乙女ゲームの世界じゃないの?

白雲八鈴

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おまけ すべて聖女様のせいですか

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 はい。メリッサです。学園の王族専用のサロンで殿下の膝の上にいます。
 無事に迷宮の調査が終わり、全30階層を2日で終わらせた聖女様と対面しています。

「これ以上の階層の増加はありませんので適切に管理していただければ、生徒のレベルアップに繋がると思われます。」

 そう報告してくださる聖女様は竜人族の男性の膝の上にいらっしゃいます。両隣には金狼族、エルフ族の男性が陣取っています。他のお二人は背後に陣取っています。イケメンオーラが半端なく、降り注ぎもう心臓が持ちません。殿下の機嫌も幾分か悪い気がします。

 報告が終わったのか聖女様は私のことをジーっとつめます。なんでしょう。口にお菓子のカスでもついているのでしょうか。

『ササキと申します。』

 ササキ。ささき。佐々木!一瞬理解ができませんでした。しかしこれはもう聞くことの無かった日本語ではないですか。
 私は殿下から立ち上がり

『くり『ストップ名乗ってはいけません。』』

 自己紹介を止められてしまった。

『世界に対して名を宣言すれば世界に捕らわれますよ。』

 なんかとてつもなく恐ろしいことを言われたような気がする。

『言い換えましょう。他のツガイと同じようにところ構わずイチャイチャしたいのであれば止めませんが』

 私は首を思いっきり横に振る。膝上抱っこでも死にそうな程恥ずかしいのに、これ以上は無理!

『その代わり世界からの恩恵も受け取れなくなります。わたしはツガイ感知能力は全くありません。』

『同じです。殿下が番って全くわからないんです。』

『そういうことなんで気を付けなさい。そこの腹黒狐にも知られてはいけません。』

「腹黒狐?」

「聖女様、私のかわいい番に何を教えて込んでいるのです?さっきから謎の言語を話していますが。」

「世界は我々を監視しているという話ですよ。」

 なぜか、聖女様の周りの男性の目が厳しくなりました。どうしたのでしょう?しかし、同じ日本人なら聞いてみたい!

『あの、『ラビリンスは恋模様』っていう乙女ゲームをご存知ですか?』

 思いきって聞いてみる。

『乙女ゲーム?そんなゲームがあるのは知っているけどやったことないです。わたしは『狩に行こうぜ!』の方が好きだったからそちら方面をしていました。』

 別ジャンルの人だったか。残念。でも、意見は聞いておきたい。

『攻略対象が殿下と後ろにいる筋肉ウサギと失礼なヘビ男なんですけど、殿下以外が変なんです。この世界はゲームの世界だと思いますか?それとも違うゲームの世界だったりします?』

『あー。ごめんなさい。わたしがやらかしました。』

 いきなり聖女様が自白をされました。どうしたのでしょう。

『そこの筋肉ウサギは弟と同じ年に試験を受けて、弟が受かったのに、自分が受からないのはおかしいと騒ぎたてたので、ボコったら姐さん呼ばわりして鬱陶しから、知り合いに預けたらそうなってしまいました。』

 聖女様がボコったんですか。

『そして、そこのヘビはわたしの弟に声をかけて、意地悪をしていたのを見つけてしまったのでボコりました。よく聞くと、弟を女の子と間違えていたそうで。あの、小さい子のよくある好きな子をいじめてしまうあれです。』

 またボコったんですか。

『そんなこんなで性格の不具合がでたと思われます。』

 二人は聖女様に矯正されてしまったんですね。

『ユウマ・ラースはご存知ですか?聖女様と同じく人族には珍しい黒髪なんですけど』

『くそ生意気なユウマのこと?』

 え?生意気?ユウマが

『クールキャラなんですけど』

『ないないあり得ない。あれも弟だけどそれはない』

 え?弟なんですか?先ほどの弟さんとは違うんですよね。

『じゃあ、聖魔術を使える金髪の女性ってしっていますか?』

『あの。脳内御花畑の子ね。生きているのか知らない。』

 生死の問題になってしまいました。

『じゃ、隠しキャラでルーク・カークスっ』

 その名前を聞いた瞬間、聖女様の目が輝いた。あの、いままで何を話していても人形のように表情を変えなかった聖女様が満面の笑みを携えてこちらに詰め寄ってきた。

『ルーちゃんが隠しキャラってどういうこと詳しく教えて』

 美人の笑顔の破壊力はすさまじく、モブでしかない私メリッサには耐えきれませんでした。意識が遠ざかるなか殿下の声が聞こえました。

「聖女様の爆裂ボムがルーク・カークスって教えておけばよかった。」

 爆裂ボムってルーク・カークスも弟ですか?そして私の意識は途切れました。

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