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宮殿
37.夢と現実
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宮殿の礼拝堂でのお祈りのあと、また血を提供して、キアラはシアの手を借りてよろよろと廊下を歩いていた。
明日は王都の礼拝堂に行って、施療院で人々に薬を分け与えることになっている。前回途中で薬が終わってしまったせいか、今度はたくさん血を取られた気がする。頭がくらくらして、歩くのもやっとだ。
「……神子様、大丈夫ですか? どこかで少し休みますか?」
ミオに声をかけられて、キアラはとうとう立ち止まった。うまく考えをまとめられないが、どこかで横になりたい気持ちはある。
「……休める、場所、は、ありますか」
「こちらへ。庭の一つを、お借りしましょう」
宮殿の中には空き部屋もあるのだが、神子がこの部屋にいるとわかると、貴族の人たちが集まってきて大変なことになってしまうのだそうだ。だから、休んでいる人がいるとわかれば、礼儀として立ち入りを遠慮してもらえるような場所がいいらしい。
そのために庭がたくさんあるのかどうかはわからないが、そのうちの一つに足を踏み入れて、キアラは四阿の中で横になった。ベールは取ってもらって、シアが膝を貸してくれているので苦しくない。周りにも、温かな気配の精霊が集まってきている。
「もう少し、あの部屋でお休みいただいていたほうがよかったですね。申し訳ありません」
肩を撫でながら、シアが柔らかい声をかけてくれる。首を振ろうとして気持ち悪いのに気がついて、キアラはそっとシアの膝を撫でた。
「いいえ……あの、お部屋、には、あまり……いたくなくて……申し訳、ありません、私、も、わがまま、でした」
誰かよくわからない人たちに押さえつけられて血を取られるのは恐ろしくて、あの部屋に入るだけでも少し怖いのだ。
ふう、と息をつくキアラの髪をシアが整えてくれているところへ、ミオが水差しと上掛けを持って戻ってきた。
「起き上がれるようになったら、お召し上がりください。レモンを絞っていただきましたから、きっとすっきりしますよ」
「……ありがとうございます、ミオ」
上掛けをかけてもらったらぽかぽかして、少し眠くなってきてしまった。うとうとと瞬きをしていると、シアがぽんぽんと撫でてくれる。
「少しお休みください。元気が出たら、お部屋に戻りましょう」
「……はい。ありがとうございます、シア……」
自分がきちんと返事をできたのか、少し自信がなかった。
次に気がつくと、キアラは崩れかかった石積みの建物の前に立っていた。辺りを見回してみても、ミオやシアの姿はない。
ただ、精霊がたくさんいるのはわかった。どうしてか、ここでは精霊の姿が見えるのだ。
葉っぱから滴り落ちるしずくのような形のもの、ぶわぶわと姿が定まらないもの、小鳥のような姿や、人に似たものもいる。
けれどすべて、精霊だ。
きっちりと石の敷きつめられた地面にキアラが足を踏み出しても、精霊たちは気に留めていないようだった。あるがまま、自由に漂い、あるいは飛び回っている。
それを見るともなしに眺めながら、キアラは建物のほうに近づいていった。おそらく扉がついていたのであろう場所をくぐり抜けて、中に入る。どこかに明かり取りの窓があったのか、それとも天井が崩れてしまったのか、室内も外と同じくらい明るい。精霊はあいかわらず自由に飛んでいて、もしかしたら外より多いかもしれない。
倒れている石や壁を慎重に踏み越えながら、キアラは階段を探した。不思議と、地下に下りる階段を探して、その先に進まなければならないのを知っている。
いくつかの部屋を通り抜け、キアラはようやく、きれいに残った壁の中に、探していた階段の入り口が開いているのを見つけられた。ゆっくりとそちらに近づいて、階段の中をそっと覗き込む。明かりは灯されていないが、壁や階段が崩れている様子がないのはわかった。飛び交っている精霊が、仄明るいからだろうか。
いざその階段を下りようとして、かたんという音に気を取られてキアラは目を開いた。
「あっ、神子様」
声のしたほうに顔を向けると、シアが小さな棚の上にコップを置いたところのようだった。
起き上がってみれば、いつのまにかキアラはベッドの上に寝ていたようで、何か夢を見ていたらしい。
「お加減はいかがですか?」
なんだか、ずいぶんとはっきりした、どこか知っているような場所の夢を見ていた気がするが、どうしてか思い出せない。
「……ここ、は……」
「……ゲラルド様の執務室の隣の、仮眠室です。神子様がいらっしゃるのに気がついて、四阿ではお体が休まらないだろうからと、お招きくださったんですよ」
すぐに夢のことは意識の外に溶けていってしまって、キアラはゆっくりと目を瞬いた。
ゲラルド。第二王子。庭に誰かいたら遠慮するものだと聞いていたけれど、キアラが眠っているところにゲラルドが現れたのだろうか。まだ少し、頭がぼんやりしている。
こんこんとノックの音がしてシアが返事をすると、そのゲラルドが部屋に入ってきた。後ろには、ミオもいる。
「おお、神子様、お体はいかがですか」
すっと控えたシアのいた場所を当然のように陣取り、ゲラルドが声をかけてくる。
「……だいぶ、休めた、ようです。ベッドをお貸しくださって、ありがとうございます、ゲラルド様」
「大したことではございません。我が妻になる方に、何かあっては困りますから」
「……つま……?」
そんな話は、誰からも聞いていない。
ぱちぱちと瞬きをくり返すキアラと違って、ゲラルドは自信に満ちた笑みを浮かべている。こっそりミオとシアを見てみても、二人も驚いているように見えた。
「神子様はオメガでいらっしゃる。この国で神子様に釣り合う身分のアルファなど、私しかおりませんからな。オメガはアルファと結ばれるのが当然でしょう」
「……で、ですが……総主様は、何も……」
「おや、神子様にもお話しくださるとおっしゃっていたのですが。まあ前後してしまったかもしれませんが、神子様にとっても必要なことでしょう? そろそろヒートの時期なのではありませんか?」
オメガのヒートによる渇望は、アルファによってしか満たせない。
ベルリアーナからそう聞いたことはあって、キアラも知ってはいる。初めてのヒートでユクガと結ばれて、お腹が寂しいと訴えては癒やしてもらった。あの渇きというか、もどかしさというか、キアラは上手く伝えられずに寂しいとしか言えなかったけれど、あれを満たしてもらえなければひたすら苦しいだろうことはわかる。
しかし、そうしてほしいのはユクガであって、ゲラルドではない。
「あの……あの、ゲラルド様には、マナヴィカ様が……」
ただ、番のことは秘密にしておいたほうがいいだろうというのを、ルガートが教えてくれた。ユクガに危険が及ぶかもしれないと言われては、ミオとシアにさえ話すわけにはいかない。
とっさにマナヴィカのことを持ち出したキアラに、一瞬不思議そうな顔をしたゲラルドが頷く。
「……神子様は蛮族に囚われていらっしゃったから、ご存じないのですね」
夫婦というのは一人と一人が結ばれることというのが、ヨラガンでは当たり前だった。しかし、カガルトゥラードでは、一人の夫が複数の妻を持つのは当たり前なのだという。
「私、は……」
言いかけて、キアラはその先を口にできなかった。
ヨラガンでは、同じユルトに暮らしていれば夫婦とみなされるが、別々のユルトで暮らし始めたのなら、夫婦でいることをやめたのだと考えられる。イェノアと、他ならぬユクガが、教えてくれたことだ。
つまり、今のキアラは、ユクガの妻だと胸を張って言うことができない。
その事実を急に突きつけられて、押し黙るしかなくなったキアラの手を、ゲラルドが両手で包んだ。
「突然のことで驚かれたかもしれませんが、ご安心ください。私はどの妻も平等に愛するつもりです」
ヒートのときは一人に集中するしかありませんが、と手を撫でられて、キアラの肌をぞわっとしたものが駆け上がった。
明日は王都の礼拝堂に行って、施療院で人々に薬を分け与えることになっている。前回途中で薬が終わってしまったせいか、今度はたくさん血を取られた気がする。頭がくらくらして、歩くのもやっとだ。
「……神子様、大丈夫ですか? どこかで少し休みますか?」
ミオに声をかけられて、キアラはとうとう立ち止まった。うまく考えをまとめられないが、どこかで横になりたい気持ちはある。
「……休める、場所、は、ありますか」
「こちらへ。庭の一つを、お借りしましょう」
宮殿の中には空き部屋もあるのだが、神子がこの部屋にいるとわかると、貴族の人たちが集まってきて大変なことになってしまうのだそうだ。だから、休んでいる人がいるとわかれば、礼儀として立ち入りを遠慮してもらえるような場所がいいらしい。
そのために庭がたくさんあるのかどうかはわからないが、そのうちの一つに足を踏み入れて、キアラは四阿の中で横になった。ベールは取ってもらって、シアが膝を貸してくれているので苦しくない。周りにも、温かな気配の精霊が集まってきている。
「もう少し、あの部屋でお休みいただいていたほうがよかったですね。申し訳ありません」
肩を撫でながら、シアが柔らかい声をかけてくれる。首を振ろうとして気持ち悪いのに気がついて、キアラはそっとシアの膝を撫でた。
「いいえ……あの、お部屋、には、あまり……いたくなくて……申し訳、ありません、私、も、わがまま、でした」
誰かよくわからない人たちに押さえつけられて血を取られるのは恐ろしくて、あの部屋に入るだけでも少し怖いのだ。
ふう、と息をつくキアラの髪をシアが整えてくれているところへ、ミオが水差しと上掛けを持って戻ってきた。
「起き上がれるようになったら、お召し上がりください。レモンを絞っていただきましたから、きっとすっきりしますよ」
「……ありがとうございます、ミオ」
上掛けをかけてもらったらぽかぽかして、少し眠くなってきてしまった。うとうとと瞬きをしていると、シアがぽんぽんと撫でてくれる。
「少しお休みください。元気が出たら、お部屋に戻りましょう」
「……はい。ありがとうございます、シア……」
自分がきちんと返事をできたのか、少し自信がなかった。
次に気がつくと、キアラは崩れかかった石積みの建物の前に立っていた。辺りを見回してみても、ミオやシアの姿はない。
ただ、精霊がたくさんいるのはわかった。どうしてか、ここでは精霊の姿が見えるのだ。
葉っぱから滴り落ちるしずくのような形のもの、ぶわぶわと姿が定まらないもの、小鳥のような姿や、人に似たものもいる。
けれどすべて、精霊だ。
きっちりと石の敷きつめられた地面にキアラが足を踏み出しても、精霊たちは気に留めていないようだった。あるがまま、自由に漂い、あるいは飛び回っている。
それを見るともなしに眺めながら、キアラは建物のほうに近づいていった。おそらく扉がついていたのであろう場所をくぐり抜けて、中に入る。どこかに明かり取りの窓があったのか、それとも天井が崩れてしまったのか、室内も外と同じくらい明るい。精霊はあいかわらず自由に飛んでいて、もしかしたら外より多いかもしれない。
倒れている石や壁を慎重に踏み越えながら、キアラは階段を探した。不思議と、地下に下りる階段を探して、その先に進まなければならないのを知っている。
いくつかの部屋を通り抜け、キアラはようやく、きれいに残った壁の中に、探していた階段の入り口が開いているのを見つけられた。ゆっくりとそちらに近づいて、階段の中をそっと覗き込む。明かりは灯されていないが、壁や階段が崩れている様子がないのはわかった。飛び交っている精霊が、仄明るいからだろうか。
いざその階段を下りようとして、かたんという音に気を取られてキアラは目を開いた。
「あっ、神子様」
声のしたほうに顔を向けると、シアが小さな棚の上にコップを置いたところのようだった。
起き上がってみれば、いつのまにかキアラはベッドの上に寝ていたようで、何か夢を見ていたらしい。
「お加減はいかがですか?」
なんだか、ずいぶんとはっきりした、どこか知っているような場所の夢を見ていた気がするが、どうしてか思い出せない。
「……ここ、は……」
「……ゲラルド様の執務室の隣の、仮眠室です。神子様がいらっしゃるのに気がついて、四阿ではお体が休まらないだろうからと、お招きくださったんですよ」
すぐに夢のことは意識の外に溶けていってしまって、キアラはゆっくりと目を瞬いた。
ゲラルド。第二王子。庭に誰かいたら遠慮するものだと聞いていたけれど、キアラが眠っているところにゲラルドが現れたのだろうか。まだ少し、頭がぼんやりしている。
こんこんとノックの音がしてシアが返事をすると、そのゲラルドが部屋に入ってきた。後ろには、ミオもいる。
「おお、神子様、お体はいかがですか」
すっと控えたシアのいた場所を当然のように陣取り、ゲラルドが声をかけてくる。
「……だいぶ、休めた、ようです。ベッドをお貸しくださって、ありがとうございます、ゲラルド様」
「大したことではございません。我が妻になる方に、何かあっては困りますから」
「……つま……?」
そんな話は、誰からも聞いていない。
ぱちぱちと瞬きをくり返すキアラと違って、ゲラルドは自信に満ちた笑みを浮かべている。こっそりミオとシアを見てみても、二人も驚いているように見えた。
「神子様はオメガでいらっしゃる。この国で神子様に釣り合う身分のアルファなど、私しかおりませんからな。オメガはアルファと結ばれるのが当然でしょう」
「……で、ですが……総主様は、何も……」
「おや、神子様にもお話しくださるとおっしゃっていたのですが。まあ前後してしまったかもしれませんが、神子様にとっても必要なことでしょう? そろそろヒートの時期なのではありませんか?」
オメガのヒートによる渇望は、アルファによってしか満たせない。
ベルリアーナからそう聞いたことはあって、キアラも知ってはいる。初めてのヒートでユクガと結ばれて、お腹が寂しいと訴えては癒やしてもらった。あの渇きというか、もどかしさというか、キアラは上手く伝えられずに寂しいとしか言えなかったけれど、あれを満たしてもらえなければひたすら苦しいだろうことはわかる。
しかし、そうしてほしいのはユクガであって、ゲラルドではない。
「あの……あの、ゲラルド様には、マナヴィカ様が……」
ただ、番のことは秘密にしておいたほうがいいだろうというのを、ルガートが教えてくれた。ユクガに危険が及ぶかもしれないと言われては、ミオとシアにさえ話すわけにはいかない。
とっさにマナヴィカのことを持ち出したキアラに、一瞬不思議そうな顔をしたゲラルドが頷く。
「……神子様は蛮族に囚われていらっしゃったから、ご存じないのですね」
夫婦というのは一人と一人が結ばれることというのが、ヨラガンでは当たり前だった。しかし、カガルトゥラードでは、一人の夫が複数の妻を持つのは当たり前なのだという。
「私、は……」
言いかけて、キアラはその先を口にできなかった。
ヨラガンでは、同じユルトに暮らしていれば夫婦とみなされるが、別々のユルトで暮らし始めたのなら、夫婦でいることをやめたのだと考えられる。イェノアと、他ならぬユクガが、教えてくれたことだ。
つまり、今のキアラは、ユクガの妻だと胸を張って言うことができない。
その事実を急に突きつけられて、押し黙るしかなくなったキアラの手を、ゲラルドが両手で包んだ。
「突然のことで驚かれたかもしれませんが、ご安心ください。私はどの妻も平等に愛するつもりです」
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