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監禁! 最後の文化祭
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色ぼけた声でざわつく店内。席についた俺の腹に、弾丸のように少年が飛んできた。
「センパ~~~~~イ!!!!!!!!!」
「ルドルフッ」
まさに銀の弾丸。ピンクと白のミニスカメイド服にたっぷりのフリル、銀色の細い髪を黒の細いリボンで編み込んだ妖精みたいな美少年である。
ただこの美少年、見た目に反して結構重めのストレートを持っているため、全身で飛びつかれた俺は死にかけるってワケ!
「センパイセンパイセンパイ来てくれたとですねっ! 俺待っとりましたセンパイのこと! 指名ナンバーワンになって!!」
「そ、そっかそっか。ところで獅童くん、君の力で全力でしがみつかれたらいくら俺といえど結構限界かも」
「何すかこの匂い、一年教室すね先行ったとですか俺は一途にまっとったのに~!」
痛い痛い痛い痛い。体も痛いし視線も痛い。
獅童くんは本当に、少しでも手荒くすれば溶けて消えてしまいそうな儚げな魅力がある。神様が砂糖菓子で作った真っ白な小鳥が人の形を成したみたいな。
その為か顔を出した瞬間ファンを引くほど集めたらしく、俺の卓に来たうえ物凄いスキンシップを見せる獅童くんにオジサンから中学生くらいの、とにかく男連中から視線を掻っ攫っている。
「獅童! 田中さまが来た瞬間異常にやる気出して! もう顔の変化であっ来たんだなって思っちゃったじゃん!!」
「島田くん」
「ってワギャーーッッッッ水瀬ひろしに犬神さま!?!?!?!?!? どうして!?!?!?!?!?」
「お前も呼び捨てなのかよ。体育祭で一緒だったのに」
水色ジャージメイドの島田くんが慌てて駆け寄ってくる。いやぁ人間の大渋滞。獅童くんは俺の膝の上を定位置と見做したらしく、しがみついて離れなかったのでそのままにした。
やっすいペラペラのコスプレ囚人服なんだから引っ張らないでくれ、しかもそこ乳首部分の布な。破れたら何かいろんな法律に抵触する部分だからな。
わかってて掴んでる?
「一緒に回ってたんだよぉ~。ともだちだから……」
「そ、そうだったんですね!? 嘘~凄すぎてお宝ショット……顔面美の集会……涙出てくる」
「そんなに?」
はわわわと口を押さえている島田くんも相当可愛らしい。Aクラスはさすが洗練されてるな。
そういえば、東郷くんたちが居ないみたいだけども
「もうなんか、どうやってもギャグだったのでキッチンで猫耳メイドやってもらってます」
「メイド服着なくて良くないそれなら」
「祐司が死ぬほど抵抗しとったけど着用は義務やからなぁ」
市ヶ谷くん!!!!!!!!!
文化祭なのに服装に厳しすぎるだろ。可哀想に。
ごろにゃんと甘えてくる獅童くんをいなしつつ、俺はハート型のメニュー表を開く。ハートの下の部分、普通に鋭利だから刺さりそうだな。
「おすすめ何だ?」
「先輩って辛いの好きやったっけ。ほんなら地獄激辛麻婆尻後悔丼があるで」
「何だそのネーミングは。じゃあそれで」
「いいんだ」
水瀬、面白いものが好きすぎていつか身を滅ぼしそうだよな。仮にもアスリートなんだからそういうの食うのやめた方がいい。
俺も何か食べようかな。別に飲んでもいいかも。ここの紅茶はいい茶葉を使っていて香り高いと評判が流れてきたので。
「やめておいた方が……地獄激辛麻婆尻後悔丼がくると嗅覚が消えるので」
「!?!?」
「そのデバフおれたちにも来る感じなの~??」
「オッ、今日が俺の命日かもしれないな」
「怒カ盛りから小盛りまであるけどどうします?」
「怒カ盛りで」
命と食べ物を大事にしろ。
気を取り直して、匂いを感じ取れないという前提で別のメニューをめくっていく。
「ちなみに肺に直接ダメージが来るんで固形物はお勧めしとらんすね」
「目とかすごいことになるので見た目で選ぶと後悔しちゃうかも」
「逆にどこが無事なんやろな、触覚?」
怖すぎるだろ五感を奪うなテニスじゃないんだから。しかもそれをマーボードンって読むな。可愛らしい単語すぎるだろ。
見た目にもファンシーで凝った、とにかく甘々♡媚び媚び♡な店内には似つかわしくない緊張が走る。もしかしたら地獄激辛麻婆尻後悔丼に備え特化のものを頼んだほうがいいのかもしれない。もう水瀬だけ隔離して俺ら別テーブルで食っちゃダメかな。
「ニンニクドカ盛り・特急天国ラーメンで」
ファンシーで凝った甘々媚び媚び店内にふさわしいメニューを出せ!!!!!!!!!
対面に座ったこうちゃんが明らかにヤバそうなものを注文してしまった。残るは俺か。えっこれネタに走らないと怒られるやつ?
「凄いですね、このテーブル。僕もちょっとワクワクしてきましたよ」
「そのマリアージュは見たことないなぁ。ええやないかおもろくて。お時間かなり貰います~~」
今から作るやつじゃんそれねぇ今から作るやつじゃん!!
座った俺の膝には白×ピンクの甘々ミニスカメイドな獅童くん。隣には水色天使ジャージメイドの島田くん。両手に花という状況である。この試練さえなければ。
俺はメニュー表を閉じ、ため息をついた。
「クソデカビッグアイス、バニラで。あとブレスケアをあるだけください」
安牌を選んだはずが歓声が上がる。
クソデカビッグアイスは天井スレスレまで盛ったアイスらしい。なるほどね……浅慮な俺を誰か殺してくれ。
「センパ~~~~~イ!!!!!!!!!」
「ルドルフッ」
まさに銀の弾丸。ピンクと白のミニスカメイド服にたっぷりのフリル、銀色の細い髪を黒の細いリボンで編み込んだ妖精みたいな美少年である。
ただこの美少年、見た目に反して結構重めのストレートを持っているため、全身で飛びつかれた俺は死にかけるってワケ!
「センパイセンパイセンパイ来てくれたとですねっ! 俺待っとりましたセンパイのこと! 指名ナンバーワンになって!!」
「そ、そっかそっか。ところで獅童くん、君の力で全力でしがみつかれたらいくら俺といえど結構限界かも」
「何すかこの匂い、一年教室すね先行ったとですか俺は一途にまっとったのに~!」
痛い痛い痛い痛い。体も痛いし視線も痛い。
獅童くんは本当に、少しでも手荒くすれば溶けて消えてしまいそうな儚げな魅力がある。神様が砂糖菓子で作った真っ白な小鳥が人の形を成したみたいな。
その為か顔を出した瞬間ファンを引くほど集めたらしく、俺の卓に来たうえ物凄いスキンシップを見せる獅童くんにオジサンから中学生くらいの、とにかく男連中から視線を掻っ攫っている。
「獅童! 田中さまが来た瞬間異常にやる気出して! もう顔の変化であっ来たんだなって思っちゃったじゃん!!」
「島田くん」
「ってワギャーーッッッッ水瀬ひろしに犬神さま!?!?!?!?!? どうして!?!?!?!?!?」
「お前も呼び捨てなのかよ。体育祭で一緒だったのに」
水色ジャージメイドの島田くんが慌てて駆け寄ってくる。いやぁ人間の大渋滞。獅童くんは俺の膝の上を定位置と見做したらしく、しがみついて離れなかったのでそのままにした。
やっすいペラペラのコスプレ囚人服なんだから引っ張らないでくれ、しかもそこ乳首部分の布な。破れたら何かいろんな法律に抵触する部分だからな。
わかってて掴んでる?
「一緒に回ってたんだよぉ~。ともだちだから……」
「そ、そうだったんですね!? 嘘~凄すぎてお宝ショット……顔面美の集会……涙出てくる」
「そんなに?」
はわわわと口を押さえている島田くんも相当可愛らしい。Aクラスはさすが洗練されてるな。
そういえば、東郷くんたちが居ないみたいだけども
「もうなんか、どうやってもギャグだったのでキッチンで猫耳メイドやってもらってます」
「メイド服着なくて良くないそれなら」
「祐司が死ぬほど抵抗しとったけど着用は義務やからなぁ」
市ヶ谷くん!!!!!!!!!
文化祭なのに服装に厳しすぎるだろ。可哀想に。
ごろにゃんと甘えてくる獅童くんをいなしつつ、俺はハート型のメニュー表を開く。ハートの下の部分、普通に鋭利だから刺さりそうだな。
「おすすめ何だ?」
「先輩って辛いの好きやったっけ。ほんなら地獄激辛麻婆尻後悔丼があるで」
「何だそのネーミングは。じゃあそれで」
「いいんだ」
水瀬、面白いものが好きすぎていつか身を滅ぼしそうだよな。仮にもアスリートなんだからそういうの食うのやめた方がいい。
俺も何か食べようかな。別に飲んでもいいかも。ここの紅茶はいい茶葉を使っていて香り高いと評判が流れてきたので。
「やめておいた方が……地獄激辛麻婆尻後悔丼がくると嗅覚が消えるので」
「!?!?」
「そのデバフおれたちにも来る感じなの~??」
「オッ、今日が俺の命日かもしれないな」
「怒カ盛りから小盛りまであるけどどうします?」
「怒カ盛りで」
命と食べ物を大事にしろ。
気を取り直して、匂いを感じ取れないという前提で別のメニューをめくっていく。
「ちなみに肺に直接ダメージが来るんで固形物はお勧めしとらんすね」
「目とかすごいことになるので見た目で選ぶと後悔しちゃうかも」
「逆にどこが無事なんやろな、触覚?」
怖すぎるだろ五感を奪うなテニスじゃないんだから。しかもそれをマーボードンって読むな。可愛らしい単語すぎるだろ。
見た目にもファンシーで凝った、とにかく甘々♡媚び媚び♡な店内には似つかわしくない緊張が走る。もしかしたら地獄激辛麻婆尻後悔丼に備え特化のものを頼んだほうがいいのかもしれない。もう水瀬だけ隔離して俺ら別テーブルで食っちゃダメかな。
「ニンニクドカ盛り・特急天国ラーメンで」
ファンシーで凝った甘々媚び媚び店内にふさわしいメニューを出せ!!!!!!!!!
対面に座ったこうちゃんが明らかにヤバそうなものを注文してしまった。残るは俺か。えっこれネタに走らないと怒られるやつ?
「凄いですね、このテーブル。僕もちょっとワクワクしてきましたよ」
「そのマリアージュは見たことないなぁ。ええやないかおもろくて。お時間かなり貰います~~」
今から作るやつじゃんそれねぇ今から作るやつじゃん!!
座った俺の膝には白×ピンクの甘々ミニスカメイドな獅童くん。隣には水色天使ジャージメイドの島田くん。両手に花という状況である。この試練さえなければ。
俺はメニュー表を閉じ、ため息をついた。
「クソデカビッグアイス、バニラで。あとブレスケアをあるだけください」
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