言っているのだ。
「なぜ、付いてくる?」
「一緒にいたいから。」
・・・意味が分からない。一緒にいたいだって?百歩譲って一緒にいたいと言うのを認めたとして、その前の理由はなんだ?
母さんの様に一目惚れしたとかではないだろう。私も父さん似で目つきが悪いのは自他共に認めることだ。母さんのように好みの悪いヤツが近場に2人いると思いたくない。
あれか?餌付けか?パンをやったのが駄目だったか?
「一緒にいたい理由は何だ?」
「俺の聖女だから。」
もっと意味がわからなかった。駄目だ。話すだけ無駄かもしれない。放置してダンジョンに行こう時間の無駄だ。
ダンジョンの入口に入り、細い道を奥に進んで行くと10枚の扉がある広場に出た。ここがスタート地点だ。
この『知と力の試練』のダンジョンは10通りのコースに分かれている。このダンジョンの変わったところはポイント方式になっており、そのポイントがそのまま経験値としてもらえるのだ。そして、扉の横に今まで攻略した上位者の名前があるのだが、一位が二位とダントツにかけ離れてポイントを稼いているのが見てわかる。
かけ離れた二位が私である。どう頑張っても一位に近づくことが無理だった。それはそうだろう10コースの内、難関の5コースが聖女の周りにいたイケメンたちの名前で最難関コースが聖女様の名前だ。
そして、私は天国と地獄コースと命名されたコースの扉に手をかける。ここは10階層のボスを倒すとルーレット部屋というところに強制的に連れて行かれ、ルーレットを回して針が指したところのコースに行くことになるのだが、大体は普通のコースが選択される。
運が良いと天国コースとなり、攻略ポイントをもらえ、そのまま終了となるのだが、地獄コースは行ったことが誰もないので、その情報は持ち合わせていない。地獄ということは相当酷いコースなのだろう。しかし、私はここで天国コースしか引いたことがない。時間的に攻略するには一番いいコースなのだ。
ああ。私は分かっていなかった、放置したのが悪かった。徹底的に追い返せば良かった。
鬼ババァの言っていることを信じていなかったわけではなかったけど、話し半分だと思っていた。運が悪いってここまでだったのか!
私は今、誰も攻略したことのない地獄コースを突っ走っていた。凶元は魔力の糸で拘束して浮遊させている。ないないありえない!こんなの学生に攻略しろって無理だろ!
始めからおかしかったのだ。
私は普通に進んでいるのに後ろから付いてくるシエンがことごとく、罠を踏み抜いていく。しかし、龍族だからか、飛んできた矢にも上から降ってきた槍にも刺さらずに、罠の方が砕けていた。
私は龍族の特異性よりも、そこに罠があることに驚いていた。それも刃が付いている罠だったので、学生が攻略するには些か殺傷能力がある罠が設置されていたのだ。
そして、お決まりの道いっぱいの大きさの丸い岩に追いかけられるし、落とし穴に自分だけハマればいいのに部屋全体が落とし穴で、8階層から9階層に落とされるし、10階層のボスはいつもならオーク3体なのにジェネラルオーク5体だった。
美味しそうな豚肉を手に入れたがそれ以外は全くもって手に入れることができなかった。
これはもうダメだと思って10階層で帰ろうと思っていたら、凶元がルーレットを回しやがったのだ。そしたら、今まで止まったことがない黒いところを針が指したのだ。そして、強制転移。
即座に凶元を魔力の糸で縛り、何処にも触れないように浮遊させ、向かって来る魔物を排除しつつダンジョンを突っ走っている。←今ここ
最悪だ。
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