時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました。

屋月 トム伽

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第一章 ブラッドフォード編

エルフの扉

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今日もいつも通り、オズワルド様は朝から仕事に行く。

「今日は早くの出勤なのですね。」
「早く帰りたいからな。」
「ふふ、帰ってくるのを待ってますね。」

そして、いつも通り肩に手を回しオズワルド様の顔が近付いてくる。
最近は毎朝の出勤前のキスをしてくる。

「後でマリオンとお茶を届けますね。」
「ミントティーにしてくれ。仕事は面倒くさい。」
「はい、いってらっしゃいませ。」

面倒くさいというけど、オズワルド様は意外と仕事は真面目だ。
ただの女好きではなかった。

そして、いつものようにフェリシア様とお茶をしに行くが今日はフェリシア様の部屋でと言われた。
どうやら疲れているようだ。
フェリシア様の部屋に行くと座って待ってらした。

「フェリシア様、お加減はいかがですか?」
「疲れがあるだけよ。アレク様が今日は休めというから部屋になってしまったの。」
「そうですか。私もすぐにお暇しますね。」
「お話し相手が欲しいから、一緒にお茶をしましょう。」

大丈夫かなと思うけど、フェリシア様に勧められ結局お茶をする事になった。

今日は昔話をお互いに話した。

「まぁ、やっぱりリディアも子供の時はエルフの扉をつけたの?」
「勿論です。父が一緒に森に行くと言いましたが待ちきれず一人で行きました。」

この国では、エルフの扉という小さな扉を特に子供が楽しそうにつけたりする。
エルフの扉は妖精界に通じていると言われており、木に、特に根元辺りにつけ、妖精が出るのを子供は楽しそうに待つのだ。
遊びみたいなものだが、子供の時は本当に妖精に会えると思った。

「リディアは妖精に会えた?」
「さっぱりです。父を待ちきれず一人で森に行きましたが結局迷子になって気がついたら夜でした。どこをどう歩いて来たのか真っ暗な森を一人で出てきたらしいです。そこを父が見つけましたね。凄く心配させてしまいました。」
「まぁ。じゃあエルフの扉は?」
「つけたはずですが、迷子になったせいでどこにつけたかわからないままです。」

ふふっとフェリシア様は笑って下さるけど何だかダルそう。

「フェリシア様、最近何か変わったことはないですか?」
「最近といわれてもね…何かあるかしら?」

結局いつもより早く失礼することにした。
そして、マリオンがオズワルド様の差し入れのミントティーをすでに準備してくれていたから、少し早いが持って行くことにした。

しかし、まさか呪いじゃないわよね。
王宮には呪いが外からかけられないように魔除けの魔水晶が設置されているはずだし、もし呪いだとしても私じゃわからない。
やっぱりオズワルド様に相談するべきよね。

「リディア様、オズワルド様があちらにいます。」

マリオンに言われ、オズワルド様を見ると図面を広げて、魔水晶の設置場所を説明していた。
邪魔してはいけないと思って、入り口で待っているとすぐにオズワルド様は気付いて下さった。

そして、私の元に駆け寄ってきて下さった。



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