時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました。

屋月 トム伽

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第一章 ブラッドフォード編

闇の精霊の祝福

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「リディア、来たなら呼んでくれ。」
「お邪魔したらいけないと思いまして。それに今来たところですよ。」

オズワルド様は笑顔で私の元に駆け寄って来た。

「お望みのミントティーです。」
「向こうの木陰で飲もう。マリオン、リディアの膝枕をくれ。一時間位したらリディアを迎えに来てくれるか。」
「畏まりました。」
「一人で帰れますよ。」
「今は改修工事で男が多いからダメだ。」

男が多かろうがどうでもいい。
オズワルド様は気にしすぎです。
意外と独占欲が強いのかしらね。
マリオンはクスクスッと笑っているし。

「リディア様、一時間位でお迎えに上がります。」
「わかったわ。」

オズワルド様はミントティーの入ったバスケットと膝枕をマリオンから受け取り、私の肩を抱き寄せホールの外の木陰に連れて行ってくれた。

「もう寒いから膝掛けをしろ。」
「オズワルド様…意外と甲斐甲斐しいですね。でも、この辺りはあまり寒くなりませんよ。」
「王都付近はな、それでも少しは冷えてくるだろ。」
「オズワルド様のお邸は寒くなりますかね。雪が降ると聞いたことがあります。」
「魔水晶の鉱山の方は先に降るな。邸や町の方はもっと後に降る。」

お邸は森が周りに広がっているし、雪が降れば引きこもりできそう。

「今日はフェリシア様と何の話をしたんだ?」
「エルフの扉の話です。子供の時につけたんですよ。」
「リディアもエルフの扉を?」
「オズワルド様もですか?」
「子供の時にしたな。」
「妖精に会えましたか?」
「妖精ではないが闇の精霊が出てきた。」
「…精霊?」
「姿は色々変わるから本当の姿はわからんが、黒いスライムみたいなものが出てきた。精霊の一部だろう。」

黒いスライム…。
ぷにぷにして可愛いかも。

「お話しましたか?」
「会話はどうだろうな…。だが、闇の祝福を受けたな。」
「凄いですね。だから魔力が高いのですか?」
「俺の魔力は生まれつきだ。多少はかさましされただろうが…元々ブラッドフォードは闇の魔力が強いし。」
「時間魔法は?カレン様の子孫ではないのですか?」
「カレンはブラッドフォードに嫁いできた魔女だ。時間魔法もよくわからん。カレンは刻の精霊の祝福を受けていたと思うが…。」

よくわからん魔法で私は助けられましたよ。
ヒース様はアスノーム公爵家だからきっと大地の魔力が強いのね。アスノーム公爵家は王都に近いから聞いたことがあるわ。

しかし、闇の魔力か…。
私とオズワルド様の子も闇の魔力が強い子が出来そう。

「どうした?」
「いえ、子供が出来たら魔力の強い子になるのかなと…。」
「子作りをしたいのか?一人では出来んぞ。」

そう言いながらオズワルド様が迫ってくる。
私の後ろは木だからこれ以上下がれない。

「人に見られますよ…」
「気にしない。」

オズワルド様は私を引き寄せてキスをしてきた。
オズワルド様のキスが優しくて相談したいことがあるのを忘れそうだった。

「…オズワルド様、実は相談があったのです。」
「なんだ?」

そして、キスをされながら私はフェリシア様の話を始めた。





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