66 / 69
向かうは和の国
しおりを挟む
「本当に行くのじゃな」
「もちろんよ」
正式に離婚が成立し、その際に親に連絡が行かないはずもなくバレてしまった。
親に手を挙げられたのは初めてだが、後悔はない。罵られようと蹴飛ばされようとそれで両親の気が済むならと甘んじて受け入れた。
『勘当だ!』
そう叫ぶ父親に感謝すらした。母親は父親にも娘にも何も言わなかった。これが貴族の妻の在り方なのだろう。夫の意見に逆らわず、ただ従う。自分もきっとこうあるべきだったのだ。でもルーシィは思った。「やっぱり自分には無理だ」と。
夫にただ従うだけの人生なんてありえない。自分はちゃんと夫婦でありたい。だから貴族である人生を捨てる。
「着いたら手紙書くわね」
「そうしてくれ」
「ルーシィ、行くぞ」
「はあい!」
ルーシィがいなくなった日常は少し寂しさを感じるだろう。あの笑顔や声がなくなる。生きているとはいえ、日常の中から消えてしまう寂しさはどうしたって拭えない。
「寂しくなる」
だからこの思いは我慢せずに言葉にすることにした。
「私もよ。すごく寂しいわ。でもまた会えるわ」
「そうじゃな」
「また皆で会いましょう」
今度はちゃんと家族として。
「兄上と父上のこと、頼んだ」
「任せて。バッチリ健康維持させるから」
ルーシィになら任せられる。
船に乗り込んでいくルーシィからの投げキスを風に乗せて受け取れば手を振って見送る。船が遠くなり、見えなくなるまでずっと手を振り続けた。
「あの女はもう地獄に旅立ったのか?」
「兄さん」
馬車から降りると待っていたかのように声をかけてきたクリフォードにハロルドが思わず眉を寄せた。
正式離婚となった日、クリフォードと母親はルーシィがいかにひどい娘だったかを怒声と共に力説したらしい。何度もテーブルを叩いて圧をかけ、ルーシィの両親はひたすら謝り続けるだけだったとか。
そこまでしていながらまだ自分たちにルーシィのことで話しかけてくるのかと呆れてしまう。
「行ったよ」
ハロルドは弟であることから義理で答えているだけ。ユズリハはあまり関わりたくなく、ハロルドも関わらせたくないのもあって先に家に帰るよう手で促した。
「おいおい、待てよ。義兄様に挨拶もなしで帰ろうってのか?」
馬車から降りて目も合わさず帰ろうとするユズリハにクリフォードが手を伸ばす。
「用件は?」
ハロルドが腕を掴んだことでその手が届くことはなく、ユズリハはそのまま先に帰っていった。
「アイツを呼び戻せ。常識がなさすぎる」
「酔ってるのか?」
喋るたびにアルコールの匂いがする。今まで昼間から酔うのはパーティーぐらいで、何もない日常ではありえなかったことなのに。ルーシィとの離婚がよほどショックだったのだろう。
なんでも上手くズルくこなしてしまう兄がこれほどまで弱い人間だったことには驚きだが、ハロルドも今年に入ってから色々ありすぎて精神的に疲れている。兄の面倒まで見たくないと少し苛立っていた。
「あの女は和の国で地獄に落ちるぞ」
「かもね」
酔っ払いは相手にしないほうがいい。まともに相手したところで意味がない。
「俺はすぐに再婚するぞ。アイツより若くて美人な女とな!」
「それがいいよ」
「明日にでも結婚する!」
「そうだね」
「お前も新しい姉ができて嬉しいだろ!」
「嬉しいよ」
「だよなぁ!」
ある意味頭が良くて人生に苦労してきていないため思いどおりにならないことがあると異常に興奮する。周りに当たり散らして宥めてもらうのを待っている幼稚な人間。だからこそウォルターが抑止力となっていたのだが、その抑止力も今は海の上。船を引き返して帰ってくることはない。
どこで何をどれだけ叫ぼうとこの男を止める力を持つ者はいないのだ。面倒で厄介な状況になったと頭を掻きながら適当に返事をすると肩を組まれる。
「お前もどうだ? 離婚して新しい女を手に入れろ。今ならあのクソジジイもいねぇし、離婚するなら今しかねぇぞ」
強烈な酒臭さに突き飛ばすように離れると溜息を吐き出して首を振る。
「兄さんは好きなだけ恋人作って結婚すればいいよ。でも僕は離婚はしない」
「ハロルド、よく聞け。お前がジジイにプレッシャーをかけられてるのはわかってる。でもな、もう解放されたっていいんだ。操り人形で居続ける必要はないんだよ。だからお前も離婚して俺と一緒に美人で気立ての良い妻を探そうぜ。俺が紹介してやってもいい」
「紹介してくれなくていいから兄さんが結婚しろよ。とにかく僕は疲れてるんだ」
「そうだよなそうだよな。あのクソ女が厚かましく居候してたせいで疲れてるよな。今日は休め。この話はまた今度しよう」
「しない」
弟の返事は届いていないだろう。これからまた酒を浴びるように飲み、その様子を見て母親は涙する。父親は呆れながらも息子の味方をし、今度は外見よりも中身で選ぶのではないだろうか。反論しない従順そうな令嬢を嫁にと。最大の条件は“和の国が好きではないこと”だろう。
それこそ呆れてしまう。
家に帰ったハロルドはいつもの場所でユズリハが茶を飲んで和菓子を食べている様子に安堵する。昨日も見た光景なのに、ようやく二人の、いつもどおりの時間が戻ってきたことに大きく息を吐き出して床に倒れ込んだ。
「大丈夫か? どうした?」
「ずっと義姉さんがいる生活はさすがに堪えた。しんどすぎる」
ふふっと笑いながら隣にやってきたユズリハが一緒に寝転ぶ。
「ルーシィがおると、こうしてのんびりできなんだからのう」
ユズリハが伸ばしてきた手を握って指を絡める。
「お前はずーっと義姉さんと話してるし、寝るときだって義姉さんと寝ること多かった」
「拗ねておるのか?」
「夫を追いやるような妻だったんだなってショックを受けた」
「二十日程度ではないか」
その言い方にカチンと来たハロルドが握ったばかりの手を払って横向きから仰向けに変える。
「お前は兄が二十日もここに居座って、たった二十日と言えるのか?」
「相手が違う。ルーシィには悪意も敵意もない。そなたの兄は悪意と敵意しかないではないか」
「それは……そうだけど……」
二十日程度と軽く言われてしまったことがショックのハロルドの手を追いかけてもう一度握ると視線だけがチラッと向けられる。
「そなたを蔑ろにしたことは謝る。どうか許してくりゃれ」
「まあ、義姉さんはもう戻ってこないわけだから怒っても仕方ないけど」
「お前様は寛大じゃのう」
手を引き寄せて身体の向きを変えさせるユズリハの笑顔に溜息をつく。
「ま、お前が一日中楽しそうにしてたのはよかったかな」
「お前様とてシキと話しておったではないか」
「お前の悪口を言い合ってたんだ」
「ほう、それは聞き捨てならんな。シキ?」
「俺を巻き込んでくれるな~」
天気が良いからと洗った全員分のシーツが入ったカゴを抱えながら廊下を通るシキを追いかけようとするユズリハの手を引いた。
「今日と明日は休みだからお前の時間は俺のために使ってくれ」
「うむ、お前様の希望を全て叶えようぞ」
我ながら子供のようなことを言っている。そう自覚はあれど、ルーシィが旅立つまでユズリハと二人きりになる時間がほとんどなかったハロルドにとってこの二日間の休みは貴重なもの。当たり前にある休みで、これからの休みはずっと二人だが、ルーシィがいなくなった日の休日はどうにも特別なものに感じていた。
腕の中にユズリハを抱き寄せ、また大きく息を吐き出す。溜息ではない。疲れもあり、ようやく二人になれた喜びもあり、いつもどおりの日常に戻れたことへの安堵もある。
「お前も本当は帰りたかったんじゃないのか?」
「いや、そう何度も帰りとうはない。先日、帰国して思うた。わらわの家はもう向こうではなく、そなたと暮らすこの家なのじゃと」
「そうか」
父親がいて、兄がいて、義姉がいる生活も楽しかった。ドンチャン騒ぎで大声で笑い合って、昔話に花を咲かせる中でこの静けさが恋しく感じることもあった。
朝から実家にいるような気分になるのも悪くない。だが、それと同時にこうして懐かしく思う度に「あと何回こうして過ごせるのだろう」と考えてしまうのが辛かった。考えなければいい。考えなければ楽しいだけで終わる。でもそういうわけにはもいかない。嫌でも考えてしまうのだ。
父親もまだ五十代に突入し、激務に耐えられなくなっている。どれほどの激務だったのかは知らないが、周りが心配するほどには働き詰めだった。
次に兄から来る手紙は本当に父親が倒れたという手紙かもしれない。
帰るだろうか? いや、きっと帰らない。
「お前様」
「ん?」
腕の中で身じろぎするユズリハが顔を上げてハロルドを見る。
「わらわはわがままじゃ」
「知ってる」
「ふふふっ、ならいい」
その言葉と笑顔に含まれた意味にハロルドは気付いていないが、ユズリハにとってはそれでよかった。
「もちろんよ」
正式に離婚が成立し、その際に親に連絡が行かないはずもなくバレてしまった。
親に手を挙げられたのは初めてだが、後悔はない。罵られようと蹴飛ばされようとそれで両親の気が済むならと甘んじて受け入れた。
『勘当だ!』
そう叫ぶ父親に感謝すらした。母親は父親にも娘にも何も言わなかった。これが貴族の妻の在り方なのだろう。夫の意見に逆らわず、ただ従う。自分もきっとこうあるべきだったのだ。でもルーシィは思った。「やっぱり自分には無理だ」と。
夫にただ従うだけの人生なんてありえない。自分はちゃんと夫婦でありたい。だから貴族である人生を捨てる。
「着いたら手紙書くわね」
「そうしてくれ」
「ルーシィ、行くぞ」
「はあい!」
ルーシィがいなくなった日常は少し寂しさを感じるだろう。あの笑顔や声がなくなる。生きているとはいえ、日常の中から消えてしまう寂しさはどうしたって拭えない。
「寂しくなる」
だからこの思いは我慢せずに言葉にすることにした。
「私もよ。すごく寂しいわ。でもまた会えるわ」
「そうじゃな」
「また皆で会いましょう」
今度はちゃんと家族として。
「兄上と父上のこと、頼んだ」
「任せて。バッチリ健康維持させるから」
ルーシィになら任せられる。
船に乗り込んでいくルーシィからの投げキスを風に乗せて受け取れば手を振って見送る。船が遠くなり、見えなくなるまでずっと手を振り続けた。
「あの女はもう地獄に旅立ったのか?」
「兄さん」
馬車から降りると待っていたかのように声をかけてきたクリフォードにハロルドが思わず眉を寄せた。
正式離婚となった日、クリフォードと母親はルーシィがいかにひどい娘だったかを怒声と共に力説したらしい。何度もテーブルを叩いて圧をかけ、ルーシィの両親はひたすら謝り続けるだけだったとか。
そこまでしていながらまだ自分たちにルーシィのことで話しかけてくるのかと呆れてしまう。
「行ったよ」
ハロルドは弟であることから義理で答えているだけ。ユズリハはあまり関わりたくなく、ハロルドも関わらせたくないのもあって先に家に帰るよう手で促した。
「おいおい、待てよ。義兄様に挨拶もなしで帰ろうってのか?」
馬車から降りて目も合わさず帰ろうとするユズリハにクリフォードが手を伸ばす。
「用件は?」
ハロルドが腕を掴んだことでその手が届くことはなく、ユズリハはそのまま先に帰っていった。
「アイツを呼び戻せ。常識がなさすぎる」
「酔ってるのか?」
喋るたびにアルコールの匂いがする。今まで昼間から酔うのはパーティーぐらいで、何もない日常ではありえなかったことなのに。ルーシィとの離婚がよほどショックだったのだろう。
なんでも上手くズルくこなしてしまう兄がこれほどまで弱い人間だったことには驚きだが、ハロルドも今年に入ってから色々ありすぎて精神的に疲れている。兄の面倒まで見たくないと少し苛立っていた。
「あの女は和の国で地獄に落ちるぞ」
「かもね」
酔っ払いは相手にしないほうがいい。まともに相手したところで意味がない。
「俺はすぐに再婚するぞ。アイツより若くて美人な女とな!」
「それがいいよ」
「明日にでも結婚する!」
「そうだね」
「お前も新しい姉ができて嬉しいだろ!」
「嬉しいよ」
「だよなぁ!」
ある意味頭が良くて人生に苦労してきていないため思いどおりにならないことがあると異常に興奮する。周りに当たり散らして宥めてもらうのを待っている幼稚な人間。だからこそウォルターが抑止力となっていたのだが、その抑止力も今は海の上。船を引き返して帰ってくることはない。
どこで何をどれだけ叫ぼうとこの男を止める力を持つ者はいないのだ。面倒で厄介な状況になったと頭を掻きながら適当に返事をすると肩を組まれる。
「お前もどうだ? 離婚して新しい女を手に入れろ。今ならあのクソジジイもいねぇし、離婚するなら今しかねぇぞ」
強烈な酒臭さに突き飛ばすように離れると溜息を吐き出して首を振る。
「兄さんは好きなだけ恋人作って結婚すればいいよ。でも僕は離婚はしない」
「ハロルド、よく聞け。お前がジジイにプレッシャーをかけられてるのはわかってる。でもな、もう解放されたっていいんだ。操り人形で居続ける必要はないんだよ。だからお前も離婚して俺と一緒に美人で気立ての良い妻を探そうぜ。俺が紹介してやってもいい」
「紹介してくれなくていいから兄さんが結婚しろよ。とにかく僕は疲れてるんだ」
「そうだよなそうだよな。あのクソ女が厚かましく居候してたせいで疲れてるよな。今日は休め。この話はまた今度しよう」
「しない」
弟の返事は届いていないだろう。これからまた酒を浴びるように飲み、その様子を見て母親は涙する。父親は呆れながらも息子の味方をし、今度は外見よりも中身で選ぶのではないだろうか。反論しない従順そうな令嬢を嫁にと。最大の条件は“和の国が好きではないこと”だろう。
それこそ呆れてしまう。
家に帰ったハロルドはいつもの場所でユズリハが茶を飲んで和菓子を食べている様子に安堵する。昨日も見た光景なのに、ようやく二人の、いつもどおりの時間が戻ってきたことに大きく息を吐き出して床に倒れ込んだ。
「大丈夫か? どうした?」
「ずっと義姉さんがいる生活はさすがに堪えた。しんどすぎる」
ふふっと笑いながら隣にやってきたユズリハが一緒に寝転ぶ。
「ルーシィがおると、こうしてのんびりできなんだからのう」
ユズリハが伸ばしてきた手を握って指を絡める。
「お前はずーっと義姉さんと話してるし、寝るときだって義姉さんと寝ること多かった」
「拗ねておるのか?」
「夫を追いやるような妻だったんだなってショックを受けた」
「二十日程度ではないか」
その言い方にカチンと来たハロルドが握ったばかりの手を払って横向きから仰向けに変える。
「お前は兄が二十日もここに居座って、たった二十日と言えるのか?」
「相手が違う。ルーシィには悪意も敵意もない。そなたの兄は悪意と敵意しかないではないか」
「それは……そうだけど……」
二十日程度と軽く言われてしまったことがショックのハロルドの手を追いかけてもう一度握ると視線だけがチラッと向けられる。
「そなたを蔑ろにしたことは謝る。どうか許してくりゃれ」
「まあ、義姉さんはもう戻ってこないわけだから怒っても仕方ないけど」
「お前様は寛大じゃのう」
手を引き寄せて身体の向きを変えさせるユズリハの笑顔に溜息をつく。
「ま、お前が一日中楽しそうにしてたのはよかったかな」
「お前様とてシキと話しておったではないか」
「お前の悪口を言い合ってたんだ」
「ほう、それは聞き捨てならんな。シキ?」
「俺を巻き込んでくれるな~」
天気が良いからと洗った全員分のシーツが入ったカゴを抱えながら廊下を通るシキを追いかけようとするユズリハの手を引いた。
「今日と明日は休みだからお前の時間は俺のために使ってくれ」
「うむ、お前様の希望を全て叶えようぞ」
我ながら子供のようなことを言っている。そう自覚はあれど、ルーシィが旅立つまでユズリハと二人きりになる時間がほとんどなかったハロルドにとってこの二日間の休みは貴重なもの。当たり前にある休みで、これからの休みはずっと二人だが、ルーシィがいなくなった日の休日はどうにも特別なものに感じていた。
腕の中にユズリハを抱き寄せ、また大きく息を吐き出す。溜息ではない。疲れもあり、ようやく二人になれた喜びもあり、いつもどおりの日常に戻れたことへの安堵もある。
「お前も本当は帰りたかったんじゃないのか?」
「いや、そう何度も帰りとうはない。先日、帰国して思うた。わらわの家はもう向こうではなく、そなたと暮らすこの家なのじゃと」
「そうか」
父親がいて、兄がいて、義姉がいる生活も楽しかった。ドンチャン騒ぎで大声で笑い合って、昔話に花を咲かせる中でこの静けさが恋しく感じることもあった。
朝から実家にいるような気分になるのも悪くない。だが、それと同時にこうして懐かしく思う度に「あと何回こうして過ごせるのだろう」と考えてしまうのが辛かった。考えなければいい。考えなければ楽しいだけで終わる。でもそういうわけにはもいかない。嫌でも考えてしまうのだ。
父親もまだ五十代に突入し、激務に耐えられなくなっている。どれほどの激務だったのかは知らないが、周りが心配するほどには働き詰めだった。
次に兄から来る手紙は本当に父親が倒れたという手紙かもしれない。
帰るだろうか? いや、きっと帰らない。
「お前様」
「ん?」
腕の中で身じろぎするユズリハが顔を上げてハロルドを見る。
「わらわはわがままじゃ」
「知ってる」
「ふふふっ、ならいい」
その言葉と笑顔に含まれた意味にハロルドは気付いていないが、ユズリハにとってはそれでよかった。
21
あなたにおすすめの小説
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~
藤原ライラ
恋愛
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――
子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。
彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。
「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」
四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。
そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。
文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!?
じれじれ両片思いです。
※他サイトでも掲載しています。
イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)
乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!
ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。
相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。
結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。
現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう…
その時に前世の記憶を取り戻すのだった…
「悪役令嬢の兄の婚約者って…」
なんとも微妙なポジション。
しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。
侯爵夫人のハズですが、完全に無視されています
猫枕
恋愛
伯爵令嬢のシンディーは学園を卒業と同時にキャッシュ侯爵家に嫁がされた。
しかし婚姻から4年、旦那様に会ったのは一度きり、大きなお屋敷の端っこにある離れに住むように言われ、勝手な外出も禁じられている。
本宅にはシンディーの偽物が奥様と呼ばれて暮らしているらしい。
盛大な結婚式が行われたというがシンディーは出席していないし、今年3才になる息子がいるというが、もちろん産んだ覚えもない。
円満離婚に持ち込むはずが。~『冷酷皇帝の最愛妃』
みこと。
恋愛
「あなたと子を作るつもりはない」
皇帝シュテファンに嫁いだエリザは、初夜に夫から宣言されて首をかしげる。
(これは"愛することのない"の亜種?)
前世を思い出したばかりの彼女は、ここが小説『冷酷皇帝の最愛妃』の中だと気づき、冷静に状況を分析していた。
エリザの役どころは、公爵家が皇帝に押し付けた花嫁で、彼の恋路の邪魔をするモブ皇妃。小説のシュテファンは、最終的には運命の恋人アンネと結ばれる。
それは確かに、子どもが出来たら困るだろう。
速やかな"円満離婚"を前提にシュテファンと契約を結んだエリザだったが、とあるキッカケで彼の子を身ごもることになってしまい──?
シュテファンとの契約違反におののき、思わず逃走したエリザに「やっと見つけた」と追いすがる夫。
どうやら彼はエリザ一筋だったらしく。あれ? あなたの恋人アンネはどうしたの?
※小説家になろう様でも掲載しています
※表紙イラスト:あさぎかな先生にコラージュアートをいただきました
※毎朝7時に更新していく予定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる