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憂鬱な転生【カノンの場合】
37.とうとうその日
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カノンは西陽が差し始めた自室の机の前で、スマートフォンを睨んでいた。
部屋に戻ったのは、昼食を食べた後だったはずだ。オレンジの西陽を感じていよいよ焦り始める。
しばらくスマホを拝むように持ち上げたり、ベッドに投げ捨てたりを繰り返したかと思うと、「よしっ!」と声をあげた。
そうしてスーハーと大きく呼吸を整えると、勇気を振り絞って送信のボタンを押した。
(お、送っちゃった……)
今とうとう城野院の家に行きたいと告げたのだ。
それを言い出したのは初めてのことで、なんとか関係を深めたいという意図は、きっとこれで伝わる……と思う。
「はぁ……、て、あれ? えっ」
メッセージを送った達成感にひたろうとしたその瞬間、『いつにする?』と返事が来てしまった。
しまった、まだそれに返事をする心の準備まではできていなかった。
カノンは慌てて緊張で汗ばむ指先で、返事を打つ。
『先輩はいつ都合がつきそうですか』
『次の週末は空いてるよ。日曜日はどう?』
『了解しました。じゃあ、その日に伺いますね』
そのレスポンスの速さに驚く間もなく、すぐさま予定が決まってしまった。
「は、はぁああーーーー……」
カノンは今度こそ大きく息をつくと、スマホを持ったまま勢いをつけてベッドにダイブした。
手元にあった枕を抱きしめて顔を埋めピタリと動きが止めた後、今度はバタ足を始める。どこか動かさないことには、この衝動のやり場がない。
家に行く、そんなやり取りだけなのに、悲しいかな許容量は満杯だ。
生まれてこの方恋愛らしい経験はなかったし、知識にしても少女漫画程度だ。カノンは男女交際に関して、ぼんやりとした知識しかない。
でも性に関しては、年相応の知識があると思う。――一応。多分。
だが、いつどのようにしてそこに至るのか、その間の知識がスッパリと抜け落ちている。
(でもそんな家に行ったからってエッチするかわかんないし。第一高校生ってどれくらいでエッチに至るの? 付き合って2か月って早すぎる? 先輩に任せればいいのかな……。え、下着どうしよう? 先輩、慣れてるのかなぁ、それも複雑だなぁ。いざとなったらどちらが誘うんだろ? そういう流れになったらっていうやつの、そういうってどういう?)
(「セックスでもする?」とか先輩が具体的に言ってくれたら「はい、もちろん」って返せるのに。え、そんなんじゃなくもっとムードたっぷり? ムードとか空気読むの苦手なのよね、私。……どうしよう先輩をがっかりさせたら……。う、悲しくなってきた……)
そうして良い方よりも悪い方向へと1週間後のイメージを膨らませるカノンの横で、スマホは『楽しみにしてるよ』というメッセージを受け灯りをともしていた。
◇◇◇◇◇
そうして日曜日、待ち合わせの時間よりも随分と早く家を出た。
手にはお土産に渡すために作った菓子を持ち、ふわりと風に揺れるのは、黒のパイピングレースのワンピース。
カノンの歳からすると、少し大人っぽすぎるデザインのワンピースを選んだのは、これを着るとゲームの中の城野院の親密度が上がったことを覚えていたからだ。
思わずしてしまった告白は成功したけれど、卒業式を待たずに付き合いを始めるというのは、ゲームではあり得ない展開で。
それ以外にもどこで何が起こるのか、それとも何も起こらないのか。考え始めると、どこまでも不安はつきない。
(大丈夫かなぁ、この服。デートでこの格好ってやりすぎなのかなぁ)
ゲームの中の城野院との会話のやり取りを思い出してはシミュレーションをして、昨日は眠れなかった。
散々復習はしたけれど、どこかで会話の選択肢を失敗してしまったらと思うと、気が気でない。あの『ふぅん、君はそう思うんだね』という返事をされたら、その場で成す術もなく崩れ落ちるだろう。
(だけど、相手の顔色を窺いすぎるっていうのは、健康的なお付き合いなのかな!? でも普通は会話で選択肢なんて出てこないし、そもそも普通って何なの……)
また気が付くと、思考の海に飲まれそうになって、首を振ると、改めて前を向いた。
短く整えた爪に、今日はベビーピンクのマニキュアを塗った。メイクのことはもともとよくわからないから、アイシャドウをほんの少しだけ。
柔らかな陽射しを受けて一歩一歩進むたびに、ワンピースの裾から溢れ出した浮かれた思いがふわふわと舞い散った。
空を飛んでいるような、それでいて断崖絶壁の崖の上を命綱なしで歩き始めるような浮遊感。
高揚感と背中合わせの絶望と。
でもこの思いをとじ込めた箱の中の菓子を壊さぬように、慎重に、慎重に。
走り出したい衝動を抑え込みながら、ゆっくりと歩き始めた。
そうして待ち合わせの時間よりも早く駅前にたどり着くのと、目の前に黒塗りの高級車が停まったのはほぼ同時だった。
一瞬ぎょっと身構えるが、後部座席のドアが開き、会いたかったその姿が現れて自然と笑みがこぼれる。
「せんぱいっ! 少しお久しぶり、です」
「やぁ、待たせたかな?」
「いいえ、本当にちょうど今来たところです」
――どうしよう、すごく嬉しい。
降り立った城野院の姿は、ゲームの中のスチルなんか目じゃないくらいに美しい。
休日の彼は、長い髪を右肩に寄せて結うことにしているらしく、それがカノンは好きだった。
今日は黒のカットソーと、珍しくデニムのパンツで、ラフな装いだ。
女性的な美しさがある城野院だが、今日はごつめのブーツといい、少しワイルドな雰囲気がある。
特別な彼を目にできたことと、その佇まいの素敵さに思わずため息が出そうになるが、彼の姿が周辺の視線を一身に集めていることに気が付いた。
「あの、迎えに来てくれて、ありがとうございます」
「うん。一秒でも早く会いたかったしね。あぁ、そのワンピース凄く可愛いね。……君のこと閉じ込めちゃいたいな」
そう言って妖艶に微笑む城野院に、どう答えていいかわからなくて、カノンは曖昧な笑みを返した。車で迎えに来てもらうなんて仰々しいけれど、確かに城野院がここいらを歩くには注目を集めすぎる。
「嬉しいです」
――先輩を今日は独り占めできるんだ。
そう思って、笑みで返した。
「……」
「先輩?」
「う……ん、まぁ伝わってなさそうだけど、いいか。うん。さ、乗って」
「は、はい。ありがとうございます」
カノンが知っているよりもずっと広い車内に乗り込むと、いつも彼から漂う白檀の香りが鼻腔を掠め、カノンは少しだけほっとした。
城野院家の車で連れられたのは、ゲームで外見だけが登場した日本家屋の大邸宅ではなく、駅から10分ほど離れた高台に建つマンションだった。聞くと、今は城野院は一人暮らしをしているらしい。
高台の斜面に沿うようにして、段々にピラミッドの石を組み立てるかのような部屋が設けられている。
バスに乗った時に目に入ることがある建物だったが、遠目から見てもわかる高級感に、どんなひとが住んでるんだろうと思っていたので、ある意味納得してしまう。
入り口の前に降り立つと、そこは総大理石の洗練された内装で、エントランスには大きな生花が生けてあった。
それだけでも圧倒されるというのに、そうして進んだ大きな吹き抜けのホールには、コンシェルジュがいて、「おかえりなさいませ、城野院様」と頭を下げた。
ここはホテルとか博物館とかいう類じゃないの? というような豪華さで、カノンはすっかり萎縮してしまっていた。
どう考えても高校生が一人暮らしするような物件ではない。
そわそわしながら城野院と共に居室へと続く長い廊下を歩きながら、ふと気になり尋ねた。
「ここって……、防音なんですか?」
城野院が住んでいるということは、チェロが弾けるように防音設備も整っている物件なのだろうか。この規模で防音となると、相当高額そうだ。
「うん? 特にそういう設備はないんだけどね、僕の部屋の周りの部屋は幸い空き家でね。気にすることなくやってるよ」
「へ、へぇ……」
――それは城野院家で借り締めているってことでは?
と思ったが、それは聞くのはやめておいた。「そうだよ」と返されたら、なんと反応していいものかわからなかったからだ。
カノンは今も前世も一般庶民だったので、こんな世界のひとと関わったことがなかった。
ただ圧倒され、凄いですね! なんて言ってはしゃぐのも躊躇われ、緊張するばかりだ。今からこんなことでは、これからどうなってしまうのだろう。
部屋に戻ったのは、昼食を食べた後だったはずだ。オレンジの西陽を感じていよいよ焦り始める。
しばらくスマホを拝むように持ち上げたり、ベッドに投げ捨てたりを繰り返したかと思うと、「よしっ!」と声をあげた。
そうしてスーハーと大きく呼吸を整えると、勇気を振り絞って送信のボタンを押した。
(お、送っちゃった……)
今とうとう城野院の家に行きたいと告げたのだ。
それを言い出したのは初めてのことで、なんとか関係を深めたいという意図は、きっとこれで伝わる……と思う。
「はぁ……、て、あれ? えっ」
メッセージを送った達成感にひたろうとしたその瞬間、『いつにする?』と返事が来てしまった。
しまった、まだそれに返事をする心の準備まではできていなかった。
カノンは慌てて緊張で汗ばむ指先で、返事を打つ。
『先輩はいつ都合がつきそうですか』
『次の週末は空いてるよ。日曜日はどう?』
『了解しました。じゃあ、その日に伺いますね』
そのレスポンスの速さに驚く間もなく、すぐさま予定が決まってしまった。
「は、はぁああーーーー……」
カノンは今度こそ大きく息をつくと、スマホを持ったまま勢いをつけてベッドにダイブした。
手元にあった枕を抱きしめて顔を埋めピタリと動きが止めた後、今度はバタ足を始める。どこか動かさないことには、この衝動のやり場がない。
家に行く、そんなやり取りだけなのに、悲しいかな許容量は満杯だ。
生まれてこの方恋愛らしい経験はなかったし、知識にしても少女漫画程度だ。カノンは男女交際に関して、ぼんやりとした知識しかない。
でも性に関しては、年相応の知識があると思う。――一応。多分。
だが、いつどのようにしてそこに至るのか、その間の知識がスッパリと抜け落ちている。
(でもそんな家に行ったからってエッチするかわかんないし。第一高校生ってどれくらいでエッチに至るの? 付き合って2か月って早すぎる? 先輩に任せればいいのかな……。え、下着どうしよう? 先輩、慣れてるのかなぁ、それも複雑だなぁ。いざとなったらどちらが誘うんだろ? そういう流れになったらっていうやつの、そういうってどういう?)
(「セックスでもする?」とか先輩が具体的に言ってくれたら「はい、もちろん」って返せるのに。え、そんなんじゃなくもっとムードたっぷり? ムードとか空気読むの苦手なのよね、私。……どうしよう先輩をがっかりさせたら……。う、悲しくなってきた……)
そうして良い方よりも悪い方向へと1週間後のイメージを膨らませるカノンの横で、スマホは『楽しみにしてるよ』というメッセージを受け灯りをともしていた。
◇◇◇◇◇
そうして日曜日、待ち合わせの時間よりも随分と早く家を出た。
手にはお土産に渡すために作った菓子を持ち、ふわりと風に揺れるのは、黒のパイピングレースのワンピース。
カノンの歳からすると、少し大人っぽすぎるデザインのワンピースを選んだのは、これを着るとゲームの中の城野院の親密度が上がったことを覚えていたからだ。
思わずしてしまった告白は成功したけれど、卒業式を待たずに付き合いを始めるというのは、ゲームではあり得ない展開で。
それ以外にもどこで何が起こるのか、それとも何も起こらないのか。考え始めると、どこまでも不安はつきない。
(大丈夫かなぁ、この服。デートでこの格好ってやりすぎなのかなぁ)
ゲームの中の城野院との会話のやり取りを思い出してはシミュレーションをして、昨日は眠れなかった。
散々復習はしたけれど、どこかで会話の選択肢を失敗してしまったらと思うと、気が気でない。あの『ふぅん、君はそう思うんだね』という返事をされたら、その場で成す術もなく崩れ落ちるだろう。
(だけど、相手の顔色を窺いすぎるっていうのは、健康的なお付き合いなのかな!? でも普通は会話で選択肢なんて出てこないし、そもそも普通って何なの……)
また気が付くと、思考の海に飲まれそうになって、首を振ると、改めて前を向いた。
短く整えた爪に、今日はベビーピンクのマニキュアを塗った。メイクのことはもともとよくわからないから、アイシャドウをほんの少しだけ。
柔らかな陽射しを受けて一歩一歩進むたびに、ワンピースの裾から溢れ出した浮かれた思いがふわふわと舞い散った。
空を飛んでいるような、それでいて断崖絶壁の崖の上を命綱なしで歩き始めるような浮遊感。
高揚感と背中合わせの絶望と。
でもこの思いをとじ込めた箱の中の菓子を壊さぬように、慎重に、慎重に。
走り出したい衝動を抑え込みながら、ゆっくりと歩き始めた。
そうして待ち合わせの時間よりも早く駅前にたどり着くのと、目の前に黒塗りの高級車が停まったのはほぼ同時だった。
一瞬ぎょっと身構えるが、後部座席のドアが開き、会いたかったその姿が現れて自然と笑みがこぼれる。
「せんぱいっ! 少しお久しぶり、です」
「やぁ、待たせたかな?」
「いいえ、本当にちょうど今来たところです」
――どうしよう、すごく嬉しい。
降り立った城野院の姿は、ゲームの中のスチルなんか目じゃないくらいに美しい。
休日の彼は、長い髪を右肩に寄せて結うことにしているらしく、それがカノンは好きだった。
今日は黒のカットソーと、珍しくデニムのパンツで、ラフな装いだ。
女性的な美しさがある城野院だが、今日はごつめのブーツといい、少しワイルドな雰囲気がある。
特別な彼を目にできたことと、その佇まいの素敵さに思わずため息が出そうになるが、彼の姿が周辺の視線を一身に集めていることに気が付いた。
「あの、迎えに来てくれて、ありがとうございます」
「うん。一秒でも早く会いたかったしね。あぁ、そのワンピース凄く可愛いね。……君のこと閉じ込めちゃいたいな」
そう言って妖艶に微笑む城野院に、どう答えていいかわからなくて、カノンは曖昧な笑みを返した。車で迎えに来てもらうなんて仰々しいけれど、確かに城野院がここいらを歩くには注目を集めすぎる。
「嬉しいです」
――先輩を今日は独り占めできるんだ。
そう思って、笑みで返した。
「……」
「先輩?」
「う……ん、まぁ伝わってなさそうだけど、いいか。うん。さ、乗って」
「は、はい。ありがとうございます」
カノンが知っているよりもずっと広い車内に乗り込むと、いつも彼から漂う白檀の香りが鼻腔を掠め、カノンは少しだけほっとした。
城野院家の車で連れられたのは、ゲームで外見だけが登場した日本家屋の大邸宅ではなく、駅から10分ほど離れた高台に建つマンションだった。聞くと、今は城野院は一人暮らしをしているらしい。
高台の斜面に沿うようにして、段々にピラミッドの石を組み立てるかのような部屋が設けられている。
バスに乗った時に目に入ることがある建物だったが、遠目から見てもわかる高級感に、どんなひとが住んでるんだろうと思っていたので、ある意味納得してしまう。
入り口の前に降り立つと、そこは総大理石の洗練された内装で、エントランスには大きな生花が生けてあった。
それだけでも圧倒されるというのに、そうして進んだ大きな吹き抜けのホールには、コンシェルジュがいて、「おかえりなさいませ、城野院様」と頭を下げた。
ここはホテルとか博物館とかいう類じゃないの? というような豪華さで、カノンはすっかり萎縮してしまっていた。
どう考えても高校生が一人暮らしするような物件ではない。
そわそわしながら城野院と共に居室へと続く長い廊下を歩きながら、ふと気になり尋ねた。
「ここって……、防音なんですか?」
城野院が住んでいるということは、チェロが弾けるように防音設備も整っている物件なのだろうか。この規模で防音となると、相当高額そうだ。
「うん? 特にそういう設備はないんだけどね、僕の部屋の周りの部屋は幸い空き家でね。気にすることなくやってるよ」
「へ、へぇ……」
――それは城野院家で借り締めているってことでは?
と思ったが、それは聞くのはやめておいた。「そうだよ」と返されたら、なんと反応していいものかわからなかったからだ。
カノンは今も前世も一般庶民だったので、こんな世界のひとと関わったことがなかった。
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