顔も知らない婚約者 海を越えて夫婦になる

永江寧々

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君色

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 雲一つない爽やかな快晴の空の下でユズリハは珍しく自分の耳を疑っていた。

「今、なんと?」

 ハロルドから告げられた言葉に戸惑っているのだ。

「だから、買い物に行きたいなら行ってもいいって言ったんだ」

 海を渡った異国の地へやってきた日からユズリハは一歩も外へ出なかった。知らない世界を自分の足で歩いて、この目で見たい気持ちがなかったわけではないが、そうすることでハロルドに迷惑がかかることはわかっていたから申し出なかった。
 欲しい物があればウォルターに言う。そうすればその日のうちに門前まで届けてくれるようになっている。だから不自由は何もなかった。
 そんな風に生きていくのは覚悟の上だったし、ユズリハもそれで満足だった。
 だが、ハロルドは外出許可をユズリハに出した。

「……それが……どういう意味か、わかっておらぬわけではあるまいな?」
「その言葉が僕をバカにしてるってこと、わかってないわけじゃないよな?」

 失礼な言葉だとわかってはいる。だが、そんな許可が降りると思っていなかったユズリハにとってこれは素直に喜べない問題だった。

「お前が外に出ればヘインズ家の人間だとバレるって心配をしてるんだろう?」
「うむ……」

 本当は自分が休みの日まで言うつもりはなかったが、自分が一緒だと言えば意地を張って「興味ない」と言うのではないかと思ったのだ。
 ユズリハは自分が笑い者になるのはいいが、自分が同行していることで相手が笑い者になるのは耐えられないと考えるタイプだとハロルドは思っている。だから自分が学校に行っている間に出かけるなら気を使わないだろうと考えた。

「いいか、僕の学校の人間にはハロルド・ヘインズの婚約者は和女だって知れ渡ってる。ということは、そいつらは自分の友人や家族にも話してる。それを聞いた奴がまた友人や家族に話す。お前が歩いてたら通行人は「ハロルド・ヘインズの婚約者だ」って思うはずだ。今更お前がビビることじゃない」
「……すまぬ」

 こうして謝らせてしまうのも自分が言った言葉が原因だと思うとハロルドも申し訳なくなってしまう。
 乱暴に自分の頭を掻いたハロルドの手がユズリハの肩に乗る。

「僕は別にお前が婚約者だって紹介することを恥ずかしいとは思ってない。今度の休みはお前と出かけるつもりだったしな!」
「そ、そうなのか?」
「家の中だけで生きてたらカビが生えるぞ!」
「庭には出ておる」
「そうだけどそうじゃない! とにかく、出かけたくないなら出かけなくていいけど、僕に遠慮して出かけないって選択はやめろ。言葉は不自由しないし、心配もしてない。シキも一緒だしな。自分の足で店に立ち寄って買い物するのも悪くないだろ」

 和の国では自分の思いどおりになるのは家の中だけで、外にはあまり出してもらえなかった。許可を得られたのは正月だけ。
 嫁ぎ先が決まっている娘が外に出て恋に落ちることだけは避けたかったのだろう。
 幸い、ユズリハの実家は広く、閉塞感はない。だからユズリハも家の中でシキと遊び回ることでストレスを感じることはなかった。
 でも今はどうだ。親が勝手に決めた結婚に従って国を離れて味方の少ない世界にいる。親の見張りはもうないのに、実家にいたときよりもずっと狭苦しい思いをしているのだ。
 ハロルドはユズリハが婚約者であることが恥だとはもう思っていない。だから好きにで歩いてほしいと思った。

「僕はお前を閉じ込めておくつもりはないし、誰に何を言われても平気だからお前も大手を振って歩け」

 感動しているのか手で口元を押さえて目を瞬かせたユズリハがシキに振り返る。

「シ、シキ、外出の許可をもらってしもうた……! 外出じゃ!」
「はいはい、じゃあ買い食いの旅にでも出ましょうかね」
「そなたに感謝する!」

 この嬉しそうな顔が見たかった。ユズリハが破顔する。それが好きだ。
 まだ十五歳の少女。握った手を揺らして年相応の喜び方をする様子を頬杖をつきながら眺めていたが、ふと顔を上げて指先でトントンとテーブルを叩いた。

「あー……その……ま、前は感情的になってあんなことを言ってしまったけど……僕のことはお前の呼びたい呼び方で呼べばいい、から」

 お前様や旦那様と呼ばれることが吐き気がするほど嫌だった時期もあった。
 当時はユズリハを婚約者だと認めたくないのに当たり前のように婚約者として接してくるユズリハに婚約者気取りをやめろとさえ言いたかった。
 今はもう違う。そんな感情はこれっぽっちも残ってはいない。だからまた調子の良いことを言っていると思われると思いながらも口にする。
 ユズリハはあれから一度もそのどちらかで呼ぶことはなかった。呼ぶなと言ったハロルドの気持ちを尊重したのだ。

「よいのか?」
「悪かったら言ってない」
「ふふっ、お前様は変わったのう」
「別に。僕だっていつまでも子供じゃないってことだ」

 お前様と呼ばれるのを悪くないと思うのはなぜだろうと心を弾ませながら考える。お前という呼び方に様をつけただけのいい加減な呼び方なのに、ユズリハにそう呼ばれるのは悪くないと思った。
 緩んでしまう表情を隠しきれず、開き直って笑顔を向けると「僕へのお土産、忘れるなよ」と言って立ち上がった。

「お前様」
「ん?」

 玄関先でユズリハが呼び止めるのは珍しい。いつもはハロルドが振り返って「行ってきます」を言ったらユズリハから言葉が返ってくるのだが、今日は違う。
 振り返ると嬉しそうに笑うユズリハが言った。

「行ってきます、じゃな」

 もっと早く許可を出してやるべきだったと後悔するほどの笑顔にハロルドも頷いて「行ってらっしゃい」と返した。

「行ってきます」
「うむ、行ってまいれ」
 
 いつもどおりの朝だが、今日はいつもよりずっと気分の良い朝となった。
 何を見てくるのだろう。何を感じるのだろう。帰ったら何を話してくれるのだろう。
 一緒に出かけないのにハロルドの心は弾みっぱなしだった。
 家に帰ってくるまでは……

「…………これは?」

 家に到着して真っ直ぐユズリハに会いに行くと既に帰っていた。
 何を話してくれるのだろうとウキウキしながら辿り着いた居間にはたくさんの土産物があった。ほとんどが食べ物だったが、ハロルドの目に入ったのはこの家には不釣り合いでしかないカラフルな花束。
 楪の家にも花は飾ってあるが、それは和の国の花であってこちらの国の花ではない。それなのにテーブルの上には両手で抱えなければ持てないだろうほど大きな花束が場所を取っている。

「ああ、お前様、帰ったのか。おかえり」

 楽しかったのだろう。朝と変わらぬ笑顔を見せるユズリハに向けるハロルドの表情は少し硬い。

「これ……どうした?」

 買ったのならいい。買ったのであれば問題はない。だが、そうじゃなければ……と嫌な予感が先走る。

「ああ、それはもらったのじゃ」
「祖父からか?」
「いや、知らぬ男じゃ」

 それはハロルドにとって聞きたくなかった言葉だ。

「知らぬって……花屋とか?」
「いや、噴水公園で会った男じゃ」
「シキ」

 台所でカチャカチャと音を立てているシキに声をかけると顔を見せて肩を竦めた。
 なぜ許した、と言いたいことがわかっているのだろうシキが居間に出て花束を手にする。

「好意だからな。受け取らん理由もないだろ」
「好意?」
「こいつを見るなり犬みてぇに周りをぐるぐる回っては美しい美しいって連呼し続けてなぁ。注目の的だったぜ」
「あれはさすがに恥ずかしかったな」

 歩いて注目される分には仕方ないと思えるが、人が美しいと叫び続けることで注目を浴びるのは居心地が悪かった。
 歩いても歩いてもついてきて美しいと感動を伝え続ける男を思い出して苦笑する。

「和の国に興味があって、いつか必ず行くと決めてんだとさ。それで自分が知ってることを延々と語って、知りたいことを延々と聞くの繰り返し。そんで別れ際にちょっと待っててくれっつってどこかに走って行ったと思ったらこの花束抱えて戻ってきたってわけさね」

 よっこらしょと肩に担いで戻っていくシキの説明はわかりやすかったが、ハロルドはまたどうにもモヤモヤしていた。
 自分だってまだ花を贈ったことがない。まずは花からだと語っていた口を尖らせて不満を顔に出すもユズリハの顔はこれからシキが花瓶に入れて戻ってくるだろう花束に向いている。
 自分だってあれぐらいの花束は小遣いで買ってやれる。それをしようとしなかったから見知らぬ男に先を越されてしまっただけのこと。
 男にではなく自分に腹が立つ。

「簡単になんでも受け取るな。やばい奴かもしれないだろ」
「シキがおる。あやつは警察犬より優秀ぞ」
「人を犬扱いせんでほしいね」
「狗じゃろうて」

 楽しげに会話するユズリハの前で少し強めに鞄を畳の上に置くと不思議そうな顔が向けられる。
 こうして行動することで自分が不愉快に思っていることに気付いてもらおうとする自分は子供同然だと膝を抱えたくなるが、抱えはしない。
 頬杖をついて不満げな顔で声を出す。

「知らない奴から物を受け取るな」

 夫気取りかと自分でツッコミを入れるとユズリハが笑う。微笑みではなく、これから玩具と遊ぶと決めた邪悪な笑顔。

「おやおやおやおや、わらわの旦那様は束縛男じゃったか。知らなんだな」
「からかうな。尾行されたらどうするんだ」
「その点は問題ない。尾行されておらぬことはシキのお墨付き。それに観光客として振る舞ってきた故、問題はない」
「観光客? ヘインズ家の人間って言わなかったのか!?」

 強くなってしまった口調に驚いたユズリハが「う、うむ」と気まずそうに返事をする。
 せっかく楽しい気分で帰ってきて上機嫌が続いているのだから怒って気分を下げる必要はないと頭ではわかっているのにカッとなった。

「僕のことを気にしてそんなことを言ったのならもう二度とするな」
「あ、あいわかった」

 ハロルド・ヘインズは本当に和女を婚約者にしていたと指をさされてもかまわないとハロルドは思っていた。胸を張って大手を振って街を歩けばいいと。
 でもユズリハは見知らぬ男から花束はもらってもヘインズ家の人間であることは言わなかった。
 ユズリハのことだ、きっと自分から胸を張って言うことはできなかったのだろう。それはハロルドにもわかることだが、やはり腹が立つ。
 ぶつけるべきではない。ぶつけるな。そう自分に言い聞かせながら身体を前に倒してテーブルの上で顔を腕で隠した。

「美味い物はあったか?」

 感情を乱さないために別の話に切り替えるとテーブルの上で何かが滑る音がして顔を上げる。
 目の前には小さな箱。

「これは?」
「チョコレートケーキじゃ!」

 確かにケーキの箱だと頷くも、ハロルドにとってチョコレートケーキは珍しい物でも特別な物でもない。貴族にとっては日常にあるデザートだ。

「わらわ、チョコレートなる物が好きでな。幼い頃、父上が出張に行って土産物として貰ったことがある。飴とは違い、香り高く、口の中であっという間に溶けてしまう夢のようなお菓子じゃった。それがケーキとなっておるのじゃぞ! お前様と一緒に食べようと思うてな。これは常温でも保存できるらしいから食後に食べよう」

 日常に当たり前にある物をまるで宝石でも見つけたかのように大袈裟な喜び方をするユズリハが花束を受け取ったことは気に入らないが、外出許可を出したことは後悔していない。
 腹が立つのは送った男であり、最も腹が立つのはそんなことに腹を立てている自分。

「今度の休みは僕と出かけるぞ」
「何か欲しい物でもあるのか?」
「ないけど、散歩もいいだろ」
「そうじゃな。お前様と初めての散歩じゃ」

 庭を一緒に歩いたことはある。といっても庭に出ていたユズリハに声をかけて池の魚に餌をやって少し歩いただけ。
 そんな中で歩いたことを思い出にするつもりはなく、ハロルドはもっと堂々としていると決めた。
 彼女の微笑みが家の中だけではなく外でも見られるよう、自分は本当に気にしていないことをちゃんと見せたい。

「一つだけ言っておく」

 和の国の大きな花瓶に入れられてきた花束は相性が悪く、家から花瓶を持ってこようかと思うぐらいだが、自分が贈った物ではないためいいかとそれについては触れなかった。
 ハロルドが言いたいのは別のこと。
 花瓶を置いたシキもハロルドに注目すると咳払いをしてユズリハを見た。

「その花、お前のイメージに合ってない」

 目を瞬かせるユズリハが首を傾げる。

「そうか?」
「ああ、合ってない」
「わらわはそうは思わぬが」
「僕が合ってないって言ったら合ってないんだ!」

 ムキになるこの瞬間を待っていたかのようにユズリハの口角がニヤリと持ち上がった。
 まずいと思ったときには遅く、テーブルの上でユズリハが両手で頬杖をついてハロルドを見つめる。

「ほ~、なるほどのう。では、わらわのイメージとやらに合う花は共に外出する日にわかると言うのじゃな?」

 自分で言って後悔した。これではまるで自分が相手に対してそれなりのイメージを持っていると告白したようなものだ。
 黄色やオレンジ、白が混ざった元気なイメージの花束を見ながらそうじゃないと心で思っていることを口にできない。
 ユズリハのイメージのようでハロルドはそれとは違うイメージを抱いている。
 でもそれを口にすればユズリハのからかいはきっと今より強くなるだろうから言いたくなかった。

「買ってなんかやらないからな!」
「それは残念じゃ。旦那様がわらわにどんなイメージを持っておるのか是非知りたかったのじゃが。ああ~見たかったのう」
「イメージじゃないってだけで僕がお前にイメージを持ってるなんて言ってないだろ!」
「まずは花からなのじゃろう?」

 アーリーンとダンスを踊る日にハロルドが言った言葉だ。
 でも結局、アーリーンに花は贈らなかった。贈ったのは髪飾り。
 ユズリハに花を贈れば初めて女性に花を贈ることになる。それが婚約者というのは悪くないが、こんな話のあとではどんな色の花を贈ってもニヤつかれるに決まっている。

「チョコレートケーキ、一緒に食べないぞ」
「はっはっはっはっはっはっ! すまなんだすまなんだ。機嫌を直してくりゃれ」
「ったく……」

 でも不思議とそこまで気分を害したわけではなかった。
 ユズリハが楽しげに笑っている。それだけで場が明るい。
 からかわれるのは悔しいが、きっとプレゼントすれば喜ぶのだろう。そう予想するハロルドは頭の中で自分が知っている花をありったけ思い出していた。
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