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24話 餌付け!
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シエンside 2
ふと目が覚めると、番の匂いで満たされていた。心が幸せに満たされている。番を得ると世界のすべてが変わって見えると大兄が言っていたが、本当だったんだ。
「シエン様。お目覚めになられましたか?」
顔を横に向けると、あね・・・オリビア様がいた。
「オリビア様。」
そう言いながら起き上がる。起き上がれている?そう疑問に思っていると、胸の上から何かが落ちたようだ。確認すると、昨日盗られたはずの守りまじないが施された財布が床に落ちていた。
「私の立場は以前と違いますから、呼び捨てでお願いします。」
オリビアさ・・オリビアは床から財布を拾ってくれ、手渡してくれた。その時、気が緩んだせいか、お腹が鳴ってしまった。この2日まともに食べ物をお腹に入れていなかったな。
するとオリビアは四角いお盆に乗ったパンと水を差し出してくれた。このパンはもしかして・・・一口食べる。
昨日と今日食べたパンと同じだ。体が軽くなっていく。3つのパンが一瞬で無くなってしまった。
「シエン様。御髪の色が・・・。」
ああ、闇を取り込み続けると白い髪は徐々に黒く染まっていくのだ。それが、先程よりも白くなっているのだろう。
「多分、先程のパンに浄化作用があるようだ。」
「そ、そうなのですか!」
そう言ってオリビアは部屋を出ていった。その出ていった部屋を見渡す。
飾り気のない部屋だ。ベッドと机と棚があるだけの部屋だった。ベッドの側にある机の上に手を伸ばし、何かを書き綴ったような書冊を手に取る。
棚に同じ様な物が収められているので、日記か何かだと思ったのだが、読めなかった。書かれている文字が俺の知っている文字では無かった。しかし、何処かで見たことあるような・・・?
オリビアが近づいてくる気配がしてきたので、書冊を元に戻す。オリビアが入って来る。その後ろから俺の番が!
後ろ姿しか見たことが無かったが、かわいい。すごく可愛い。これが俺の番。
その番が何かを挟んだパンを差し出してきた。これは朝に置いて行ってくれたパンと同じか。
夢中で食べてしまった。やはり、体の中の闇が浄化されていっている。番が俺の口を拭ってくれた。俺の番は優しいな。
俺はその手を取って、言う。
「俺の聖女になってほしい。」
しかし、俺の番から出た言葉は
「オリビアさん。元気そうなので、ギルドに連れて行ってください。」
だった。どういうことだ?番とは出会ってしまえば互いが互いを認識出来ると聞いた。
いや、例外が存在するとは聞いている。それが、炎国を作った初代様とあの聖女だと。番を番として認識しない人。世界から役目を与えられた人。
俺の番は俺のことがわからない?
結局、俺はオリビアに連れられて、この国の王都の冒険者ギルドにきてしまった。
「オリビア。何故、ここに連れてきた。あの子は俺の番だ。名前もまだ教えてもらってない。」
「シエン様。あの娘の名はリラです。」
何でオリビアから教えられるんだ。本人から聞きたかったのに!
「なぜ、オリビアが言ってしまうんだ。」
「リラの頭の中にあるのは、仕事と美味しいものと聖女様で占められていますから、この状態だと聞いても教えてもらえませんよ。」
仕事というのはあのパンが関係しているのだろうか。仕事と美味しいものは理解できるが・・・。
「聖女?あの常に無表情の聖女のことか?全く関係ないだろう?」
「リラは美味しいもので餌付けされていますから。」
餌付け!
なんで、俺の番と聖女が関わりがあるんだ!聖女には感謝はしているが、個人的に好かない。いつも無表情で何を考えているかわからない。あの聖女が一言発すれば、俺の尊敬する2人の人物が、簡単に動いてしまうことも気に入らない。
それに加え俺の番までも!・・・大兄が恐いから直接言うことはできないが。
「シエン様。この外套を着て下さいませ。」
思考の海に没しているとオリビアが黒い外套を差し出して来た。
「聖女様の護符には劣りますが、魔導師に護符を施してもらったものになります。」
やはり、護符が一つだけでは色々無理があったか。しかし、あの聖女にこれ以上頼るのも嫌だし、護符が壊れたとか無くなったといえば俺の命の危険度が増すだけだ。
オリビアから差し出された外套を羽織、俺は外に出た。
あれ?番の彼女が移動している?
ふと目が覚めると、番の匂いで満たされていた。心が幸せに満たされている。番を得ると世界のすべてが変わって見えると大兄が言っていたが、本当だったんだ。
「シエン様。お目覚めになられましたか?」
顔を横に向けると、あね・・・オリビア様がいた。
「オリビア様。」
そう言いながら起き上がる。起き上がれている?そう疑問に思っていると、胸の上から何かが落ちたようだ。確認すると、昨日盗られたはずの守りまじないが施された財布が床に落ちていた。
「私の立場は以前と違いますから、呼び捨てでお願いします。」
オリビアさ・・オリビアは床から財布を拾ってくれ、手渡してくれた。その時、気が緩んだせいか、お腹が鳴ってしまった。この2日まともに食べ物をお腹に入れていなかったな。
するとオリビアは四角いお盆に乗ったパンと水を差し出してくれた。このパンはもしかして・・・一口食べる。
昨日と今日食べたパンと同じだ。体が軽くなっていく。3つのパンが一瞬で無くなってしまった。
「シエン様。御髪の色が・・・。」
ああ、闇を取り込み続けると白い髪は徐々に黒く染まっていくのだ。それが、先程よりも白くなっているのだろう。
「多分、先程のパンに浄化作用があるようだ。」
「そ、そうなのですか!」
そう言ってオリビアは部屋を出ていった。その出ていった部屋を見渡す。
飾り気のない部屋だ。ベッドと机と棚があるだけの部屋だった。ベッドの側にある机の上に手を伸ばし、何かを書き綴ったような書冊を手に取る。
棚に同じ様な物が収められているので、日記か何かだと思ったのだが、読めなかった。書かれている文字が俺の知っている文字では無かった。しかし、何処かで見たことあるような・・・?
オリビアが近づいてくる気配がしてきたので、書冊を元に戻す。オリビアが入って来る。その後ろから俺の番が!
後ろ姿しか見たことが無かったが、かわいい。すごく可愛い。これが俺の番。
その番が何かを挟んだパンを差し出してきた。これは朝に置いて行ってくれたパンと同じか。
夢中で食べてしまった。やはり、体の中の闇が浄化されていっている。番が俺の口を拭ってくれた。俺の番は優しいな。
俺はその手を取って、言う。
「俺の聖女になってほしい。」
しかし、俺の番から出た言葉は
「オリビアさん。元気そうなので、ギルドに連れて行ってください。」
だった。どういうことだ?番とは出会ってしまえば互いが互いを認識出来ると聞いた。
いや、例外が存在するとは聞いている。それが、炎国を作った初代様とあの聖女だと。番を番として認識しない人。世界から役目を与えられた人。
俺の番は俺のことがわからない?
結局、俺はオリビアに連れられて、この国の王都の冒険者ギルドにきてしまった。
「オリビア。何故、ここに連れてきた。あの子は俺の番だ。名前もまだ教えてもらってない。」
「シエン様。あの娘の名はリラです。」
何でオリビアから教えられるんだ。本人から聞きたかったのに!
「なぜ、オリビアが言ってしまうんだ。」
「リラの頭の中にあるのは、仕事と美味しいものと聖女様で占められていますから、この状態だと聞いても教えてもらえませんよ。」
仕事というのはあのパンが関係しているのだろうか。仕事と美味しいものは理解できるが・・・。
「聖女?あの常に無表情の聖女のことか?全く関係ないだろう?」
「リラは美味しいもので餌付けされていますから。」
餌付け!
なんで、俺の番と聖女が関わりがあるんだ!聖女には感謝はしているが、個人的に好かない。いつも無表情で何を考えているかわからない。あの聖女が一言発すれば、俺の尊敬する2人の人物が、簡単に動いてしまうことも気に入らない。
それに加え俺の番までも!・・・大兄が恐いから直接言うことはできないが。
「シエン様。この外套を着て下さいませ。」
思考の海に没しているとオリビアが黒い外套を差し出して来た。
「聖女様の護符には劣りますが、魔導師に護符を施してもらったものになります。」
やはり、護符が一つだけでは色々無理があったか。しかし、あの聖女にこれ以上頼るのも嫌だし、護符が壊れたとか無くなったといえば俺の命の危険度が増すだけだ。
オリビアから差し出された外套を羽織、俺は外に出た。
あれ?番の彼女が移動している?
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