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第一章 ブラッドフォード編

心配です

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「フェリシア様がダルそう?」
「はい、何だか心配です。もしかしたら呪いかも…と。」
「王宮なんだから呪いはかからないだろう。」

そうは思うけど、心配なんですよ。
それにレオン様の誕生日まで後2ヶ月をきっている。
アリシアはもう心配ないけど、また何かあったら嫌だわ。

「オズワルド様、あのレオン様の誕生日パーティーの日になると私達はどうなりますか?」
「どう…といわれても、何か心配か?」
「私の寿命があの日ならとふと思うことがあります。」
「それはないだろう。呪いは歪な魔法だ。理に反している。寿命とはまた違う。変化があるのは多分リディアの睡眠障害だ。」
「私の…ですか?」

オズワルド様は上手く言えないが、と少しでもわかりやすく説明しようとしてくれた。

「あの時間魔法が発動した時間がゼロとすれば、今俺達はそのゼロに向かって時間を進んでいる。だから多分ゼロに到達すれば、睡眠障害も、まだ見てはないがリディアにあろう腰の痣もなくなると思う。今はマイナスの時間を進んでいる感じというか…。上手く言えんな。」
「でも、私達が時間が戻ったせいでフェリシア様に何かあれば、どうしていいか…。」

だって、時間が戻る前にフェリシア様が体調が悪かったなんて聞いたことない。
時間が戻る前にお茶をしたこともあるけどいつも元気だった。

「…心配なら一度視てみよう。」
「お願いします。オズワルド様。」

オズワルド様はすぐに行くと言ってくれて、私を抱き上げるように起こしてくれた。

「いつもありがとうございます。」
「お前の為なら何でもすると言っただろう。」

横抱きにされたままオズワルド様と目が合うとまたしてくると思った。
そしてやっぱりキスをされた。

木陰で横抱きにされてキスをしているのを誰に見られているかなんて、気付きもしなかった。






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