478 / 519
【231話】「っぴゃあぁぁ!」の後の「ぎゅふ!」
しおりを挟む
「ぎゅふ!」
リリアは変な声を出して空中で急停止した。
「っぴゃあぁぁ!」の後だっただけにこの「ぎゅふ!」は結構な「ぎゅふ!」だ。
「ぎゅふ!」の中の「ぎゅふ!」と言っても過言ではない。
「ぃみゅぅぅ…」
台地が崩れリリアは地下室に落下しかけたが命綱を着けていたおかげで助かった。
腰にロープが食い込み凄い声が出たが地面に激突するよりましだ。
自重でロープがお腹に食い込み激痛だがそれは我慢。
「ぷぎ!ぎぃ… ほぁ!… いぃぃ…」
地盤が崩れて脆くなりリリアは何度か小さな落下感を味わってはロープに助けられて変な声を繰り返している。
松明はリリアの直下、地下室に貫通している穴に落ちていってしまった。
リリアは片手で弓とダカットを、もう一方の手を背中に回しロープを掴む。
リリアは今、下腹部にロープを引っかけ、頭を若干下げるようにして宙ぶらりんだ。
矢筒の矢はほとんど落としてしまった。
そして、リリアの全体重をお腹のロープで支えるため激痛だ。手でロープを掴みちょっとでも重みを減らし、出来ればロープを腰骨で受けたいところだが体勢が悪く力が入らない。
「痛い… いだだだ… あれよね… リリアちゃんってば大きな胸と程よいお尻のナイスバディだからちょっと上半身が重いのね… いだだ…」
リリアは痛がりながら変な冗談を口にした。
こんな場合、騒いでも焦っても意味がない、冗談の一つでも言ってちょっと一呼吸おくに限る。冒険者らしくなってきたと言ったところか…
「な、なにのん気な事言ってるんだよ… お、落ちそうだよ… 頼む落とさないでくれ、永遠と穴の底なんか嫌だよ」ダカットが震えた声をだす。
「だ、大丈夫だよ… リ、リリアが、拾う… いだだ…」
ガスコインからイヤリングに通信が入ってきた。
「リリア、大丈夫か?今、俺が支えている。危なくて穴を覗けない、出来るなら引っ張り上げてやる。状況を報告しろ」
地盤の崩れは収まっているが力がかかったらどうなるかわからない。
リリアは上を確かめたかったが今の体勢では無理があるようだ。あまりもがいてもいけないだろう。
ダカットと弓を落としてはいけない、ロープを握っていた手を放してイヤリングに触れる。お腹がメッチャ痛い。
「途中で引っかかってるよ… お腹にローグが食い込んで痛い… えっと… 真下は貫通した穴がある… 落ちたら大怪我決定… 結構大きな地下室みたいだよ、スライムとかいるけど… 日が差している場所以外は暗くて見えない。えっと… 引き上げられるならそれがベストだけど、下ろしてくれたらなんとかブラブラして床に移れるかも」リリアが報告する。
「ブラブラ?揺らしたら地面が崩れるだろ?大丈夫そうか?」ガスコインが聞き返す。
「そ、そうだね… ロープが痛い… 上げられるなら上げてみて、ゆっくりね」リリアが頼む。
「おう、ゆっくりと引き上げるぞ、じっとしてろ。何かあったら知らせろ」
ガスコインがゆっくりとリリアを引き上げ始めた。
リリアが少し引き上げられるとバラバラと地面が崩落する音がしている。
「あたし重い?ちょっとおやつ食べ過ぎたから… 後はご自慢のお胸も重いよね」リリアが痛そうに言う。ロープが痛い。
「オーガをバカにするな、人間の女くらい朝飯前だが、慎重に上げないと崩れ…」
「みゃぅ!」
言っているそばから崩落し、リリアはまた少し落下した。
「さっきから変な声ばっかりだして」ダカットが苦笑い。
「だってしょうがないじゃない… 落下感って声が出ちゃうよ」リリアが反論する。
その後も少し引き上げてはちょっと落下を繰り返す、まさに三歩進んで二歩下がるような感じ。
「ガス、ちょっと待って、さっきから同じこと繰り返してるけど、無意味でもないみたいだよ。だんだん位置がずれて床が近くなってきた。このまま下りた方が早いかもね」リリアが報告する。
「… おまえがそう言うのなら下すけど、どうする?… じゃ下すぞ」
今度はゆっくりとリリアは下ろされ始めた。
「ゆっくり… そう、あと距離3… 距離2、 もうちょっとだね… OK、ここで勢いをつけて床に下りてみる」
リリアは体を揺さぶってみた。ブランコの要領。
「…… リリア、もがいているだけだぞ」ダカットが苦い笑いしている。
リリアは空中で体を揺さぶっているが全然勢いがつかない。
「体勢が悪すぎだよね… もう…ちょっと… こう…」
小さくだが揺れ始めた。
「リリアどうだ?下りれそうか?無理すると崩落するぞ」ガスコインの通信。
「む…はっ… よっ… んく…」
床に手が届きかけたがメッチャ体勢が悪くてつかめない。
「も、もう少し下ろして… ちがう… 下すの、下す… そう… 下す…」
その時だった…
「リリア、待て、何かいるぞ」ダカットが声を上げた。
「ガス、待って!ストップ!ストップだって!」
リリアもブラブラしながら気配を伺う。
リリアの直下の穴の中だ。何か大きな影が確かに動いた…
「やべぇ… なんかいるよね…」リリアはフリーズ。
リリアは息を凝らして見ていると気配が大きくなってきた。
「な、何か動いてる!大きいよ!魔物だよ」リリアは通信を入れる。
穴の奥から何かが顔をだした。
「モグラよ!大きい!皆慌てないで、あ、あ、あ、慌てないで!」リリアが慌てた声を出す。
ジャイアントモールがあらわれた
リリアは変な声を出して空中で急停止した。
「っぴゃあぁぁ!」の後だっただけにこの「ぎゅふ!」は結構な「ぎゅふ!」だ。
「ぎゅふ!」の中の「ぎゅふ!」と言っても過言ではない。
「ぃみゅぅぅ…」
台地が崩れリリアは地下室に落下しかけたが命綱を着けていたおかげで助かった。
腰にロープが食い込み凄い声が出たが地面に激突するよりましだ。
自重でロープがお腹に食い込み激痛だがそれは我慢。
「ぷぎ!ぎぃ… ほぁ!… いぃぃ…」
地盤が崩れて脆くなりリリアは何度か小さな落下感を味わってはロープに助けられて変な声を繰り返している。
松明はリリアの直下、地下室に貫通している穴に落ちていってしまった。
リリアは片手で弓とダカットを、もう一方の手を背中に回しロープを掴む。
リリアは今、下腹部にロープを引っかけ、頭を若干下げるようにして宙ぶらりんだ。
矢筒の矢はほとんど落としてしまった。
そして、リリアの全体重をお腹のロープで支えるため激痛だ。手でロープを掴みちょっとでも重みを減らし、出来ればロープを腰骨で受けたいところだが体勢が悪く力が入らない。
「痛い… いだだだ… あれよね… リリアちゃんってば大きな胸と程よいお尻のナイスバディだからちょっと上半身が重いのね… いだだ…」
リリアは痛がりながら変な冗談を口にした。
こんな場合、騒いでも焦っても意味がない、冗談の一つでも言ってちょっと一呼吸おくに限る。冒険者らしくなってきたと言ったところか…
「な、なにのん気な事言ってるんだよ… お、落ちそうだよ… 頼む落とさないでくれ、永遠と穴の底なんか嫌だよ」ダカットが震えた声をだす。
「だ、大丈夫だよ… リ、リリアが、拾う… いだだ…」
ガスコインからイヤリングに通信が入ってきた。
「リリア、大丈夫か?今、俺が支えている。危なくて穴を覗けない、出来るなら引っ張り上げてやる。状況を報告しろ」
地盤の崩れは収まっているが力がかかったらどうなるかわからない。
リリアは上を確かめたかったが今の体勢では無理があるようだ。あまりもがいてもいけないだろう。
ダカットと弓を落としてはいけない、ロープを握っていた手を放してイヤリングに触れる。お腹がメッチャ痛い。
「途中で引っかかってるよ… お腹にローグが食い込んで痛い… えっと… 真下は貫通した穴がある… 落ちたら大怪我決定… 結構大きな地下室みたいだよ、スライムとかいるけど… 日が差している場所以外は暗くて見えない。えっと… 引き上げられるならそれがベストだけど、下ろしてくれたらなんとかブラブラして床に移れるかも」リリアが報告する。
「ブラブラ?揺らしたら地面が崩れるだろ?大丈夫そうか?」ガスコインが聞き返す。
「そ、そうだね… ロープが痛い… 上げられるなら上げてみて、ゆっくりね」リリアが頼む。
「おう、ゆっくりと引き上げるぞ、じっとしてろ。何かあったら知らせろ」
ガスコインがゆっくりとリリアを引き上げ始めた。
リリアが少し引き上げられるとバラバラと地面が崩落する音がしている。
「あたし重い?ちょっとおやつ食べ過ぎたから… 後はご自慢のお胸も重いよね」リリアが痛そうに言う。ロープが痛い。
「オーガをバカにするな、人間の女くらい朝飯前だが、慎重に上げないと崩れ…」
「みゃぅ!」
言っているそばから崩落し、リリアはまた少し落下した。
「さっきから変な声ばっかりだして」ダカットが苦笑い。
「だってしょうがないじゃない… 落下感って声が出ちゃうよ」リリアが反論する。
その後も少し引き上げてはちょっと落下を繰り返す、まさに三歩進んで二歩下がるような感じ。
「ガス、ちょっと待って、さっきから同じこと繰り返してるけど、無意味でもないみたいだよ。だんだん位置がずれて床が近くなってきた。このまま下りた方が早いかもね」リリアが報告する。
「… おまえがそう言うのなら下すけど、どうする?… じゃ下すぞ」
今度はゆっくりとリリアは下ろされ始めた。
「ゆっくり… そう、あと距離3… 距離2、 もうちょっとだね… OK、ここで勢いをつけて床に下りてみる」
リリアは体を揺さぶってみた。ブランコの要領。
「…… リリア、もがいているだけだぞ」ダカットが苦い笑いしている。
リリアは空中で体を揺さぶっているが全然勢いがつかない。
「体勢が悪すぎだよね… もう…ちょっと… こう…」
小さくだが揺れ始めた。
「リリアどうだ?下りれそうか?無理すると崩落するぞ」ガスコインの通信。
「む…はっ… よっ… んく…」
床に手が届きかけたがメッチャ体勢が悪くてつかめない。
「も、もう少し下ろして… ちがう… 下すの、下す… そう… 下す…」
その時だった…
「リリア、待て、何かいるぞ」ダカットが声を上げた。
「ガス、待って!ストップ!ストップだって!」
リリアもブラブラしながら気配を伺う。
リリアの直下の穴の中だ。何か大きな影が確かに動いた…
「やべぇ… なんかいるよね…」リリアはフリーズ。
リリアは息を凝らして見ていると気配が大きくなってきた。
「な、何か動いてる!大きいよ!魔物だよ」リリアは通信を入れる。
穴の奥から何かが顔をだした。
「モグラよ!大きい!皆慌てないで、あ、あ、あ、慌てないで!」リリアが慌てた声を出す。
ジャイアントモールがあらわれた
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』
segakiyui
ファンタジー
出戻り姫と噂に高いシャルンは、5回目の婚儀を迎える。
今度の相手はカースウェル王国のレダン王。剣技に優れ、温厚誠実な王は結婚相手としては申し分ないはず。けれど、この結婚には決して成立されてはならない理由があった……。
辛い過去を乗り越え、シャルンは新たな世界へ踏み出す。
世界を滅ぼす龍を右手に、愛しいレダンに守られながら。
『花咲』と龍を巡るラブストーリー、再開。毎月第2、4火曜日連載。8月は8/26に。
第1話 出戻り姫と腹黒王
第2話 砂糖菓子姫とケダモノ王
第3話 花咲姫と奔流王
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる